題詠blog2011

こちらは「題詠blog2011」の会場です。どなたでも自由にご参加いただけます。

016:絹

2010-12-29 | 011-020の歌
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016:絹(tafots) (許せないなら許さなくていい)
絹に似た化繊で良いし君に似た誰か愛してくれる人で良い

016:絹(西巻真) (ダストテイル-短歌と散文のブログ-)
薄絹の、さうさみしさがおとづれて開きつぱなしのノート、かわせみ

016:絹(木下侑介) (BULLET IN A LINDA LINDA LINDA)
参照記事:016:絹 君のパンティVS一旦木綿という映画を監督する

016 絹 (映子) (映子のブログ)
絹色の シャンパンタワー たおれろ!と   念じちゃったよ ナンかコワくて

016:絹(木下侑介)再投稿 (BULLET IN A LINDA LINDA LINDA)
参照記事:016:絹 絹ごしの豆腐を君のパンティで包んで作る至高のメニュー

016:絹(夏実麦太朗) (麦太朗の題詠短歌)
明けがたのつやつや絹の靴下はワルイオトコをこらしめるらし

016:絹(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
絹の道を描きし画伯も既に亡く駱駝の上に夕月掛かる

016:絹(猫丘ひこ乃) (ふりつむ☆ぷりずむ別館)
すこしだけ絹が混じったワンピース背伸びしていた日の君といる

016:絹(まるちゃん2323) (まるちゃん2323のブログ)
絹ずれの音に浮かびて落ちていく命の鼓動を確かむように

016:絹(浅草大将) (和歌の浦浪)
栄えゆく国のたのみの絹糸につむぐ乙女の夢だにもなし...

016:絹(紫苑) (紫苑がさね)
(詞書)「横浜スカーフ」を詠む   生糸積みし港の名残り横濱(はま)の名を今に伝ふる絹のスカーフ

016:絹(みずき) (空)
ほらほらと生絹(すずし)のころも纏ひゐし乙女ぞ青き恋に堕ちたる

016:絹(草間環) (前略草々)
     正絹の手巾で両手を括り目を瞑らせて刺し貫けば                   手巾(ハンカチ)

[題詠blog2011]016:絹(成瀬悠太) (さんじゅういち×えぬ)
まっすぐに空へ伸ばしたてのひらで掴んだ風は絹の手触り

016:絹(吾妻誠一) (闇の太陽)
紫の絹風呂敷で連れ出した 経木流しに残暑厳しく

016:絹 (オリーブ) (貝がらの小舟)
蚕から絹を取り出す指先に触れられ声を失う小鳥

016:絹(さと) (すばらしい日々)
十日夜の絹の光は降り注ぐ 青い静寂に吾子は眠れり

016:絹(薫智) (闇の煌めく世界)
なめらかで丈夫な絹を縫うように紡ぐ想いを残していこう...

016:絹(こはぎ) (こはぎうた)
薄絹の視界の向こう霞み居る君は笑うのか泣いているのか

016:絹(アンタレス) (思い出ずるままに)
絹ざやのすじを取りつつテレビ見るあの頃の吾の一番の気抜き

016:絹(飯田彩乃) (陸を離れる)
薄絹で山肌なぞる佐保姫の問題は花粉症のあの人

016:絹(南野耕平) (ボクといっしょに走りま専科)
絹をぬぐように静かに晴れてゆく月夜にさらす裸のこころ

016:絹(アンタレス)再投稿 (思い出ずるままに)
絹ざやのすじを取りつつテレビ見るあの頃の吾の嬉し息抜き

016:絹(帯一鐘信) ()
 絹なのか木綿なのかもわからない百年前は違ったそうだ

016:絹(たえなかすず) (Strawberry Fields Forever)
髪に芯わたしにも芯さやうなら絹の服着る別れにも芯...

