元細胞生物研究者の日記

某病院に勤務する医師です。以前は細胞やマウスを相手に仕事をしていましたが、現在は医療に携わっています。

教授になること

2006-07-15 | Weblog
最近、多忙な日々が続き、なかなかブログをアップデートすることができません。
アクセスしていただいている方々にお詫びします。
これからは短くても、なるべく頻回にアップデートするようにしたいと思います。

さて、”皮膚外科”のタイトルの文章に以下のようなコメントがありました。

なぜ、偉くなるまたは教授になりたいのでしょうか?
もしよろしかったらどのような心理がそれを求めるのか、
見解を示していただけたら幸いです。

なぜ、偉くなりたいのか?それは、私には分かりません。人間とはそういうものである、としか答えられません。
どのような職業でも目標とする地位があると思います。料理人なら料理長、裁判官なら最高裁判事、学校の先生なら校長先生、会社員なら役員や社長、コンビニエンスストアーの店員だったら店長でしょうか。そして医師の場合は医学部の教授ということになると思います。それぞれの組織に属すればそのトップになりたいと思うのは自然な欲求だと思います。
もちろん、すべての人が”偉くなる”ためだけに仕事をするのではないでしょう。仕事はほどほどにして、家族と過ごす時間を大切にする人、趣味の時間を多く持つ人、出世より自分が納得できる仕事内容を優先する人、いろいろいると思います。

私は自分の出世の為に患者様の不利益もいとわないような医師はいない、と言い切りたいですが、現実にはそんなことはありません。自分の出世を第一に考えている医師も少なからずいると思います。
上記のコメントは全ての医師は自分の出世のことより患者様の治療に専念すべき、という患者様からの厳しい意見なのかもしれません。
私も肝に銘じたいと思います。(私が医学部の教授になることはありませんが。)


3 コメント

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はじめまして (nya)
2006-07-21 19:49:08
時々のぞいています。少しコメント。



人間の行動を規定する要素は2つだという説を聞いたことがあります。「性欲」と「何者かたらんとする欲求」だそうです。



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こういう考えもあり、かと (Sekizuka)
2006-08-09 16:31:52
現場にいれば色々矛盾、問題点を感じることもあります。それを解決する1つの方法が「出世」だというのも有りかなぁと。

現場の一担当者にはできないけど、権力者には出来ることってのもありますからね。
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そうですね。 (der8874)
2006-08-11 08:18:43
Sekizukaさん。私も時々思います。システム改革をしようとおもっても、下働きの意見はなかなか取り入れてもらえません。自分の理想の医療を実現する為には、偉くならないとダメなのかなと、感じます。
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