ヨマナイドクショ

あらすじが最後まで書かれていれば・・・読んだ気になれるのに

十三妹、というか鶴田つながり

2008-06-18 | 立読・積読・半読
今日、本屋さんでぶらついた。今日行った本屋さんというのは、文庫本が出版社別ではなくて、全部混ざって著者別に並んでいるので、私にとっては見やすい本屋だ。
江別にある。

そこをぶらついて、『十三妹』(シイサンメイ)という文庫が前面に出ていて、もしかすると、あれか?
あの『彩雲国物語』に出てくる十三姫の基になっている?
などと思い手に取った。武田泰淳作。「名作の復刻版」らしい。
そうだろうなぁ、なんか武田泰淳って聞いたことあるなぁと思った。帰宅して探したら、『ひかりごけ』を書いた人だった。もちろんヨマナイ読書家の私は、タイトルを聴いたことがあるだけで、なんか人間のすごい心の奥を書いている小説だと言われているものじゃないかなと想像していて、読んだことはない。

さて、その『十三妹』は中国の3つの小説をミックスしたお話だそうで武田泰淳時代にはそう呼ばれていなかったが、今で言うところのパスティーシュものだと解説の田中芳樹が書いている。その部分だけ立読みした。

そういう古い人が書いた名作文芸なのに、表紙がラノベ風なので、中にも同じ挿絵が入って、内容的には若い人が読んでも楽しいものだから、ラノベ的感覚で読んでもらおうという趣向なんだなぁと。田中芳樹が解説の中で鶴田謙二さんにイラストをお願いして良かった。自分の作品でもお願いしたい、というようなことを書いていて、ふ~ん、と思って、立読をやめた。

話しは数日前に遡るが、森博嗣の『工学部・水柿助教授の日常』を久々に完全徹夜して読んでしまった私は、自分が嫌になった…と知人に話したら、森博嗣のスカイなんとかっていう本を知人が貸してくれて読んだけれど、気持ち悪かった、なんだか自分には合わなかったと言っていた。そして、だけれどこれは映画になるそうだ、とも言っていた。

で、今日の話しに戻るが、その本屋をうろつくまえに映画館でチラシをかたっぱしからもらってきた私は、スカイなんとか…という映画のチラシももちろんもらった。
「これかぁ。アニメ映画? じゃないのか…」などと、ちんぷんかんぷんな思い。
それから、本屋に来たので、勢いスカイなんとかの文庫を手にとってみた。『十三妹』の解説の一部を読んだ次に手に取った。
すると、イラストが同じく鶴田謙二…。

全然知らない人だけれど、偶然、1日に二度手に取ったので、ちょっと縁を感じた。

だからといって、『十三妹』や『スカイ・クロラ』を買ったのか?と問われれば、買いませんでした、はい。

まだ家に帰れば積読と半読がこれでもかというほどあるから。

あれとあれとあれを読み終わったら、『十三妹』は読んでみたいと思う。