016:絹(いちこ) (きれいなものさがし)
うら若き乙女は十八 絹のやうな黒髪を切り落とし旅立つ

016:絹(畠山拓郎) (風のゆくへは)
AKB48にモー娘(むす)に田中絹代になるのは誰だ

016:絹(峰月 京) ()
絹のよな浜に寝そべり眺むるる 白砂青松 たなびく小紋 *白砂青松: はくしゃせいしょう *小紋: こもん

016:絹(弥慧) ()
絹の道夫と息子ふたり旅悠久の道何を語らん

016:絹(藤田美香) (あした、たとえば雨でいいから)
ここからは裸足で行こう絹さやのすじとりみたいにほどかれてゆく

016:絹(はこべ) (梅の咲くころから)
お豆腐は「絹が好きですか」から始まった その会話には後日談あり

016:絹(海音莉羽) (~鈴音~suzune)
絹糸に触れるみたいにふんわりと指をからめて髪を撫でてる

016:絹 行方祐美 (2011年 百首題詠のために   行方祐美)
垂れ絹の風透かしゆく真夜の音の山のあなたの空とほくしつ

016:絹(矢野理々座) (矢野理々座のblog)
絹糸が蚕の繭からできるならモスラは巨大な製糸工場...

016:絹(野州) (易熱易冷~ねっしやすくさめやすく、短歌編)
安寧はひと日ともたず絹漉しの豆腐のように崩れゆく空

016:絹(螢子) (雪月花)
君がため大島ほどきちゃんちゃんこ仕立ててをりぬ絹のやさしさ   大島・・大島紬

016:絹(akari) (明日へ)
運命を知らず無心にさわさわと桑の葉食す絹の幼虫

016:絹(津野) (くぎのスープ)
絹糸を枝に結んで巣ができた雨が上がれば光るよ 来て

016:絹(ほきいぬ) (カラフル★ダイアリーズ)
暫くはこのままがいい放したくないと絡まる絹の白糸

016:絹(nobu) (翻訳家<プリマダムnobu>の日々(和⇔英:特許&一般))
君の言葉繰り返しながら手のひらで絹ごし豆腐切っている

016:絹(保武池警部補) (偶然の図書館の別館)
北の野は最果て絹に面影か 喪を似ぬきては諫早の滝

016:絹(天鈿女聖) (うずめの花ビラ)
絹ごしを忘れるなんてありえない きっと恋愛してるからだよ

016:絹(横雲) (あしたの雲)
 黄生絹(きすずし)の衣(ころも)に解ける黒髪の乱るる今朝(けさ)や紅のもの憂き

016:絹(おちゃこ) (voice voice voice)
君のこと一生守りつづけるよ絹のりぼんでやわく縛って

016:絹(梅田啓子) (今日のうた)
絹さやの彩りそえる筑前煮ひとあし早く春の近づく

016:絹 (香村かな) (特別な予定などない明日でも)
絹よりも木綿の白いハンカチを広げたような庭に雪どけ

016:絹(船坂圭之介) (kei's anex room)
溢れつつ遂に枝折るるばかりなり黄薔薇は唄ふ絹の声して

016:絹 (氷吹郎女) (空蝉乃歌屑)
繭のなか籠もるわたしを連れだして絹糸よりも蚕のために

016:絹(浅江もも) (ななつのうみ)
絹豆腐手のひら乗れば包丁に怯えて零れ出しそうな白

016:絹(千束) (嵐が丘に取り残されて)
絹よりも美しく光る黒髪にあと3センチ、夢よ覚めるな

016:絹(安藤三弥) (妄想列車2011)
気を抜くと溺れそうです 絹帯を締め上げていく きゅっと泣く

016:絹(足知) (ぶらつくらずべりい)
背中からあなたにゆっくり抱かれたら絹ごし豆腐のように崩れる

016:絹(香澄知穂) (Wannabe...)
絹布を風と一緒に身にまとい十一度目の春に踏み出す

016:絹(遠野アリス) (gymnopedie)
絹糸のやわらかさの背後にはいったいいくつの死があるのだろう

016:絹 (砺波湊) (トナミミナト2011)
オケ部有志弦楽四重奏団のレパートリーに「絹の靴下」

016:絹(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
人絹も近江絹糸も死語なれど日々に新し貧乏の二字

016:絹(髭彦)再投稿 (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
人絹も近江絹糸も死語なれど日々に新し貧困の二字

