題詠blog2011

こちらは「題詠blog2011」の会場です。どなたでも自由にご参加いただけます。

013:故

2010-12-29 | 011-020の歌
「013:故」の歌は、こちらにトラックバックしてください。


013:故(tafots) (許せないなら許さなくていい)
故・~氏、故・~氏と律儀に呼びなおす女 ニワトリ抱いて話してるよう

013:故(西巻真) (ダストテイル-短歌と散文のブログ-)
死者のゐない事故記事ひとつiphoneにいつまでも留めゐたりて二月

012 故 (映子) (映子のブログ)
千一の 仏の顔に 故人あり   お寺巡りは 抹茶で終えて

013:故(木下侑介) (BULLET IN A LINDA LINDA LINDA)
参照記事:013:故 故郷では黄色いハンカチ代わりです たくさん揺れてる君のパンティ

013:故(夏実麦太朗) (麦太朗の題詠短歌)
故郷へ向かう車のなかにいてハピネスを聞くランナーを聞く

013:故(猫丘ひこ乃) (ふりつむ☆ぷりずむ別館)
故郷へと向かう列車で恵方巻南南東がずれてゆきます

[題詠blog2011]013:故(成瀬悠太) (さんじゅういち×えぬ)
オーケストラの音を再生し続けた故iPod nanoを弔う

013:故(吾妻誠一) (闇の太陽)
故障した僕の心のオルゴール 君へ伝える5音出せずに

013:故(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
若き日に見たると同じ月ありて故郷の海の夜の静まり

013:故(まるちゃん2323) (まるちゃん2323のブログ)
故郷は祭りのあとの風のよう行きかう人の顔さえ知らず

013:故(浅草大将) (和歌の浦浪)
故郷の岡辺の春を偲ぶればふたたび摘むもかたかごの花...

013:故(さと) (すばらしい日々)
故人の遺志として記す「遺灰を少し高雄山に撒いてほしい」

013:故 (オリーブ) (貝がらの小舟)
霧深き朝の森なか手をつなぎ湖(みず)のほとりで故意に落ちた恋

013:故(草間環) (前略草々)
故事を読み古人の言霊のやわらかきことを胸に感じ

013:故(草間環) (前略草々)
故事を読み古人の言霊のやわらかきことを胸に感じ

013:故(紫苑) (紫苑がさね)
「赤とんぼ」呟く老ひの目にはるか遠き故郷の空見えつらむ

013:故(新津康) (NOTHING WORKS)
僕が僕ゆえ己が故人となりてもそれほどまで僕は僕なり。

013:故(みずき) (空)
さよならも何故も染めたる夕焼けへ葬る過去の小さき抗ひ

013:故(薫智) (闇の煌めく世界)
故障することもあるって何事も形は変わるものなんだから...

013:故(こはぎ) (こはぎうた)
涙腺は既に故障していたようだ見失うだけの君の足元

013:故(南野耕平) (ボクといっしょに走りま専科)
何故と問うことにも飽きて流れゆく時にもたれて居眠りをする

013:故(アンタレス) (思い出ずるままに)
何故に苛酷なさだめ持て余し流れのままに乗りし笹舟

013:故(たえなかすず) (Strawberry Fields Forever)
容赦なく故郷わたしを受け止めて緋のワンピース駅舎にひとり...

