さて、デミオスポルト(DE)の評価を書いてみよう。
もちろん自分のクルマであるから高い評価となりがちだ。
ということで、敢えて短所を強調して書いてみる。
まずはスタイリング。
このクルマのスタイリングで言われることだが、プジョー207の面影がある。
切れ長のライトと猫科の顔つき。クルマのデザインが似るのは仕方ないのかも
しれないが・・・・。
フロントにデンと構えるMマーク、個人的には好みだが、ブランドアピールを
行なうメリットがあるのか。もちろんこれが無いと欧州車に間違えられるか!?
我が愛車の色はガンメタに近い色ではあるが、さすがに6年乗っているとキズが
目立ってくる。
リアから見ると、リアウインドウが切れ上がった尻上がりのデザインであるが
これが大して広くないリアの居住性に圧迫感を与えている。
フロント・サイドのバンパーに加え、リアスポイラーを武装し「スポルト」とは
言っているが実際はエアロパッケージであろう。
リアランプはやはりコンパクトカー、かわいらしいイメージであり、ヴィッツや
この後出てきたミラージュなどにも通じるものがある。
今現在、スタッドレスを履いているため15インチではあるが、純正は16インチ。
そもそも15インチでも問題なく、リアのブレーキがドラムなのにGTOと同じ
16インチにする必要があったのか?もちろんGTOの16インチが小さすぎたのだが。
内装を見てみると、シンプルというよりは貧相。
革と言いながらざらついた感触のステアリング、サイドブレーキはウレタンのまま。
ホールド性は良さそうだが大きく、所詮はファミリーカーのシート、ポジションも
けして良くない。
フロアシフトも操作性は良いが、見た目からしても違和感あり、ウォークスルーが
出来るわけでもなく中途半端な意匠。
メーターもタコメーターが小さく、また今時燃費計さえ付いていない仕様。
MTらしく上までは吹け上がるが、1500ccにしてはパワーがついてきていない。
3500回転を超えて踏み込めばそれなりだが、マフラーを変えていなければ
街乗りではスポーティーさは全くなし。
助手席に目を転じても、決して大容量ではないグルーブボックスが張り出しており
シートポジションを前に取ると圧迫感を感じる。またその際、ドライバーからは
助手席側の「超大型」ドアミラーが見えづらいときたもんだ。
リアシートも、フロントがそれなりのポジションを取れば足元が狭く
4人乗っての遠出は少し覚悟がいる。狭いくせにフロントシート下に
つま先が入れられず、また頭上も決して余裕はない。
乗り心地については、コンパクトカーにしては頑張った方だが、キビキビと
動く反面、ロールは決して小さくなく、調子に乗ると少し怖い思いをする。
2~3万キロまでは突き上げの少ないショックだったが、それを過ぎると
リアより「キコキコ」と音が聞こえ始めるなど、やはり値段なりのものだったようだ。
オートエクゼに変えてからはしっかりした足回りに戻ったが、RX-8に比べると
初期の感覚が似ているものだから期待してしまうが、すぐにまったく別物だと
分かってしまう。軽いだけに、いろんなものを失っているのかもしれない。
つまり・・・だ、DEデミオスポルトは、乗り出し190万円(OP込み)もするが
スイスポなどとは違い、エアロパッケージなどの域を出ず、少々ハンドリングや
スタイリングが良いからといっても所詮はファミリーカーであり、多くを期待するもの
ではないということなのだろう。。
さて、デミオスポルト(DE)の評価を書いてみよう。
もちろん良いクルマであるから評価は高い。
ということで、手放しで褒めてみる。
まずスタイリング。
このクルマの外観の評価は非常に高い。
コンパクトカーらしく小ぢんまりとしてはいるが前傾姿勢を取っており
非常に特徴的な切れ長のヘッドライト。
グリルもマツダマークが主張しすぎず纏まっている。
ナンバープレートも浮くことなく、またフォグランプもデザインにアクセントを加えている。
我が愛車はメトロポリタングレーメタリックといって、ガンメタに近い、深みのある
色であり、DEデミオの微妙なプレスラインなどもはっきりと浮出て、必要以上に
大きく見せない色にも関わらず、存在感抜群である。
リアから見ても、リアウインドウに掛けて切れ上がったサイドのプレスラインは
フロントからみた前傾姿勢をさら強調している。
サイドステップとリアスポイラーが純正とはいえ、スポーティーなスタイリングを
際立たせている。リアランプは葉っぱのイメージでエコな雰囲気がありつつも
