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中国遼寧省大連で生きるおっさん

一人の名も無きおっさんが、浅学菲才ながらも、自分の言葉と写真で、毎回一生懸命に書いている大連ブログでございます。

2019年、大連はこの冬最初の積雪で~す

2019年12月20日 | 大連生活あれこれ
今日の大連はこの冬最初の積雪でした。

ちょうど成田からのJAL、ANAが大連空港に着陸する時間帯だったので、今日、このフライトで大連入りした方はかなり驚いたでしょうね。


市中心部、労働公園「緑山」の電視塔です。9時過ぎから雪がちらほらと降り始めました。この冬は、にわか雪こそありましたが本格的な積雪はまだでした。今日は降ってくる雪が大粒だったので積雪を確信し、いつもの丘へ上がります。


写真を撮っていると一気に豪雪に!視界も失われ、撤収します。


一気に積もり始めて道路も渋滞になります。大連のナンバーワン高校「第二十三高中」の前です。日本統治時代は「春日小学校」ですね。外観を留める当時の校舎前です。


こちらは日本統治時代で、「春日小学校」時代よりも前の「大連第五尋常小学校」時代の同所の彩色絵葉書です。

外でランチタイムを過ごしていると、午後1時ぐらいに雪は止み、町は素晴らしい「銀世界」となりました。


市中心部の労働公園に行きます。日本統治時代は「中央公園」です。東門から入りますが、いきなり「リアルクリスマスツリー」となっていました。


園内です。枯れ木が美しく様変わりしていました。


どの木も「雪の華」を咲かせています。


先週末の忘年会で、こちら中国でも有名な曲、中島美嘉さんの「雪の華」の中国語バージョンをしっとりと歌い上げたのですが、女性陣に好評でしたねえ(笑)。おっさんがまさかの選曲にビックリされましたが、実はこの歌、日本に限らず多くの男性歌手がカバーしているんですよね。始めに日本語で歌い、途中から中国語で歌い上げると「注目度120%!」盛り上がりますよ。


園内中央の池の様子です。水面もステージも真っ白です。写真右奥をアップします。


日本統治時代は「虎渓橋」ですね。


こちらは日本統治時代の同所の絵葉書です。ほぼ同じアングルです。


池の周辺の様子です。


「緑山」方面と「サッカーボールモニュメント」です。逆光ですねえ。


坂を上がっていく途中、両側には「十二支」像があります。来年2020年は「ねずみ」ですね。


先月からこの「サッカーボールモニュメント」周辺は改修工事中です。


完成予定図によれば、このようになるそうです。


上がってきた坂を振り返ります。


園内を少し歩きます。街灯が点いて夜は幻想的な世界になりそうです。


ここは今、水は流れていません。が、


日本統治時代の同所の彩色絵葉書によれば綺麗な所だったんですねえ。


足を進めます。紅白が生えます。


「リアルクリスマスツリー」と「風車」ですね。

何故、ここに風車?

春になるとこの辺にはチューリップがたくさん植えられるんですよ。ちょっとした「オランダ」を味わうためです。


これは綺麗な「雪の華」ですねえ!ここは撮影者がメチャクチャ多かったですねえ。


「銀世界」を満喫し、先程、豪雪の中を通った「旧・春日小学校」前を通ると、グラウンドでは高校生が雪遊びを楽しんでいました。


アップです。かなりの大きさの雪団子を作って、その上に座って記念写真を撮っていました。

もう少しでクリスマス、そして新年ですねえ。

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今日は体感温度がマイナス16度で寒すぎの大連、そして忘年会シーズンへ

2019年12月05日 | 大連生活あれこれ
12月に入りました。クリスマスパーティー、忘年会、送別会、一時帰国など忙しい月ですね。

私は忘年会とクリスマスパーティーが1件ずつ、送別会は欠席する予定です。「義理出席」はせず、最低限に絞ります。

お酒は飲みますが、一人で肴を探して、適量を飲んで、静かに床に就くスタイルが好きです。今は海外ですし、自由に出来るので、仕事終わりに飲みに行くことは絶対にありません。

今日の大連はかなりの寒さでした。一方で大気は非常に良かったですね。


今朝の出勤時、間もなく朝7時半になる大連です。寒いですが快晴です。外に出ると身が引き締まります。


風、それも北風だったので体感温度はマイナス16度・・・。今日はシャレになりません。


同日同時刻です。省都・瀋陽です。今日は凄い!マイナス20度です。こんな日に出張だったら最悪です。新幹線の車内と外との気温差は40度になりますから。こちらも快晴!


