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DEAR the MODS

THE MODSというバンドが大好きなオイラ。そんなオイラが書き記す、THE MODSにまつわる自己中心ブログ。

MOONSHINER

2008-12-02 17:12:45 | 【ALBUM】
まず、博多の夜について書くと言っておきながら、
それをナイナイにして「MOONSHINER」のレビューを書くこと…
お許しください。
それはいつか日を改めてということで…

さてさてTHE MODSの新譜「MOONSHINER」がリリースされました。
メンバー自身も今までとはちがうことを言っておりましたが、
オイラ的には間違いなくTHE MODSのアルバムです。

そりゃ音は違う、楽曲の雰囲気は違う、使ってる楽器も違います。
じゃ、何がTHE MODS?
それは音楽に対する姿勢です。

以前、何かのレビューでも書きましたけど、
THE MODSで今現在の“マイブーム”が、
正直すぎるほどに反映されるバンドです。
…あからさまと言っても過言ではないほどに(笑)

オイラはアルバムの初っ端から衝撃でした!

その理由は書きませんけど^^;
この1曲目はある意味、彼らへのオマージュではないでしょうか。

彼らのホームページにも書いてありますよね、
「俺達の血の一部分でもあるブルースやルーツミュージックへのリスペストを
モッズ流儀にROLLし、オレ達自身も存分に楽しめた作品になっている。」

と。まさにその通り。

THE MODSが創る密造酒…。
それはカッコイイことに酔いしれることができる、
ROCKという名の酒。

「これはこの樽で寝かせてみようぜ!」

てな感じで、今まで味わった音楽エッセンスをブチ込んで、

「おお、カッコイイばい!」

てな感じで、ウマイ酒を造り上げた、って感じがする。
その工程をROCK少年のような無垢な表情で、
いちいちテイスティングしながらレコーディングしたような気がする。
そんな彼らの生き生きした様子が目に浮かぶってのは、
彼らを愛して止まないファンなら、極上の幸せだとオイラは思います。


サウンド的なことにもちょっと言及しとこ。

やっぱりTHE MODSってのはメロディーを大切にしてるな、と。
そして森山達也のボーカリストとしての奥深さは圧巻です。
そんないつもとはちょっと違う“美しさ”に隠れがちですが、
これこそ、この「MOONSHINER」の真骨頂ではないかと思うことが…。

それは“空間”です。

オイラはこのアルバムって“空間”を感じることができると思いました。
正直ね、音は“詰まってない”ように聴こえます。
でも、それが絶妙な“間”になってるんです。

よく小説やら文学では「行間を読む」って表現、ありますよね。
このアルバムは

「空間を聴く」

ことができる作品だと思います。
もしよかったら、例えばコードとコードの間とか、
曲の構成と構成の間に耳を傾けてみてください。
何気ないフレットを指が滑る音とか、森やんのブレスとか、
目を閉じると音像が浮かんできて、
ジャケットのような場所でTHE MODSが演奏してるような錯覚を覚えます。

こういう空間を醸し出せるバンドって最強だと思います。
確かな存在感がアルバムに詰まってます。

そしてラストナンバーの「CHRISTMAS TIME」。
曲全体の雰囲気は別物ですが、
あの博多時代の名曲のエッセンスが注入されたこの曲。
やっぱりTHE MODSはTHE MODSなんだな、と妙な感心をしちゃいました。

表面的なことは多少の進化や進歩、成長があれど、
音楽に対する姿勢はやっぱりTHE MODSである。
それを再確認できたアルバムでした。

たぶん、もう何があっても驚かないだろうなぁ、オイラは(笑)



FREED

2008-02-14 17:41:06 | 【ALBUM】
いまさらながら、最新アルバム「FREED」について。
なぜいまさらながらになったのか?
ファーストインスピレーションがあまりよくなかったから。

このアルバム発売当初は、賛否両論ありましたね。
で、オイラといえば“賛”ではなかったのね。
ただひとつ! 誤解しないでもらいたいのは“否”でもない、ということ。

“否”を唱える人たちの意見に、こんなものがありました。
「最近の歌詞は、刺さらない」

……ホントにそうかな?