013:故(飯田彩乃) (陸を離れる)
とんでもない事故に遭っちまいましたと泣いたそいつが隕石だった

013:故(帯一鐘信) ()
 事故なのに事故ではないと主張する薔薇と異なるうつくしいもの

013:故(いちこ) (きれいなものさがし)
閑静な住宅十字路横断す事故と事件の狭間に立ちて

013:故(畠山拓郎) (風のゆくへは)
故意なのか漢字変換ミスがある伊東園なら温泉ホテル

013:故(はこべ) (梅の咲くころから)
きみ故にこの町がまた懐かしく去りがたきとき刻むゆうぐれ 

013:故(保武池警部補) (偶然の図書館の別館)
恋なのか 何故?早よ死のか。疼く日々苦痛彼女は背中の無い子

013:故 行方祐美 (2011年 百首題詠のために   行方祐美)
故にとげとげ書かう雪の降る朝にハニーと起こされし日は

013:故(nobu) ()
故障中なの だから話しかけないで でも本当に黙ってないで

013:故(津野) ()
渇望を知りて炎の輪に入りて踊る足先故意に踏まれて

013:故(弥慧) ()
なぜなぜとまとわりついた可愛い声今は私が何故と尋ねる

013:故(海音莉羽) (~鈴音~suzune)
故郷の匂い懐かしこの街はパルプと海と富士山の街

013:故(ほきいぬ) (カラフル★ダイアリーズ)
保険には入っていない突然の人身事故に終わる僕たち

013:故(野州) (易熱易冷~ねっしやすくさめやすく、短歌編)
故ありて硝子を割れば事故ならず事件になってやよい三月

013:故(峰月 京) ()
事故に遭うようなものかも 恋愛も仕事も結婚もPTAも

013:故(天鈿女聖) (うずめの花ビラ)
「何故?」なんて言うから信号無視をしたベンツなんかに抜かれちゃうんだ

013:故(矢野理々座) (矢野理々座のblog)
間違えて覚えていたわ「なぜゆえに」ホントは「何故」か「なにゆえに」だね...

013:故(藤田美香) (あした、たとえば雨でいいから)
事故に遭うようなものだねきっぱりとあきらめたひとの夢で泣く朝

013:故(梅田啓子) (今日のうた)
幼なじみひとりがわれを待つ故郷おもき門扉をあけて入りゆく

013:故(紗都子) (羽うさぎの日記帳)
故意ですか過失ですかと訊いてみた胸にちいさな火をくべながら

013:故(香澄知穂) ()
実直で優しい君の故郷には やっぱり優しいバス運転手

013:故(akari) (明日へ)
半年の間に父母を失った君の故郷になれるものなら

013:故(山田美弥) (miyabox)
ここからは見えない星も故郷の君の瞳は映すのだろう

013:故(星川郁乃) (Air Station)
何故、何故とつらなる問いを飲み込んで雪平鍋にミルクを注ぐ

013:故(横雲) (あしたの雲)
 汝(な)が心移るばかりの故由(ゆゑよし)を幽かに見せて俯きて居る

013故(おちゃこ) (voice voice voice)
スーパーで故意につまづき友達になったのあなたの奥さんと

013:故(ちょろ玉) (ちょろ玉のコトダマラソン)
故郷に一度帰ろう まだ君がいなかった日へ俺だった日へ

013:故(足知) (ぶらつくらずべりい)
何をするにも少しだけゆっくりで少しゆっくり故にあなたを

013:故(船坂圭之介) (kei's anex room)
風わたる春のひと日ぞ華やげる遙か過(こ)し時故郷眩しく

013:故 (香村かな) (特別な予定などない明日でも)
きっとそうあの出来事は事故だったあの口づけも偶然だった

013:故(理宇) (±雑記蝶)
指先でシャープペンシルの芯を折る君が何にも言わない 故に

013:故(安藤三弥) (妄想列車2011)
故宮では窓がいくつか抜けていて あなたの胸に落ちてしまうの

013:故 (氷吹郎女) (空蝉乃歌屑)
偽物の匂いがどこか懐かしいここは故郷にはなれぬ街

013:故(浅江もも) (ななつのうみ)
夏故に忘れられない  亡くなったひとのからだの冷たさと色

013:故(千束) (嵐が丘に取り残されて)
だれひとり見知らぬ顔の故郷にてあなたの背中に許されている

013:故(牛 隆佑) (消燈グレゴリー)
故障した僕を抱えたまま君はどこまで行けるつもりでいるの

013:故(ぽたぽん) (今日には今日を 明日には明日を)
携帯を持たずにあなたを待っていた事故だと知らずにただ待っていた

013:故(遠野アリス) (gymnopedie)
故意だった 恋ではなくてだってこれはこうなることを知っていたから

013:故 (砺波湊) (トナミミナト2011)
自転車で走る緑道 故郷とかいつぐらいから思うんだろう

013:故(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
権力を貪る故の悪相をさらしあがきぬムバラクの徒ら

