題詠blog2011

こちらは「題詠blog2011」の会場です。どなたでも自由にご参加いただけます。

019:層

2010-12-29 | 011-020の歌
「019:層」の歌は、こちらにトラックバックしてください。

019:層(tafots) (許せないなら許さなくていい)
本棚の地殻変動もうもうとこの層は母この層は祖父

019:層(木下侑介) (BULLET IN A LINDA LINDA LINDA)
参照記事:019:層 オゾン層あたりで君のパンティがガンダムWと戦っている

019 層 (映子) (映子のブログ)
ばあちゃんと 母さんわたし で かき混ぜた   オンナ三層 ぬかどこ伝説

019:層(西巻真) (ダストテイル-短歌と散文のブログ-)
層雲にしづかに抱かれゆくけふを願へども何も変はらずけふも

019:層(夏実麦太朗) (麦太朗の題詠短歌)
大空がいろんな色に変わるから高層ビルは群れになりたい

019:層 (西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
唐突に高層アパート顕れて緑の中に廃墟めきたる

019:層(猫丘ひこ乃) (ふりつむ☆ぷりずむ別館)
層になるなら真珠層君だけに見つけてもらう日がきっと来る

019:層(浅草大将) (和歌の浦浪)
春の夜の層雲峡にながむれば月もおぼろのおほ雪のやま...

[題詠blog2011]019:層(成瀬悠太) (さんじゅういち×えぬ)
オゾン層あたりの空で語られる「まず吉牛で牛丼食いてぇ」

019:層(まるちゃん2323) (まるちゃん2323のブログ)
月観てる高層ビルの七階あたり「顔見せて」生ぬるい風

019:層(吾妻誠一) (闇の太陽)
高層へエレベーターで昇る間に 黄砂包みて一色宇宙

019:層(みずき) (空)
高層に降る雪青し吹かれては羽虫の如く燈(とぼし)に打たれ

019:層(さと) (すばらしい日々)
生憎と 厄介な活断層は私の中にもあるようです

019:層(紫苑) (紫苑がさね)
幾層も塗りては研(と)げるうばたまの黒にほひたつ闇蒔絵(やみまきゑ)かな

019:層(草間環) (前略草々)
     幾層にも心の声を重ねて生きていくことを雨後に誓う

019:層 (オリーブ) (貝がらの小舟)
とった手が青色に透けるぼくたちは成層圏を今越えるころ

019:層(薫智) (闇の煌めく世界)
幾重にも層を重ねていくつもりそう簡単に消せないように...

019:層(飯田彩乃) (陸を離れる)
きみの指とわたしの膚(はだ)のあわいにも他人という名の層があるのだ

019:層(こはぎ) (こはぎうた)
重ねてた記憶の層を掘り返す君と新しい恋に落ちよう

019:層(帯一鐘信) ()
 晴れている高層ビルをみおろしてヤバイなこれはここだけ雨だ

019:層(南野耕平) (ボクといっしょに走りま専科)
地の底に眠る太古の断層に呼びかけてみる 今日もよろしく

019:層(アンタレス) (思い出ずるままに)
上高地見上ぐる層巓心魅す北アルプスの槍.穂高岳

019:層(たえなかすず) (Strawberry Fields Forever)
何層もかさなる僕の哀しみよ最期は夏の雪崩の時間...

019:層(畠山拓郎) (風のゆくへは)
曇りです層積雲が空にある的中している車券のように

019:層(いちこ) (きれいなものさがし)
争ひのなき古の愛の歌地層の彼方より聞こえをり

019:層(螢子) (雪月花)
嘘ひとつ隠すためまた嘘をつく君の言葉は層と成りゆく

019:層(野州) (易熱易冷~ねっしやすくさめやすく、短歌編)
白亜紀の地層のようで首捻るねこの博士はエノコロ気にし

019:層(弥慧) (daily♪シャム♪)
刻まれる人に知られぬ道のりの喜び悲しみ層の深さよ

019:層(津野) (くぎのスープ)
甘過ぎる嘘吐く顔の昼下がりアップルパイの層は崩れる

019:層(はこべ) (梅の咲くころから)
ミルフィーユ層のうつくし出来栄えにひとりほほえむ明日のパーティー

019:層(矢野理々座) (矢野理々座のblog)
千年後考古学者が宇宙から来たらどう見る高層ビルを...