そりゃ過去の作品は秀逸です。
でもさ、最近の歌詞にも必ずグっとくる一行はあると思う。
例えば、LIVE WITH ROCK'N'ROLLの「TIME WAITS BY YOUR SIDE」。
オイラは「壊れた夢の中で生きるな」というワンセンテンスに、
グっときた。グっときた結果、会社辞めちゃったりもした^^;

他にもいろいろあるよ。
「三歩踏み出せ、足跡残せ」
(まあ二歩までじゃ、足跡にはならんわな)とか、

「太陽には影が、花には水が、闇に月があるようにキミは走る」
(別に理由やら理屈はいらんよね)とか。

これらの歌詞がグっとくるのってのは、
大概は感受側の心情が大きく関わってるんだよね。
もちろん、発信側が“いいもの”を前提としてないと成立しないけど、
発信側が“いいもの”を提供しても、感受側が感じないといけない。
ここでも森やん曰くの50/50が息づいてると思う。

「FREED」の発売当初、グっとこなかったのは、
たぶんオイラの心情的なものだと思う。
だから早計にレビューを書く気にはならなかったんだ。
書いたら単純に“否”になっちゃいそうだから。

だいたい発売直後、
1回2回聴いたくらいで“否”を堂々と言うのはどうだろ?
よほどの“ゲテモノ料理”なら、口に含んだ直後に
「ウェ、まずっ!」ってのはあるけど、
少しは咀嚼しないと、シェフに失礼よね。
ホントうまけりゃ、すぐに感嘆の声って出るけどさ。
だいたいシェフはTHE MODSよ?
いままでの信頼関係がありゃ、いきなりはないでしょ。
オイラはいままで、そうしてファンとして関わってきたつもりだし。

で、そもそもグっとこなかった心情ってなに? って話ですが、
それはこのアルバムの売り文句のひとつでもある「新生THE MODS」て事実。
確かにそうなんだけど、オイラの中で「新生THE MODS」ってのは、
この前の「HELLO」で終わっちゃってたのね。
まあ“新生”としては初めてのオリジナルアルバムだから間違いないんだけど、
ここはあくまでオイラという感受側の勝手な心情の話だから^^;
あんまり“新生”って言われると、ちょっと萎えてしまったのも事実なの。
「越えて行け」って言われも、それはもはや“昨日のニュース”のような
そんな気がしてしまったのです。

ところがですよ、この印象が180度変わってしまうんです。
ホント、早合点してレビュー書かなくてよかったな、と。

なぜ180度変わったかというと、話はカンタン。
ライブで現在の“生THE MODS”を観たから。

ご存知の通り、今回のツアーは度重なる延期騒動。
森やんをはじめ、メンバーの心情は不安が大きかったと思う。
やっぱり彼らは、戦ってたのね。強いも弱いも曝け出して。
ステージに立つっていうことに、真正面から真摯に挑んでた。

終わった話?

いやいや、そりゃ脱退騒動のことであってね、
今回の延期騒動で、もしかしてステージに立てなくなるかもしれなくて、
そう考えるとTHE MODSとしては、また新しい壁があったんだよね。

THE MODSを続ける以上は、いつも壁がそこにあって、
それは常に「越えて行け」なんだよね。
そう思うと彼らはアルバム1枚1枚作る度に、“新生”を意識してたかも知れない。
“生”観て“新生”を教わったって感じですね。

あのSHIBUYA-AXのライブは、これからTHE MODSと“付き合う”上で
いろいろ考えさせてくれるライブだったと思う。

「泣くことを難しくしないでBaby」

このワンセンテンスを体現するようなライブだった。

人間生きてりゃ困難と解放の繰り返しかもしれないね。
とあるCMで「終わらない仕事はない、次の仕事が始まるだけ」なんてあったけど、
ある意味、それは核心を突いてるなぁ~と思うよ。
きっとそうやってアップダウンの繰り返し、
正直シンドイんだけど、そこにROCKがあってTHE MODSがいて…、
困難からの解放は、本当に気持ちよくって。

