一昨年の9月にテニスを再開し、昨年の2月にメインラケットを変えた。
再開前の年に1、2度くらいしかやってなかった頃を含めてPrince GRAPHITE midplusを使用していたのだが、心機一転ラケットを変えた。
Prince GRAPHITE midplus(グラファイト・ミッドプラス)は市販のラケットの中でももっとも目が粗いのではと思えるストリングスパターンが14×16のラケットだ。
それこそ生ける化石のようなラケットで、20年以上も昔から生産されている。
Willson / PROSTAFF 6.0(プロスタッフ)よりも長い。
実はPROSTAFFは初代のMIDを昔(高校生の頃)買ったことがあるが、どうも打球感が嫌いだったので、全然使わずにヤフオクで高値で売っ払らってしまった。
つい昨年からは、何度目かのカラーリング変更を受けて、名前もPrince / TOUR GRAPHITE OVERSIZE/MIDSIZE と、いかついものに変わった。
ストリングス・パターンが粗いと、ボールをヒットする際に球が引っかかる為にスピンがよくかかるので、このラケットは大概はトップスピナーが使用している。
また、ストリングス・パターンが粗いとボールをヒット時にストリングスがたわみやすくなり、ボールがよく飛ぶようになる。
これをトランポリン効果という。
だが、このラケット如何せん設計が古く、スピンは掛かるものの、ろくにボールは飛ばない。
しかも、自分は殆どトップスピンを掛けるような打ち方をしない。
何故、このラケットを長年使っていたかというと、叔父さんに貰ったからである。
以前からデザインが高級に見えるので気にはなっていたが、買うに至らないでいるところにプレゼントされたのだ。
プレゼントされたラケットは中国製のもので、俗に1本ラインと呼ばれる2つ前のカラーリングのものだ。
その後、一番人気の台湾製のモノを手に入れた。
台湾製はラインが4本で、俗に4本ラインと呼ばれて人気を博している。
製造工程に何らかの違いがあるわけではないのだろうが、生産拠点の違いで微妙な打球感の差が生じるらしい。
最近では相場がかなり下がったものの、ヤフーオークションなどで、4本ラインなどといって現行品、中国製やタイ製の1本ラインよりも高値で取引されているが、実は1本ラインは日本向けだけに作られたものだったりする。
並行品が安く入ってくるのに業を煮やしたPrince社の日本総代理店にして技術開発パートナーのダイワ工業が日本向けの正規輸入品のデザインを1本ラインに変えたのだ。
そのため、生産拠点が台湾から中国、タイに移った後も海外版は4本ラインのままだったのだ。
台湾製を欲する方はそこら辺をよく確認した方がいい。
また、台湾製でも工場の違いで微妙な差が生じているらしく、スロートの内側の説明書きに<E>と<H>というように工場の違いが記載されている。
<E>の方が人気があるので、コレクションするなら<E>に限る。
使うのだったら、素人に差など大してわかるわけが無いので、安い1本ラインで十分である。
話が脱線しすぎたが、そのGRAPHITE midplusが自分に向いていないことに気づいて、ラケットを変えた...と書くとカッコいいのだが、そうではなくて、シニア・ツアーでマッケンローが使っているラケットが気になったのだ。
すっかりラケット事情に疎くなっていたので調べてみたところ、Dunlop / 200Gというラケットとのこと。
じゃ、買おうということになったが、ラケットの性能を調べていたらまったく同じデザインで100Gというフェイスサイズが一回り小さいものがある。
マッケンローの写真を見ると、200G(95sq.in.)より小さく見える。
そうして「小さい方が見た目かっこいいから100G(90sq.in.)にしよう」と安易に100Gを購入した。
(実際のところは、マッケンローは写真で確認すると、時期によって100Gと同じサイズと思われるもの、また200Gと思われるものとに分かれており、しかもストリングスパターンが200Gや100Gの20×18から、19×16に変更されている特別仕様だった)
この100Gと格闘することになる。
なにせ、世界で一番目の粗いラケットから、基本的には一番目の細かいラケットに変えたのだから。
初めて打ったのは壁打ちで、気持ちドライブを掛けるつもりのそれまでの打ち方をしたら、ボールが地対地ミサイルのように地を張羽陽に転がって壁に到達した...。
それまでの癖だった、面を合わせるだけの楽チン打ちをしたら、ボールが目の前の転がった...。
「なんじゃこりゃ?とんでもないものを買っちまった...。」と嘆いたが、後の祭り。
とりあえず、壁打ちを繰り返していると特性が見えてきた。
スウィートスポットが狭いのは狭いが、GRAPHITE midplusと大差は無い。
ただ、外した際にトランポリン効果がないので、ボールが飛ばない。
よって、きちんと押してやるスウィングをしなくちゃ駄目ってこと。