019:層(横雲) (あしたの雲)
 大塔の裳層(もこし)を濡らす春の雨髪しなやかに愁ひ深めり

019:層(海音莉羽) (~鈴音~suzune)
ソトガワから、心の厚くてかたい層 君が確かに舐めとってゆく

019:層 行方祐美 (2011年 百首題詠のために   行方祐美)
層一層と春の深まり感じゐつ雨降る度に耳洗はれて

019:層(船坂圭之介) (kei's anex room)
この将来(さき)に在るは死のみの吾にして成層圏へと飛びたき思ひ

019:層(保武池警部補) (偶然の図書館の別館)
様子良き白亜紀の層暗きまま気楽嘘の気悪は虚数よ

019:層(おちゃこ) (voice voice voice)
幾重にも重ねた君の人生のどこかの層に私の化石

019:層(浅江もも) (ななつのうみ)
水温と塩分濃度が一定な海の成層圏に住みたい

019:層(nobu) (翻訳家<プリマダムnobu>の日々(和⇔英:特許&一般))
何層にもなったパイ生地に包まれたように甘いあなたの愛

019:層(千束) (嵐が丘に取り残されて)
ヴェリーヌの層を重ねるように僕ら重なりあっても愛にはなれず

019:層(天鈿女聖) (うずめの花ビラ)
沈黙を続けるためにあるようだ 関東ローム層だよここは

019:層(峰月 京) (que sera sera)
大層な切り株ひょいと腰掛けて?綿菓子仰ぐ バームクーヘン

019:層(安藤三弥) (妄想列車2011)
三層のガラス破って走り出す 正しい事がぼくら大好き

019:層(遠野アリス) (gymnopedie)
層になるパイをさくりと齧るたび好きだった君を思い出してる

019:層 (砺波湊) (トナミミナト2011)
「ざわめきって層になるんだ緞帳の脇から暗い客席見れば」

019:層(梅田啓子) (今日のうた)
わがこころの断層写真に映りいる埋まることなき若き日の孔                       *孔=あな

019:層(akari) (明日へ)
マンネリの今日に三層の水色 天上の海ゆるり侵入

019:層 (香村かな) (特別な予定などない明日でも)
透明な高層ビルの真下より仰ぐ空から溶けだした藍

019:層(藤田美香) (あした、たとえば雨でいいから)
二層めに閉じ込められた時間からあたしのルーツを嗅ぎ出している

019:層(ほきいぬ) (カラフル★ダイアリーズ)
残り時間わずかで会話途切れても成層圏でほどけない指

019:層(足知) (ぶらつくらずべりい)
ゆっくりと色んな愛が層になりキリンのようなあなたになった

019:層(星川郁乃) (Air Station)
ささやかな好意の層を重ねあげやがてミルフィーユができあがる

019:層(香澄知穂) (Wannabe...)
透明な水を湛える岩肌の層をなぞって境界揺らす

019:層(ちょろ玉) (ちょろ玉のコトダマラソン)
わたしたち夜景の一部になりましょう高層ビルに負けない熱で

019:層(コバライチ*キコ) (ペーパードリーム)
いま踏める大地もかつては青き海地層は太古の記憶を綴る

019:層 (氷吹郎女) (空蝉乃歌屑)
幾つもの層が重なる 次元とは何て儚い薄皮だろう

019:層(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
深層に何眠りゐて奇怪(きつかい)な夢にうなさるひと老ひてなほ

019:層 (さくらこ) (さくらんぼの歌)
降り積もる想いの層はジュラ紀から変わらず恋の化石抱いてる

019:層 (三沢左右) (Lazy Room)
層ねたる雲はがれゆく音づれに鳥のうはぐむ春の朝かな

019:層(水風抱月) (朧月夜に風の吹く。)
地層より現れ出でた石を接ぎ描く竜こそ 嗚呼、fantasia!

