おもちゃの海 洗濯ものの山

中学生から幼児まで、4人の子育て真っ最中のある母親の何気ないつぶやき(でも、誰かに聞いて欲しい)…。

ごめんなしゃい  Part 2

2005年10月21日 09時57分46秒 | Weblog
順番が狂ってしまったが、長男の「ごめんなさい」は年季が入ってる。
さすがに、9年間もこの鬼のような母と生活していたら
自然と身に付く所作なのだろうか。

名作『赤毛のアン』の主人公・アンが
しでかす失敗と同じような真似を彼はよくする。
時計の針を少しだけ戻せてあげられたら良いのに…と
叱りつける私の方が、悲しくなるような失敗だ。
それまで、絶好調で楽しい楽しい一日だったハズなのに
ささいな失敗(具体例さえ思い出せない)のおかげで私の逆鱗に触れ
「この、○×△~!!」とおよそ人権など無視したような言葉を投げつけられる。

最初は、自分のしでかした失敗の大きさに驚き
だんだん表情が苦痛にゆがみだし
「ごめんなさい」と
ポツリとつぶやくと、売られていく牛のように全世界の悲哀を背負って
隅っこに隠れシクシクと泣き出す。

何とも、叱りつける側にしてみたら
いたたまれなくなってしまうその落ち込みよう。
「あぁ、もういいけんっ!ママが悪かった!」
髪をかきむしりながら叫びだしたくなる。

しかし、ある朝。
ささいな嘘がばれて、私からガンガン叱りつけられていた時のこと。
(「嘘だけはつくな!」といつも言っている)
「あんたさ、朝からママにこんなガンガン叱られて悲しくないの?
今日、学校に行っても全然楽しくないんじゃないの?」と
一段落ついたところで、身も世もなく泣き崩れる大地に
人情派刑事のように、しんみりと尋ねてみる。

「ううん、大丈夫。大地はね。
ドアを開けて玄関から出たら、全部忘れられるから。

けなげに涙をぬぐいながら、答えられた時は(しかも笑顔で!)
思わず後ろ向きに倒れそうになった。

子どもが伸びやかに成長するって
こういうことなのかなぁ…と思いつつ
「いやっ違う!やっぱり何かが違うっ!!」
叫びたくなる母なのでした。

【予告】次回は次男(7歳)の「ごめんなさい)を書こうと思います。
しかし、彼はこれまた全然違うタイプの人間。
全身で怒り、泣き、わめくタイプ。
そんな、彼に大地が先日言っていた言葉。
「くうちゃん、『ごめんなさい』って、ただ言えば
良いってもんじゃないんだよ。
ちゃんと、頭も下げなくちゃ」…。
二の句が告げられなかった母でした。



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1 コメント

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i like dai-c... (kiyomi , c)
2005-10-22 05:56:51
i think he is a man of character as only 9y . his taste is so specially nice !!also seem eldest son .
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