題詠blog2008

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010:蝶

2008-01-01 22:04:43 | 001-010の歌
「010:蝶」の歌は、こちらにトラックバックしてください。

題の詠み込みミスはありませんか? 題は必ずそのまま詠み込んでください。


010:蝶(柴やん) (明日はきっといいことがある)
軒先に人工の蝶舞っている花に一度も触れることなく

010:蝶(野州) (易熱易冷~ねっしやすくさめやすく、短歌編)
夏蝶の鱗粉ぬぐふ手指もて君の胸乳の創(きず)拭ふなり

[題詠2008]010 蝶(此花壱悟) (此花帖)
蝶番のはずれたひとですこんなにもあたしの隅まで磨いてくれるの

010:蝶(赤城尚之) (うたかた)
泣いている花のなみだを飲み干して蝶はきらきら魔法をかける

010:蝶 行方祐美 (フーガのように)
ギフ蝶のやわさを語る木漏れ日と人差し指の長き美人は

009:会話(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
他愛なき会にはあれど思惑を秘めたるらしき会話も聞こゆ

010:蝶(西中眞二郎)(再投稿) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
台風の過ぎたる庭に白き蝶はかなげに舞う肌寒き朝 (009を誤投稿してしまいました。)

010:蝶(史之春風) (はちぶんめblog)
故郷に残した君の着メロが鳴り終わるまで蝶を見ていた

010:蝶(蓮野 唯) (万象の奇夜)
ビルの谷間で死んだ蝶 落とした肩をかすめ行くのを見送った

010・蝶(玻璃) (玻璃と水晶)
蝶番の軋むみたいに「涙さえ出ないだなんて」  錆びてきたかな

010:蝶(詠時) (短歌の花道)
蜘蛛捕らふ黒蝶ハタハタ煌めきてやがてひとつの漆黒に帰す

010:蝶(駒沢直) (題詠blog参加用。)
花は君 僕の想いは蜜となり蝶の舌へと吸い込まれてく

010:蝶(もよん) (もよん日記)
靴紐を ぐるりひねって蝶結び 扉を開けて さあ でかけよう

010:蝶(やましろひでゆき) (短歌とか短歌とか短歌とか)
「蝶々の纏足」ふいに放り出しふらふらしながら夕餉の買い出し

010:蝶(船坂圭之介) (kei's anex room)
幕間ひのひととき啜るラーメンの絵になる今日の蝶々夫人

010:蝶(晴家渡) (晴家渡の二酸化短歌)
蜘蛛の巣にかかった蝶の最期とは教師は言った想像しろと

010:蝶(木下奏) (ブログ・キ・カーデ - 木下奏 blog)
鮮やかなオレンジの蝶ひらひらと世界の全てを反転させていく

010:蝶(米庄引汰) (白粉花)
朝よりも危なっかしく見えたから靴紐堅く蝶々結び

010:蝶(千歳) (夏山千歳の手記)
何処行くの 問うて振り向きゃお前は笑う 蝶が目覚める春って場所だ

010:蝶(究峰) (現し波(うつしなみ))
ひらひらと妖しき蝶にいざなわれ 森の奥へと彷徨いあるく...

010:蝶(椎名時慈) (タンカデカンタ)
珍しい蝶を求めて気が付けばアルカイダまで友達の輪に

010:蝶(小椋庵月) (みのたけのしぃの実)
じいちゃんのうでにとまった蝶々には元気の通る管がついてる

010:蝶(藻上旅人) (創作のおと)
本当に自由なのかい陽だまりのなかを漂う蝶を眺める

010:蝶(泉) (つれづれ亭)
ひらり来てひらり去る間の揚羽蝶短く長く終るもの恋

010:蝶 (草蜉蝣)
蝶とまるみどりの黒髪うしろかげ 日向まなびの坂をのぼりて

010:蝶(ゆきすずめ) (朝焼けの赤と青)
触覚を千切られ私蝶々のように 貴方の胸で迷子に

010:蝶(本田あや) (明晃晃)
ああ今日もマジックインキで蝶の翅なぞる夢みて終わるのでしょう

010:蝶(湯山昌樹) (短歌 富士山麓より)
灰色の美しいとは言えぬ蝶ジャノメチョウとう 最近は見ず...