019:層(ほたる) (ガラス瓶のドロップ)
冬空へ挑み向かうか高層ビル孤高の君の哀しさを見る

019:層(牛 隆佑) (消燈グレゴリー)
いくつもの流せなかったかなしみが次第に冷えて層になるまで

019:層(只野ハル) (Ordinary days)
薄膜多層集積回路を破壊する静電気放電パチッ

019:層(ウクレレ) (ポケット短歌。-ウクレレ式短歌blog-)
会えなくて知らない間に出来ていた活断層にココロが揺れる

019:層(A.I) (Private Window)
氷河期の地層をぺロリめくったらマンモスたちがやけに眠そう

019:層(不動哲平) (酩酊通信)
宝石を埋めたと告げる母のため少しずつあらわになる地層

019:層(ぽたぽん) (今日には今日を 明日には明日を)
外側の層からうっすらはがれてくそれはかつてわたしだったもの

019:層(原田 町) (カトレア日記)
わが乗りし電車は地下何層目この上下にも線路あるらむ

019:層     (砂乃) (通過列車)
019:層     手掛かりは地層の中に隠されたるシーラカンスをたどれダーウィン

019:層 (皐月) (観目見目)
層をなすメタンの海にたゆたえる気圏クラゲの文化体系

019:層(音波) (短歌のなぎさ)
ぽっきりとあなたは折れる複雑な色の苦悩を層に重ねて

019:層(芳立) (芳立五蘊)
〈世恋調査〉 しろたへの袖のあやなく振りあふは無層無量寿無作為抽出

019:層(尾崎弘子) (短歌、この失言の器。)
読者層あるのときつと同じだよ詠者層といふ言葉を思ふ

019:層(酒井景二朗) (F.S.D.)
比較的所得の低き層なれど友とこぞりて酒をば酌まむ

019:層(稲生あきら) (はばたきは、音を立てる。)
朝やけの高層ビルに腰かけて背伸びしたらまた今日がはじまる

019:層(かきくえば) (なかゆぴ)
希望とか夢とか散らかる教室というこの地層で化石になりたい

019:層(ひじり純子) (純情短歌)
我が体どこを切ったら幾層の年輪があるかバームクーヘン

019:層(豆田 麦) (むぎごはん)
オレンジと薄むらさきと紅の層 お日様の毛布おやすみなさい

019:層(たろ) (たろりすと)
寒い夜 ひとかたまりに身を寄せて 層を織り成し 眠れるけもの

019:層(葵の助) (螺旋浮遊)
そんな気はないから服を何層も纏ってきたのに剥がされている

019:層(希屋の浦) (檸檬藍瑕)
歴史とは層になってる地図にない場所へとつづく時空の欠片

019:層(Yosh) (☆生短歌☆)
何層の災害というパンチ食らい丹下の声で立ち上がれ日本

019:層(湯山昌樹) (短歌 富士山麓より)
断層なる目に見えぬもの激動す 世の営みをあざ笑うごと    ...

019:層(夏樹かのこ) (鹿の子帳)
「油絵は重ねて塗れば塗っただけ層の記憶が増してゆきます」

019:層(鈴麗) (月夜に祝杯を)
わだかまり吹き出た地層のその摩擦・・・恨みでしょうか?いいえ強さよ。...

