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不惑フッカーのよもやま日記

不惑を過ぎてまだラグビーで熱いスクラムを組みたい男の、それでもヘナチョコな日記です。

言葉の軽さ

2009-05-05 22:31:23 | Book
先日ご案内した通り、休みを利用して以下の本を読んで見ました。

最後のパレード
中村克
サンクチュアリパプリッシング

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内容は
「東京ディズニーランドのキャストだけが知っている秘密のストーリーが
 あります。それはパークの中で実際に起こった心温まる出来事です」
 (まえがきより)

とある通り、30数編の心温まるショートストーリーにて構成されています。
読んでみて、迂闊にも”ウルッ”と目頭が熱くなるような素敵なストーリーも
沢山あり、素直に読んだ読者からは、ディスニーランドに、及びそこで
働く皆さん(キャストといってますね)に素晴らしい賛辞の声が
寄せられるでしょう。

しかし…

その30数編のストーリーのうち、1/3以上の記事が、信憑性が疑わしく、
一部はディズニーランドと全く関係ないところでの出来事を、さもディズニー
ランドで起こったかのように編集して発刊したとの事。

この騒動が新聞等に掲載され、著者のコメント等も見るにつけ、しまいには
この本の自主回収等の記事を見るにつけ、色々考えてしまいました…

この世の中で、「売れれば何をやっても」いいのでしょうか?
資本主義でしょうから、どんな手段を使っても儲かればいいのでしょうが、
そのために「偽善行為」を行ってもいいのでしょうか?「デファクト・
スタンダード」を取るためには手段を選ばなくとも良いのでしょうか?

私は、やはりその経営姿勢には疑念を持ちますし、何より「正直者が
馬鹿を見る」事態は避けたいと思いますね。確かに良く出来てるんです、
体の不自由なお客さんのところにキャラクターが近寄って、強く抱きしめたり
優しく手でさすってあげたり、目に見えない(今は無き)お客様の分まで
気遣っての接客をしたりと、”ウルッ”とするエピソードが散りばめられて
いて、傍目には素晴らしい会社とそのスタッフを演じているのですが、
その実うそであったり、他人の良いことを自分の手柄としてパクる会社の
姿勢は、絶対的に非難されるべきでしょう!!!(怒)

さらに思うことは、

つい最近も鳴子の隣町・山形県新庄市の食品加工会社が、その山菜加工品の
原材料表示を、中国⇒国産と偽って商品を出荷していたことが明らかになった
ようです。(その会社はバレて売り上げの急減⇒破産となったようです)
そんな風に生産地の偽装も随分新聞紙上を賑わしていますね。

勿論そんなことをする連中が悪いに決まってますが、消費者である私たちも
盲目的に”国産は安全、中国産は危険”という根拠のない理屈を付けている
事を考えると、消費者として未熟だし、そこを付け込んで、儲かればいいと
考える業者がいるということですね。

だから、表題にあげた「言葉の軽さ」。

正直者が泣いてる世の中ではマズイですよ~。
Comments (2)
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