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DEAR the MODS

THE MODSというバンドが大好きなオイラ。そんなオイラが書き記す、THE MODSにまつわる自己中心ブログ。

EASY COME EASY GO

2007-01-25 18:40:40 | 【ALBUM】
リリースされたのが1988年の9月。
このアルバム「EASY COME EASY GO」は、

生まれて初めて買った
“コンパクト・ディスク”である。


しかも、CDプレイヤーなんて持っていないのに! である。
確か記憶が正しければ、このアルバムから“CDのみの発売”だったような気が・・・。

オイラが真面目にTHE MODSにハマったのが、
「Yum Yum~~」のツアーだったから、
初めて真面目に発売日購入した、最初のアルバムなんだな。

基本的には前作「YUM-YUM GIMME SOME」の流れを組んではいるけど、
それよりももっとまったりなROCKアルバムだとオイラは思う。

デビュー当時からの“真面目な”ファンの方々は、
このまったりモードに心配したり、
森やんの長髪に違和感を感じたりする方々多かったかも知れませんね。
でも、ここから“真面目に”取り組んだオイラとしては、
ここがスタートラインとして“基準値”になってしまった節がある。
現在、リーゼントに戻してほしいと願うファンもいる中、
オイラはあのパーマヘアの方がいいと思ってしまうんですよね。すみません。

さてさて、賛否両論がさらにあろうかと思われるこのアルバムですが、
ここでもTHE MODSは偉大なるミュージシャンを紹介してくれています。

その人の名は山部善次郎。
博多の伝説ROCKER、山善です!

2曲目の「BROKEN DOWN BOOGIE」や
7曲目の「LOVE YOU」で聴かせてくれたあの声、

シブすぎっ!

アレは絶対マネできないソウル・ボイスですよ。
さすがは、

柴山、森山、山善で、
博多の“三山”になろう!


と、宣言するだけの実力があります。
すげーカッケー!!

この「EASY COME EASY GO」発売後のツアー、
渋谷公会堂のライブで、アルバム制作に参加した山善と、
藤井尚之がゲストとしてステージに上がりました。
あの時は森やんも楽しそうに歌っていたのが、今でも目に焼き付いてますよ。
本編が終了すると、藤井氏の肩抱きながら袖に消えていったもんね。
その姿はまるで畑中陽子の肩を抱く、平尾昌晃の如し・・・。

アンコール終わるまで待っといて。
飲み行こうぜ!


な~んてセリフが聞こえてきそうなくらい、ガラ悪かったっす^^
でも山善の生ボイス聴けたのはうれしかったな。
掛け値無しにカッコイイ。生き様も壮絶だし^^;

とにもかくにも「EASY COME EASY GO」は、
博多の匂いがプンプン漂う、THE MODSのルーツ探訪的アルバム。
その彼らにとってのルーツ探訪が、
そのままオイラのTHE MODS探訪の出発点になったこと、
自分の胸の中でほくそ笑んでいるバカなオイラのレビューでした・・・。



DAILY HOWL

2007-01-18 18:40:22 | 【ALBUM】
オイラは沖縄が大好きである。
その大好きな沖縄にTHE MODSがハマり、
前作の“LIVE WITH ROCK'N'ROLL”からレコーディングは、沖縄でしている。

オイラは幕末が大好きである。
その大好きな幕末に、2002年頃から森やんがハマり、
「土方歳三の生き方に共感を覚える」とインタビューで語っている。

もともと自分が好きなモノに、
THE MODSが“後追い”で来ると、
得も知れない喜びがある。「ああ、感性が近いんだなぁ」なんて具合に。

まあ、そんな話はさておき、
THE MODS通算37枚目のDAILY HOWLは沖縄でレコーディングされ、
森やん書き下ろしのRECORDING DIARYが同梱されて、
2005年9月にリリースされた。

沖縄大好きのオイラにとって、
THE MODSが沖縄をどのように満喫しているのかは、
気になってしょうがなかったんだけど、
そのRECORDING DIARYでも、冒頭の話よろしく、
“後追いの至福”がてんこ盛りでしたね。

