Digital Forum of Amateur Radio (DFAR)

DFARのニュースです。

ある日のQSO

2005-12-06 17:06:02 | DFAR
この blog を主宰しているDFARの事務局をされている 7J3AOZ 白原さんは、
早くからD-STARに興味をお持ちになってリグも入手されていました。先日、
大阪・生駒山430MHzレピータを使ってDVモードでQSOされ、次に生駒山レ
ピータを経由して他エリアレピータから声を出されることになりました。

日曜日の昼すぎ、私は東京・新川1200MHzレピータでワッチ(迎撃?)をして
いました。白原さんのCQが聞こえてきたので早速応答。しかし一回目の
応答は失敗。原因は私が相手局コールサインの設定を間違えたから。

数分後、ふたたび白原さんのCQに応答して、めでたくQSO成立。白原さんは
兵庫県伊丹市、私は千葉県市川市。新幹線や飛行機を使えば数時間の距離
ですが、それでも遠距離に変わりありません。でもガツンと響く音はデジ
タル独特で、音に距離感を感じさせません。

ところで白原さん曰く、このように他のレピータに届くようになるまで、
設定がややこしかたっとのこと。たしかに他エリアのレピータからCQ
出そうとすると以下の三つの設定が必要です。

   相手局のコールサイン この場合はCQ出したいレピータのコール
   自局がアクセスできるレピータのコールサイン
   インターネットに接続されたレピータのコールサイン

正確には、上記の通りではないのですが、ともかく三つの設定が必須です
(手抜きで設定できる方法もあるんですが、リグによっては手抜きできな
い)。

 D-STARは周波数の利用効率を維持しつつ多段レピータ中継を実現
させるため、また設定の自由度を確保するために、運用者にこのような
操作を必要としますが、たしかに設定づくめで私も煩雑に思うことが多々
あります。特にモービル運用では!

 白原さんの本職は技術者。その目からみて改善の余地が大いにあると
指摘いただきました。D-STARがなかなか普及してゆかない原因の
ひとつに、実際に運用しようとしている方々の、このような評価がある
のかも知れません。

ところで、いくかつのアマチュア無線のサイトで白原さんが制作された
ものが見つかります。どれもがう~む! とウナらせる見映え! こういった
センスはとてもじゃないけどまねできませんね。いくつかご覧あれ。

http://www.jarl.gr.jp/kanham/
http://www.pws-net.jp/dfar/