010:蝶(西原まこと) (羽根があること)
ころがって芋虫みたい転がって蝶にちょうになりたい一縷の望み

[うたう]010:蝶(しろうずいずみ) (花と石ころ)
 夕闇にとける蝶々のそれぞれは平行世界に連なっている

010:蝶(みずき) (空)
蝶死して花とならんか春雨の十粒のなかに木の葉揺れたる

010:蝶(夏実麦太朗) (麦太朗の題詠短歌)
激しさとなめかましさと危うさを背負いて蝶は暮れの空行く

010:蝶(はらっぱちひろ) (テクテク)
見出しから見出しへ見境もなく舞う羽化して蝶になった欲望

010:蝶(たちつぼすみれ) (花・鳥・風・月)
満開の胡蝶の群れはつながれて飛び立つこともできず温室

010:蝶(那美子) (100首詠む2008)
蝴蝶舞ふ白昼夢(ひるゆめ)淡き春の日に   君に貰ひし石がきらきら

010:蝶 (穴井苑子) (猫のように純情)
(蝶っぽい)フーッと伸びたくるくるがしゅるっと戻るアレないですか

010;蝶(宇津つよし) (PUNK!BOOM!BANG!-EX)
蝶ネクタイ超締めつける長時間 楽しい宴ウンコができない

010:蝶 (新井蜜) (暗黒星雲)
長年のドアの重さに耐えかねて歪み始めたこの蝶番

010:蝶(小籠良夜) (《冥の逸脱》)
凍蝶(いててふ)の舞ひ落つる午后 黄泉に御座(おは)す魔王閣下の癇癪を見む

010:蝶(松田丸二) (tanka de bitter)
こうやって手をつないでね 仄明り 蝶の名前をおしえてあげる

010:蝶(松下知永) (題詠ショコラ)
化粧水のサンプルさびし早春のあなたが白蝶貝のボタンを

10:蝶(じゃみぃ) (じゃみぃのうた)
鉢植えの花に蝶々とまってる出かける前に心和ませ

010:蝶(天昵 聰) (きりはりなりけり)
青黒い蝶のブローチ光らせてマダムがネギの返品に来た

010:蝶(はこべ) (梅の咲くころから)
若き日の蝶の刺繍の名古屋帯泥大島の形見に似合い

010:蝶(鳴井有葉) (そのための日記)
そこにあるときからずっと蝶の羽だけが堆積してできた丘

010:蝶(清水ウタ) (“疾走パラノイア”)
ハラハラと散りゆくように蝶のよに乱れアンタと夜を飛び越え

010:蝶(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
西風はこの尽日も吹きあれて河口を埋めつくす蝶、蝶、蝶

010:蝶(振戸りく) (夢のまた夢)
毒のある鱗粉をもつ蝶だからサナギの色も特別らしい

010:蝶(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
磔刑の蝶を並べた書斎持つひとの訃報を読む木曜日