013:故(稲生あきら) (はばたきは、音を立てる。)
遺跡から発掘されたUFOに「故障中」の貼り紙がある

013:故(新田瑛) (新田瑛のブログ2)
緩やかな縁故によって繋がれていれば明日の声が聞こえる

013:故(コバライチ*キコ) (ペーパードリーム)
人混みのなかにいるほど寂しいと故郷信濃へ友は帰れり

013:故(水風抱月) (朧月夜に風の吹く。)
わたくしの夢にあなたはいつだって佇んでいます 何故、とも問わず

013:故 (さくらこ) (さくらんぼの歌)
都会にて君とびうをのごとくあり吾は故郷のなまずとなりぬ

013:故(ウクレレ) (ポケット短歌。-ウクレレ式短歌blog-)
温故知新どんな男を振ったのか君から聞いた東京タワー

013:故(芳立) (芳立五蘊)
〈恋情証明〉 恋なるを立証すべき責任と聞けば見やりつ画面には「故意」

013:故(本間紫織) (**JEWELRYBOX**)
突然の恋だったから痛むのは交通事故とか思ってもいい

013故(原田 町) (カトレア日記)
運命と言えばそれまで何故何故と友人の死を問いつづけても

013:故(只野ハル) (Ordinary days)
故障して修理できなくても捨てられない動いてた頃の記憶

013:故 (周凍) (混沌と言語)
ほたる火のあかり羨しき故もなくほとほと危ふき五月闇かな

013:故(酒井景二朗) (F.S.D.)
持越の眼底痛を憂ひつつ反故となりたる契りを思ふ

013:故 (皐月) (観目見目)
今は無き故郷の欠片かき抱き決してこの身は砕かれはせぬ

013:故(ムラサキセロリ) (ムラサキセロリの短歌)
異議ありこれは事故ではありません好きになるのに理由がいります?

013:故(A.I) (Private Window)
日本語の夢をみる故どぶろくの酵母ぷかぷか泡を吐きだす

013:故(竜胆) (東京少年)
イントロに「ばぁか」をつけるのが癖の ハルオおじさん 事故で亡くなる

013:故(不動哲平) (酩酊通信)
故障かもしれない 君の眼のしたのホクロがずっと消えないカメラ

013:故 (三沢左右) (Lazy Room)
故あれば雨も降るらん故あれば吾の憂ひもこぼれ落つらん

013:故(ほたる) (ガラス瓶のドロップ)
何故いつもボトル半分飲んだ頃君は何度も時計を見るの

013:故(希屋の浦) (檸檬藍瑕)
何故にわたしはここにいるのかと問うだけ無駄よさくさく進め

013:故(音波) (短歌のなぎさ)
「温故知新、オンコチシンってなんとなくポリペプチドの仲間っぽいね」

013:故/犬飼信吾 (べんじゃみんへっど)
何故にピロシキなのかスカートの中の秘密はさらに深まる

013:故(五十嵐きよみ) (111.31KV620日記)
雷鳴を天の戦士の雄叫びと聞いたか故事の英雄たちは

013:故(鈴麗) (月夜に祝杯を)
魂は美しいまま空へゆき故人の体はまるでゴム製...

013:故(なゆら) (リッスン・トゥ・ハー)
故意に恋し乙女なるや実を結び君は舞い降り笑みだす春子

013:故(空音) (100の秘密 2011)
演技力足りない故の結末か君の女になりきれなくて

013:故 (純情短歌)
何故に消息を絶ちなにゆえに息をひそめる 君は元気か

013:故(富田林薫) (カツオくんは永遠の小学生。)
故郷のオーケストラが現われて忘れかけた田園を奏でる

013:故(湯山昌樹) (短歌 富士山麓より)
故事成語教えておれば蛇の絵をノートの端に描く者あり      ...