019:層(青野ことり) (こ と り ご と )
クリームとパイが層なす(落ち着いて)初めてのときだからこそです

019:層(梳田碧) (【おんそくあるまじろ】)
砂塵降る卯月高層ビル群の底辺われらは兵士の子孫

019:層 (新井蜜) (暗黒星雲)
脱ぎ捨てた下着の層はベージュいやイエローがかつたグレーに見える

019:層 (周凍) (混沌と言語)
いにし日におもひ残せし層雲峡流星銀河にかかる白木綿

019:層 (うたのはこ)
層をなす茜の雲の鮮やかさ刹那の中に悠久を見る

019:層(香-キョウ-) (Sky on Blue)
思い出は上書きじゃない重層になると思えば淋しくないよ

019:層(牧童) (牧童の夏至)
層一層老いて憧る清貧は高嶺過ぎたる大根の花

019:層(理宇) (±雑記蝶)
真っ黒な層をフォークで剥がします今日は愛する君と一緒に

019:層(のわ) (二十四節気)
海洋深層水みたいに眠りたい 流れて止まり千年の夢

019:層(萱野芙蓉) (Willow Pillow ?)
きつとナルシシズムだろう真珠層なき耳をもの足りなくおもふ

019:層(五十嵐きよみ) (111.31KV620日記)
乱層雲ひくく垂れ込め永遠にやむことのない雨よ、降り出せ

019:層(穂ノ木芽央) (白紙委任状)
オゾン層の要らない地球生命体を待ちのぞむひかりのくにの住人

019:層(るいぼす) (るいぼすのブログ)
表層は笑ってたけどホントウは何を感じていたのだろうか

019:層(新田瑛) (新田瑛のブログ2)
射し込んだ光はやがて層を成しあなたを弛く固定してゆく

019:層(南雲流水) (流水(るすい)の短歌Caf\'e)
執拗に君の詰問詳細な断層写真の如く輪切りに

019:層(蜂田 聞) (蜂田 聞(題詠blog))
「どうしてるM」とう思い時々は噴出させん成層圏へ...

019:層 (きり) (梢は歌う)
幾重にも心の中に層がある何処に埋もれるあなたの化石

019:層 (小夜こなた)
瑠璃色の成層圏に護られて今日も貴方に口づけをする

019:層/犬飼信吾 (べんじゃみんへっど)
ピロシキも準レギュラー扱いさ パン屋オゾンの層の厚さには

019:層(瀬波麻人) (a swallow under the moonlight)
断層をふたり眺めておもむろにああとかうんとかなんか言ってた

019:層(富田林薫) (カツオくんは永遠の小学生。)
悲しみのアンモナイトの貝殻はやがて地層に抱かれていた

019:層(壬生キヨム) (ぼくはこんなことが好き。)
ミルフィーユはおいしいけれど(じゃなくって)骨が埋まった地層の話

019:層(龍翔) (The Flying Dragon)
残念なお知らせですが、私たちには断層が生じています

019:層(空音) (100の秘密 2011)
誘惑は生クリームの層にあるミルクレープにフォークひと刺し

019:層 (村木美月) (うたりずむ)
残されるものだけが知るかなしみが化石になって地層に眠る

019:層(伊倉ほたる) (ほたるノオト)
指に残る背骨をなぞる感触がリアルな夢の深層心理

019:層(紗都子) (羽うさぎの日記帳)
成層圏でまた会いましょう思いきり大きな声で名前を呼んで

019:層(南葦太) (「謙虚」という字を書けぬほど)
咆哮は気層の底に光射すその方向へ つまりは空へ

019:層(雑食) (題未定)
木漏れ日が層なす午後のあたたかいあれが最後のくちづけでした

019:層(陸王) (Always Walking with Yu)
海が呼んでた 貞観の地層にはきみに贈ったオープンハート

019:層(鳥羽省三) (臆病なビーズ刺繍)
百層倍越中富山の萬金丹 丹下キヨ子の天狗懐かし

019:層(藍鼠) (nui de lune)
層ごとにゆらぐ記憶をかきわけてきみのすがたをさがしては泣く

019:層(じゃみぃ) (じゃみぃのうた)
一層の努力必要昔から言われ続ける半端な我よ

019:層(廣田) (海猫亭)
極北の永久凍土の積層に眠り続けるあの絶滅種

019:層(水絵) (桜舞)
地震国言わるる地層何故に 原発等を建設するか

019:「層」(やまみん) (母はぐうたランナー)
父親は 私の心の上層部 叱咤激励 愛あればこそ...