010:蝶 (斉藤そよ) (photover)
理不尽につのる自意識 蝶蝶が我を見ている叱りたそうに

010:蝶(富田林薫) (カツオくんは永遠の小学生。)
蝶になるモスラヤモスラ繭のなかトゥンジュカンラーカサクヤーンム

010:蝶(haruko) (森のぬくもり)
蝶になる彼女が飛んで行く先に花がいっぱい広がるように

010:蝶(水須ゆき子) (ぽっぽぶろぐ)
母からの電話に交じる風の音また蝶々を食べているのね

010:蝶(こはく) (プラシーボ)
ゆんわりとはぐれてしまうつもりですあなたがくれた蝶をたたんで

010:蝶(原田 町) (カトレア日記)
てふてふと表記しおれば海峡を越えゆく蝶の羽ばたきの見ゆ

010:蝶(空色ぴりか) (美利河的題詠百首)
蝶よ花よと育てられたりそのひとはそればっかりをくりかえしいふ

010:蝶(暮夜 宴) (青い蝶)
(朽ちるまで夢をみさせて)酔いどれの蝶々が眠る夜の底辺

010:蝶(梅田啓子) (今日のうた)
蝶結びのうまくむすべぬママの子の髪のリボンはいつもまがれる

010:蝶(矢島かずのり) (蟲短歌)
標本の蝶で飾った部屋に住む 諸行無常は無視するように

010:蝶(橘 みちよ) (夜間飛行)
目もさめむばかりの青さうちに秘め蝶は眠りぬわが栞として

010:蝶(酒井景二郎) (F.S.D.)
どん尻に猪鹿蝶を引き當つるごとき戀とは言ひも言つたり

010:蝶(野坂 りう) (のーずのーず)
蝶キレイ?超キレイ?そんな会話から君と旅するぐるぐるワールド

010:蝶(ほきいぬ) (カラフル★ダイアリーズ)
「蝶なんて飛べるだけじゃん。僕なんか手を繋ぎながら散歩できるよ!」

010:蝶(秋ひもの) (あの日冷たい葉っぱがひとつ)
まず君の蝶ネクタイと付けヒゲは取ろうか 金の話は後だ

010:蝶 (鹿瀬叶) (*After-Image*)
蝶の羽みたいだと君は言う ステンドグラス 空に透かして

010:蝶(天国ななお) (お月様は許さない)
ベランダの蝶々さんは裏声で「ある晴れた日に」と歌って干して

010:蝶(丸山汰一) (短歌 Before Sleeping)
  蝶でさえ振り払われるやわらかな肩にはじめて触れた日のこと

010:蝶(カー・イーブン) (ほぼ31音)
きしみつつひらく扉に春の蝶番ふたつが今宵は交じる

010:蝶(村上きわみ) (北緯43度)
川底に蝶を沈めてどこまでもまずしいこころのままでいましょう

[題詠] 010:蝶(鳥獲) (一ヶ月100冊読書生活)
今朝の夢はアナログ時計の文字盤の二時のところが蝶々でした

010:蝶 (舌のうえには答えがでてる)
蝶か蛾か決める基準で舐めれるか舐めらんないか決めてるような

010:蝶(萩原健之)  (猫とピストル会議室)
誰だったか(思い出せない)記憶の中に忘れ蝶を放ったひとを

010:蝶(伊藤真也) (クラッシュボク)
甘く酸い君の匂いを吸い込んで脳みそじゅうにひらひらと蝶

010:蝶(野良ゆうき) (野良犬的)
吐く息の白さのなかへ凍蝶はひらひらと来てひらひらと去る

010:蝶(月夜野兎) (明日 晴れるといいな)
小さな手 蝶々結びができないと泣いてた我が子 まだ進歩なし

010:蝶(ハナ) (象の求愛ダンス)
お日さまの色した蝶をつかまえる夢を見すぎてめだまがいたい

010:蝶 (志保) (ころろん堂)
蝶々が 舞い踊ってる ひらひらと 菜の花の咲く あの丘の上

010:蝶(藤野唯) (Sugarmint)
しがらみの一つも持たずに芋虫が蝶になるなんて信じたくない

010:蝶(蓮池尚秋) (ハスタンカ☆ブログ)
震度2を同時に気づく昼寝する大型犬にとまった蝶と

010:蝶(ちりピ) (Die Füchse brauen)
ちょうちょうと舌ったらずなひらがなの少女の吐息が甘く暮れゆく...