013:故   (砂乃) (通過列車)
013:故   事故処理に慣れてしまったドクターの心は砂漠化進行中なり

013:故(たろ) (たろりすと)
何故に うちを選んで来たのかと 食餌貪る野良の子に問う

013:故(豆田 麦) (むぎごはん)
こっち来な ほら手ぇつなごう だいじょうぶ 背を叩くキミ 故に我あり

013:(梳田碧) (【おんそくあるまじろ】)
反故にした筈の約束 着信の履歴は同じ人からばかり

013:故(尾崎弘子) (blog for 題詠blog2011)
故知らず屋根の形が懐かしい煉瓦釉(うはぐすり)のやうに照りつつ

013:故(のわ) (二十四節気)
事故でした同じクラスになったのは斜め後ろの席で重傷

013:故(かきくえば) (なかゆぴ)
曲がり角でぶつかったのは事故でした しがみついたのはこいでした

013:故(青野ことり) (こ と り ご と )
名簿には「物故者」とあり いつか訊いてみたいと思うことがあったよ

013:故 (新井蜜) (暗黒星雲)
故障したシュレッダーから三歩ほど後ろに下がり福音を待つ

013:故(Yosh) (☆生短歌☆)
故ありげニュースを作るメディア自身考えてたら大を催す

013:故(夏樹かのこ) (鹿の子帳)
心臓は小鳥スカートは春の風故なき明日へ羽ばたく翼

013:故(雑食) (題未定)
チャリンコの故障のふりで校門の影にひそんで君を待つテロ

013:故(葵の助) (螺旋浮遊)
恋なんて何かの事故に違いないそれは突然出合い頭に

013:故(ひめじょおん) (ひめじょおんのうたすてーしょん)
先輩にもらった時計故障して解体されてく思い出全部

013:故(じゃこ) (めくるめく)
本当に故障なんです叩いても映らないからアイテッ!ヤメテヨ!

013:故 (うたのはこ)
野の花をコップに飾った部屋何故か君が側にいてくれる気がする

013:故(るいぼす) (るいぼすのブログ)
もしここで事故にあったらどうしよう仕事さぼって下着もエロい

013:故(香-キョウ-) (Sky on Blue)
マイペース  慌てず騒がずのんびりと  猫故 猫故 癒しをお届け

013:故(穂ノ木芽央) (白紙委任状)
まだ夜は明けきらぬからゆつくりと未必の故意で壊せその戀

013:故(那緒) (うさぎぱん)
とてつもない境に立っているもので体内時計が故障しました

013:故 (水野) (メゾン・ド・木造 跡地)
 故障です。故障しました逃げて下さい(見えなくなるくらいずっと遠くに)。

013:故(南雲流水) (流水(るすい)の短歌Caf\'e)
捨ててきた街は春雨けぶる頃 何もしてやれなかった故郷

013:故(萱野芙蓉) (Willow Pillow ?)
反故にした約束そしてきれいごとばかりが続く、わかつてゐるよ

013:故(きたぱらあさみ) (くたばれセンチメンタル)
ひとつしかない空の下かえりましょう水平線のない故郷へ *** ※震災前につくった歌です。不快に思われたら申し訳ありません。

013:故 (牧童の夏至)
故障した時計の隅の綿ぼこり母子草咲く心の部屋で

013:故(牧童) (牧童の夏至)
故障した時計の隅の綿ぼこり母子草咲く心の部屋で

013:故 (きり) (梢は歌う)
巡り会い故に僕らは此処にいる縁は不思議と首傾げつつ

013:故 (村木美月) (うたりずむ)
あの人を忘れられない分岐点 故意に傷つく方を選んだ

013:故(逢) (I'll be)
故郷があたたかすぎて日だまりのぬくもりさえも忘れかけていく ...

013:故(小夜こなた) (小夜こなた)
故郷を追われて帰るあてもなくさ迷う民の春は何処に

013:故(蜂田 聞) (蜂田 聞(題詠blog))
何故夢にMと交わりたがるのか現(うつつ)にFを求める日々に...