ある意味、今後沖縄行く時は、
このブックレット片手に、さもガイドブックかのように、
THE MODSの足跡を追っちゃうかもね。

ジューシー?
オイラも好き好き-。


A&W?
オイラも好き好き-。


ってな具合に、
彼らの沖縄ライフを親近感もってリアルに感じられました。

逆にね、教えられたことももちろんあり。
それがJETです。

THE MODSからは、
いろいろとカッコいいバンドを“紹介”してもらってる。
あのTHE CLASHだって、THE MODSから知ったクチ。
もともとROCKアンテナが低いオイラは、
THE MODSっていうストーリーテーラーからROCKを教えてもらってるんだね。

DAILY HOWLを買った後、沖縄に行く機会があったんだけど、
その時にJETのアルバム「GET BORN」を買ってみた。一発でヤラれた!
で、DAILY HOWL自体からも、JETからの影響がちょいちょい滲み出てるのわかった。
初っ端の「DESTRUCTION BABY」にもJETの匂いがするし、
音の鳴らないアンプの音やタンバリン落とすところ・・・などなど、
空気感にその影響が滲んでると思う。

もうそれは無邪気なまでに滲み出てる!

大昔、なにかのインタビューで、森やんは自分のことを
ミーハーです!
と言い切っていたことがあるけど、
DAILY HOWLとGET BORNを聴き比べてみると、ホントにそうだと思う。

うお! これカッコいい!!
よし! やろう!!


なんて、沖縄の青空の下、
自ら盛り上がる森やんが目に浮かんでしまう。
失礼かもしれないけど、実に微笑ましい。

最近ね、インターネットの某大手ポータルサイトにて
「THE MODS」って検索かけて、端から見たり読んだり聴いたりするんだけど、
その中のひとつに、藤井隆氏とのインタビューテキストがあった。

ROCKはイカつくなきゃいけないんじゃないんですか?
みたいなことをいう藤井氏に対して森やんは、

甘いですね。

と・・・。それはまだまだだ、と・・・。
森やん曰くROCKとは、

チャーミングじゃないと。

と・・・。
これねぇ、すごくよくわかる。
そうじゃないと、ROCKな生き方なんて堅苦しいだけになるんだよね。
これくらいの“逃げ場”は絶対に必要よ。

去年25周年を迎えても、
今なお無邪気にミーハーな森やんとTHE MODS。
あなたたちは、ホントにチャーミングっすよ。

NEWS BEAT

2007-01-15 15:24:52 | 【ALBUM】
数あるTHE MODSのアルバムの中で、
最も“手こずった”のが、コイツである。
“手こずった”ってのは、入手するのにいろいろあったって意味ね。

前々から書いてますが、オイラはファン後発部隊。
THE MODSの歴史を遡る過程で、もちろん過去の音源の入手にも執念を燃やす!
そんな中で、最後の最後まで手に入らなかったのが、このNEWS BEAT。

手当たり次第、地元のレコード店をかけずり回っても、
コイツだけはお目にかかることができなかった。
究極の妥協案として、レンタルしようとも思ったけど、
レンタルレコード屋にもなかった・・・なぜ?

オイラは勝手にひとつの仮説を立てた。それは・・・
歌詞にあると。

どういうワケか、いまとなってはわからないけど、
オイラは音源がないクセに歌詞だけは覚えてた。なぜか全曲。
たぶんバンドスコアかな? まぁ、いいや、ここでは追求すんのやめよう。
で、気になってたのが例のアレですよ。

ご・め・ん・だ・ぜ

今ではすっかりピーって入れるお約束になっている、
キ○○イ扱いというフレーズ。
オイラはコイツのせいで、販売が規制されているのだ、と勝手に解釈して、
しばらくは入手をあきらめていたワケです。

その何年か後、「くよくよしたって」を聴きながら上京して来たオイラに、
ちょっとしたカルチャーショック到来!
なんと東京には、
中古レコード屋
なるものがあるじゃない!!