同日同時刻です。こちら満州を北上してお隣、吉林省の省都・長春です。こちらも快晴!


同日同時刻です。さらに北上して最北の大都市で、黒竜江省の省都・ハルビンです。こちらも快晴!


同日同時刻です。満州最果ての町の一つ、満州里(内モンゴル自治区)です。日の出は朝8時前なのでまだ「夜」ですね。こちらも快晴!

満州全土が快晴(!)ですねえ。


今日は郊外の保税区です。仕事を終えて、駅へと戻る前にじっくりと歩きます。夕暮れ時でマイナス7度でした。果てしなく続く散歩道です。当たり前ですが、はるかかなたまで誰も居ません。もうこちらでは十数年過ごしていますから、寒さにはめっぽう強くなりました。好きなんですよ、物思いに耽りながらこういう道を歩くのが。

ライトレールで保税区駅から大連駅まで帰りました。


ライトレール大連駅構内の弁当の自販機です。買う人はいるんですかね。


とりあえず「売れ切れ」ばかりで、残っているのは、


8.8元(=約140円)のこれと、


同じく8.8元(=約140円)のスパゲッティですか。


地下道を通って鉄道の大連駅正面へ。大気が良いので綺麗な写真が撮れます。寒いのですぐに地下商店街へと急ぎます。


明後日の土曜日は忘年会です。今、大連市は,約5000人の日本の方が暮らしており、約1500社の日系企業が活動しています。この商工会主催の忘年会は、「領事」さんも参加する、大連の日本人界最大の忘年会です。5つ星ホテルの「シャングリラホテル」で開催され、800人超が集まります。一人200元です。ビンゴ大会は盛り上がり、「iPhone」や「Nintendo Switch」、「日系エアラインの航空券」などを始めとした、「日本人が喜ぶ豪華商品」が当たります。

昨年、この忘年会の日は大雪でした。この冬の初積雪はいつになりますかねえ。

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「戦場カメラマン」渡部陽一さんが大連に来たので講演会に行く

2019年11月29日 | 大連生活あれこれ
寒さが増している大連です。一昨日、昨日は風が強かったので素晴らしい大気でしたね。今朝は風も止んだので、大気汚染が始まりました。


今朝の出勤時で朝7時頃の気温です。風が無いのでへっちゃらです。昨日は気温こそマイナス4度表示でしたが、風が強かったので体感温度表示はマイナス12度でした。こうなると足まで守ってくれるサッカーのベンチコートに変えての出勤です。


蛇足ながら同日同時刻の省都・瀋陽です。これはキツいです。


さて、先週末の土曜日(「勤労感謝の日」)に楽しみにしていたイベントがありました。毎年一回、大連日本商工会が主催する文化事業イベントで、今年は「戦場カメラマン」でおなじみの渡部陽一さんが招かれ、来連されました。地元日本語フリーペーパー「コンシェルジュ大連11月号」の広告です。


実はこの日、大連は初雪でした。本格的ではなかったので、積もる事も無く、すぐ止んで、かわいいものでしたがね。


会場は郊外の開発区金馬路に建つ5つ星ホテル「銀帆賓館」で行われました。「開発区」駅から歩いて10分ちょっとです。一方で、市中心部からの聴衆に対しては会場までの送迎バスが運行され、アクセスはとても便利でした。私は所用のため、ライトレールで開発区へ向かいました。この日は雪が降るなど天気がイマイチで、風もあって寒かったので、午前中のライトレールは御覧のようにガラガラでしたね。


チケットは前売りで一人100元でした。中学生以下は無料です。大連日本人学校(小中学生)に通う子供達に対する配慮だと思います。有名人だけに多くの子たちが来ていました。


講演はあっという間の90分でしたね。渡部さんはテレビのまんまでして、笑顔溢れ、ジェスチャー多く、優しい口調に抑揚、一度も言葉に詰まることも無く、ゆっくりとした語りかけ。「人に語る」という事はどういうことか勉強させてもらいました。

最後にはサイン色紙の抽選会もあり、聴衆は約300人でした。

質疑応答の時間が子供達だけに独占されてしまったので、もう少しゆとりある時間が欲しかったかな。でも子供ならではの質問で、帽子(ベレー帽)を取った姿が見れたのは面白かったですね。

「戦場カメラマン」という職業ですので、個人的に、

1、突発的な危機に遭遇した時、どういう対処を心掛けているか?
2、危険な職場が連続という仕事に対して、妻子とはどのような話をしているか?
3、安易な考えで中東や香港という「戦場」に渡り、拘束される一部のバカ日本人に対してどう思うか?

