高校生らしい髪型

高野連加盟校の実態調査で、部員の髪型は丸刈りと決めている学校は7割に近いそうだ。
高野連は球児は『丸刈り』と決めているわけではなく『高校生らしい髪型』と指定しているだけなのだが、どうにもジジイの軍国主義の名残や、昔は今のようにどこにでもシャワーが無かったのでシラミなどの感染を防ぐという意味などもあって21世紀に至るまで丸刈りが付いて回っている。シラミうんぬんにしても軍隊的な考え方ではあるので、簡単に軍国主義がいまだ付いて回っているといって差し支えない。

自分が中学高校生の頃は、誰もが丸刈りにするのは嫌だが、好きな野球をするためとして泣く泣く髪の毛を切ったものだ。しかし、いまではプロ野球選手や他のスポーツ選手、芸能人やら有名人に丸刈りの人物が増えたこともあって、大多数の球児が丸坊主に抵抗感を抱かないのだという。
それこそ、昔は『高校生らしい髪型』っていうキーワードのあげ足をとって、「いまどき高校生らしいって言ったら茶髪や長髪だろ」なんていって鼻で笑っていたが、世の中なにがどうなるか分からないものだ。

通っていた中学には死ぬほどかっこ悪い軟式テニス部しかなかったので鼻にも掛けなかった。高校に入ったら絶対に硬式テニス部に入ろうと意気込んでいたら、テニス部顧問による『入部当初は丸坊主』という理不尽な規則があったので入部するのをやめた。いまスクールなんかに通っていて、上級クラスの人のプレーを見ていると、高校生の頃からテニスをやっておけばよかったなぁとしみじみ思う。

最近の若者は平気なのはあくまでも流行りに沿ったものであって、気合やらなんやら目に見えないもののために丸坊主を強いる姿勢に納得しているというわけではないだろう。常識を逸脱し、学校のイメージを損ねるような髪形だというなら致し方ないが、校則で定められている髪形の範疇に収まっているにも関わらず、丸坊主を強いるという人権を無視した行為には何がどうあっても賛成できない。
入部をあきらめた直後に、先に挙げた高校テニス部の顧問が『準備体操を怠ってテニスをしてプレー中に腕の腱を切る怪我をした』って聞いたときは笑いが止まらなかったけなぁ♪

そうそう、テニス部に入部するのをあきらめたへそ曲がりの高校生は、ラグビーをやってみようと思い立ったんだが思わぬ障害が待っていたんだった。このことはまた後日。