自閉スペクトラム障害ASDの子どもたちは、方言を話さない印象がある。
それは支援に携わる人にとっては「そうだ。そういうものだ」という感じで当たり前なのだ。
そこを、いやいや待てよ、どうしてそうなっちゃうのかを調べようじゃないか!
と立ち上がった(笑)のが筆者です。
読んでいくうちに、その原因、この謎の答え、仕組みが「これだ!」と分かる・・・わけではないのだけれど、
ASDの子ども(大人も)の話し言葉の習得の偏りの背景にある、
「(定型発達の)人はどうやって方言と共通語を身につけ、使い分けられるようになるのか」とか
「方言の社会的、人間関係的な意味」とか
を、繰り返し丁寧に説明してくれる内容になっています。
疑問は残るのです。
ASDの子は津軽弁は話さないけど、理解はできているのか?とか
ASDの子の言葉の習得方法にうまくのって教えられれば、
話せるようになるんじゃないか?とか。
まぁ、生活していくうえでは方言を話さなくたって問題ないんだけど。
東京の人は方言も共通語も同じなわけだし・・・。
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