などは聞いてみたかったですねえ。

今回の渡部さんへの講演依頼は香港が「戦場」となっていた中で非常にタイムリーな人選だったかと(笑)。選挙で中国は「敗北」しましたね。まあそんなものです。これを「悪に栄えた例(ためし)無し、正義は必ず勝つ」と言いますね。日本のガキなら誰でも知っている言葉ですな。歴史を学んでしっかりと消化した大人だったら「近代中国とは内ゲバの国で、対外国戦は連戦連敗」を知ってる、といったところでしょうか。

この大連在住の日本人を対象とした「慰問」の歴史は長く、日本統治時代はお笑いの吉本興業が積極的でした。産経新聞の素晴らしい記事はこちらです。「わらわし隊」についてはこちらです。時代は変わって平成の世になっても吉本興業は大連日本商工会を通じてこの「慰問」を行いました。最後に来たのは2008年で北京オリンピックの年だと記憶しています。「今いくよくるよ」さんや「まるむし商店」さんらが来ましたね。こちら大連は「歴史」が桁違いですから、上海だけじゃなくそろそろまた来て欲しいですねえ。

御存じの通り、この国には言論の自由がありません。「笑い」って無いんですよ。あるのはちょっと違った笑いだけです。自己中心主義ですから他人に対する「苦笑、冷笑、嘲笑(ちょうしょう)」だけなんですよねえ。

最後にここ数年分の「大連日本商工会文化事業イベント」をまとめます。

2012年度 浅田次郎さん(作家、『鉄道員』など)
2013年度 「日本プロ野球 名球会」トークショー(東尾修さん、松原誠さん、柴田勲さん、北別府学さん、駒田徳広さん)
2014年度 福原愛さん(説明不要の元卓球選手)
2015年度 山田洋次監督(映画監督、幼少期を大連で過ごす、『男はつらいよ』など)
2016年度 田知本遥選手(2016年リオデジャネイロオリンピック女子柔道70キロ級金メダリスト)
2017年度 富永孝子さん(ノンフィクション作家、『大連 空白の六百日』など)、石井妙子さん(ノンフィクション作家、『原節子の真実』など)
2018年度 小林さやかさん(慶應義塾大学卒、「ビリギャル」)

来年も期待しています!

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大連で人身事故の瞬間を目にする(2)

2019年11月20日 | 大連生活あれこれ
11月も下旬に入りましたね。

ここ数日は大気の良い日が続きています。毎日ソコソコの風が吹いていて、汚染された「毒」が飛ばされているからです。


今朝8時前の大連です。大気の状態は素晴らしく、快晴です。


同日同時刻の満洲各地です。まずは省都・瀋陽です。ここも快晴。


最北の大都市で、黒竜江省の省都・ハルビンです。マイナス二桁になると、さすがの私でもキツいです。でも、ここも快晴。


満州最果ての町の一つ、満州里(内モンゴル自治区)です。これは無理。でも、ここも快晴。

今日は珍しく満州全土で快晴の朝ですかね。

さて、今日のエントリーは先月末に書いたエントリー、「大連で人身事故の瞬間を目にする」の続きです。「延び延び」になってしまって失礼致しました。

大連で人身事故の瞬間を目にする(1)」のエントリーでは、飲食物の「デリバリー(出前)」二輪車の「暴走」ぶりを取り上げました。大連は「坂の町」なので、市内で二輪車、特に自転車利用の光景を見ることは非常に少ないです。

先月末、仕事を終え、市中心部「青泥窪橋(大連駅)」で買い物をし、徒歩で移動中に交通事故(人身事故)の瞬間を目にしました。市中心部に住んでいますので、大連(中国)で交通事故現場、特に車と車の事故を見るのは日常茶飯事ですが、人身事故で、しかも「その瞬間」を見たのは久しぶりです。中国における人身事故の一部始終は、日本とかなり違いますのでこの様子を書きたいと思います。

場所は「青泥窪橋(大連駅)」の2路と5路バス停の間です。日本統治時代から今現在に至るまで、大連に居る方なら誰でも知っているメジャーな場所だと思います。それゆえに非常に人が多い場所での接触事故でした。自転車と乗用車の事故です。車はかなりのスピードだったので衝突の際は凄い音でしたね。未だに耳に残っています。


