どんぐりゴロゴロ

ＰＣを整理していたら'04に当時せっせと公開していたウェブサイトのテキストが見つかった。
最近ネタが思い浮かばないのと懐かしいのとで、アップすることにしました。
飼い犬や飼い猫に赤ちゃん言葉で話しかけたりする人っているけど、動物に対すると度を越した愛情を注いじゃう人って大勢いるんだよね。


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　■ 復刻版 ■ 2004.10.21
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先日公園でよその子供がクマにあげるといってドングリを拾っていた。息子のことも誘うのだが、何のことだか理解できなかったので、家に持ち帰られると邪魔なので、息子には拾うのを止めさせて、その子供には適当な返事をしておいた。

後で新聞を読んでびっくりしたのだが、自然保護団体「日本熊森協会」（兵庫県西宮市）なる団体が“都会のドングリを集めて餌がなくて困っているクマに分けてあげよう”というあまりにも痛い運動を起こしているのだ。

ソース(※現在はリンク先が切れています) ：http://news.goo.ne.jp/news/yomiuri/shakai/20041017/20041017it13-yol.html

ゴマアザラシのタマちゃんに餌をあげる「タマちゃんを守る会」と物理的な手出しはせずに見守る「タマちゃんを見守る会」という両会があまりにも強烈な馬鹿合戦をしていたことが記憶に新しいが、今回もまた騒動になりそうだなと感じていた。

今日の日経夕刊を見たら、やはり出ました。今回は対抗馬は「見守る会」ではなく学者先生たち。

ドングリを産地とは関連のない山に置くことは生態系を崩すという、至極明瞭な正論による。植物としてのドングリが生態系を崩すだけでなく、ドングリを食すネズミの大量発生なども懸念されるというのだ。それでも「日本熊森協会」はドングリを山に置くという。

馬鹿に正論で勝負すると分が悪いのは歴史が証明するところだが、それにしても何故こういった動物愛護団体は自然の一部を愛でるくせに、その標準から外れた自然に対してかくも無知、無節操、無慈悲に相対するのだろうか？
動物愛護団体と称する連中の偽善的なスタンスが大嫌いだ。目を向けた事象以外を蚊帳の外において民衆を煽るのは欺瞞に他ならない。今回の被害者はよりによって善意の子供たちだ。

学者先生の固い頭で馬鹿に反論しても暖簾に腕押しなだけだ。ここは「タマちゃんを見守る会」の残党に『クマちゃんを見守る会』を結成して対抗してもらう他あるまい。

山にドングリをゴロゴロさせられて一番困るのは、ネズミの大量発生によって農作物を食い荒らされる農民だ。クマの被害の次はネズミ被害じゃ笑い話にもならない。

そうそう、クマさ、うちの嫁さんの実家のすぐ側にも出るんだよ。家から歩いて5分もしない近くの海岸で、周りがすぐ山なんだけど民家も何軒も建ってるの。