013:故(花夢) (花夢)
反故にした約束ひとつあめだまのように舌の先でころがす

013:故(伊倉ほたる) (ほたるノオト)
何故だろういつまでも憎みきれなくて春を重ねてアイロンあてる 

013:故(壬生キヨム) (ぼくはこんなことが好き。)
故障した宇宙船でも構わないきみから買ってもらえるのなら

013:故(南葦太) (「謙虚」という字を書けぬほど)
獣王の牙を性根に持つ故に俺は一人の蒲公英だった

013:故(水絵) (桜舞)
老いたれば我が故郷の松山へ 帰り住まむと言いいたる亡母(はは)

013:故(瀬波麻人) (a swallow under the moonlight)
どの顔も笑顔だったね事故現場みたいにひどい卒業アルバム

013:故 (臆病なビーズ刺繍)
故宮にて宦官勤め半世紀その後台湾そして美国へ

013:故(鳥羽省三) (臆病なビーズ刺繍)
故宮にて宦官勤め半世紀その後台湾そして美国へ

013:故(龍翔) (The Flying Dragon)
責任をとって結婚するだとか言わないでいて(事故じゃあるまいし)

013:故(北爪沙苗) (題詠blog)
故郷から呼んでゐるのよあの白き薔薇への愛は株へのものか

013:故(陸王) (Always Walking with Yu)
喧嘩する度に仲良くなるように事故現場にはしんしんと雪

題詠2011-13:故 (七十路ばばの独り言)
同窓の名簿来るたび物故者のマークが増えてる歯の抜けた櫛

013:故(新野みどり) (明日は明日の風が吹く)
透き通る朝の空気を抱きしめる故意とか悪意は忘れ旅立つ

013:故(如月綾) (お気に召すまま)
「何故俺じゃなくちゃ駄目なの?」 …そんなことあたしが一番思ってるわよ

013:故(矢島かずのり) (矢島家)
世界だと気付いてから以前より故郷を思い出さなくなった

013:故(佐田やよい) (低速飛行)
廃線の記念切符に今もまだ故郷の名はうっすら残る

013:故(祢莉) (sugar drop)
「事故だった」「言い訳なんて聞きたくない」「修羅場だなんて心躍るね」

013:故(おおみはじめ) (探花)
清明に訪ねる故宮博物院磁器は静かに光を放つ

013:故(廣田) (海猫亭)
汝らの受け継ぐ運命そこにあり故に語ろう我らが科を

013:故(じゃみぃ) (じゃみぃのうた)
何故にそうなるのかがわからない思わず叫ぶ机も叩く

013:故(ちしゃ) (短歌、ときどき思うこと。)
何故何故と聞かれる度にやむを得ず出した答えは燃えないゴミへ

013:故(天国ななお) (お月様は許さない)
飛びだした故に打たれてしまうのは釘ではなくて私のあたま

013:「故」(やまみん) (母はぐうたランナー)
月明かり キミの姿を思う故(ゆえ) 今この時から愛は永遠...

013:故(揚巻) (揚巻の「題詠blog」)
故障中の蛇口に梵字したたりて眠りのひだをみな吸い上げる

013:故(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
せっけんの香の疎ましく覚ゆるは如月の陽のあたたかき故

013:故(嵐家 昇) (短歌という糸)
サヨナラを告げても故意に帰らない 作戦会議トマト切りつつ

013:故(理阿弥) (車止めピロー)
故カオルの画集の隅に鉛筆で「ウレシイ」 閉じて林檎を磨く

013:故  (シホ) (ころろん堂)
銀河にて 故郷の星を 懐かしむ 遥か昔の 緑の大地JUGEMテーマ:短歌

013:故(こゆり) (おかっぱ短歌)
ゴールドのペディキュアを塗り眠る午後あなたが夢で事故に遭います

013:故 (史緒) (史緒のふみょふみょ日記)
何故に欠けたカップが捨てられぬ断捨離などと六度目の桜...