被害者の自転車の人は果物売りでした。自転車共々、吹っ飛ばされて、頭を打って流血しています。加害者は動揺した様子が微塵も無く、ゆっくりと車から出てきたオレンジ色の服を着たハゲオヤジです。すぐ右に立っている白い服を着た女性は、現場の最前線に来て見物する「野次馬(!)」です。


とりあえず警察に電話を入れているようです。加害者を含め、誰も被害者には近づきません(!)。被害者も決死の思いでスマホを取り出し、自分で(!)電話をかけています。中国では誰も助けてくれないのを知っているからです。


車はフロントガラス(右下)が割れ、かなり凹んでいます。自転車にぶつかってこの有様です。何故、この国で日本車が人気なのかお分かりいただけるかと思います。被害者は殆ど無視、車の損傷を嘆く加害者です。


反対側からです。果物売りの仲間が被害者の元に来ました。


御覧のように、オレンジ色の服を着たハゲオヤジは被害者無視、損傷した車のフロント部分が気になって仕方がありません。

市中心部の繁華街、酷寒にもかかわらず、事故後、なかなか警察や救急車が来ません。大体20分ぐらい経ってようやく救急車が来ました。

この国は「信」の無い国です。結果、街中に限らず「防犯カメラ国家」になりましたし、日本とは違ってドライブレコーダー無しで走る車は皆無です。供述なんて誰も信用しないので、「論より証拠」なんですよ。

日本とは違う異様な光景をまとめます。

「安全第二」
車の「ながら運転」=スマホ運転、は日常茶飯事です。
二輪車(特にデリバリーバイク)は交通ルール無視運転が当たり前です。
バスや地下鉄、ライトレールでは、小さな子供や老人に席を積極的に譲る中国人ですが、車の運転においての譲り合い精神は皆無です。

「人命第二」
救急車は有料です。カネが無ければ乗れません。
救急車(緊急車両)の通行に対して、日本のように道を、進路を譲る常識はありません。ラッシュアワーでは渋滞にハマります。
「保険」が無いので、病院代はかなり高額です。カネが無ければ病院では治療拒否が常識です。
病院では先払いが常識です。後で払うからとにかく治療を、手術を、はダメです。
人としての善意、正義感から電話を掛けた赤の他人が、被害者の病院代を負わされるケースもあります。

「自己中心」
「ルールを守る」より「人が見ていなければ(バレなければ)何をやっても良い」、「ルールの抜け穴(盲点)を探す」という考え方が主流であり当たり前です。
写真撮影、録画している傍観ギャラリー、野次馬が多いです。道徳、モラル、マナーに反する?いやいや、この国ではいざという時の証拠になりますね。


蛇足ながら、大連駅での「日常の光景」です。あらゆる「パフォーマー」がいます。「倒れている老人は決して助けてはいけない」もまたこの国の常識です。助けた老人が裏切って、あなたを「人助け」どころか「加害者」と主張するからです。御覧のように通行人は誰一人、目をやらず、皆、無視です。

私はこれまで大連で2回、交通死亡事故現場を目にしています。場所は「黒石灘」バスターミナル前の交差点と「化物所」前です。いずれも大通り(中山路)、季節は冬で、冷たい道路の真ん中に横たわり、周囲は血だらけ、小さめの布をかぶせられて死者の手足は丸見えです。死者への尊厳など微塵も感じられませんでしたね。

日本に来た中国人は皆、日本の病院の清潔さ、医者と看護婦の優しさ、質の高い治療技術と薬、薬局では適量の薬、偽薬が無い、入院時には朝昼晩の三食提供、救急車の無料、手頃な医療費と明瞭会計、に感動します。大怪我、大病を患った時には尚更です。

交通事故現場を目にするたびに、「命は一つ」、「自分の身は自分で守る」、「読む、聞く、書く、考える、学ぶ、歩く、経験する」=いざという時に頼れる自分自身を作り上げる、「日本人で良かった」、を再認識させられますね。

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大連で始まったこの冬の「集中暖房」と大気汚染、あとソフトクリームの自販機

2019年11月05日 | 大連生活あれこれ
今日から大連では各家々に集中暖房(スチーム、中国語:暖気)の供給が始まりました。先月だったかな、私もしっかりとお金を払ってきましたよ。


「お上の御触れ書」によりますと、この冬の供給は本日11月5日より来年4月5日までとなっています。この期間が「お上」が認定した「大連における正真正銘の冬」ということです。大連は満州の最南端に位置する都市ですから、この集中暖房の供給は満州諸都市で最も遅い開始となります。