010:蝶 (水都blog)
今はまだもぞもぞ動く芋虫で蛹の後に蝶になる君

010:蝶(水都 歩) 再投稿  (水都blog)
今はまだもぞもぞ動く芋虫で蛹の後に蝶になる君

010:蝶(滝音) (みそひともじの味噌スープ)
蝶々は嫌い青虫かわいいと言えば周囲の奇異の目が向く

010:蝶(川瀬菜穂) (あしたのわたしは)
蝶の口 長く伸ばして奥に奥に 甘い蜜を追い求め

010:蝶(みらい) (優しさと笑顔に包まれて)
春風とうたごえ一緒にやってきたヒラヒラ飛び交う蝶々の舞い

[◆]010:蝶(コノキ) (キノコの栽培≫)
シロツメの背丈に埋もれ駆けるとき籠ではためく蝶々の息

010:蝶(帯一鐘信) (シンガー短歌ライター)
 ひそやかに番の蝶のそのしたで重なる影を踏む鬼ごっこ

010:蝶(David Lam) (でたらめなうたどもよ!)
小賢しく誘蛾灯には来ぬくせに葉にも紛れぬ蝶ぞ憎らし

010:蝶(畠山拓郎) (想いまっすぐに)
スタスタとスニーカーの蝶結び春の陽気に揺れる揺れる

010:蝶(橘 こよみ) (aglio-e-olio)
祖母はこときれた瞬間南国の蝶1匹分軽くなりました

010:蝶(磯野カヅオ) ) (その時の主人公の気持ちを三十一文字で述べよ。)
六条の胡蝶の如く輝ける童舞ふてふ吉保の園

010:蝶(我妻俊樹) (vaccine sale)
はばかりに蝶がいたって気がしたら朝までずっとそんな気がする

010:蝶(花夢) (花夢)
もうすこし待てば蝶々 春めいてきているけれどごめんなさい

010:蝶(水風抱月) (朧月夜に風の吹く。)
夢かしら、瞳掠めて消えてゆく 夏の風花、冬山の蝶

010:蝶(岡本雅哉) (なまじっか…)
揚羽蝶ばかり見飽きた学校で紋白蝶に心奪われ

010:蝶(大宮アオイ) (百首歌にチャレンジ)
美しき蝶の標本留められて動かぬ翅の痛み身にしむ

010:蝶(川鉄ネオン) (今週の俺が俺が)
肩に眠る蝶の夢を醒まさぬよう銅像は息をひそめて動かず

[短歌][2008] 010:蝶(ezmi) (語りえぬことを。)
まといつく蝶がこわいと泣いた君髪の香はなお褪せることなく

010:蝶(やすたけまり) (すぎな野原をあるいてゆけば)
泣かないで飛び立たないで扉たち 蝶番には鎮めのくすり

010:蝶(詩月めぐ) (かじられちゃったお月様)
ひらひらり紋白蝶がひと休みあなたの髪の香に誘われ

【短歌】「題詠blog2008」010:蝶 (心の詩人~夢幻の世界~(心を一休み、させてみませんか。))
菜の花に 舞い飛ぶ蝶を 目に追わえ 過ごすあなたと 恋を咲かせて

010:蝶(村本希理子) (きりころじっく2)
精神の量的差異を考えた大小の蝶とぶ菜園に

010:蝶(わたつみいさな。) (乱切りくじら)
蝶々を見かけぬ春がやってきて切なさなんてもてあまします

010:蝶 (美久月 陽) (眠り舟)
しがらみを捨てて遠くに旅立つ君よ 万華鏡から舞い立つ蝶々

010:蝶(吉准吉) (真夜中の缶蹴り)
軽快にステップトーク 「Shall we dance?」 蝶のように舞う蜂のよう

010:蝶(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
茶と黒に豹紋まとふ西国の蝶飛ぶ春のかなしからずや

