石油市況 ~石油、貴金属、穀物、為替、商品先物各社の比較まで~

石油市場・穀物市場・貴金属市場の市況、価格報告、また商社・投資銀行・取引員・仕手筋等の大口手口公開

コーン先物価格は大幅続落

2007-11-28 16:05:22 | 国内商品市場
<国内穀物市場>
東京大豆は、急落です。Non大豆はシカゴの利食い売りムードを映して寄り付きから大引けまで軒並みストップ安に張り付きました。一般大豆は一時下げ渋る場面もありましたが、夜間取引安を受けて後場に下げ幅を拡大し、総じて1000円を超える続急落となりました。前日比は、Non-GMO大豆が軒並み1000円安、一般大豆は1320~200円安です。

東京コーンは大幅続落です。27日のシカゴが下落したことや、海上運賃がさらに下落していることに圧迫されたようです。期中の商社売りも全体のセンチメントを弱くしました。後場に期近2限月が拡大ストップ安に張り付きました。ただ、期先は下げ幅を縮小させる限月も見られました。大引けの前日比は、860~560円安です。


<国内石油市場>
国内石油市場は軒並み急落です。原油は、NY原油が石油輸出国機構(OPEC)の増産観測を背景に急落したことを受けて、売り優勢となり大幅安となりました。製品も期先中心に手じまい売りから急落しました。灯油の期先2本がストップ安で引けました。前日比は、ガソリンが2630~2150円安。灯油が2700~1730円安。原油が1940~180円安です。


<国内貴金属市場>
金・銀は軒並み大幅安です。金はNY安を引き継いで大幅安で寄り付いたあと、場中のドル建て現物相場の一段安も加わって下げ幅を拡大し、軒並み70円を超える急反落となりました。銀もNY安や金一段安に圧迫され、一時は総じてストップ安直前まで売り込まれました。引けの前日比は、金が78~74円安、金ミニが82~75円安、銀が17.1~14.4円安です。

白金系貴金属(PGM)は、続落です。白金はNY安を受けて売り優勢で始まりました。その後は場中の円上昇に加え、金や原油の軟調を受けて下げ幅を拡大し、期先3本が4900円を割り込みました。パラジウムもNY安を引き継いで売り優勢となりました。引けの前日比は、白金が118~97円安、パラジウムが37~30円安です。


<外国為替市場>
午後3時過ぎのドル/円は、前日NY市場の午後5時時点から下落、108円半ばで取引されています。午後は材料が乏しく、値動きは一進一退です。日経平均株価が午前中からマイナス圏に下落しており、リスク許容度が緩和されないため、どちらかといえば円買いの地合いという展開です。また、堅調な値動きをみせていたユーロに調整が入りやすいとみられているようです。

シカゴ大豆先物価格は寄り付きから軟調に推移

2007-11-28 08:26:36 | 海外市況
<シカゴ穀物市場>
大豆は本日はし、その後も原油やパーム油の下落を受け利益確定の動きが進み、大豆オイル主導で一段安となりました。ドルが買い戻されたことや貴金属市場の下落も圧迫要因となりました。大豆1月限は16.75セント安の1091.0で引けました。中国が米国産大豆12万トン買付けたとのニュースなど、依然として強いファンダメンタルがサポートとなっています。

コーンは弱気なNY原油、貴金属、大豆市場に同調し終始上値重く、朝方から小幅の動きで推移し続落しました。大量のスプレッド手仕舞いも加わり、コーン3月限は前日比2.5セント安の400.75で引けました。輸出需要は比較的大きく、安定しています。出荷に関しては、韓国飼料業者が来年4-6月納品に向け、22万トンの米コーンを購入し、イスラエルは米国又は南米コーン5.6万トンを入札、もしくは4.8万トンのコーン製品、穀粉の購入を検討しています。


<NY石油市場>
OPECの最大産油国サウジアラビアの産油量が今年最大となったと伝えられ、大幅続落しました。NY原油1月限は前日比3.28ドル安の94.42で引けました。また、米国経済成長の低迷と欧州諸国の石油消費削減見通しも下落要因となりました。先週水曜には100ドルの大台を突破する勢いでしたが、それを逃れた現在も90ドル台を推移し、引き続き高値警戒感が出ています。OPECは日量75万バレル増産するのではとの見通しも出ています。明日の在庫レポートでは、原油在庫は100万バレル減少との見通しが出ています。


<NY貴金属市場>
原油の下落に加え、ドルが買い戻されたことで利益確定の動きが強まり、NY金は大幅安となりました。またオプション期日に絡んだ動きも下落の背景にあるようです。銀はテクニカル的な売りも加わり大幅安、プラチナはユーロドルの下落を受け連れ安となりました。金12月限は12.5ドル安の814.0、銀12月限は34.5セント安の1448.5、プラチナ1月限は15.1ドル安の1453.5で引けました。利益確定の動きが優勢であるものの、依然として金は強気との見方です。