013:故(摩耶山) (冥宮のトビラ)
五月雨の朝にもつれる足を止め案山子となりて「何故」を飲み込む

013:故(久哲) (久哲の適当緑化計画。)
新緑をまぶたにふくむ君といて等身大の我故の空

013:故(みゅーたん) (みゅーたんか)
失った心の中のひだまりを知るが故の桜吹雪

013:故(烏野サギ子) (ネコとサカナとコトリ)
散らす指 涙はらはら故(ことさらに)散る散るシャクヤク落ちる落ちる

013:故(あまみず) (たたんか)
故に好きの ゆえはなんでもいいのです髭が濃いでも虫みたい でも

013:故(ぱぴこ) (テクテク)
故郷の話をしよう春風を古い決意にはらませながら

013:故(みこと) (One day to breathe)
袖を振る 君にも似てる 五月雨の それ故、前に進まぬ心

013:故(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
「どうすれば会える」メイルがつぶやいて(くやしい)胸が故障したまま 

0013:故(由弥子) (短詩工房)
我思う故に我ありデカルトの書斎の窓を横切りし人

013:故(冥亭) (《冥亭倶楽部》a darkside on the earth)
塩を負い流れに転ぶこと三度(みたび) 故事来歴の馬は遁走

013:故(こすぎ) (たんかんぽんかんみかん)
故人とは喧嘩ばかりをしてたのに葬儀のときだけ泣けるんだ ハッ

013:故(我妻俊樹) (半ドア)
子供たちもうすぐ初期の城跡をきみは事故車輛と見まちがう

013:故(希) (短歌ブログ・アブラカダブラ!)
ある初冬あなたのもとへいっしんに生まれてきたのは故意でした

013:故(東雲の月) (知のさざなみ)
ドッと湧く酔った笑いを遠く聞き故なく寂しみグラスを見つむ

013:故(miki) (ココロよみ)
徒然に思いを胸に大切な 故人再び死なしむなかれ

013:故(黒崎聡美) (ゆびおり短歌)
故障したステレオのよう さっきから「違うよ」としか聞こえてこない

013 故(浅見塔子) (衛星ドロップ)
ゆらゆらとまるで金魚の尾のように事故車の炎がちらつく夢

013:故 (佐藤紀子) (encantada)
「故」の文字が母の名前につけられて短歌雑誌に遺歌が載りたり

013:故(美亜) (余韻嫋嫋)
ゆるやかに未必の故意は隠されて惚れてはならぬ人の名を呼ぶ

013:故(藤野唯) (Sugarmint)
その腕がきれいでもう何も言えない 事故に見せかけてさらってください

013:故(市川周) (ミルミルを飲みながら)
非故人故人とまがう逢魔どき(海部俊樹はまだ生きている)

013:故(神楽坂朱夏) (神楽坂題詠亭)
「人生に故障はきかぬ」ラーメンに胡椒ふりまきつぶやいてゐる

013:故(千葉けい) (遊糸(かげろう))
気がつけば君がいなくて涙する「故など縁」と言い切れなくて

013:故(笹木真優子) (菲薄。だけど、言葉が好きです。)
「いつまでも」小指からめたゆびきりは反故にする為の約束でした

013:故(紫陽花) (短歌ブログ『水の容器』)
重低音 給湯室にフと、二人 事故に遭遇したようなもの

013:故(B子) (サンドイッチマンの憂鬱(2))
どこにでもあるはずなのに故郷のあの吉野家を思い出してる

013:故(エクセレント安田) (風流三昧)
偉大なる 故人を偲び 墓前前 数珠を握って 合掌堅持

013:故(志歩) (dye white)
母さんの愛した言葉を知らなくて故にわたしに故郷はない

013:故(藻上旅人) (創作のおと)
いやである あおい空故に みどりの海故に きいろい途故に

013:故(風とくらげ) (外からも透いて見えるだろ、ほら)
故郷を捨てるんじゃなく捨てざるをえない流れてちぎれる雲よ

013:故(新藤ゆゆ) (ゆゆとぴあ。)
せい惨な交通事故にみせかけてほんとうの声引き出してみる

013:故(櫻井ひなた) (ひなごと☆25→26)
「…事故だった」だけで済ますの? 偶然にただ唇が触れただけなの?

