Internet ExplorerとFirefoxでベクタグラフィックスをどう統一的に扱うか悩んでいたところ、なんと!Google Codeに 「ExplorerCanvas」というプロジェクトがあることを発見しました。
ExplorerCanvas
Firefox, Safari and Opera 9 support the canvas tag to allow 2D command-based drawing. ExplorerCanvas brings the same functionality to Internet Explorer. To use, web developers only need to include a single script tag in their existing web pages.
ExplorerCanvasはFirefoxやSafari、Opera 9で使えるcanvasをInternet Explorerでも使えるようにするものです。ExplorerCanvas(excanvas.js)のソースコードを見ると、VML(Vector Markup Language)をcanvasのインタフェースでラップしたものとわかります。ソースコードにはTODOが散見されるので制約は多々あると推測できます。
ベクタグラフィックスを使う目的はGoogle MapsのGPolyLineのようにWebページ上に線を描画したいだけなので、ExplorerCanvasでその目的は果たせそうです。いくつか少し古いブラウザをサポートできませんが、企業内システムなど使用条件を限定できるなら環境なら調整できる範囲でしょう。
参考としてExplorerCanvasのサンプルコードを私のWEBサイトに設置しておきました。こちらからどうぞ。
http://developmentor.lrlab.to/explorercanvas/examples/example1.html
http://developmentor.lrlab.to/explorercanvas/examples/example2.html
http://developmentor.lrlab.to/explorercanvas/examples/example3.html
ExplorerCanvasを知るまではHTML/CSS(positoin:absolute)で実現するか、自前でVMLをcanvasにラップしようと考えていました。自前で実装する利点も多いのですが、実現したいことを素早く実現するということが最重要なので…と悩んでいたところの発見でした。こういうときは"よくよく"探してみるものですね。