しかしこの集中暖房の「熱源」は、日本統治時代から変わらぬ「石炭の燃焼」が中心なので、この日からは「PM2.5地獄」の日々が始まるというわけです。100年以上経ちますから、当時のまま、すなわち今でも日本統治時代のままだったら、真っ先にクリーンエネルギー化は達成されているんでしょうけど、今の「お上」や人民じゃ何においても日本レベルの保険や衛生、クリーン化の実現を望むのは酷というものです。

集中暖房の供給で室内は最低18度以上に保たれるようになります。16度以下だった場合は電話をかけて「お上」にクレームを出せばいいのです。とうことで今朝は暖かい部屋での目覚めとなりました。一方で湿度が30~40%になるので、一晩中、加湿器の使用が必須です。空気清浄機の使用は言うまでもありません。


早朝からあちらこちらで「石炭の燃焼」が始まりますから、大気の汚染は日本では考えられないレベルになります。今朝5時の市中心部「青泥窪橋(大連駅)」の大気データです。「レッドゾーン」を超えて「非常に健康に悪い」表示です。PM2.5の数値は「221」で日本基準の約6倍超ですね・・・。この中を出勤していくわけですよ・・・。


が、日が昇ると、ソコソコ強い風が吹き始め、汚染された大気は吹き飛び、劇的に素晴らしい大気状況となりました。お昼過ぎ午後1時の市中心部「青泥窪橋(大連駅)」の大気データです。PM2.5の数値は「9(!)」ですね。


同日同時刻を地図で見ます。海を隔てた大連の下、山東半島の蓬莱市、煙台市、威海市は「レッドゾーン」で酷いですね。大連の大気汚染は皆、こちらに飛んで行ったんですかね。海を隔てて福岡とかにも大陸からの飛来が良く報道されますよね。

さて、今日も朝の様子、そして午後にいったん家に帰る用事があったので対比写真が撮れました。


市中心部、労働公園「緑山」の電視塔です。PM2.5の数値が「221」前後の時ですね。今日より手前の煙突から集中暖房供給のための石炭燃焼による煙が出ています。大気汚染の元凶ですね。


で、昼過ぎの午後2時ぐらいの時です。PM2.5の数値が「9」前後の時ですね。

これが日本人が中国に来ない、来たがらない大きな理由の一つですね。

昨日の報道でインドの首都デリーでPM2.5の数値が「999」となりメーターを振り切ったという事が報道されていました。こちらです。視界が悪くなり、飛行機は30便以上が欠航、学校も休校などが報じられています。が、「測定不能の大気汚染」など当ブログを長年ご覧いただいている方なら御存じの通り、こちら満州の諸都市では毎年必ず一回以上は発生する「冬の風物詩」です。

ニュースというのは目新しくない、つまり当たり前の事や普段とは変わらない事、「日常の風景」などというのはまず報じないものですからね。まあ日本の政府やマスコミの場合は中国に対する「忖度」も入っているでしょう。何故ならアメリカの在中領事館のように独自の機械を置いて計測、ネットでの発表をしませんから。以前は日本の在中大使館、領事館でも現地在住邦人を対象に「大気汚染対策セミナー」なんてのをやっていたんですよ。本当に学ぶことが多くて、私は「目からうろこ」の連発でしたよ。今じゃすっかり無くなりましたがね。

でも皮肉なことですが、「大気汚染」という事実を初めて人民に認識、注目させたのは、このアメリカの在中領事館による小まめなネット発表なんです。「お上」はそれまで否定的だったんですよ。何故か?経済や産業の発展と環境汚染は「表裏一体」だからです。環境汚染の取り締まりに力を入れると、どうしても経済や産業の発展が抑制されます。日本人なら小中の義務教育課程で習いますが、日本は昭和の高度成長期にこのジレンマに悩まされましたね。歴史、いや「社会科」を学んでしっかり消化すると、こういう「前例」がすぐに分かります。

ということで、大連は大気汚染の酷いシーズンに入りましたので、PM2.5対応マスクをお忘れなく。


最後に蛇足ながら、今日、「青泥窪橋(大連駅)」の地下街で見たアイスクリーム(ソフトクリーム)の自動販売機です。現金不可で、


価格帯は6~11元(=約95~170円)ですね。8種類のソフトクリームから選び、


いろいろとトッピングも可です。価格帯は2~3元(=約30~45円)ですね。寒いのでいつまで置かれますかね。

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