こんなモノ、地元にはなかったぜ?
さすが東京! やるぜ東京!!
ってことで、ウラウラと中古レコード屋を巡ったら・・・

あった! あった! あったよ~!!

今はあるのかわかりませんが、
当時、渋谷東急ハンズの向かいにあった中古レコード屋でCDをゲット!!
ホントはレコードを欲しかったけど、まあCDでもいいや。この際。
お値段もリーズナブルだし!!

こうしてようやくこのアルバムの“曲”を聴くことができました。
いままで覚えてた歌詞たちよ。
勝手に君たちからメロディーを想像してたけど、
どれもが全部裏切られてたね、いい意味で。
「イヤな事さ」なんて、てっきりマイナーコードかと思いきや、

♪アイヤ、イヤ、イヤ、イ~

だもんね^^; カメハメハ大王が出てきそうだったよ。

とにもかくにもゲットできたオイラは、
音源をカセットテープにダビングして、
ホントに擦り切れるまで・・・つか、擦り切れたけどね、
毎日毎日ウォークマンで聴いてた。

それでも不思議と飽きなかったのは、
聴きたい! っていう思い入れと、
手に入れるまでの苦労の賜物なんだろうね。
キツイ思いで手にした喜びは、ずっと記憶に残るのさ♪
いまでも大好きなアルバムだからね、コイツは。

その後、このアルバムは再発されたりしたけど、
ことごとくピーが入ってるのね。

オイラのCDには、幸いなことに規制音は入っていないんだけど、
コレってちょっと珍しかったりするのかな?
1981年のリリース当時にCDはあるはずないだろうし、
このCDは一体??

SCAR FACES

2007-01-09 15:28:53 | 【ALBUM】
1991年4月1日、
日本のロックシーンにひとつのレーベルが発足された。
その名も「SCARFACE RECORDS」。

「イカ天」「ホコ天」で沸き上がった、空前のバンドブーム。
でも所詮ブームはブームであり、ほんの2~3年もすれば、
見向きもされなくなったのが現状。
そんな中で、THE MODS自身“生き残り”を賭けたのが、
このレーベルだったのかも知れない。

かつてイギリスにあった“スティッフレーベル”。
ホントに情熱を持った連中が集まって、
ホントに納得できる活動をする・・・。
「SCARFACE RECORDS」は、そのスティッフレーベルの精神を参考に、
その理想は高かった。が、ビジネス的には大失敗に終わる。

でもね、確かにビジネスとしては失敗だったかもしれないけど、
オイラはこのレーベルのおかげで、いいバンドを知ることができましたよ。

ストリートにとことんこだわった
JACK KNIFE

スタンダードROCK'N'ROLLに、真面目に取り組む
THE 100-S(現:THE HUNDREDS)

ROCK'N'ROLLエンターテイメントに挑んだ
THE COLTS

風来坊から試行錯誤を繰り返した
佐々木和也

どれもこれも、反骨精神あふれる連中だったと思うよ。
結局、こういう連中からじゃないと、ホントのROCKって生まれないと思う。

JACK KNIFEは、THE MODSの渋谷公会堂ライブの直後に、
わざと、いつもの西武百貨店の前でのストリートライブを演った。
方やホール、方や路上・・・「くそったれ!」と思いながら。

THE 100-SのSASAは、THE MODSのライブ会場で、
自分たちのライブ告知を手配りしてた。
ニコニコしてたけど、「いつかきっと!」って思ってたんじゃないかな。

THE MODSも、若い連中のために広告塔になることを厭わなかった。

バスツアーも、イベントも精力的に開催した「SCARFACE RECORDS」。
オイラはもうちょっと観ていたかったな。

「SCARFACE RECORDS」が出した、最初で最後のオムニバスアルバム。
今聴いても、当時の彼らの情熱が伝わってくるアルバム。
オイラは今でも、このアルバムから元気をもらってます。

