大東商工会議所 第一工業部会の会員事業所訪問記

第一工業部会の役員が会員の事業所さんを巡回した際の様子をお送りします

有限会社 辻本製作所

2015年06月11日 11時29分08秒 | 第一工業部会 会員事業所訪問記
第一工業部会の部会活動をより皆様のニーズに沿ったものとする目的で、平成27年度は部会役員による会員事業所訪問事業を実施しています。
6月8日、山中部会長が㈲ヤナギ工芸と㈲辻本製作所を訪問しました。

◎ 有限会社 辻本製作所
特殊ネジの加工業を生業として先代が個人で創業された辻本製作所に、現社長である辻本喜美夫さんが昭和49年に入社。昭和60年に法人成を果たし、現在は8名の従業員と共にネジの2次加工を中心に日々尽力されています。
こちらで加工されるネジの材質は、主にステンレス、鉄、真鍮で、製造されるネジは最終的に電機・建築・自動車の業界などで使用されています。

㈲辻本製作所の特長は、工場で働く従業員の平均年齢が30代と、若い従業員が多いこと。
辻本社長は、会社の経営課題などを考える際も、若い従業員の為にも出来るだけ一緒に検討するよう努めておられます。
高い技術力や即納体制などにより会社の信頼が厚く、昔から取引先の多くが固定しているとのことでしたが、これからは無理のない範囲で受注の拡大にも努めたいとの意気込みでした。
若い従業員が多い、㈲辻本製作所のこれからの発展に期待いたします。

Q1.40年前と比較して、仕事上で変わったと思われる点は?
A1.取引先がある程度固定しているため、大きな変化は感じませんが、担当者が変わるたびに付き合いの度合いが徐々に浅くなっているように感じます。また、昔は多少の欠品は大目に見てくれていましたが、今は品質面の要求が非常に厳しくなり、この点には細心の注意を払っています。

【事業所データ】
事業内容:ネジ加工業
所 在 地:大東市大東町6-13
電話番号:072-872-2745

有限会社 ヤナギ工芸

2015年06月11日 11時23分50秒 | 第一工業部会 会員事業所訪問記
第一工業部会の部会活動をより皆様のニーズに沿ったものとする目的で、平成27年度は部会役員による会員事業所訪問事業を実施しています。
6月8日、山中部会長が㈲ヤナギ工芸と㈲辻本製作所を訪問しました。

◎ 有限会社 ヤナギ工芸
昭和63年に現会長である父親が創業。柳田茂彦さんが2代目の社長として金属加工業を営んでおられます。㈲ヤナギ工芸で手掛ける製品は、百貨店向けの鉄製傘立てやスリッパスタンドから、ステンレス製の陳列棚といった店舗設備関連など多岐にわたり、特に鉄製品に関しては最終処理まで全ての加工を自社で対応が可能です。
㈲ヤナギ工芸の特長としては、手作業の技術を高めてきた経緯があり、相手先が要望されている品質や納期に十分応える自信があること。

反面、先代の創業以来、これまで下請業務を中心に経営をされてこられましたが、将来はぜひ自社ブランドでの製造販売も行いたい、との目標を語られました。
その為には、今後は夫人の協力等も得ながら、外部へ向かって自社の技術力をPRしていくことや営業の重要性について話し合いました。

Q1.今後の目標または事業展開は、どのようにお考えですか?
A1.現在は下請業務が中心ですが、いつかは自社ブランドの製品を製造販売したい。
その為には、これまで中々手が廻らなかった営業も、今後は徐々に注力したいと考えています。

【事業所データ】
事業内容:金属加工業
所 在 地:大東市三箇2-2-10
電話番号:072-869-5511

野村電子工業株式会社

2015年05月07日 15時35分45秒 | 第一工業部会 会員事業所訪問記
第一工業部会の部会活動をより皆様のニーズに沿ったものとする目的で、平成27年度は部会役員による会員事業所訪問事業を実施しています。
4月28日、上田副部会長が㈲羽藤精密と野村電子工業㈱を訪問しました。

◎ 野村電子工業株式会社 
環境事業部と金型部の2部門があり、環境事業部ではオゾン発生器を製造されています。オゾンには脱臭や除菌の効果があり、ホテルなどで利用されているほか、ペットの美容器(オゾンを加えた水を犬にかけるとアトピーが治る等の効果がある)が一番売れています。
金型部では主に射出成形の金型製作を行っており、現在はパソコンの外枠に関係する金型製作が多い。最近では一部の部品について、台湾で製造していたものが日本に返ってきているがまだまだ単価は厳しいとのこと。
今日の経営は比較的順調であるが、リーマンショックでは大きな打撃を受け、金型に拘らず他の仕事や助成金を活用するなどしながら何とか耐えしのいだ。リーマンショック前は取引先が3社ほどだったが、リーマンショック時に営業で増やして現在は30社ほどある。