010:蝶(あまのなづな) (ちこつづり)
紫なバックカラーを蝶が飛ぶ 魔女が混ぜてるスープの横で

010:蝶(青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
たったいま生まれたばかり一面の菜の花に蝶白々と舞う

010:蝶(伊藤なつと) (やわらかいと納豆2008)
一対の蝶々せめてそれだけは仲良く君の耳にとまって

010:蝶(月子) (月の寝言)
美しき蝶は時折魔女と化し妖しき粉をはらはらはらと

009:蝶 (一夜) (短歌るBlog)
母植えし色とりどりの花畑 父の命日蝶が舞いおり

010:蝶 (葉月 きらら) (組曲を奏でるように・・・)
あの人に愛され羽根を得た蝶は舞いを忘れてただ寄りそって

010:蝶(南葦太) (「謙虚」という字を書けぬほど)
ダンゴムシにはダンゴムシの生き方 蝶みたいには飛べなくていい

010:蝶(末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
散らかった部屋にあなたの花柄がちらちら見えて蝶になりたい

010:蝶(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
瑠璃色の星図を背負ふ蝶一頭おもたき夏の午後を飛びをり

010:蝶(きくこ) (きくこ)
ひらひらとキャベツ畑に二羽の蝶仲睦まじく春を運びて

010:蝶(池田潤) (神様、ぼくは。)
蝶ならば蝶と言えばよかったな目覚めて一人君が泣くより

010:蝶(西巻真) (ダストテイル-短歌と散文のブログ-)
「海をわたる蝶がいるってほんとかな」あなたを探ることに疲れて

010:蝶(月原真幸) (さかむけのゆびきり。)
真っ白なリボンではなく包帯を蝶の形に結んでもらう

010:蝶(文月育葉) (冷たい夜の向こう側)
束縛はなるべくゆるく 簡単にほどけるような蝶々むすびで

010:蝶(田丸まひる) (ほおずり練習帳。)
けれどまだ髪に蝶々はべらせて似合ってしまうわたしが好きか

010:蝶(秋月泛) (precious stone)
新しき標本セットの性能を確かめるため牲(にえ)となれ蝶

010:蝶(冬の向日葵) (冬の向日葵)
ほしいまま留まるところ知らぬ子等軽やかに舞う初蝶のように

010:蝶(幸くみこ) (わらびもち食べたい)
おずおずと蝶結びに手を伸ばしても残る結び目 いつものことだ

010:蝶(白田にこ) (さようなら)
蝶々をみつけたあのこみつけたらわたし明日は花を摘みます

001:蝶(kei) (シプレノート)
凍て蝶の記憶は閉ざされたまま春の兆しを受ける触角

010:蝶(kei)再投稿 (シプレノート)
凍て蝶の記憶は閉ざされたまま春の兆しを受ける触角

010:蝶(emi) (時計をはずして)
揚羽蝶の群れ飛び立つ夏休みに駆け出したままもどらぬ弟

010:蝶(流水) (流水(るすい)の短歌Caf'e)
てのひらに鱗粉こぼし舞い上がる真白き蝶の微かな揺らぎ

010蝶(七十路淑美) (七十路ばば独り言)
あじさいの花こぼるると近づけばシジミ蝶一羽つと飛び立ちぬ

010:蝶(kei)再再投稿 (シプレノート)
凍て蝶の記憶は閉ざされたままに春の兆しを受ける触角

010:蝶(ほたる) (ほたるノオト)
まばたきを忘れた人の落し物TATOOの蒼い蝶に抱かれて

010:蝶(健太朗) (モノクローム文芸館)
隔離され 美しささえ 忘れ居る 蝶さながらに 情緒やたらに

010:蝶(ほたる)再投稿 (ほたるノオト)
まばたきを忘れた人の落し物TATTOOの蒼い蝶に抱かれて

010: 010: 蝶 (寺田ゆたか) ( “たまゆらのいのち”)
蝶と舞ひ蜂と刺したるボクサーもありき 昭和の真盛りなりき

010:蝶(天鈿女聖) (白線まであがって。)
= ある蝶の 習性ばかり 利用して 帰る折り目の ついた履歴書 =...