016:絹(星川郁乃) (Air Station)
眉山を高めに描いて華奢な靴と絹のブラウスで行く、闘いに

016:絹(ぽたぽん) (今日には今日を 明日には明日を)
正絹の着物を嫁入り道具にと持たせてくれた母を思はむ

016:絹(コバライチ*キコ) (ペーパードリーム)
懐かしきむかしきものの流行る現代(いま)裏を返せば紅絹(もみ)の鮮やか

016:絹 (さくらこ) (さくらんぼの歌)
くらべれば絹より繻子より心地好いわたしの肌を纏ってください

016:絹(ウクレレ) (ポケット短歌。-ウクレレ式短歌blog-)
きみはまだ絹ごし豆腐の恥じらいを忘れていない大人の女

016:絹(ちょろ玉) (ちょろ玉のコトダマラソン)
白い絹みたいな奥入瀬渓流に浮かんでいたよ 君のやさしさ

016:絹(本間紫織) (**JEWELRYBOX**)
絹の持つ強さとしなやかさを武器に女はしばし冒険をする

016:絹(只野ハル) (Ordinary days)
吸水しないイメージがある絹のハンカチだから泣かないつもり

016:絹(牛 隆佑) (消燈グレゴリー)
さざ波があなたを包む時それは薄絹のようにひどくやさしい

016:絹(水風抱月) (朧月夜に風の吹く。)
引き裂かれ散れる絹糸縒り合わせくくる御霊の天魔なる影

016:絹(A.I) (Private Window)
身につけるもののすべてがうとましく絹の靴下みづに沈める

016:絹(原田 町) (カトレア日記)
オマーン産絹さやなるが売られをりオマーンはいづこ聞かれ分からず

016:絹(芳立) (芳立五蘊)
〈絲綢之路〉 砂原と海をわたりて唐絹の道のかぎりにさくらまほろば ※唐絹【からぎぬ】

016:絹(不動哲平) (酩酊通信)
眼の手術宣告された日に田中絹代主演の映画にすがる

016:絹(新田瑛) (新田瑛のブログ2)
さっき見た流星のこと話そうよ絹で巻かれた貸しビルの中

016:絹(ほたる) (ガラス瓶のドロップ)
湯豆腐は木綿か絹かのウンチクを述べるあなたの口元が好き

016:絹(稲生あきら) (はばたきは、音を立てる。)
嘘のないものはたべられないのかと絹ごし豆腐のあなたに問います

016:絹 (三沢左右) (Lazy Room)
粘りつくような夜には絹の肌舐めとるような愛であってよ

016:絹 (周凍) (混沌と言語)
空のいろ水のいろともわかねども重ねて絹の夏ころもかな

016:絹(音波) (短歌のなぎさ)
綿ですか絹織りですか一夜だけふたりを分けたジェリコの壁は

016:絹(尾崎弘子) (blog for 題詠blog2011)
古社が祀る蚕よ絹まとひ輝く姫となる伝へ里にあり

016:絹     (砂乃) (通過列車)
016:絹     絹糸で縫い閉じましょう母さんのお腹に石は残したままで

016:絹 (皐月) (観目見目)
闇に絹 擦れ合う音が近づいて遠ざかりゆく溜息をつく

016:絹(のわ) (二十四節気)
つややかで細い想いは絹糸のように強くて私は繭で

016:絹(希屋の浦) (檸檬藍瑕)
悩んでる絹ごし豆腐のまろやかな旨味に欠けた何か探して

016:絹(ひじり純子) (純情短歌)
絹濾しは壊さぬように丁寧に器に盛られ刻みネギ散る

016:絹(酒井景二朗) (F.S.D.)
空高く絹雲伸びて風寒し我が手折るべき紅葉はいづこ

016:絹(かきくえば) (なかゆぴ)
まだ君に絹の下着は早すぎます! 言いたいことはそれだけ先生?

016:絹(理宇) (±雑記蝶)
留守宅のドアノブに今日、絹ぷりんを託す。優しいときを期して。

016:絹(たろ) (たろりすと)
きみの背の 絹と見まごうなめらかさ 指伝わるは 唯至福なり

016:絹(夏樹かのこ) (鹿の子帳)
背の芯に刃への畏怖走らせて掌の上で切る絹豆腐

016:絹(五十嵐きよみ) (111.31KV620日記)
まち針のあふれる色に囲まれて絹針一本りんとして立つ

016:絹(葵の助) (螺旋浮遊)
初任給絹のスカーフ買い首に巻いたら私OLみたいよ

016:絹(梳田碧) (【おんそくあるまじろ】)
絹莢を黙して毟る木曜の彼方に革命は気配あり

016:絹(湯山昌樹) (短歌 富士山麓より)
絹を裂くごとき悲鳴の飛び交いて巨大地震の足音聞こゆ    ...

