降ったり止んだり変な天気が一段落した昨夜、帰宅途中に「ハーヴェスト」へ。カウンターには、金髪の書店バイト・コウヘイ君と、チョイ悪親父を地で行く芸能関係者・スドウさんの姿がありました。
3人で飲み干したコロナの本数を競っているうちに、コウヘイ君が「モーニング娘。」のファンだったことが発覚。安倍なつみと同い年で、誕生日も3日違いなんですよー、とか言い出して、ちょっと面倒くさくなったのですが、ここは飲み屋ですし、変に角が立つことを避けたかったので、スドウさんと目配せして、適当に受け流す方針を確認しました。
「自分のなかで、モー娘はデカい存在だったんですよ」と、コウヘイ君。
しかし、君は中学生の時にクラッシュと出会ってから、一貫してパンクスではなかったのか。
「テレビで観てても、モー娘だけはリアルっつうか。 歌とかはショービズに徹してて、でも、メンバーは生々しい感じがしたんすよね」
スドウさんも何となく乗っかります。
「どこにでもいそうな子ばかり集めてるのに、“あんたもあたしも”だけじゃなくて、“みんなも社長さんも”まで歌わせたところは凄かったよね」
「そうなんすよ! やっぱスドウさん分かってんなぁ」と、コウヘイ君も嬉しそう。
ちょっとムカついたので、辻希美の妊娠・結婚話を振ってみます。
「あれはどうなのよ?」
「まぁ、ああいうの含めてリアルっつうか」
「つーか、最近のミニモニ(2001年1月に矢口真理、辻希美、加護亜依の3人でデビュー)、ちょっとマズいんじゃないの?」
「でも、今度はメデたい話じゃないすか」
「つまり、ハッピーサマーウェディングであると」
「そうっす!」
「父さん母さんありがとう、と」
「はい」
「証券会社勤務の杉本さんではなくて、戦隊ヒーローだけども」
「ええ」
「その辺の生々しさも含めて好きだと」
「・・・」
「コングラチュレーション! ということだね」
「・・・」
「え?」
「・・・・すみません。 ちょっと涙出ちゃいました」
「えー!!」
「すみません・・・」
と言って席を立ち、トイレへ入ってしまったコウヘイ君。なんだこの展開。ふつうに今でも好きなんですか。マスターのタカシさんに「お前なぁ、 あんまり若いのイジメんなよな」と叱られます。スドウさんは苦笑い。
「まぁ、ほら、彼は愛をなくした後に、望みまで失ったわけだから」
「おぉ」
「そして、人生の真理を知ったわけだ」
なに? このミニモニナイトフィーバー。