019:層(ちしゃ) (短歌、ときどき思うこと。)
年輪のようなフィルター何層も通して君と会話している

019:層(なゆら) (リッスン・トゥ・ハー)
層雲のように積み上げパンケーキ春子はそおっとバターを落とす

019:層(嵐家 昇) (短歌という糸)
食欲を興奮させる美しき見事な層よ苺ミルフィーユ

019:層(おおみはじめ) (探花)
成層圏行きのきっぷを買う人を対流圏で見送っている

019:層(ひめじょおん) (ひめじょおんのうたすてーしょん)
何層も重なる桜をまた次も一緒に見たい君と一緒に

019:層(佐田やよい) (低速飛行)
最下層のファイル開けば潮騒が遠い場所から響く新月

019:層(じゃこ) (めくるめく)
上司への拒否反応が層を成し小言も何も聞こえませーん

019:層(逢) (I'll be)
やさしさが重なって層になっていき下のやさしさがつぶされていく ...

019:層  (シホ) (ころろん堂)
何層も 絡まっている 複雑に 好きか嫌いか 気持ちの糸がJUGEMテーマ:短歌

019:層(如月綾) (お気に召すまま)
明日こそ少しでもいい未来を変えよう ヒエラルキーの最下層から

019:層(久哲) (久哲の適当緑化計画。)
アメフトの防具だったと言い張って最下層からみなぎる背骨

019:層(那緒) (うさぎぱん)
この仮面三層構造となります上から笑顔、素顔、泣き顔

019:層 (史緒) (史緒のふみょふみょ日記)
沈黙の地層深くに横たわるアンモナイトは碧を夢みる                                ※碧=あお...

019:層(みこと) (One day to breathe)
暗くてもそのうち見える オゾン層 過ぎた頃から光が見える

019:層(みこと) (One day to breathe)
暗くてもそのうち見える オゾン層 過ぎた頃から光が見える

019:層(すわこ) (たたんか)
かろやかに雲母きらめくその層に日々を重ねて遠くしずめる

019:層(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
「揺れないで」(揺さぶらないで遠い声)活断層が潜んだ胸を

019:層(こすぎ) (たんかんぽんかんみかん)
ただ層を重ねた原発と感情が一緒だとは言いたくないけど

019:層(新津康陽) (NOTHING WORKS)
夢の中の地層を発掘するあなた。何を探してるのひとり。

019:層(本間紫織) (**JEWELRYBOX**)
より一層強く感じる八月の汗とあなたと花火のにおい

019:層(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
最下層ジュデッカに咲きし氷花もて四十四の恋しずめたまえよ

019:層(揚巻) (揚巻の「題詠blog」)
再生の鐘鳴りやまずかなしみのどの層位にも浮かぶ小夜曲

019:層(冥亭) (《冥亭倶楽部》a darkside on the earth)
この星の熱き息吹きは刻々と古代地層をミルフィーユせり

019:層(矢島かずのり) (矢島家)
見る影もなくなる前は層だったバームクーヘン片の一枚

0019:層(由弥子) (短詩工房)
電離層低く垂れこみ不完全なる梅雨空に戻る気配なし         

019:層(miki) (ココロよみ)
層層とアルプスの山澄み渡る 日本の未来平穏祈る

019:層 (佐藤紀子) (encantada)
ひつそりと時間の層に埋まりゆく逢ひしあの日も別れし時も

019:層(我妻俊樹) (半ドア)
あの青い高層ビルの天井の数をかぞえてきたらさわって

019:層(希) (短歌ブログ・アブラカダブラ!)
曇る日の頭痛のわけは気付いてる層積雲は灰色の嘘

019:層(東雲の月) (知のさざなみ)
何層も重なったものなんだろう僕はタマネギきみミルフィーユ

020:幻(東雲の月) (知のさざなみ)
追いかけた君の思いは幻と知るつらさこそ夢と消したい

019:層(烏野サギ子) (ネコとサカナとコトリ)
白昼の月は近くに見えるのに 外層圏さえ遥かなる宙(そら)