010:蝶(紺乃卓海) (作品小箱)
蝶々のふれた花から引火していま春の野は青い渦です

010:蝶(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
こめかみに繋がる骨の蝶の翅そっと私の宇宙を包む

010:蝶 (惠無) (なんでもない一日)
雨粒をのがれ隠れた蝶々を知らず蹴飛ばす新月の夜

□010:蝶(ME1) (FILL mobile)
  告げたいがために羽ばたく黒き蝶 眠れぬ夜は 月光降らして /つげたいがために はばたく くろきちょう ねむれぬよるは げっこうふらして

010:蝶(太田ハマル) (**hamal通信**おっこちた変光星)
行く春のきれいな蝶の鱗粉を色画用紙に転写していく...

010:蝶(Asuka) (明日はハレルヤ)
短命の 運命嘆いて踊る蝶 哀れみ注ぎて菜の花笑う

010:蝶(さくら♪) (さくら草紙 ~第参章~)
春空をこの胸の中に抱きしめる 蝶と光のカノン聴きつつ

010:蝶(絢森) (夢の名前を呼んではいけない)
妖精の粉だといって小人らは蝶の鱗粉まとって遊ぶ

010:蝶(和泉悠陽) (つきあかりのいずみ。)
恋をして「お腹に蝶がいるようだ。」コロンビアーナの娘が笑う

010:蝶(越後守雪家) (越の国)
五本しかない足絡ませ蜜を吸う蝶よ子どもの酷さを恨むな

010:蝶(文) (f_blueな日々 題詠blog2008 )
あをじろき蝶生まれ出ず名をとはばたとへばあなたたとへばわたし

010:蝶(夜) (官能小説しぐま)
熱心に黒板ばかりみてるから 黙っておこう蝶の髪留め

010:蝶(遥遥) (たんかのきりかた)
だったんを渡っていったてふてふは何だったのと蝶々が言い

010:蝶(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
あの人に結んでもらった紐なのに蝶々結びが解かれてしまう

010:蝶(五十嵐きよみ) (晴れ、ときどきため息まじり)
話すたび笑いあうたび軽やかにほどかれてゆく蝶々結び

010:蝶 (村木美月) (うたりずむ)
君の肩とまらせたくて髪留めをユリシスに似せ蝶モチーフで

010:蝶(yuko) (31文字の風景@BLOG)
怖いものまだ知らなくて蝶一羽春の日差しにはしゃいでおりぬ

010:蝶(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
春の宵 漆黒の空羽根にして蝶にでもなる花咲かぬなら

010:蝶(萩 はるか) (Betty's second Bar)
シャネルより優雅できまぐれで可憐 蝶の耳もつ我が愛犬よ

010:蝶 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
めずらしい蝶だったねと羽だけをもいで飾ろう夜の裏側

010:蝶(遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
蝶々をこっそり逃がすときみたい あなたのことを思い出すとき

010:蝶(小早川忠義) (ただよし)
羽ばたくは風に逆らふことなりて蝶の最期は羽の畳まる

010:蝶 (砺波 湊) (トナミミナト2008)
半年ぶりに逢ったともだち藍色の蝶を手首にとまらせていた

010:蝶(天野 寧) (三十一文字の毒薬?)
濡れた羽乾いたらまた飛べるかな足下の蝶僕に重ねる

010:蝶(きゅん) (えむたん2)
閉じ込めた柔い蝶々 残酷な夢のあとにも咲いたアネモネ

010:蝶(キヨム) (ぼくはこんなことが好き。)
このキタナイ世界にヒトリの蝶きみを追いかけるしか許されぬ少年(ぼく)

