ごめんなしゃい ～次男編～

喜怒哀楽の激しい次男・空矢は
私と（性格が）そっくりと評判の高い子だ。
雪国でじーっと春の来るのを待つようなタイプの長男・大地と違って
正に直感やひらめきを頼りに生きていく南国サバイバル系だ。
ちなみに、大地は外見、性格ともに
「本当にパパ似よねぇ」とよく言われる。

空矢の怒り方は激しい。
「地団駄を踏む」という言葉を、見事に表現してくれる。
プライドが高く、自分の思い通りに行かなかったり
自分でも恥ずかしいと思うような失敗をすると
すぐに他人のせいにしたり、怒ったりとオーバーアクションに走りやすい。
ある意味、わかりやすいタイプの人間だ。

私も余裕がある時は
「し・あ・わ・せなら足踏もう♪し・あ・わ・せなら手を叩こう♪」
などと歌ってしまうが（←これが更に油に火を注ぐ結果になる）
大抵の場合、私の方がキレてしまって
「この○×△やろーっ！！」
と怒鳴りつけて、彼を泣かせて１ラウンド終了という事になる。

「現在、この家で児童虐待が行われています!」と
スピーカーで宣伝するかのように大泣きする空矢。
慌ててサッシの窓を締めに走りまわる自分。
なんだかなぁ…。

「お宅は、お子さんが多いのに、いつも静よねぇ…」と
生協の時に、近所のおばちゃん達から、よく言われるが
真に受けて良いのか、皮肉として受け止めるべきか迷っている。

さて、そんな南国サバイバル系の空矢は、
スコールのような怒りが通り過ぎると、実に呆気なく
「ごめんなしゃい」
とぺこりと頭を下げる。
あまりのふがいなさに、こっちの方が
「もうちょっと、プライド持てよ！」と
背中をどつきたくなる。

ほんの小さなキッカケ。
例えば、大好きな献立が晩ご飯だったりすると
わかった時点で怒りの波は収まり
「いやぁーっ、くうちゃん、これ、しゅき（好き）なんよねぇ」と
しみじみとニコニコ笑顔でのたまう。

そんな彼が、大好きだ。
自分に似ている分、大嫌いな時もあるけど、それ以上に大好きだ。
だから、子育てはやめられない。

今、６ヶ月のヒヨヒヨの赤ちゃん・海凪（みなぎ）も
どんなハジけた子どもに育つか楽しみだ。

明日は彼らがどんな楽しい事をしでかしてくれるんだろう♪