舞台デビュー

全然更新する間もなく、日にちのみがバンバン過ぎていきます。
気がつけば、もう１２月。
さすがに、ここまで逃避するのも、息苦しくなってきました。

ブログに書くネタはたくさんあるのに、いろんなコトがいっぺんに押し寄せてきて１日２４時間では、とにかく足りません。

だからと言って、
なにか不幸な出来事がおきたワケでもなく、
体を壊したワケでもなく、
毎日忙しい…
ただそれだけなのです。

時間の使い方がヘタなのでうまく処理できず、夜中までかかってしまい、最近は寝る間もありません。

一番の原因は、１２月７日（日）開催の男女共同参画がテーマのサンクスフォーラム。
これに尽きます。

このサンクスフォーラムの実行委員になってしまったが故に、街頭用ポスター、当日配布のプログラム、果てはアンケートまで、全て、デザインを任され、印刷会社に発注までしました。もちろん、自分から引き受けた作業です。今後、自分で発注する際に役立つだろうと思ったためです（座右の銘『何ゴトもスキルアップ』）。

しかし、「適当に任せるから」と言われながら、出来上がったレイアウトを見せたら「ココが違う」「ココはこうして…」だの、いろんな方から指摘・注文を受け凹みます。

また、同時進行で、フォーラムの中で演じる男女共同参画啓発劇『桃太郎が女の子だったら…』の練習もしています。最初、キャストが集まらなかったので、中一の長男と６歳の娘に声をかけたところ、「出ても良い」というので、連れて行きました。そしたら、まだまだ人手が足りないから「親のあなた出なさい」とのこと。

鬼の娘の役です（40過ぎてるのに…）。
「鬼母」ではないところがミソ（配役ミス？）。

私以上に、超多忙で人の好いＫさんが２人の娘と一緒に出ると聞けば、「仕方ないかぁ…」と、つい引き受けてしまったのですが、これが悲劇の始まり。

私に与えられたセリフは３つだけですが、１つが無茶苦茶長い！

「私は結婚しても働いて、家事も子育ても夫婦２人で一緒にやって、楽しく平和に暮らしたい。同一価値労働と同一賃金が保証されて、ワークライフバランスを実現するのが夢なんだけど、お父さん達を見ていたら、とてもとても難しいわね」という長セリフ（なんだ、そりゃあ！）。

最初の頃は、とにかく大きな声でハッキリ、ゆっくりセリフを言うということにだけ神経を使っていました（差し歯が治療中のため、まだ歯抜け状態…）。

ある時、演技指導のＫ先生（『ガラスの仮面』の月影先生なみにオーラがある）から、
「ワタナベさん、このセリフ、どう思われる？」と静かに尋ねられ
「はい。舌を噛みそうです」と正直に答えると
「…(しばらく絶句のあと)。いえいえ、そうじゃなくて、このセリフの意味がわかります？ココはね、このお芝居の一番重要なセリフなんですよ。みんなの夢と希望が、あなたのセリフに込められているの。」
と真剣な表情でおっしゃる。

そんなこと言われても、困ります。

「『同一価値労働と同一賃金』の意味がよくわかりません」と言うと、
「わかりました。もっとわかりやすい言い方を考えましょう…」
しばらくして
「『同じ価値の仕事には、同じ賃金が支払われて、ワークライフバランスを～』にしましょう」と、熟考してセリフの内容を変えてくれたのですが、まだまだ感情移入できるまでは至りません。

「もっと大きく、ゆっくりと、訴えかけて！」
「夢よ！みんなの夢と希望が集まっているの！」
とＫ先生の言葉がムチのようにしなります。

その瞬間、プチンっとはじけ、かのミュージカル名作『アニー』のテーマソングがバーンっ と頭の中に流れ出しました。

そうか！私はアニーだ！アニーになれば良いんだ！

そう思って、40過ぎの私は羞恥心を捨てました。
「トゥモーロー♪トゥモーロー♪アイ　ラブ　トゥモーロー♪」のあのＢＧＭが頭の中を駆けめぐる中、「私の夢はぁ、結婚しても～」と叫んでみたら、「そう、さっきよりも、ずっと良い！」とやっとＫ先生のＯＫが出ました。

さて、この寸劇練習。
当初の話では、月に４回（週１）程度だったのに、日を追う事に緊迫感が出てきて、ここ数週間は週２回のペースで行われています。子どもらに合わせて、平日なら夜、週末なら昼間という具合に。
特に、夜７時からの練習は、夫の帰りが間に合わないので、３歳のミナギも連れて行かねばなりません。みんなに夕飯を食べさせて準備して出かけるのが一苦労。練習は９時までかかるので、帰ってきてから入浴・宿題・就寝と子どもたちをあわただしく追い立てなくてはなりません。

子どもの健康と睡眠時間の関係は重要です。
朝すっきりと目覚めさせるためにも、睡眠時間をたっぷりとった方が良いのは当たり前だのクラッカー。なので、寸劇の練習の日は、余計に気持ちがバタバタしてしまいます。

早くサンクスフォーラムが終わって欲しい…。
ただそれだけです。

でも、先日、コスモスコモンの中ホールで初めて舞台に立ってリハーサルをしてみたら、意外と気持ちが良いことを発見。初舞台が、ワークライフバランスの実現を訴える「鬼の娘」（どんなんじゃっ!!）というのも、いかがなものかと思いますが、興味のある方は、１２月７日（日）１２時２０分からの寸劇を冷やかしに来て下さい（この時間帯も多少問題あり）。

ちなみに、主人公・桃子役のレイちゃん（小６）は、飯塚子どものためのドラマスクールの生徒さんで、天才的な演技でひかっています。サルとイヌ役のＫさんちのお嬢さん達も可愛い演技です。また、キジの役のダイチも、桃から産まれた瞬間の「桃子」役のアイカも楽しそうに演じています（それだけが救い…）。

元・音楽教師が音響を担当し、元・美術教師が大道具・小道具を作成されたので、なかなか本格的な素晴らしい舞台が仕上がりつつあります。

後は、みんなの夢と希望の詰まった私のセリフをドコまで、人々の心に熱く訴えることができるか…

それが一番の課題かな？


※アニーの絵が間違えていたことに気づき、描き直しています(^^;)