以後格闘してきたけれど、このラケットで劇的にフォームが良いほうに固まったし、以前より上達もした。
その後同じ大きさで、同じような性能を持った(というより、Dunlopがパクって、100Gの元ネタにしたHead / PRESTIGE CLASSIC)ラケットも購入したが、余程100Gの方が扱いづらい。
ただ、一度慣れてしまうとこんな良いラケットもない。
剛性感に溢れて、コントロール性能もいいし、打球感も凄くいい。
それになんといっても小さいラケットなんで、とり回しがすこぶるいい。
そして、少し限界を感じて200Gを購入して、それをメインラケットに据えて今に至るんだけれども、100Gが一番好きなラケットだったりする。
よく出入りしているテニス関連の掲示板の管理人さんが、ラケットによってプレイスタイルが変わるって書いてたんだけど、的確な表現だと思う。
とにかくよく飛んで、大きいフェイス面積のラケットで、軽いものっていうラケットの選び方をする人が大多数だけど、その逆でストリングスパターンが細かくて、フレームが薄くて(ボールが飛ばない)、フェイスサイズが小さくて、重いラケットを使ってフォームを固めるのは凄く必要だと思う。
たまにしか来ないが、お世話になってるサークルで同じく90sq.in.のラケットを使っている試合なんかではやっぱり大きいラケットを使うけど、練習では小さいラケットを使うことにしているそうだ。
オートマチックの車をいくら運転したって、マニュアル・トランスミッションのギアチェンジがうまくなることなんてありえないのと同じで、練習では難しいラケットを使った方がいいと思う。
下手なりに難しいラケットを使っていると、ラケットがそんなうち方じゃ駄目だって教えてくれる。
ラケットが育ててくれるっていう一面もあるのに気づかない人って多々いるようだ。
ダブルス用にフェイスサイズが大きくて、大分楽な300Gも手に入れました。
凄いいいラケットで、それこそボレーなんか魔法が掛かったような感じだけど、なんかうち応えが無くて使ってないけど...。
結局は下手糞なくせに、道具が好きなのね...。
ありがとうございます。
ラケットによってプレースタイルが変わるっていう
の、良くわかりますね。私もトップヘビーのラケッ
トを使うまではアプローチからボレーでしとめるの
が好きだったんですが、トップヘビーにしてからは
ベースライナーになったということがありました。
そして今やトップヘビーじゃないラケットでは、ス
トロークで上手くパワーを伝えられなくなってしま
ってます。楽してたんだな・・自分・・(反省)
>ありがとうございます。
いえ、いえ、受け売りなんです。
>そして今やトップヘビーじゃないラケットでは、ストロークで上手くパワーを伝えられなくなってしま
ってます。楽してたんだな・・自分・・(反省)
僕もかなり楽してました...。
で、いったん20×18のラケットを使ってしまうと、あの打球感の良さの虜になって抜けられなくなってしまうんですよ。
本当は19×19くらい(プロスタとかですね)がオールラウンドに使えてベストだと思うんですが。
ところでpeteさん、WILSONのハンマークラシックを使ってらっしゃるそうですね。
新たに欲しいラケットとして、ラジカルのページをリンクされてましたね。
ラジカルでしたら、ラジカル・ミッドプラスTourがお勧めです!
変に軽いMPやOSよりもバランスが良くていいですよ!
フレックスポイント・ラジカルが発売されるんで、もうすぐ叩き売りが始まるかと。
自分が好きなのは間違いなくPrestige Classic600なんですが、それを扱いきれてないのを感じて・・・・。
また、練習していてもそれを御する事が出来ないと、自分がうまくなる前の段階でまごついてしまっているのが恐くなってしまうんです。
で、結局は最近は面サイズ98sq.in.ばかりつかってます。でもこれでいいのかって悩んでばかりです。
練習では小さいものを、実戦では助けてくれるものを。私もそうしたいと思いながらも、いざPreClaを手に取って練習していると数時間後にはまた別のものを使っています。
自信を持って本当に好きなラケットを使えるだけの、それに見合う実力がほしいです・・・。
かと。結果さえ出れば良いので人それぞれなんで
一概には言えませんが・・。
私とかはフィーリングが違うと戸惑ってしまうの
と、自信を持って打ち込めなくなるので同じラケ
ットの方が良いですねー。
・・腕前はヘタレですがw
「振りぬき重視」なんですけど、ラケットの重さ
の件は検討してみます。ありがとうございます。
腕前はヘタレどころか“屁垂れ”って感じです(おいおいw)
とにかく、練習するのも試合も同じラケット、同じガット、同じテンションでないと微妙な違いで調子がくるってしまいます。
今、CATAPULT10を3本使い回ししているのですが、2本同じガット、1本だけ違うのですが違和感バリバリにあります。次回張替え時には全てファイバープレミアム130を60PでGO~~~\(^o^)/ですね!