それを教えてくれることが、
リアリティのあるROCKってもんじゃないでしょうかね。
やっぱどっか“生々しく”ないとね、人間は。

LOOK OUT

2007-05-25 22:48:03 | 【ALBUM】
1982年9月に発売された、THE MODSの3枚目のアルバム。
このアルバムで離れたファンもいたみたいだけど、
この頃のTHE MODSをリアルタイムで体験していないオイラには、
真実のほどはわかりません。でも! なんせ前作と前々作が
FIGHT OR FLIGHTとNEWS BEATだからね…。
めちゃめちゃパンキッシュなイメージを刷り込んだ後では、
そのパンキッシュな部分に賛辞を送っていた人たちは離れるかもしれないね。
でも、THE MODSはそういう既成概念とは決別したかったみたいだし、
音楽の幅を狭められることに
JUST SAY FUCK NO!
と、このアルバムで唱えたんですね、きっと。

実際、このアルバムには固定化しつつある既成概念を打破する工夫がてんこ盛り。
まず、“ROCK=黒”っていう概念ができつつあるな、と思えば、
ジャケットのキーカラーは白!

“THE MODSは笑わない”っていう概念ができつつあるな、思えば、
裏ジャケットでは満面の笑み!

しかも、写真のように中ジャケットの彼らの“壊れよう”と言ったら…。
こりゃ離れるファンがいてもおかしくないわ^^;
事実、意図として「裏切ってやろう」とも思ってたみたいだし。

デビューの余韻を残しつつ、無邪気に突っ走ったのが前の2作。
そしてこの3作目で「THE MODS vs 大衆」のケンカが始まったのかもしれない。

そもそもアルバムタイトルの「LOOK OUT」はどう訳すんだろう?
オイラは勝手に
眼中じゃねぇ!
って捉えてるんだけど…。

ケンカする相手に吐き捨てるようなセリフをアルバムタイトルにしたとするなら、
いくら色が白くても、いくら満面の笑みでも、
この「LOOK OUT」と吐き捨てる姿勢こそ、ROCKでありTHE MODSらしさだと思う。

結局、裏切ったと見せかけて、
根幹の部分ではなんも裏切ってないんじゃないかな。
オイラはこのアルバムこそ、イチバン彼ららしいのではないか? とさえ思う。

PROUD ONES

2007-05-07 17:27:25 | 【ALBUM】
だいぶ更新がご無沙汰になってしまいました。
ようやくバタバタ週間が過ぎ去り、通常モードに戻った感じです。
というワケで再開です!

休養明け一発目は、1990年にリリースされた「PROUD ONES」。
このアルバムをオイラなりに一言で表現すると
存在証明
ってとこでしょうか。

前作の「NAPALM ROCK」以降、THE MODSは精力的に活動してきました。
それこそ、若いバンドの前座でもいい! くらいの覚悟で挑んだ各種イベント。
チッタ川崎やMZA有明級のホールでの数々のライブなど、
あの尖ったTHE MODSを待ち望んでいたファンにはたまらない復活劇!

でも、この復活劇はあくまでも、もともとTHE MODSに注目していた、
または日本のロックシーンにアンテナ張っていた連中にはすぐ届いたけど、
すでにそこから心離れた人に届いたかと言えば、それは「?」だったりする。
事実、「THE MODSが好き」というと、
まだ、やってたんだ!
という答えが圧倒的に多かった。…いまでも多いのは由々しき問題だけど(-"-;)

そういう連中に対してかどうかは定かではないけど、
このアルバムのツアー「PROUD ONES TOUR」のファイナルに、
THE MODSは武道館という会場をチョイスした。
かつて「これまでのTHE MODSを殺す」と、あえて挑んだ大会場。
彼らにとっては2度目の武道館だ。

このことに対して、
森やんは「ANGEL WITH SCARFACE」でも語ってるけど、
THE MODSがいることを知らしめるには、
やっぱり日本武道館っていう会場が一番よかったのかもしれない。

日本武道館なのに、ステージセットはまったく普段とかわらない。
まったくムダなく、シンプルで、極限まで贅肉を削いだ体脂肪率の少ないライブ。
いままで知っていて心離れた人にも、
NAPALM ROCKでタネを撒いた、いままで知らなかった人にも、
ダイレクトにTHE MODSを感じられる流れだったと思う。

存在証明ってことで言えば、この武道館ライブに限らず、
この頃の彼らは、よくテレビにも出演してた。
毎週「テレビジョン」かって、出演者リストの「も行」を確認するのが、
この頃は楽しかったもの。ほぼ必ず「THE MODS」の文字があったから。

記憶に残っているのは、フジテレビで深夜に放送された、
F1の鈴鹿本戦(だったかな? それとも予選?)前日の「前夜祭」なる番組。
正確な番組タイトルはまったく憶えてないけどね^^;
基本的には、その時やってたオールナイトフジの
「ミッドナイトライブ」の拡大版って感じだったけど、
そこに出演してガガ~ンとテレビライブかましたのは鮮明に憶えてる。
記憶が正しければ、アン・ルイスや爆風スランプなんかも出演してたんじゃないかな?