大きさ的にも主張しすぎず、非常にバランスがとれている。
残念ながらスタッドレスのため15インチホイールの写真であるのが残念だが
純正でGTOと同じ16インチを履いておりスポルトの名前にふさわしい。。
内装を見てみると、シンプルながらも革のステアリング、大柄ではあるも
ホールド性の良いシート、スピードメーターとタコメーターも見やすい配置。
シフトはインパネにあるが、高さ・位置的にはRX-8のフロアシフトとほぼ同じであり
操作性も良い。
6500回転まで許容し軽く吹け上がるエンジンと、マフラーをオートエクゼに変えてあるとはいえ
「クォンクォン」と奏でるエンジン・排気音など、ドライバーの心を躍らせる要素がたくさんある。
助手席に目を転じても、シンプルながらもまずまずの解放感があり
助手席側からのエアコンの操作もしやすい。
グローブボックスも車検証を飲み込んでも十分な広さを有している。
リアシートもコンパクトカーとして考えれば大人4人が乗るには問題はなく、
天井にあたまが触れることもない。またトランクも充分な広さがある。
乗り心地については、純正の足回りでは非常に良く動く足で、
スポーティながら決して突き上げは大きくなく、ファミリーカーとしては
ものすごく良い乗り味である。
さすがに5万キロ近く乗ったため、ショックをオートエクゼに変えたが
比較的安価な割にはしっかりとした足回りと純正に近い乗り心地を
両立させた優れものだ。
RX-8に匹敵するハンドリングといえば大げさだが、この手のコンパクトカーの
中では軽い車重と相俟ってもっとも良い操作性ではないだろうか。。
つまり・・・だ、DEデミオ スポルトは、乗り出しわずか190万円足らず(OP込み)にも
関わらず、抜群のハンドリング、最近のマツダのデザイン、コンパクトカーとしての
取り回しの良さなど多くの利点を兼ね備えた最良のコンパクトカーの1台であると言える。
この間、DEデミスポにマフラー、ダンパー、タワーバー、エアクリーナーを
入れてみた。
デミオは4万キロを超えて、新車時のしなやかな乗り心地がなくなり
1日の走り始めの際にリアからギコギコ音がし始めたのでダンパーの
交換を思い立った。
サスに手を入れるならローダウンも・・・となるところだろうが、見た目は
ともかく、実用性を考えてダンパーのみの交換にしてみた。
で、どうせならマフラーもと思い、マツダのDラーで扱っているオートエクゼに
してみた。
ついでといっては何だが、フロントのストラットタワーバーも交換。
リアはトーションビームで左右が結合されているので、フロントのみ
タワーバーを入れてみた。
でもって、マフラーも変えたのでエアクリーナーも一緒に交換。
その結果は・・・・
「マフラー+エアクリーナー」
触れ込みどおり、アイドリングでは音はほとんど変わらず。
エンジンを掛けた瞬間に、低音が少し響くが、早朝の住宅街でも
気にならないレベル。
アクセルを踏み込むと低音が聞こえてくるが、まず気にならないレベルだ。
とはいえ、純正ではエンジン音だけしか聞こえないのに対し、オートエクゼとはいえ
マフラー交換するとマフラーの存在感は感じることが出来る。
3000回転以下でもアクセルを抜くと(エンジンブレーキが掛かると)排圧の
音か、マフラー交換しているのが分かる。
で、3000回転を超えると「クォォォーン」といい音が聞こえる。
ちなみにエアクリーナ交換したのにその効果はまったく分からない。
で、次は「ダンパー」。
もともとデミスポのサスは結構しなやかで、ロールはするものの
不安定感はなく、非常に好ましかったが、さすがに4年半+4万キロ走れば
ショックは効いていない。
ちょっとした段差でも「ズシン」とくるし、アスファルトの状況が悪いと
かなり苦しい。
で、ダンパー交換したところ、助手席+リアに人を乗せて3名乗車だと
あまり変わらない。硬い乗り心地で、「失敗したかな?」と不安になる。
しかし、一人で乗るとこの評価が一変!
確かに純正の新車時に比べると硬めだが、ダンピングも効いて
非常に乗りやすい。
乗り心地良く、きびきびと走ることが出来る。
これは交換して正解だ。
最後に「フロントタワーバー」。
これははっきり言って、自分のレベルでは分からない。
ただ、乗り心地が硬くなりステアリングに振動が伝わりやすくなったのが
ダンパーだけでなくタワーバ交換の影響もあるのかもしれない。
いずれにせよ、まだしばらくはデミオに乗るので今回のリフレッシュは
結構効果あり個人的には満足している。