016:絹(豆田 麦) (むぎごはん)
昆布だし絹ごし豆腐白菜とふるふるゆれてなんて幸せ

016:絹(青野ことり) (こ と り ご と )
絹糸のようなやさしい雨に濡れ 泣いていないよ泣いていないよ

016:絹(Yosh) (☆生短歌☆)
絹の道端から端まで走りたいケミカルブラザーズ「Swoon」に乗せて

016:絹(鈴麗) (月夜に祝杯を)
蜘蛛の巣のように絹糸編み込んだ捕らえるのでなく守るために...

016:絹(るいぼす) (るいぼすのブログ)
こだわりは少ないほうで靴下は絹(シルク)豆腐は木綿それだけ

016:絹(なゆら) (リッスン・トゥ・ハー)
絹のような歯ごたえやろおこれこそがおっちゃん自慢の蛸焼きちゅうこと

016:絹 (うたのはこ)
許されない人と逢うため纏うのは艶やかな絹緋文字の色

016:絹 (新井蜜) (暗黒星雲)
絹さやのゆで汁飲んだ ふるさとにもう戻れない春になつても

016:絹(香-キョウ-) (Sky on Blue)
絹のよに触り心地が良さそうな毛並み見せつけ 触れば ガブリ

016:絹(那緒) (うさぎぱん)
開けるまで崩れないならそれでいい絹ごし豆腐みたいな心臓

016:絹(萱野芙蓉) (Willow Pillow ?)
絹糸は指にたのしも繭のうちにありし蚕の果ては思はず

016:絹 (水野) (メゾン・ド・木造 跡地)
 毛皮とか絹とか纏う女性には僕はうまく恋文も書けない

016:絹(きたぱらあさみ) (くたばれセンチメンタル)
世界からはみだしている絹糸をつむぐ わたしはきみが好きです

016:絹(富田林薫) (カツオくんは永遠の小学生。)
絹糸を夕日にあてる一日がそれはやさしく終わろうとする

016:絹(牧童) (牧童の夏至)
絹を裂くような声して目を覚ます枝垂れ桜の影に怯えて

016:絹(南雲流水) (流水(るすい)の短歌Caf\'e)
正絹の透けたスカーフ崩された騙し絵のせい心見えない

016:絹(空音) (100の秘密 2011)
滑らかなあなたの指を欲しがって絹の下着を身につける宵

016:絹(きり) (梢は歌う)
木綿より絹の方がお気に入り豆腐の話君気が合うね

016:絹(穂ノ木芽央) (白紙委任状)
大空が絹のひかりをはなちつつ街をかくせば昇る十字架

016:絹(小夜こなた) (小夜こなた)
桜色の絹のストールなびかせて自粛ムードの春を闊歩す

016:絹(ひめじょおん) (ひめじょおんのうたすてーしょん)
桃や藍梅や葡萄の絹糸が凍てつく朝の空気を染める

016:絹(蜂田 聞) (蜂田 聞(題詠blog))
絹のシャツなんてないけど叔父に合う父の古着を用意しとくよ...

016:絹(雑食) (題未定)
絹鳴りを聞かせてくれたこの帯も柩に入れてお別れします

016:絹 (村木美月) (うたりずむ)
絹綿にくるまれそっと眠りたい正しいものが見えない夜は

016:絹(南葦太) (「謙虚」という字を書けぬほど)
心根は表木綿の裏甲斐絹 煙草で出来た焼け焦げひとつ

016:絹/犬飼信吾 (べんじゃみんへっど)
ピロシキを絹のようなピロシキを探す旅に出た父のかなしみ

016:絹(瀬波麻人) (a swallow under the moonlight)
その端をあなたが咥えた絹糸で縫い付けられた桜釦は

016:絹(壬生キヨム) (ぼくはこんなことが好き。)
駆け落ちも視野に入った恋らしい 絹のショーツで冷や汗を拭く

016:絹(逢) (I'll be)
いっぽんの絹糸がいい(あかいろで小指に結んであるものがいい) ...

