ヨマナイドクショ

あらすじが最後まで書かれていれば・・・読んだ気になれるのに

自閉症は津軽弁を話さない 自閉スペクトラム症のことばの謎を読み解く

2022-07-23 | 立読・積読・半読

自閉スペクトラム障害ASDの子どもたちは、方言を話さない印象がある。

それは支援に携わる人にとっては「そうだ。そういうものだ」という感じで当たり前なのだ。

そこを、いやいや待てよ、どうしてそうなっちゃうのかを調べようじゃないか!

と立ち上がった(笑)のが筆者です。

読んでいくうちに、その原因、この謎の答え、仕組みが「これだ!」と分かる・・・わけではないのだけれど、

ASDの子ども(大人も)の話し言葉の習得の偏りの背景にある、

「(定型発達の)人はどうやって方言と共通語を身につけ、使い分けられるようになるのか」とか

「方言の社会的、人間関係的な意味」とか

を、繰り返し丁寧に説明してくれる内容になっています。

 

疑問は残るのです。

ASDの子は津軽弁は話さないけど、理解はできているのか?とか

ASDの子の言葉の習得方法にうまくのって教えられれば、

話せるようになるんじゃないか?とか。

まぁ、生活していくうえでは方言を話さなくたって問題ないんだけど。

東京の人は方言も共通語も同じなわけだし・・・。

 

自閉症は津軽弁を話さない 自閉スペクトラム症のことばの謎を読み解く (角川ソフィア文庫) | 松本 敏治 |本 | 通販 | Amazon