010:蝶(本田鈴雨) (鈴雨日記)
ぼんなうのしたたるなづき身にささへあはれ羽ばたきえぬ胡蝶骨   

010:蝶(水-mina-) (余韻嫋嫋)
花たちに群がる蝶のおしゃべりで目覚める朝です「春だ、春だよ」

010:蝶(深町ななみ) (Sleeping Bag)
紋白蝶 灰色の風吹こうとも、強く生きぬけ力の限り

010:蝶(拓哉人形) (銀鱗歌)
想い出は春先に舞う蝶の如つかみどころもなく愛おしく

010:蝶 (雨谷佳以) (しがらみにしがみつく日記)
蝶たちの羽ばたきみたく見せつける君のドレスは何より軽く

010:蝶(宮田ふゆこ) (ソーダ・ファウンテン)
(紙せっけん)(蝶々の羽)閉じられた薄いまぶたをじっと見ている

010:蝶(和良珠子) (the strange of stranger)
蝶のように整えられて死ぬよりも這いずり生きる守宮であれ 子よ

【短歌】「題詠blog2008」010:蝶 (変身忍者 ヒロ)再送 (心の詩人~夢幻の世界~(心を一休み、させてみませんか。))
菜の花に 舞い飛ぶ蝶を 目に追わえ 過ごすあなたと 恋を咲かせて

010:蝶(渡邊 琴永) (言葉と泳ぐ。)
蝶よ飛べ老いる羽根ほど目立つけど隠さなくっていいんだからね...