016:絹(鳥羽省三) (臆病なビーズ刺繍)
マヌカンの絹のブラジャー剥がされて売り場の隅に転がされてた

016:絹(龍翔) (The Flying Dragon)
「これは絹じゃなくてシルクだよ」と君が言うのならば、そうなのだろう

016:絹(伊倉ほたる) (ほたるノオト)
薔薇色の絹のスカーフひらめいて銀座を泳ぐ東京金魚

016:絹(紗都子) (羽うさぎの日記帳)
とらわれて身動きできぬ充填の絹ごし豆腐のなめらかな白

016:絹(じゃこ) (めくるめく)
あの人の住む町は絹織物で有名だってどうでもいいや

016:絹(陸王) (Always Walking with Yu)
うち日さす祇園祭の喧騒は苦手と云ったひと夏は絹

016:絹(藍鼠) (nui de lune)
その昔絹つくりたる屋根裏でカサコソ歌うは蚕の夢か

016:絹(じゃみぃ) (じゃみぃのうた)
ずるいよね花束持って帰宅して絹婚式ねとカードを添えて

016:絹(おおみはじめ) (探花)
道ばたにあっけらかんと現れて静かに落ちる絹掛の滝

016:絹(廣田) (海猫亭)
絹糸を紡ぐわれらの見る夢は遠い昔の羽化そして空

016:絹(佐田やよい) (低速飛行)
ざわついた一日(ひとひ)を終えて絹ごしの豆腐の中に匙をうずめる

016:絹(如月綾) (お気に召すまま)
絹糸の変わりに口から嘘を吐き籠もった繭の中で酸欠

016:絹(ちしゃ) (短歌、ときどき思うこと。)
絹さやのすじ取るような日々 いつかおいしく卵でとじてあげるね

016:「絹」(やまみん) (母はぐうたランナー)
絹鳴りがキミとの距離を知らせてる 高鳴る鼓動を 背中で隠す...

016:絹(水絵) (桜舞)
薄絹をを纏い憂いの春の月 地上の惨状いかに照らすか

016:絹(嵐家 昇) (短歌という糸)
さわやかな美貌の下のつつましさ こすれるたびに絹のささやき

016:絹(揚巻) (揚巻の「題詠blog」)
馴れ合いを冷たく拒む紅絹裏(もみうら)の奥にあなたの熱帯がある

016:絹  (シホ) (ころろん堂)
あふれ出す 熱き想いを 抑えても 絹の手触り 君の肌に似てJUGEMテーマ:短歌

016:絹(久哲) (久哲の適当緑化計画。)
海なんか青でいいけど島風の横に流れる部分 絹糸

016:絹 (史緒) (史緒のふみょふみょ日記)
すべらかで繊細そうでしたたかな絹ごし豆腐に嫉妬している...

016:絹(花夢) (花夢)
薄絹が裂けてしまったようなあの初体験のことも忘れて

016:絹(みゅーたん) (みゅーたんか)
絹の髪に透いた水滴のひかり 長いまつげがぱちぱち揺れる

016:絹(天国ななお) (お月様は許さない)
アイロンの温度を絹に設定し待ってると鳴る三時の時報

016:絹(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
雉子鳩の一羽矜恃を聲に秘め朝絹の靄裂きて飛翔す

016:絹(すわこ) (たたんか)
絹の道あるけばとおく鐘の音 錆びたまち針踏んでしまった

016:絹(烏野サギ子) (ネコとサカナとコトリ)
小指先「絹絲で刺繍(ぬひ)がしてあつて」水面流れるフィラメントの朱

016:絹(みこと) (One day to breathe)
三つ編みの少女と歩く絹の道 朝霧続く最果ては此処?

016:絹(みこと) (One day to breathe)
三つ編みの少女と歩く絹の道 朝霧続く最果ては此処?

