コンタクトレンズと虹の色

昨日、コンタクトレンズを忘れて出社した。

「眼鏡でなくて、コンタクトレンズを忘れた？」とびっくりするだろうが、実は朝はコンタクトレンズをはめずに出社する。
寝起きにレンズを装着するのがどうも嫌なのだ。
裸眼で0.1以下＆0.2程度なんで知り合いにあっても近くまで行かないとわからなかったりするが、朝っぱらから知り合いに会って談笑するのは億劫だから関係ない。
バス＆電車通勤なので、運転は運転手が行ってくれるので事故を起こす心配は、悪い星の下に生まれたついてない人よりはかなり無いと思う。


ところで、虹の色は何色と聞かれたら、幼稚園児でも七色と答えるのが日本人としての正しい姿だろう。
ものの本によると、英語圏の人間はそう問われると、指折り数えて六色と答えるそうな。
とある社会学の教授の言葉を借りると、言葉が視覚を司るんだそうだ。
つまり、語彙が少ない人間はそうでない人と同じものを見た場合には見えないものがあるってことだ。
語彙が少ない人間は視覚に入った情報の処理能力が著しく劣るのだ。

人間の脳みそはスーパーコンピューターの比で無いほどに情報蓄積能力と処理能力に長ける。
一説には日々眼を明けている際に飛び込んでくる情報、つまり視界に入った映像は全て脳に蓄積されているという。
誰それと話をしている際に相手の顔をみて、真摯に話を聞いていたとしても視界の片隅に移りこんだ何かをも脳は記憶しているという説だ。
デジャブーなどは、あるときに視界の片隅に移りこんだ何かが類似するものを見た際に、記憶の引き出しが突然開いて感じる既視感なのではないだろうか。

日本語は色の単語は他国語に比べて多い。
よって日本人は虹を七色と判別する。
まぁ、先人が虹は七色だという知識を言葉として残したので、耳から聞いて納得している部分も大いにあるけどね。
だからって、英語圏の人間は六色と判別する。
卵が先か鶏が先かって議論に似てなくも無いが面白い話だ。


コンタクトの話。
出社してから、コンタクトレンズのケースを忘れたことに気づき、「今日は仕事はお終い。外に出て適当にブラブラして直帰しよう」って考えてたら、隠しカメラで監視されてんじゃないかと思うくらいに見積依頼や余計な仕事が舞込んで来る。
顔をデスクトップに近づけて、普段の半分以下の処理能力で仕事をこなしていたら、今度は大々的なヘマが発覚．．．。
発覚ってぐらいだから昨日しでかしたんじゃなくて、ちゃんとコンタクトをして見えてたときの不始末。
また、数百万円のチョンボになりそうな予感。
数百万円でブルーになるってのに、億単位の金を動かしてる連中って心臓に毛が生えてるとしかおもえんわ！

電話で現場に行ってる相手先と話をしたんだけど、コンタクトをしてないのに長時間画面に向かったせいか、
肩はこるし頭はボーっとしてるしで、大ピンチだってのに長年自分を支えてきた状況を打破する為の口八丁な言い訳がスラスラと出てこない。
いやぁ、まいりました。
ホント、目がろくに見えないと他の動作まで鈍くなっちゃうでやんの．．．。
コンタクトレンズを忘れるたびに、自分にとってコンタクトレンズは日常生活と極普通にコンタクトする為の大事な道具だってのを思い知らされる次第。

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コンタクトレンズは2週間使い捨てタイプの「ロートi.Q.14アスフェリック」を愛用。
長年いろんなコンタクトレンズを使い続けてきたが、2週間タイプでも1週間もすると装着感が悪くなってきて、挙句には目やにを誘発してすぐに駄目になってしまっていた。

数年前にやたらと込んでいるので有名な自宅近くの眼科に行って相談したら、何のことは無い眼球のカーブにコンタクトレンズがあっていないんだそう。
医者曰く、どうあったってぴったりのカーブを持ったレンズなんぞあるわけが無いが、眼球が大きいのでもっと緩やかなカーブをしたレンズじゃないと駄目なのではとのこと。
というわけで、当時市販品の中で一番大きなカーブのこれを愛用するに至る。