誤:
本当は19×19くらい(プロスタとかですね)がオールラウンドに使えてベストだと思うんですが。
↓
正:
本当は19×16くらい(プロスタとかですね)がオールラウンドに使えてベストだと思うんですが。
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まんじゅーかえるさん
>メインがあるってうらやましいです!私の中では今メインってなんなんだろう?って感じでかなり迷ってしまってます。
実際のところは200Gがメインなんですが、100Gの取り回しのよさが試合形式の練習などで助けてくれる場合があったりと、もうわけがわからなくなってます。
もうすぐ手にするLMプレステージで落ち着けたりするといいんですが。
>練習では小さいものを、実戦では助けてくれるものを。私もそうしたいと思いながらも、いざPreClaを手に取って練習していると数時間後にはまた別のものを使っています。
普段は練習前のショートラリー~乱打を100Gで始め、その後200Gに移行します。
でも、思いのほか100Gで打てちゃう日はそのまま行ったり。
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Peteさん
>練習と試合でラケット使い分けっていうのは微妙かと。
>私とかはフィーリングが違うと戸惑ってしまうのと、自信を持って打ち込めなくなるので同じラケ
ットの方が良いですねー。
考えてみると、僕が併用しているラケットって100Gと200Gです。
ぶっちゃけた話、同じラケットのフェイスサイズが微妙に違うだけだったりします。
試合形式だと、苦しい体勢で打たなければならない場面が出てきますが、そういったときにほんの少し飛んでくれて、ほん少しスウィートスポットが大きくて、ほんの少しスピンが掛かる程度なんで、あんまり違和感が無いのでしょう。
やはり、300Gだとストリングスパターンが違うんで、違和感があります。
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ぷれ
>私も違うラケットで打てないので、練習=試合=メイン=他は無い です。
>とにかく、練習するのも試合も同じラケット、同じガット、同じテンションでないと微妙な違いで調子がくるってしまいます。
プロってそうですよね。
peteさんもぷれさんも、多分僕なんかより微妙なコントロールに気使いしているんだと思います。
結局のところは、僕はアバウトなんですよね♪
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ということで、新たなる提案として、同じラケットのフェイスサイズ違い(ストリングスパターンは同じでなければ駄目)を使い分けるなんてのはどうでしょう?
っていっても、そういうのって大して種類は無いんですが...。
100Gと200G
LMプレステージmidとLMプレステージmidplus
LMラジカルmidplusとoversize
あとはVOLKLなんかでしょうか?
プロスタッフ系はフェイスサイズが違うとフレームの断面形状が変わったりするので、違和感がありそうです。
メインラケットってどうやって決めたらいいんでしょう?先日のダメダメテニスからすっかり悩んでいます。
今までは「俺のメインはマッスルウェーブ200Gだぜ~!」って言ってましたが…。自分には扱いきれないほどのオーバースペックなのだと言うことが痛いほど分かりました。
_| ̄|○ ガックリ
これからは「あたしのメインはホットメルト300Gなの」って感じでしょうか…。ラケットバッグには3本もMW200Gを入れ、300Gは1本しかないのに。
ぷれ!さん風に言えば
練習≠試合≠メイン=他もあるって感じっすか?練習中でも試合中でも、このラケットじゃイカンと思ったらラケットを替えます。←だからダメなのだというご指摘があることは承知の上です。
最近はもう正直どのラケットも同じに感じてしまってこれだ!っていう感覚がないんですね。
例えば試合にしろ練習にしろ、外でやるか中でやるか、風があるかないか、太陽は?気温は?ボールは使い古したもの?自分の体調は?筋肉の疲れ具合は?なんていろいろな要因がありすぎて結局は同じラケットを使ってもその日の状態なんてすぐに変わるってのが私の感覚でして、最近じゃ一日のうちに6本くらい使ってるときだってあるくらいです(笑) ほんと打ってみるまでは自分でどんな球が出るかわかりません(笑)
まぁ、ラケットはそれぞれ鉛を駆使して自分に合うようにチューンはしてますが、あとガットやらテンションやらをこまめに替えたりとか。
でも最近は、結局はこれだ!っていう1本があったらそれを信じて突き進んだ方が幸せだったかもなぁなんて思います(^^;
でも、いろいろラケット試すのもまた楽しみの一つですし、一緒にガットを含めて(自分にとっての)究極のラケット One of Rackets!を探そうじゃあ~りませんか♪
結局は楽しめたもの勝ちっすよ(笑