石油市況 ~石油、貴金属、穀物、為替、商品先物各社の比較まで~

石油市場・穀物市場・貴金属市場の市況、価格報告、また商社・投資銀行・取引員・仕手筋等の大口手口公開

コーンは大幅続伸

2008-08-14 20:37:00 | 国内商品市場
<国内穀物市場>
東京大豆は、軒並み大幅続伸です。シカゴ大豆のストップ高と円安を受け、売り物薄のままストップ高で寄り付きました。その後もあす納会する一般大豆の8月当限を除いて、大引けまでストップ高に張り付いたまま大引けしました。前日比は、Non大豆が軒並みストップ3000円高、一般大豆は8月限の2300円高を除いてストップ1800円高です。

東京コーンは大幅続伸です。為替が1ドル=109円台半ばまで円安に振れたうえ、13日のシカゴが、原油の急伸などで主要限月が軒並みストップ高となり、夜間取引でも急伸していることで、寄り付きから買い一色となりました。期近9月限を除く5本が終日ストップ高に張り付いた。また、明日の納会が売りハナ(渡し方が少ない)とみられている期近9月限は値幅制限の2倍以上の上げ幅となりました。大引けの前日比は、1000~2190円高です。


<外国為替市場>
午後5時過ぎのドル/円は、前日NY市場の午後5時時点と変わらずの109円半ばで取引されています。前日大きく売リ込まれた後に急反発に転じたクロス円は、きょうのアジア時間では動意薄のなか軟調地合いでしたが、夕刻にドイツの第2・四半期国内総生産(GDP)が市場予想を上回る結果となったことが好感され、ユーロが163円を回復したことを契機に、クロス円での買戻しに弾みがつきました。ドル/円のきょうの値幅は109.03―109.61円と狭いレンジの取引に終始したが、米国で信用収縮懸念が再燃していることもあり、上値が重い展開となりました。


<国内石油市場>
国内石油市場は急反発です。ドル・円相場が円安に振れたことや、NY原油がガソリン在庫の急減で急反発したことから、各油種ともに買いが先行しました。その後、戻り売りに押されて上げ幅を削ったものの、終盤は夜間取引の上昇を背景に一段高となりました。NY原油9月限は午後2時過ぎから下落して、116ドル台前半まで下げたものの、その後はユーロ高・ドル安の動きと歩調を合わせて、117ドル台まで上昇しました。前日比は、ガソリンが1730~2300円高、灯油が1610~1990円高、原油が980~2050円高です。


<国内貴金属市場>
金・銀は軒並み上昇です。金はNY市場で原油高につられて上昇したことに加え、1ドル=109円台半ばまで進んだ円安に支援されて急反発しました。欧州時間に入ると、ユーロ堅調などを背景に一段高となりました。銀もNY高を引き継いで軒並み続伸しました。前日比は、金・金ミニが72~81円高、銀が7.7~19.1円高です。

白金系貴金属(PGM)は、続伸です。白金はNY高や円安を受けて買い優勢で始まったのち、上げ幅を縮小する場面も見られましたが、米経済の先行き懸念などが支援要因となって堅調に推移し、欧州時間に入ると、再び上値を試しました。パラジウムもNY高や円安を受けて続伸しました。前日比は、白金が125~141円高、パラジウムが46~58円高です。