先代の社長がオゾン発生器の事業をされていたが、現社長が若い頃のアルバイト先がたまたま金型屋だったのでモノ作りが好きに。それがきっかけでオゾン発生器とは別に金型作りの事業を始められ、現在は2つの事業を並行している。
金型は手作業が多く、作る人によって特徴が出てしまう為、将来はできるだけオートメーション化にしたい。また近い将来の目標は、自前の工場を持つことだそうです。

Q1.今感じておられる一番の課題は何ですか?
A1.若い人がなかなか来てくれないことが一番の課題。現状は精鋭が揃っていますが、金型製作の分野は一人前の社員に育てるまで時間がかかることから、事業の将来のためにも若い社員を育てていきたい。

Q2.大東商工会議所 第一工業部会に期待することは?
A2.他のネットワークに入り金型以外にも仕事の間口が拡がったので、ネットワークづくりには関心があります。

【事業所データ】
事業内容:オゾン発生器、射出成形用金型の製造
所 在 地:環境事業部 大東市氷野3丁目16-14、金型部 大東市氷野3丁目14-5
電話番号:環境事業部 072-873-7181、金型部 072-873-3426

有限会社 羽藤精密

2015年05月07日 15時27分39秒 | 第一工業部会 会員事業所訪問記
第一工業部会の部会活動をより皆様のニーズに沿ったものとする目的で、平成27年度は部会役員による会員事業所訪問事業を実施しています。
4月28日、上田副部会長が㈲羽藤精密と野村電子工業㈱を訪問しました。

◎ 有限会社 羽藤精密 
昭和62年に羽藤俊明さんが個人事業として金属部品製造業を開業以来、これまでNC旋盤複合機など高機能・高精度を誇る設備を導入し、徐々に事業を拡大してこられました。
以前は工作機のバルブ部品やシャフト類の出荷が多くを占めていましたが、現在は飲料のサーバーコックや医療機器の部品などの売上も増加しています。

「綺麗に仕上げた製品自体が次につながる営業をしてくれる」という方針のもと、美しい表面加工はもとより、見えない箇所もピカピカにし、出荷時も表面が傷つかないよう細心の注意を払っておられます。また、後継者として羽藤直樹さん(現専務取締役)が10年前に入社されてからは、特に厳しい検査や精度が求められる医療機器部品の拡大にも尽力されてこられました。

社長の羽藤俊明さんと専務の直樹さんが共に信頼し合い、支え合っている姿が、従業員の離職率が極端に低い職場を象徴している姿として印象的に映りました。

Q1.リーマンショック時の稼働状況は如何でしたか?
A1.残念ながら取引先が数社減ってしまいましたが、普段から取引先数も出荷製品の数量も意識的に増やしていた為、仕事が激減して困窮することはなかったです。

Q2.今後の目標または事業展開は、どのようにお考えですか?
A2.当面は事業の拡大は考えておらず、現在の事業をしっかりとこなし、顧客様からの信頼と、従業員及びその家族の生活を守れるように、強固な事業基盤の構築に努めます。

【事業所データ】
事業内容:金属製のバルブ部品、シャフト類、医療用機器部品等の製造
所 在 地:大東市氷野3丁目14-3
電話番号:072-875-0378

梅垣工業

2015年04月28日 11時21分23秒 | 第一工業部会 会員事業所訪問記
第一工業部会の部会活動をより皆様のニーズに沿ったものとする目的で、平成27年度は部会役員による会員事業所訪問事業を実施する運びとなりました。
第一弾として、山中部会長が訪問のご要望を頂きました梅垣工業を4月22日に訪問しました。

◎ 梅垣工業 
先代の父親・梅垣孝志さんが、現在の半分の敷地で開業してから早35年。
はじめは送風機のファン製造を一人で手掛けていましたが、毎晩10時まで残業をする中、工業炉の製造を独学で習得され、徐々に事業を大きくしてこられました。
平成25年からは長男の昌弘さんが事業を引き継ぐ形で代表となり、現在は弟、父親、従業員と共に日々頑張っておられます。

「仕事はある時にしなければ!」といった孝志さんの教えに沿って、昨年までは週末も出勤する日が続きましたが、繁忙期にあっても「完璧に仕上げた炉を出荷する時には、いつも大切な娘を嫁に送り出すような気持になります」との感想をお聞きしました。
こうした熱い気持ちが丁寧な仕事へと繋がり、丁寧な仕事が取引先からの一層の信頼となり、今は海外へのメンテナンス出張も増えている、そのような活気に溢れた事業所でした。

Q1.35年前の創業時と比べて、最も変わったと思われることは?
A1.仕事上でも、最近は人と人との繋がりや情が薄くなっているように思います。

Q2.大東商工会議所 第一工業部会に期待することは?
A2.仕事上の異業種交流を促進するような交流事業を実施して欲しい。

【事業所データ】
事業内容:工業炉、電気炉及びファンの製造
所 在 地:大東市御領1丁目9-33
電話番号:072-873-7613



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