019:層(烏野サギ子) (ネコとサカナとコトリ)
白昼の月は近くに見えるのに 外層圏さえ遥かなる宙(そら)

019:層(理阿弥) (車止めピロー)
幾層を削がれて生れし我が肌湯屋の鏡は糢糊と曇りぬ

題詠2011-019:層 (七十路ばばの独り言)
地震起こす断層のずれのうらめしさ廃墟の桜がつぶやく鎮魂

019:層(藻上旅人) (創作のおと)
あとから重ねられたのに いつも上の層から剥がれて落ちて行く

019:層(市川周) (ミルミルを飲みながら)
オゾン層つきぬけがちなライカ犬(猫より長いその半減期)

019:層(櫻井ひなた) (ひなごと☆25→26)
『今日』がまた層になっていくんだろう『今は昔』といつか笑える

019:層(星桔梗) (風船がわれるまで ?)
層になり押し寄せくるは幸せと哀しみ抱えた未来(あした)の空気

019:層(晴流奏) (晴流奏の題詠blog)
化粧水角質層へ染み込ませ今より君に見つめられたい

019:層(笹木真優子) (菲薄。だけど、言葉が好きです。)
歩けなくならない内に崩します 階層構造19番目

019:層 (琥珀) (あの日の夜)
この夜景 物悲しいという君は 高層ビルの心見透かす

019:層(ぱぴこ) (テクテク)
あたたかな記憶の地層くぐり抜け澄んだ涙が零れおちたよ

019:層(祢莉) (sugar drop)
何層も重なるバウムクーヘンのはがれた辺り僕の立ち居地

019:層(葉月きらら) (組曲を奏でるように・・・)
好き嫌い重なりあったミルフィーユそんな感情層を突き刺す

019:層(黒崎聡美) (ゆびおり短歌)
ひとすじの煙は昇りこの空の層は厚みを増して広がる

019:層(新藤ゆゆ) (ゆゆとぴあ。)
(だいじょおぶ)新作パフェのしあわせな層のとこだけすくって食べる

019:層(ミウラウミ) (みうらうみ?)
使い切れないノートばっかり重なった僕のものがなしい地層である

019:層(ミウラウミ) (みうらうみ?)
使い切れないノートばっかり重なった僕のものがなしい地層である

019:層(詩月めぐ) (かじられちゃったお月様)
幾層も重ね積もった「大好き」を海に沈める さようなら過去

019:層(美亜) (余韻嫋嫋)
幾重にも積もる地層のその奥で琥珀が抱(いだ)くきんいろのゆめ

019:層(花夢) (花夢)
じんわりと活断層のことなどを思えば「おかあさん」とつぶやく

019:層(くろかわさらさ) (コンクリートと風とねこ)
白黒の写真を床でミルフイユの層をひとつひとつとはずす

019:層(志歩) (dye white)
ある夏の本末転倒彼女らは雲の層見て「CGみたい」

019:層(飫肥正) (おびただ詩歌)
幾層も連なるしらべ追ううちに混沌としてバッハのフーガ

019:層(珠弾) (nine street kick)
少年と名が付く週刊マンガ誌の購買層の大半はもう

019:層(月原真幸) (さかむけのゆびきり。)
壜詰めの成層圏という説をくつがえさない三ツ矢サイダー

019 層(浅見塔子) (衛星ドロップ)
心臓の触れるなというどくどくを殺して見たい彼の深層

019:層(天国ななお) (お月様は許さない)
何層もかきわけながらたどり着く 見えないものも触れたらわかる

019:層(藤野唯) (Sugarmint)
社内一スーツが似合うと思ってる 高層フロアまであと10秒

019:層(松木秀) (わたしよきみの風景であれ)
うずもれて死ぬのもいいな地層ともいうべき本の山また山に...

