Panorama Japan

映像作家・原田大三郎のパノラマ写真ブログ

ジェイムス・P・ホーガン

2009-05-18 00:51:19 | 
久々にジェイムス・P・ホーガンを読む。
「揺籃の星」と「黎明の星」。ともに上下二冊からなるシリーズです。
(最終的には三部作になるという話。)
木星から生まれた小惑星のアテナが地球に接近し、地球を崩壊させるという、
いわゆる大カタストロフィ物です。一作目の「揺籃の星」での地球の崩壊の
様子は、さすがハードSFの雄ホーガンだけあって秀逸です。ところが二作目の
「黎明の星」になると妙に間延びして面白くありません。地球再生の第一歩の
話なんですけどね。何か物語を綴るっていうよりもホーガンの持つ科学的知識の
品評会みたいで説明臭いのです。
ホーガンというとやっぱり「星を継ぐもの」がすばらしすぎて、ハズレは
ないんだけど、すぐに「星を継ぐもの」と比べてしまう。
ハードSFの世界では、なくてはならない存在だけに今後に期待です。

それにしても昨日は妙に風が強かった・・・