その時の一発目は、このアルバムの一曲目「TIME」。
イントロ聴いた瞬間に鳥肌たったもの。
ROCKに対してストイックでクールだった。
F1でお祭り気分の番組だったけど、
そんな雰囲気はおかまい無しに自分たちのスタイルを貫いて、
バンドブームバブルで浮かれていたシーンに乗らなかった彼ららしいライブだった。
まあ、番組の趣旨から浮いてたと言われればそれまでだけど^^;

とにもかくにも、この頃はTHE MODSをいろんなところで目にできた。
また再び、そんな日が来ないかな。
あくまでも
安売りしない
は大前提なんだけど、ファンの勝手な心理としては、
自分の好きなアーティストを観る機会が増えるのは“単純”にうれしいことだから。

FIGHT OR FLIGHT

2007-04-13 23:12:47 | 【ALBUM】
言わずもがな、1981年6月21日にリリースされた
THE MODSのデビュー・アルバム

このアルバムを一番最初に聴いたのはレコードだった。
ターンテーブルにレコード乗せて、針を落として、
ちょっとだけパチパチ言った後に、
いきなり聴こえてきた「不良少年の詩」のイントロには、
鳥肌がゾワゾワっと立ったのを覚えてる。

お世辞にも良音なアルバムではないけれど、
音がタイトに締まってて、弾けるようなイメージが気持ちよかった。
森やんの声もしゃがれてて、すごく危険な香りが漂ってた。

パンキッシュなエキスが満載なんだけど、
ひとつひとつの楽曲を細かく聴いてみると、
実は奥深かったりして、さすが地元・博多で叩き上げられたバンドって感じで、
ホントにデビュー・アルバムかよっ!?
思ってしまうくらい、すでに風格が漂ってます。

オイラは今でもTHE MODSのコピーバンドで遊んでるんですが、
ウチのバンドで「WATCH YOUR STEP」を初合わせしたとき…
いやぁ、もうヒドイもんでした!
どうしてもあの曲には欠かせない“ウネリ”が出ないの。

その昔、よくハードロックな連中にこう言われました。
モッズなんかカンタンだろ?
そりゃさ、コードは至ってシンプルよ。
メジャーとマイナーさえ覚えてれば、なんとか弾けちゃうほどね。
でも、全体的なバンドサウンドをこだわると、そんな甘いもんじゃないって。
シンプルだからこそ、誤摩化しが効かないんだから。
「崩れ落ちる前に」なんて、余程の表現力ないと“聴かせる”レベルにならないから。

とにもかくにも、このアルバムが発売された1981年は森やん25歳なワケで、
詞、曲、演奏、どれをとっても、とても25歳とは思えない風格がある。

FIGHT OR FLIGHT…戦うか逃げるか。
当然、THE MODSは戦う方に賭けたんだけど、
やっぱり、覚悟のできた男の音っていうのは、骨太ですね。
その覚悟が2007年の今も尚、そこにあるってのがスゴイと思いました。




YUM-YUM GIMME SOME

2007-04-09 02:12:57 | 【ALBUM】
「YUM-YUM」を翻訳ソフトで訳してみると・・・
「おいちい」と出てきた。

「GIMME SOME」を翻訳ソフトで訳してみると・・・
「いくつかをくれ」と出てきた。

つまり「YUM-YUM GIMME SOME」は、
「おいちいの、いっぱいちょうだい」ってな感じなのか?
オイラは英語わからん。でも遠からず近からずだと思う。まあいいや。

ジャケットの表紙は薬飲む森やん。
表紙を開くと、いろんな“おいちい”を食べてるメンバー。ちなみに・・・左から、
カジウラさん → ペロペロキャンディー
キーコ → チョコレート
森やん → スルメ
チサキさん → チューインガム

で、裏ジャケはThe Damnedよろしく、クリーム塗ったくり。
・・・果たして、表紙の薬は「食べる前に飲む!」なんだろうか?
・・・それとも、「食べたら飲む!」なんだろうか?
・・・まあ、いいか。

と、ちょっと前置きが長くなったけど、本題!
オイラにとっては、この1枚からTHE MODSとの密な関係が始まりました。
いわば、オイラ的には大事な大事な1枚です。
初っぱなの「ジャマをするな」からドン尻の「Strange Day」まで、まさに“おいちい!”のオンパレード!!