013:故 (あの日の夜)
漢文の記憶辿れば思い出す貴方の顔と 「故に我あり」

013:故(星桔梗) (風船がわれるまで ?)
君が居る故に吾今在ることを伝えたいのに雨に拒まれ

013:故(晴流奏) (晴流奏の題詠blog)
本心は見抜かれて居る何故君は笑っているの?好き嫌い好き

013:故(くろかわさらさ) (コンクリートと風とねこ)
故郷とは何なのだろうまっ青なトタンの屋根にねばりつく雨

013:故(葉月きらら) (組曲を奏でるように・・・)
すれ違い不安になって猜疑心に負けそうなの好きなのに何故

013:故(詩月めぐ) (かじられちゃったお月様)
泣いたこと何故わかったの? あなたから届く写真に癒されている

013:故(飫肥正) (おびただ詩歌)
誤字脱字やかましく云ふ上役の故事のあやまりたださずに聞く

013:故(ミウラウミ) (みうらうみ?)
友人が故人になった日のことを忘れるために傘を盗んだ

013:故(珠弾) (nine street kick)
握り飯ひとつの災害義援金わたしが故郷に出来ることとは

013:故(月原真幸) (さかむけのゆびきり。)
神様の故障者リストに追加してもらえないまま試合は続く

013:故(松木秀) (わたしよきみの風景であれ)
ホーキングが死後の世界を否定しても故人のための祈りはやめず...

013:故(田中彼方) (簡単短歌「題詠だ」)
鹿野山のうさぎが今ごろ旬だろう。唄にもなったぼくの故郷。

013:故(今泉洋子) (sironeko)
なに故か早く目覚むる金曜日意識はいつも不安と向き合ふ

013:故(さくら♪) (さくら草紙 ~第参章~)
大丈夫心の奥の故郷は波も奪えぬ海も凪いでる

013:故(桑原憂太郎) (憂太郎の短歌Blog)
故郷は液状化なり傾いた陽の反射する校舎の窓

013:故(村上 喬) (つぶやき短歌ブログ)
故郷に山河はありやと尋ねしも張り子の牛は首ふるばかり

013:故(東 徹也) (詩歌句な日々)
東京の辞書に「故郷」などはなくひたすら過去を壊し続ける...

013:故(伏木田遊戯) (卓上驟雨)
故もなく歩道橋から吊り下げた巨大てるてるぼうず、邪魔です

013:故(山階基) (赤・緑)
ここいらのエレベーターは故障中(こぞって空を目指してるらしい)

013:故(北爪沙苗) (count the steps that you take)
故郷から呼んでいるのよあの白き薔薇への愛は株へのものか

013:故(モヨ子) (題詠マラソン!)
ひたむきに生き直そうと君故に色取り戻す朝の露草

013:故(はる) (はぐれ雲 -Allein Wolke-)
因と故 壊してみたい その絆 破壊の先に 真理を目指して ※「故」 読み:ゆえ

013:故(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
酔ったって歌えない夜 故郷を追われた人をテレビで見てる

013:故(浅草吉右衛門) (浅草吉右衛門のブログ)
不具合を 故障と言い切る だめSE...

013:故(ネコノカナエ) (やまねこ通信)
故郷を牛を魚を金色(こんじき)の稲穂の海を福島をかえせ

013:故(平野十南) (幼稚)
椋鳥の戸袋に来て巣籠れる春訪れしことに故有り

013:故(奈良絵里子) (詠んだこと)
わたしには故郷と呼べる土地がなく 人のこころをふるさとにする

013:故 (月夜野兎) (明日 晴れるといいな)
錆びついた看板だらけの故郷は我知らぬ町に変わりゆく秋

013:故(鮎美) (Continuo)
事故のごと出会ひしふたりなるゆゑに示談のごとき別れとなりぬ

013:故(みち。) (銀塩プロローグ。)
事務的に片付けられていく事故のようにあなたが下す決別

013:故(秋月あまね) (あさまだ記)
騒擾のやわらかき芽を潰しつつ事件は事故と書き直されて

013:故(増田静) (口笛)
おじいちゃまが展望台から動かない いつか東京タワーも故人

013:故(子帆) (ことばのくに)
故郷のなまり背負って旅に出る軽くなったら帰ってきます

013:故(高良すな) (雨中 砂場あそび)
故もなき 衝動にかられ 本を読む 睡眠不足の 活字中毒

013:故 (ことのはうた)
水底に石きらきらと光らせて山河どこまで行っても故国

013:故(北爪沙苗) (題詠blog2011)
故郷から呼んでいるのよあの白き薔薇への愛は株へのものか (再投稿です)

