ほいほいとぼとぼ日記・爺爺刻々

手遅れでありました、2001年宇宙の旅のメーキング本。

ある日、本棚を見たら形が、、、、本の綴じ部分が剥がれてついに本が崩壊しておりました。

本好きの方からすれば、なんて酷いやつだと思われ、そんなやつに本を語る資格がないと轟々たる非難を浴びそうではありますが、甘んじて受けさせていただきます(平身低頭)。

その本とは、「THE MAKING OF KUBRICK'S 2001」でございます。この本が出版されたのが、1970年4月。「2001年宇宙の旅」の公開が1968年で、当時高校3年生のワタシは映画好きの友人に誘われて、今は無きテアトル東京でシネラマ(懐かしい響き)の大画面で見たのが最初。映画としてはよくわからん???が最初の感想だが、訳のわからない魅力に囚われ2001年どっぷりの青春時代を送ったのであります。もちろん、その後の人生にも大いに影響を与えてもらった映画でありますよ。

<表紙を開けると製作発表の記事:発表当初の題名は「Journey Beyond Stars:星の彼方への旅(爺訳)」だったんですな>

この映画のお話は、また、別途したいので、今回の主題であります本の話に戻るのである。この本と巡り合ったのは、今はなき銀座の有名な洋書店、イエナだったはず。きっかけは、ハヤカワノベルズから69年に出版されたA.C.クラークの原作「宇宙のオデッセイ2001」であるを読んで、英語で読みたいと思ったのではないか(なんて勤勉な青年であろうか!!)。ノコノコと始めていくイエナでオドオドしながら見つけたのがこの本で、原作よりも2001年のことがわかると買ったのでありますね。メーキングものというジャンルを知ったのもこの本が初めて。

ジェローム・エーゲルは前回紹介したマクルーハンの「メディアはマッサージ」のコーディネータである人で、本も多少ビジュアルブック的なテーストが感じられるのである。

<映画の重要シーンもバッチリ(壊れているけど、、、、)>

内容は彼が編集した「2001年」の制作開始のエピソードから公開当時の評論や批評などのマスコミの反応や街の反応、2001年の元ネタであるクラークの「THE SENTINEL:邦題は前哨」の掲載やキュービリックのプレイボーイでのインタビューや制作裏話などなど盛りだくさんの内容となっている2001年ファンとしては歴史的な本なのであります。その後、78年のテアトル東京でのリバイバル上映の際に「キューブリックの世界と2001年宇宙の旅」が出版されたが、どうも中身はこの本にはかなわないようでありますな。

<無重力トイレの使用説明もしっかりと載っている。>

残念ながら、日頃からの手入れを怠り大事な本の崩壊という悲劇を繰り返す反省をせねばなりません。齢七十になって時間もあることなので、手元に大事にしたいものをもう一度見直して、大事にしようと思う今日このごろでなのである。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「なつかし本棚屋」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事