1988年、すっかり日付は忘れちゃったけど、
「YUM-YUM GIMME SOME ROUND」の千葉市民会館ライブでノックアウト。
最初、友人に半ば“拉致”のようにイヤイヤ会場に連れて行かれ、
結局会場を後にする時には、オイラが一番汗だくだったという珍事。
座席はなんと前から3列目のチサキさん側。
あからさまにノっていないオイラに、ものすごく目のでかい“ギターの人”がごっついニラんでた^^;
もし万一チサキさんにお会いすることがあったとしたら、イの一番にそのことを謝りたい。

ライブ後、金のない貧乏学生だったオイラは、友人に「YUM-YUM GIMME SOME」を借りた。
もし万一メンバーにお会いすることがあったとしたら、イの一番にそのことを謝りたい。
買わなくてすいませんって・・・。でも、その2週間後に買いましたから、ちゃんと。許してくださいって。

で、借りたレコードをテープにダビングして、テープが伸びるまで聴き倒した。
日がな1日、毎日毎日、延々と。
聴くたんびに、あの日の森やんのステージアクションが目の前に甦る。
オイラはそれまで、あんなにカッコよくギターを弾きながら歌う人を知らなかった。
あんまりそれがカッコよかったから、オイラは兄貴が押し入れの奥にしまい込んでたエレキギターを引っ張り出した。
確かYAMAHAのエレキ。カタチはレスポールっぽかったけど、微妙に違う代物。
オイラ、ついついギターを始めちゃったよ。あまりのショックで。

ナケナシの金を叩いて「YUM-YUM GIMME SOME」のバンドスコアを買った。
コード表は「平凡」だか「明星」だかの歌本で一覧表をゲットした。
チューニングだけは兄貴に教わって、思い切って「ジャマをするな」を弾いてみた。
森やんはオープンAのチューニングで弾いてるのも知らずに、一生懸命Dのコードを押さえながら。
何かぜんぜん違う音に聴こえたけど、そんなことはどうでもよくて、ただただ喜んで弾いていた。
指先に弦の錆が移っちゃって、まっ茶色になってもおもしろくて辞めなかった・・・。

あれから19年。オイラはこんなブログを書くまでに、THE MODSにホレ込んでしまった。
おかげでギターも少しはカッコよく弾けるようになりました。
でも、ファンのオイラが森やんより上手になっちゃいけないので、
コードカッティングだけに留めています。ソロはちょっとは弾けるけどヘタなままにしておきます。

生まれて初めて食った本格ROCK、「YUM-YUM GIMME SOME」。
もはやコレはオイラの定番食・・・。
きっとこの味に飽きることはありません。

NAPALM ROCK

2007-03-16 23:37:48 | 【ALBUM】
英国製破壊閃光兵器

確かこのアルバムには、こんなキャッチフレーズが付けられていたと記憶する。
いやいやホントに、リリースされた1989年当時のオイラにとって、
これまでに抱いたROCKの印象を素晴らしく破壊してくれて、
これからの生き方に強烈な光を照らしてくれたアルバム。
・・・と言っても過言ではないな。
まさに、オイラの中では“破壊閃光兵器”でした。
写真だけのジャケットも渋いしね。余計な文字は一切無し! の潔さ。

このアルバムに収録されている珠玉の12曲。
オイラにとってはどれもこれもが名曲です。

タイトル曲の「NAPALM ROCK」を初っ端に、
4曲目の「GO JAM DOWN TOWN」までの、畳み掛けるような疾走感。
5曲目の「TELL ME」でちょっと重く聴かせてから、
「CONTROL CONTROL」で不満を吐き出し、
「CRUSH ON YOU」でしっとり恋を歌う。
8曲目の「MONEY GAME」でCOOLな4ビートでテンションを高揚させて、
「GET OUT FUCK OUT」で時代の流れを憂う。
毛色の違う「STEP JAMMING」でサウンドの幅広さを見せつけ、
もしかしたら、これくらいのキーがキーコには似合うのでは?
と思ってしまう「NOBODY」への流れ。
そしてラストは、オイラが勝手に解釈している(「SHADE OF THE MOON」の項を参照)
“もうひとつの崩れ落ちる前に”である、
「SHADE OF THE MOON」で、哀愁さえ残してフィニッシュ!!