LIVE WITH ROCK'N'ROLL

2007-01-06 20:25:19 | 【ALBUM】
THE MODSにとって、通算で36枚目となるアルバム。
この「LIVE WITH ROCK'N'ROLL」こそ、オイラにとっては、
人生を変えた1枚なんですよ。ホントに。

リリースされたのは2004年7月7日。
でもオイラ、このアルバムで初めて“発売日購入”しなかったのね。
理由は「COMPADRE」にある。

申し訳ないけど「COMPADRE」が、あんまりしっくり来なかった。
自分自身のテンションの問題もあるんだけど、
「COMPADRE」以降、ほんのちょっとTHE MODS離れしてたんだよね。

その頃は、仕事も割と順調で、
会社の中でポジションもグングン上がってた。
だから妙に訳知り顔の“とっちゃん坊や”になってたのね。
部下も抱えて、どんどん二枚舌を覚えて、大人ぶってた時期。
いま振り返ると、そんなちょっと精神的にはイヤな時期に、
THE MODSのあまりに純粋なテンションは、正直疎ましかったんだと思う。
「LIVE WITH ROCK'N'ROLL」が発売されたのは知ってたけど、
あえて手にはしなかった。

でもね、順調だった仕事は、ほんの些細なきっかけから、
バブルが弾けるように終わっちゃったのね、突然。
ま、単純に失敗したってこと。

それからの社内の反応は、まるで手の平を返したような感じ。
それでも自分のポジションを維持するために、
いろいろと目新しいことにもトライしていくんだけど、
その過程でハタと気付いたのが、

いまのオイラって、ROCKなの?って疑問。

だんだん、ここ数年の自分を振り返ってみると、
確かに生活のレベルはちょこっと上がったけど、
心の豊かさはどうなんだろ? って思い始めた。
自分が上がるためには、他人の評価を下げることも厭わない。
そんな組織の中の歩き方って、どうなんだろ? と。

そんなことを会社のデスクで考えてたら、
なんだか無性にTHE MODSを聴きたくなった。
その時に思い出したのが、

あ、オイラ、新譜まだ聴いてないやってこと。

ホワイトボードに「資料探し」って書いて、速攻でレコード屋にGO!
メジャーじゃないから、あるかどうか疑心暗鬼だったけど、
その店には赤々と輝く「LIVE WITH ROCK'N'ROLL」が一枚だけあった。

一曲一曲の詳細なレビューは、後々【SONG】のカテゴリーで書くとして、
ホントに脳天をブチ抜かれたね。

「DO YOU LOVE ME」を聴けば、
何もなくなった自分を
会社はどこまで愛してくれるの?

とか、

「BANBI」を聴けば、
そっか、ひとりじゃないんだな
とか、

「TIME WAITS BY YOUR SIDE」を聴けば、
壊れた夢は捨てて、新しく始めなきゃ
とか、

至るところを自分に当てはめることができて、
忘れてしまった感情を思い出させてくれて、
その上で得たいの知らない力をもらった気がする。

キーコが森やんのラジオで
「LIVE WITH ROCK'N'ROLL」は
いわゆる“捨て曲”が一曲もない

みたいなことを言ってたけど、オイラにとっても
まさにその通りだと思った。

オイラは「LIVE WITH ROCK'N'ROLL」を手にした数ヶ月後に、
8年間在籍した会社を辞めて、ちっぽけな個人事務所を起こした。
メジャーな仕事はまったくないけど、
オイラを必要としてくれる人たちと、
自分のために納得のできる仕事をさせてもらってる。
たぶん、「LIVE WITH ROCK'N'ROLL」を聴かなかったら、
いまのこのベストな環境はなかっただろうな、って思ってる。

いまの業種のキャリアは今年で16年。
いまさら他の業種なんてのは無理だし、
いまの仕事がやっぱり好きだし、気に入ってる。
それは間違いなくオイラにとって“LIVE WITH”な存在なワケで、
オイラはこれから、この小さな事務所を守って生きていきたい。

いま現在、こう思えること。
「LIVE WITH ROCK'N'ROLL」に感謝します。