019:層(田中彼方) (簡単短歌「題詠だ」)
いつも、あとちょっとのとこで混ざりあい、まだ6層の虹のカクテル。

019:層(エクセレント安田) (風流三昧)
政策が 見えなくなると B層が 増えて民意が 反映されず

019:層(さくら♪) (さくら草紙 ~第参章~)
しかたない活断層を跳ねさせて人の驕りに気づかせてみる

019:層(桑原憂太郎) (憂太郎の短歌Blog)
地理分野のインドの学習する頃は教室内にもカーストの層

019:層(東 徹也) (詩歌句な日々)
雨空へ放ったメールにレスはなく届けてくれたか電離層よ...

019:層(村上 喬) (つぶやき短歌ブログ)
層を成す時代の記憶の表層に刻まれていく今日という日は

019:層(伏木田遊戯) (卓上驟雨)
層雲が薄紅色に明けてゆく来世は鳥になれるだろうか

019:層(北爪沙苗) (count the steps that you take)
この街は隙だらけと言う断層を見てた横顔色褪せてゆく

019:層(モヨ子) (題詠マラソン!)
層をなす雲間に光る神の手のいかなる業か君に逢い見る

019:層(千葉けい) (遊糸(かげろう))
雷鳴を孕む雲の層厚くなり透き通るまであの日にいたい

019:層(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
いつまでも眠りたくないグラス持ち女でいたい深層心理

019:層(浅草吉右衛門) (浅草吉右衛門のブログ)
山頂で 見上げる空に 下層雲 上には上が あるを知る...

019:層(みゅーたん) (みゅーたんか)
待ち疲れ 重なるミルフィーユの層を 細いフォークでサクリと崩した

019:層(髭彦)再投稿 (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
深層に何眠りゐて奇怪(きつかい)な夢にうなさるひと老いてなほ

019:層(ネコノカナエ) (やまねこ通信)
降り積もる日々は地層に似ていても朋との日々は覆えないまま

019:層(平野十南) (幼稚)
デモ通りゆきたる街の暗さかな関東ローム層はひろがる

019:層(今泉洋子) (sironeko)
何層も塗り重ねたる化粧を落としてやつとわれに戻れり

019:層(神楽坂朱夏) (神楽坂題詠亭)
深層にひそむ悪意よ 人はみな誰かを殺しながら生きてる

019:層(奈良絵里子) (詠んだこと)
カフェオレの白と茶色の層のとこ 混ぜつつ話す好きな場所とか

019:層(月夜野兎) (明日 晴れるといいな)
我が胸の内に秘めたる深層は涙色したドロップになる

019:層(増田静) (口笛)
切る髪が床で混ざって山となり帰る気しない主婦層は雲

019:層(高良すな) (雨中 砂場あそび)
寂滅の 地層の隙間 覗き見て 古代の息吹 そっと肌触る

019:層(きたぱらあさみ) (くたばれセンチメンタル)
壊れてるのは君だろうオゾン層みたいに淡いブラウスを着て

019:層(子帆) (ことばのくに)
地層から金の破片が見つかって不良品だと返還されたい

019:層(みち。) (銀塩プロローグ。)
ひとつずつ地層を剥いでいくように傷口探しあって終わる日

019:層(北爪沙苗) (題詠blog2011)
この街は隙間だらけと断層を見てた横顔色褪せてゆく (再投稿です)

019:層(北大路京介) (極詩的京都 北大路京介アワー)
チョコパイが幾層もあるミルフィーユいっしょに食べよ コーヒー煎れて

019:層(なぎ) (Dum Spiro, Spero.)
生ぬるい君の階層構造のどの辺りまで到達してる?