こうやってアルバムの流れを思い返してみると、このアルバムは、
そっくりそのままライブのセットリストにしても、
充分オーディエンスを満足させられる内容になっていると感じる。
そういう意味で、まさに捨て曲ナシ! の一枚。

THE MODS本人たちは、エンジニアとの意思疎通がうまく行かなくて、
サウンド面で不満が残っているような発言をしていたけど、
オイラはなんとなく、この“マイルド”なサウンドは、嫌いじゃなかったりする。
もうこのサウンド自体がオイラの89年時の思い出とセットになって、
オイラの血となり、肉となっていますから。

世の中的にはバルリーな1989年。祭りのように浮かれた時代。
この80年代のラストに、こんなアルバムが誕生した意味と意義は、
けっこうデカイと思います。

オイラはこのジャケットで森やんが着ている、
ショート丈のライダースを血眼になって探したっけ。
あ、それとホワイトジーンズもセットでね。
結局、バブルの恩恵を受けていないオイラは、
なんとか古着屋で似たようなモノをゲットしたっけな。

1989年・・・19歳のオイラには、本当に衝撃的な1枚でした。


CORNER

2007-03-05 15:33:06 | 【ALBUM】
ここ数日間、尋常じゃないアクセスがあった。
そりゃそうだ、それだけのことがTHE MODSにあったのだから。
その尋常じゃないアクセス数も、そろそろ通常の“ショボイ”感じに戻りつつある。
ようやく、みんなの気持ちも落ち着きつつあるってことだね。

一部のネットでは、いろんな憶測や噂が飛び、
情報開示のタイミングなどでモメているところもあったけど、
この手の“二次災害”は、ちょっと悲しい。
このまま、この騒動の沈静化を強く望みます。ってことで、
オイラもこれについては、もうこれでおしまい。通常モードに戻ります。

ということで、
今回は1986年にリリースされたアルバム「CORNER」について。

おそらく、THE MODSの尖ったサウンドに惚れ、
デビュー当時からのファンにすれば「?」な要素も大きいと思いますが、
オイラは時々、人生の道に迷った時にこれを聴きます。

だって、なんと言ってもこのアルバムは、
当のTHE MODS自身が
迷っている時に作った
アルバムですから。タイトルも直訳すれば
曲がり角
ですもんねぇ。

いつかのインタビュー記事で、森やん自身、
このアルバムを作っている時のことは、
あまり覚えてない
って言ってるし、これ以降、活動自体がスローダウンしてしまうワケで。

「BREAKIN' MY HEART」のビデオ・クリップ。
電球と“戯れる”森やんを観ていると
顔色悪いよ! 大丈夫!?
って言いたくなるのは、決してオイラだけじゃないはずです。
森やん、いろいろ悩んでいたんでしょうね。
そんなキツイ時期なのに、アルバムを作らなきゃならない状況だったんだろうな。

「JET LAG BLUES」なんて聴くと、これはその時に現実逃避したかったんじゃない?
なんて、妙な勘ぐりすら入れてしまいます。

オイラの勝手な主観で言わせてもらえば、
このアルバムは、THE MODSの性格が最も色濃く打ち出された一枚じゃないかと思う。

こうも葛藤と弱さを曝け出されちゃあ、
こっちも葛藤と弱さを吐き出してしまいたくなっちゃいます。
それ故に、ちょっと道に迷った時に聴いちゃうんだな、コレが。

人間、生きていれば曲がり角なんて何度も何度も訪れます。
オイラはその度、こいつを聴いて“CONERing”してきました。
たぶん、これから先も何度も“CONERing”するでしょうし、
結果、左折ばっかりで元に戻った! なんてこともあるでしょう。
それでもいいや。一歩一歩、歩いているなら。

立ち止まることが、一番ROCKじゃないもんね。
うん、ROCKしよう。



JAIL GUNS

2007-02-16 17:24:58 | 【ALBUM】
寒い中、ずーっと待たせて申し訳なかったです。

イエ~イ、ノってるか~い! みたいなエセROCKが多い中、
こんなに律儀で礼儀正しいMCをかますROCKバンドって、どうよ?
オイラは素直に驚いて感動しちゃったぜ?

