元細胞生物研究者の日記

某病院に勤務する医師です。以前は細胞やマウスを相手に仕事をしていましたが、現在は医療に携わっています。

ウエスタンの失敗

2005-07-16 | Weblog
5日ほど、手塩にかけて、さらにカルシウムなんかもいっぱい与えて、育てた細胞をウエスタンブロットに使用。
バンドがありません。がっくり。

この一週間はなんだったんだ。時間を返せ。
などというと、細胞からお前のせいだろ、といわれそうな気がする。
今週末も気持ちよく過ごせないで来週に突入の模様。

注)ウエスタンブロットとは蛋白質が細胞や組織のなかにどのくらいあるか測る実験です。

3 コメント

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Unknown (kuny)
2005-07-20 06:49:00
いやいや、私も同じです。

実験のデータが綺麗に出たとか狙っていた現象がちゃんと起きたとか、とにかく自分で「結果が出た」と思える瞬間が好きですね。

会社のプロジェクトで大規模な実験をして上手くいったときなんてみんな「泣きそうでした」。30~50歳くらいのおっさん達が集まってね(笑)

まあプロジェクトXをみて目が潤んでしまう私ですが。。。
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そうですね。 (der8874)
2005-07-19 06:33:43
kunyさん。

コメントありがとうございます。



kunyさんのおっしゃる通り、全てが上手くいって良い結果が出た時は最高ですよね。

研究者は新しい事実を発見したときは最高の気分になるといいますが、私はそんな大それたことではなくて、実験のデータが綺麗に出ただけで、最高の気分です。思わず、笑みがこぼれてしまいます。

なんか、自分が器の小さい人間だって言っているみたいですけど、事実です。
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Unknown (kuny)
2005-07-19 06:14:51
1週間掛けて、、、分かります。

会社のプロジェクトでみんなでかなりの金額と時間と労力を掛けて、交代で徹夜して、、、なんて実験でも予想もしなかった(出来なかった)トラブルですべてがやり直し。。。

そして周りからは「そんな事も予測できなかったのかよ。大金をドブに捨てて。」なんていわれることも。。。

まあ、そんな事もあります。



これが研究の難しさですよね。



でも全てが上手くいって良い結果が出た時は、、、最高ですね。だからやめられないのかも。。
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