016:絹(理阿弥) (車止めピロー)
剥ぎとれば嬲りてをりぬ、紅絹色の、愛で方知らず他にどんなどんなの  *紅絹=もみ

016:絹(新津康陽) (NOTHING WORKS)
繭から絹を紡いでは、命在りしものの為せる技と思いて。 にほんブログ村

016:絹(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
「振り切って」(無茶言う)胸に畳まれた無理難題と絹雲の空 

016:絹(こすぎ) (たんかんぽんかんみかん)
触れそうで触れられなくて 絹の中 サナギのままでいいのよ、きっと

0016:絹(由弥子) (短詩工房)
絹の道楼蘭の美女はこばれしはじまりなどない輪のなかほどへ

016:絹(冥亭) (《冥亭倶楽部》a darkside on the earth)
おとめごの肌(はだえ)より涌くきらめきで絹糸つむぐ虫もありけり

016:絹(ぱぴこ) (テクテク)
絹糸の寝息に巻かれ月明かり子を抱いたまま青白い繭

016:絹(矢島かずのり) (矢島家)
どろどろを絹で覆ってみたけれどきっと生殖できないだろう

016:絹(我妻俊樹) (半ドア)
三十才になった瞬間がつづいてる 絹のシャツから背骨がわかる

016:絹(希) (短歌ブログ・アブラカダブラ!)
染めやすく思えて斜めには裂けぬ絹で仕立てた心一枚

016:絹(東雲の月) (知のさざなみ)
指先でなぜればまるで絹鳴りのもれる吐息とぬくもりに酔う

016:絹(miki) (ココロよみ)
日本の輝く力絹糸の 伝統守り永遠に伝えん

016:絹(佐藤紀子) (encantada)
誰かまだ覚えてますか日本初のミスユニバース伊東絹子を

016:絹(佐藤紀子) (encantada)
誰かまだ覚えてますか日本初のミスユニバース伊東絹子を

016:絹(藤野唯) (Sugarmint)
絹さやのすじはとぎれまたとぎれご飯おわったらひとりで泣こう

題詠2011-16:絹 (七十路ばばの独り言)
開国の横浜港より船出した絹糸の故郷富岡製糸所

016:絹(市川周) (ミルミルを飲みながら)
絹のなき世界で繭はリスザルのお手玉 ゆっくり眠りたいだけ

016:絹(黒崎聡美) (ゆびおり短歌)
絹を裂くような声など今までに発したろうか 春の雨降る

016:絹(美亜) (余韻嫋嫋)
わたくしの花がふたたび咲くように絹の下着を選び取る朝

016:絹(藻上旅人) (創作のおと)
絹の目を通り抜けてきた物だけ そうして欲しいと思っていた

016:絹(千葉けい) (遊糸(かげろう))
さざ波は絹の光沢さらさらのシーツに揺れる短夜の夢

016:絹(新藤ゆゆ) (ゆゆとぴあ。)
絹さやのすじを引く手の不確かなうごきを習うためのきょうしつ

016:絹(笹木真優子) (菲薄。だけど、言葉が好きです。)
やわらかくあたたかそうでつめたそう 色をのせられる前の絹糸

016:絹(櫻井ひなた) (ひなごと☆25→26)
『偏食がひどい』に続く欠点を絹ごし豆腐と探す黄昏

016:絹(志歩) (dye white)
少年は呪文のようにループする「もめんじゃなくて絹ごしどうふ」

016:絹(琥珀) (あの日の夜)
絹を吐く ただその為に生きるのか 桑噛む音に哀しみを知る

016:絹(星桔梗) (風船がわれるまで ?)
正絹の衣一枚衝立に二人の距離を見透かされてる

016:絹(晴流奏) (晴流奏の題詠blog)
手の平の絹漉し豆腐大切にすべき想いに今頃気付く

016:絹(くろかわさらさ) (コンクリートと風とねこ)
絹の雨まとう少年くちびるのさきにかすかなひかりをためて

016:絹(葉月きらら) (組曲を奏でるように・・・)
誕生日絹のドレスで迫る夜君の瞳を独り占めする

016:絹(祢莉) (sugar drop)
絹さやの布団の中で眠ったらあたしも少しは熟すのかしら

016:絹(詩月めぐ) (かじられちゃったお月様)
絹の雨きみの訪れ待ちわびて紅く色づく紫陽花といる

016:絹(ミウラウミ) (みうらうみ?)
ブーメランタイプの水着が一様に水に濡れても絹には見えない

016:絹(飫肥正) (おびただ詩歌)
絹よりも木綿がよしと思ふなどおかしきことか人に問ひたし

16 絹(浅見塔子) (衛星ドロップ)
あの人の薬指には銀色が光っているようああ絹を裂く

016:絹(珠弾) (nine street kick)
いただきます同時に箸を割り入れる絹ごしつまみ枝豆の夏

016:絹(月原真幸) (さかむけのゆびきり。)
絹さやのすじを折り取る 帰りたいところがあると笑ってみせる

016;絹(水絵) (桜舞)
薄絹をまとい憂いの春の月 地上の(この)惨状を如何に照らすか

016:絹(松木秀) (わたしよきみの風景であれ)
「ぶっかけ」で汚したくなる薄絹のような肌持つAV女優...