013:故(野坂らいち) (のーずのーず)
積もる葉にどうして?なぜ?を重ねればフリーズのち夜、時々故障

013:故(央上理史) (なかがみさとし・われひとりゐて)
君恋し故に色付く曼珠沙華 彼方に一つ 此方に一つ

013:故(ろくもじ) (タンカコタンカ 題詠篇)
何かずるいことしてるみたい 故のあとに君の名字で私を書くと

013:故(北大路京介) (極詩的京都 北大路京介アワー)
愛故に君に別れを切り出した 後悔してるバカな決断

013:故(なぎ) (Dum Spiro, Spero.)
紙切れをたった一枚反故にした それだけだった たったそれだけ

013:故(遥遥) (たんかのきりかた)
触れられず処理ができないゴミがでる故に使えず誰にもわかる

013:故(夏嶋真子) (秋のため息 三日月のくちびる)
故郷(ふるさと)は海のそとにて空のうち わたくしなしに花めく大地

013:故(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
故人宛ての手紙のように揺るぎなく輝く夏のはじまりを待つ

013:故(豆野ふく) (それゆけ!だいふくもち)
貰い事故で足止めされた配達車 実況見分 冷めていくピザ

013:故(生田亜々子) (屏風と靴)
何故なんて言わせやしない目の前で潰す真っ赤な絵の具のチューブ

013:故(清次郎) (Conical flask)
故障した自転車たちに囲まれて水銀灯が瞬く広場

013:故(きさらぎ) (k - n i g h t)
何故? と問う心の奥の深くでは夢ならいいと願ってやまず

013:故(粉粧楼) (薄明光線)
故障さえ明日への糧と受け止める君の存在そのものが夢

013:故(飯田和馬) (短歌手控え~題詠blog用)
この人は無事故無違反。泣き出すか酔い潰れるかしかない男

013:故(はせがわゆづ) (迷走ランドセル)
あまりにもあたたかいので今日からはあなたの胸を故郷とします

013:故(小林ちい) (ゆれる残像)
元カノと合コンをする橋本の温故知新の斬新な解釈

013:故(田中ましろ) (ましたん)
故障したラジオからざざざんざざざこんなところにあったんだ、海

013:故 (樹) (目の開かないキリン)
 朝顔が人より早く咲いたのは、あれは不幸な事故だったのです

013:故 (しづく) (みずたまピルエット別館)
夕暮れのいたずらだったの事故だった言い聞かせては唇触る

013:故(眞露) (風の残像)
雪の日も絶えることなきしろい花 はかなき夢と事故の残影

013:故(豆男) (豆男)
理由なくはじまる故に理由なく終わるものです 秋の空とか

013:故(anemone) (牡丹一華)
ただ叫ぶ 僕は地球に残されたたったひとりでなかったが故

013:故(片秀) (うつしよはゆめ よるのゆめこそまこと)
こっそりと故人作家のコーナーを作っていたことよく気づいたね 

013:故(竹中 裕貴) (Milk Thistle)
草色の涙の中でいちにちじゅう故人は微笑みかけてきました

013:故(小倉るい) (たんぽぽの歌)
変わらない故郷があり変わりたるふるさともある5月1日

013:故(jun) (純情一直線)
黄に変わり徐行する妹(いも)タクシーが不意に止まって接触事故る

013:故(青山みのり) (わざとじゃないもん!)
受話器越しのセールスマンに故郷の訛りを聞けば明日はいい日だ

013:故(久野はすみ) (ぺんぺん100%)
ハムエッグ冷えている朝もしきみがいなくなっても未必の故意だ

013:故(村田馨) (新東京百景)
人身事故発生と聞き駅を出て高幡不動尊めぐり見る(069:高幡不動尊、日野市)

013:故(T-T) (短歌備忘録 )
秒針だけ故障している腕時計=あの頃のまま' 二人のこれから''