THE MODSは生粋のライブバンド。
語弊があるかも知れないけど、アルバムの出来不出来よりも、
ライブの出来不出来の方が、彼らにとっては死活問題。
それほど、ライブを大切に位置づけてると思うのね。
これまた勝手な憶測だけど。

だから! 森やんのMCってのは、ものすごく律儀で礼儀正しくて、
その場に駆けつけたオーディエンスを、優しく気遣ってくれます。
「JAIL GUNS」ライブテイク最後の「崩れ落ちる前に」のMCを聞くと、
その気遣いがヒシヒシと伝わってくるんですよ。

サウンド的に言えば、今でこそ音質がやや軽いな、って思うけど、
THE MODS特有の“ガリガリ感”がよく出てる。
すっごく演奏は荒くて、曖昧なところがいっぱいあるのに、
歌詞がはっきりと聞こえるようにプレイする。

ROCKのいい加減さとひたむきさ
を絶妙に併せ持つ、まさに
This is ROCK"N"ROLL!
ってなアルバムですよ。

余談なんですけど、森やんはやたらと「さ行」を強調して歌う(とオイラは思う)。
森やんの「さ行」は、やたらと息を漏らし、
ややをもすると「さ行」ではなく「しゃ行」になってる。
これって実は、すごく聴き取りやすい発声法だと思うんですよ。
例えどんな大きな会場だとしても、すごく通って聴きやすい。
「あかさたな」の中で、「さ行」一番パンチの効かない行。
この行をハッキリさせるだけで、格段に聴き取りやすくなるんだよね。
オイラはこういうところに、ボーカリストとしてのプライドを感じてならない。

THE MODSを聴いたことない方で、少しでも聴いてみたいなと思ったら、
間違いなくオイラはこのアルバムをオススメしますよ。
彼らの醍醐味とも言える“ライブ感”はもちろん、
ファンに対するスタンスや、歌にかける思いが伝わるはずです。



とか言って、単純にクセだけだったら大笑いだけど・・・「さ行」。


叛~REBEL

2007-02-14 02:11:33 | 【ALBUM】
「NAPALM ROCK」「PROUD ONES」、そして「叛~REBEL」。
ある意味“再デビュー3部作”と位置づけられたアルバムたち。
その内容は、デビュー当時の贅肉をそぎ落としたかのようなパンキッシュなイメージ。
ただし、決してデビュー当時の懐古作品ではなく、このアルバムがリリースされた、

1991年

が、ものの見事に反映されてる。
もちろん、サウンド的にも格段に進化してるしね。

湾岸戦争での“市民”の悲哀を歌った「UNDER THE GUN~市街戦~」。
報道のウラとオモテを風刺した「MADE IN U.S.O.」。
THE CLASHを敬愛しているからこそ、
時代を映す鏡であることを貫こうとしているのでは? と、さえ思える。

「NAPALM ROCK」以降の3枚は、それ以前、“歌いたいこと”を溜め込んだだけに、
そんなグローバルな題材が多かった気がする。

ただし! この「叛~REBEL」という作品は“グローバル”ってだけでは語れない。
なぜなら、彼らの“自叙伝的ナンバー”
「LOOSE GAME」
が、あるからね。

先にも書いたけどリリースは1991年。
THE MODSがデビューしてから、ちょうど10周年にあたる年の作品なんだよね。

当時は
単なる通過点に過ぎない。
的な空気をプンプン匂わせてたけど、
やっぱり10周年ってのも、彼らにとって格別だったんじゃない? って憶測してしまう。

ホント、「LOOSE GAME」みたいに長いゲームだったろうし、
そのゲームから降りる気なんてサラサラないって、自分自身にも発破掛けたかったんじゃないかな。
勝手な憶測だけど^^;

もう一度、改めて・・・
「叛~REBEL」というアルバムは決して“懐古”ではない。
10年間の歩みを“回顧”したアルバムである。

たけどそれは、あくまでも“これから”に向けての所行なんだよね。
だからTHE MODSは今も生きてるんだ。