016:絹(田中彼方) (簡単短歌「題詠だ」)
奇術師は絹のハンカチから君の記憶を取り出し、金魚に変えた。

016:絹(エクセレント安田) (風流三昧)
コダワリの 豆腐は絹ごし 冷奴 夏の定番 コレで決まりだ!

016:絹(さくら♪) (さくら草紙 ~第参章~)
微かなる力なれども一針に祈りをこめて運ぶ絹糸

016:絹(桑原憂太郎) (憂太郎の短歌Blog)
放課後に言葉を無くした女生徒と我の間に絹目の模様

016:絹(村上 喬) (つぶやき短歌ブログ)
薄絹を陽炎のごと身にまとう都会の熱が冷めやらぬ朝に

016:絹(東 徹也) (詩歌句な日々)
その絹をはいで果てなく溶け合って秘密ばかりが流れゆくだけ...

016:絹(伏木田遊戯) (卓上驟雨)
絹として生きる覚悟がゲル化ならもう父ふさんは何も言わない<後置詞書:寄せ、とは言わねどおからさんは苦り切って>

016:絹(北爪沙苗) (count the steps that you take)
取り澄ましクローゼットに座るのも「絹の靴下」歌うのも夢

016:絹(モヨ子) (題詠マラソン!)
遥かなる葦原に立つ夢でのみ逢える君なり絹を纏いて

016:絹(今泉洋子) (sironeko)
生き物の絹の眠りを覚まさんと土用の風を着物にあてぬ

016:絹(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
絹のよな素肌さらして月浴びた頃に出会いたかったよ君に

016:絹(神楽坂朱夏) (神楽坂題詠亭)
絹糸の鳴らす妙なる音律に人の世のもの悲しさを聴く

016:絹(浅草吉右衛門) (浅草吉右衛門のブログ)
絹のつや 君の微笑み 焼き付けて 我が想いが 届かぬを知る...

016:絹(はる) (はぐれ雲 -Allein Wolke-)
みなさんへ 毎日食べよう 絹ごし豆腐 体に良くて 味も絶品!

016:絹(ネコノカナエ) (やまねこ通信)
絹の糸みたいな優しい雨なのに心を許して濡れられない春

016:絹(平野十南) (幼稚)
絹漉しの豆腐をたべる傷ついた耳のさ迷う町酉の刻

016:絹 (月夜野兎) (明日 晴れるといいな)
締めあげる絹帯キリリ姿勢よく着飾るよりも美しくあれ

016:絹(奈良絵里子) (詠んだこと)
絹さやのすじすじを取る背中には抱きつきたいけど我慢 ねぎ切る

016:絹(増田静) (口笛)
花嫁になりたい人もやってくる豆腐が通う絹の学校

016:絹(高良すな) (雨中 砂場あそび)
アダン葉に 冷えた海風 吹き抜ける 絹雲母より 透かし見る月

016:絹(子帆) (ことばのくに)
絹よりも木綿の方が高級な価値観を持つ健康体です

016:絹(みち。) (銀塩プロローグ。)
絹糸を吐き出すようにだれひとり傷つかない歌を歌いたい

016:絹(北爪沙苗) (題詠blog2011)
取り澄ましクローゼットに座るのも「絹の靴下」歌うのも夢 (再投稿です)

016:絹(ろくもじ) (タンカコタンカ 題詠篇)
はあ 君の言葉を食べて吐き出したい 絹でからだをしまいこみたい

016:絹(北大路京介) (極詩的京都 北大路京介アワー)
絹のよな肌が私の取り柄です 他のイイトコあなた見つけて

016:絹(なぎ) (Dum Spiro, Spero.)
手際よく着物の乱れを整える白い横顔響く絹鳴り

016:絹(遥遥) (たんかのきりかた)
絹のような肌よりも肌のような絹がほしい

016:絹(鮎美) (Continuo)
母のいふ砂漠はいつも月夜にて絹積む駱駝は必ず二頭

016:絹(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
絹よりも木綿を好む六月がありてやさしい雨もひかりも