019:層(遥遥) (たんかのきりかた)
層状の堆積物は何ですか雪のようだねひらひらと落つ

019:層(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
あらわなる夏の断層 息絶えし無数の愛の余韻に眩む

019:層(央上理史) (なかがみさとし・われひとりゐて)
あの日から白亜紀層の片隅で足掻いちゃいるが浮上できない

019:層(豆野ふく) (それゆけ!だいふくもち)
薄鼠の乱層雲が邪魔をして君が見えない七月七日

019:層(山階基) (赤・緑)
軒先に地層のありて往年の乳歯の化石発掘せらる

019:層(夏嶋真子) (秋のため息 三日月のくちびる)
臨終に間に合わなくて「さよなら」が成層圏を漂っている  (祖父へ)

019:層(粉粧楼) (薄明光線)
恋さえも突き刺すだけの異物ならせめて真珠の層に埋めたい

019:層(清次郎) (Conical flask)
おさな子の肌に触れればその内に明日の層が待ちきれずおり

019:層(秋月あまね) (あさまだ記)
風聞の悪いところだけかき集め一層あなたを嫌いになりたい

019:層(飯田和馬) (短歌手控え~題詠blog用)
大層なことを抜かした口臭は阪神電車の臭いに似てる

019:層(はせがわゆづ) (迷走ランドセル)
シャツ二枚深夜のベランダ二層式洗濯機のなか思いはまわる

019:層(野坂らいち) (のーずのーず)
出逢いから幾度の秋を過ごしても落ち葉の層が土になっても

019:層(小林ちい) (ゆれる残像)
一枚ずつ層を剥がして食うんだなお前は今もミルクレープを

019:層(鮎美) (Continuo)
去りてゆくひとりを妬みクレープと生クリームの層縦に切る

019:層 (樹) (目の開かないキリン)
 カナリヤを逃がした窓を見上げれば高層ビルのてっぺんに朝

019:層 (しづく) (みずたまピルエット別館)
ミルフィーユみたく重ねて何層も積もり積もるは甘いささやき

019:層(生田亜々子) (屏風と靴)
気をつけて生き物たちのため息が地層になっている崖の下

019:層(豆男) (豆男)
夕焼けで高層ビルが染まるのをふたりは別の街から眺め

019:層(anemone) (牡丹一華)
その話前も聞いたし ひたすらにミルクレープの層をかぞえる

019:層(片秀) (うつしよはゆめ よるのゆめこそまこと)
新しい委員のチョイスが面白い地層の本がやけに増えてる 

019:層(眞露) (風の残像)
はるかなる成層圏のキャンバスに 足跡きざむ航空機たち

019:層(小倉るい) (たんぽぽの歌)
天数ふ大津波から逃れ来て一層強し垂乳根の母

019:層(jun) (純情一直線)
タクシーと妹(いも)の層はまだ溶けず夜を押し上げ朝焼け赤い

019:層(青山みのり) (わざとじゃないもん!)
何層にもかさなる西のあかね色みつめる僕の明日はいい日だ

019:層(竹中 裕貴) (Milk Thistle)
今、星になるとこだからどの辺り あなたの層を突き破るまで

019:層(久野はすみ) (ぺんぺん100%)
あいだには芳しき酒この人は乱層雲をぬけてきたらし

019:層(村田馨) (新東京百景)
露出せる断層眩し羽伏浦海岸(はぶしうらかいがん)遠く遠くひろがる (94:羽伏浦海岸、新島村)

019:層(T-T) (短歌備忘録 )
陽だまりが折り重なって層になる ホットココアを二つ並べる

019:層(風とくらげ) (外からも透いて見えるだろ、ほら)
溶けそうに甘く重なり層をなす記憶のうかぶ西方の空