016:絹(豆野ふく) (それゆけ!だいふくもち)
お隣の厚揚げみたいに豪快に笑ってみたい絹ごし豆腐

016:絹(央上理史) (なかがみさとし・われひとりゐて)
昼日中 生絹の単衣一つ着て涼む魔性の無邪気に堕ちる

016:絹(夏嶋真子)  (秋のため息 三日月のくちびる)
蚕煮る劫火の釜となめらかななめらかなやすらかな絹

016:絹(清次郎) (Conical flask)
絹に似たやわらかさして半月は出窓に降りてクロスとなりぬ

016:絹(山階基) (赤・緑)
絹ごしの豆腐を掬うやさしさで世界をひとつ掴みにかかる

016:絹(冬鳥) (ことのはうた)
やさしさは安易さと少し似てるよね 絹ごし豆腐の明るさの鍋

016:絹(粉粧楼) (薄明光線)
鮮やかに塗り替えられる夜を越えて君の肌持つ絹の光沢

016:絹(秋月あまね) (あさまだ記)
幸せを占うための方法のひとつとしての絹莢のすじ

016:絹(生田亜々子) (屏風と靴)
絹の雨顔に感じて歩いている泣いてしまえばもうわからない

016:絹(飯田和馬) (短歌手控え~題詠blog用)
「え?」とかいう君の言葉の絹糸に懲らしめられてちぎれるか指

016:絹(野坂らいち) (のーずのーず)
崩れやすい絹ごしみたいなこの恋の賞味期限はもう過ぎている

016:絹(はせがわゆづ) (迷走ランドセル)
なめらかに割かれた絹豆腐の白にあなたのやわいおなかをおもう

016:絹(小林ちい) (ゆれる残像)
(絹糸の髪に触れたい閉じこもる幼なじみの繭を破いて)

016:絹(田中ましろ) (ましたん)
ていねいにすじを取られる絹さやに正しさばかり求めてしまう

016:絹 (樹) (目の開かないキリン)
 柔らかい夢を見るには絹で出来た靴下をはいて眠るだけです

016:絹 (しづく) (みずたまピルエット別館)
絹よりも木綿のほうがいいらしい揚げだし豆腐をつくるときには

016:絹(豆男) (豆男)
崩れてく絹の豆腐を見ずに食う。愛に興味が失せたのかしら

016:絹(anemone) (牡丹一華)
最後だからいうわ あなたが好きだった絹の下着は化繊だったの

016:絹(片秀) (うつしよはゆめ よるのゆめこそまこと)
絹を裂く悲鳴は一種のアピールと理解している不機嫌な眉 

016:絹(眞露) (風の残像)
白糸の絹にも似たる大涌の 谷川つたう地獄へのみち

016:絹(竹中 裕貴) (Milk Thistle)
そう絹で包んだ氷 おんなにはほんとうなんて必要ないの

016:絹(小倉るい9 (たんぽぽの歌)
絹糸を手繰れば君が来るようでかやぶき屋根に降る静雨

016:絹(小倉るい)再投稿 (たんぽぽの歌)
絹糸を手繰れば君が来るようでかやぶき屋根に降る静雨

016:絹(jun) (純情一直線)
絹のように輝くタクシー傷つけてどうしていいのかと絹糸の声

016:絹(青山みのり) (わざとじゃないもん!)
絹ずれのように重なる桃色のラインマーカー明日はいい日だ

016:絹(久野はすみ) (ぺんぺん100%)
つまさきに絹モスリンの感触をおぼえたるまま履くローヒール

016:絹(村田馨) (新東京百景)
秋風に絹のスカーフなびきおり小金井公園紅葉散るなか(067:小金井公園、小金井市)

016:絹 (短歌備忘録 )
絹色の夜明けが包む 僕たちは静かに泣いてそれぞれになる

016:絹(風とくらげ) (外からも透いて見えるだろ、ほら)
ああなんて絹の手触りまろやかに遙かな愛の道程を喚ぶ