010:蝶(メイダイ) (蝶の羽音を追いかけて)
その手から飛び立つ夢を見続けて黄蝶は眠る蜘蛛糸の褥(しとね)に

010:蝶(虫) (次郎)
揚羽蝶が舞うお隣のポストから垂れたチラシの褪せた原色

010:蝶(あみー) (正直なたましい)
芋虫って可愛いじゃない なんたってそのうち蝶になるんだからね

010: 蝶(岩井聡) (あと100年の道草)
初蝶は砂舞う空をあきらめていつかタモリのいない十二時

010:蝶(サオリ) (みどりいろのめのかいじゅう)
夕暮れの空を舞う蝶ひらひらと。あたしは人間(ヒト)になりたかったの。

010:蝶(海子) (歌)
いづこより来たれる蝶か想ひ合ふこころのやうなふたひらの羽

010:蝶(音波) (短歌のなぎさ)
青虫の背中がピッと割れたとき蝶が痛いと言うのが聞こえた

010:蝶(琴乃) ()
春の恋 何度も結び直しては解かれていく蝶々の帯

010:蝶(市川周) (ミルミルを飲みながら)
終わりゆくものを見ていた 蝶のはね蟻のそびらをしづかにながれ

010:蝶(新井恭子) (MINI'S LIFE blog)
蝶はやがて無機質になる開戦の足音を遮断する街角

010:蝶(イツキ) (FINE DAYS)
幻の蝶が予言を繰り返す「明日あなたは恋に落ちる」と

010:蝶(Yosh) (☆生短歌☆)
・アオムシが紋白蝶に化ける瞬間(とき) デジカメ写し メディアに封じる

010:蝶(吉浦玲子) ([湖]湖蓮日日(これんにちにち))
茶の間に集ひてをさなきわれも見きミヤコ蝶々夫婦善哉

010:蝶(あおゆき) (メソトリウム)
沈む指がわたしを留める 標本の蝶の鱗粉かすかに滲む

010:蝶 (~言の葉~)
笑い声 響く夕焼け 並木道 胡蝶躍るは 夢かうつつか

010:蝶(さかいたつろう) (流星文庫)
「いつかまた会えますように」と右腕に刻んだ蝶の祈りで生きてる

010:蝶(香-キョウ-) (Sky on Blue)
鮮やかな黄色纏うはキアゲハか 亡き彼思わす蘇りの蝶

010:蝶(翔子)  (花こみち)
ワンピース黒くひらひら蝶となり十三歳の夏を追いゆく

010:蝶 (encantada)
蝶よ花よと育ちたるにはあらねども値切り交渉いまだに不得手

010:蝶(五七調アトリエ雅亭) (題詠専用ブログ)
式典に招待されてフォーマルと蝶ネクタイをオーダーメイド

010:蝶 (沼尻つた子) (つたいあるけ)
ぬばたまの蝶野正洋 「俺だけを見てりゃあいいんだ」 虹を蹴りおり

010:蝶(峠加奈子) (青い鳥同盟)
歩いてて肩に蝶ちょが止まる時あなたは誰と思う葬式...

010:蝶(小林ミイ) (題詠マラソン2008)
こんなこと慣れっこですよ、と言いたげな目 蝶のようなパンジーのような

010:蝶(美木) (ヒネモスアフタヌーン2)
青虫と蝶の間の時期だから 言い聞かせてるサナギは私

010:蝶(A.I) (Private Window)
新月の揚羽の蝶の翅を捥ぎ誰かに宛てた手紙に貼った

010:蝶(永時) (Holy Noises)
私(わたくし)は自分の意思で脱皮する 蝶々結びを解くのが好き

010:蝶(新津康) (NOTHING WORKS)
蝶も一頭、象も一頭。私は一人。猫も一頭、犬も…。

010:蝶(高辻まゆみ) (駄文帳)
蝶をふちどり飾る 花粉も蜜も事欠くオフィスレディ...

010:蝶(星野しずる) (タンカdeシズル)
蝶々を追いかける 顔 真っ青な夢を見ている彼のまなざし

010蝶(こすぎ) (たんかんぽんかんみかん)
のんびりと蝶の羽化など待ってらんないあたしはあたしで羽根ひらく

010:蝶(祢莉) (泡沫)
珍しく煙草の煙にむせる朝飛び去った蝶はもう戻らない

010:蝶(滝秋おうか) (OOPS!)
最近は見かけていないあの蝶と舞う夢を見た 木箱の中で

010:蝶(しおり) (ヒロの独り言)
少女から 大人の階段上る時 蝶ちょリボンを カチューシャに替え

010:蝶(間遠 浪) (壊れたわたしの百の欠片)
蝶蝶が運ぶ魂つかまえて暮しゆきけり若宮町で

010:蝶(やや) (言の葉たち)
あわくあわく光まみれの花びらが無数の蝶を地面にこぼす

010:蝶(村上はじめ) (spidyな日々)
ひらひらと舞う蝶のよう 風に吹かれた花びらひらり

010:蝶(里原志穂) (空の下で)
読めませんあなたの唄は私への暗号なのか窓外の蝶

010:蝶(Re:) (31-100@Re:)
足下がやけにこそばいあの人が結んでくれた蝶々結び

010:蝶 (象と空)
絶望の恋人たちは蝶になり湖の底まで沈んでいくよ

010:蝶(たかし) (象と空)
絶望の恋人たちは蝶になり湖の底まで沈んでいくよ

011:除(たかし) (象と空)
渋滞のクルマを乗り越え道渡るほうきを肩にお掃除おばさん

010:蝶(土州) (犬自慢)
艶やかに舞い飛ぶ蝶の危うさに惹かれて道を踏み外しけり

題詠blog010:蝶(はづき生) (生さんま定食)
ちらちらと燐粉ぶきみ蝶の群(むれ)キレイって言うのは心から?

010:蝶(瑞紀) (歌信風(かしんふう))
戻り来し手紙破れば眼裏を紋白蝶が渡りてゆくなり

010:蝶(瑞紀)(再投稿) (歌信風(かしんふう))
戻り来し手紙破れば眼裏を紋白蝶が渡りゆくなり

010:蝶(あんぐ) (風の短歌)
かろやかに花から花へ舞う蝶にも悩みがあるらん風薫る夏

010:蝶(紫月雲) (resume 1970-2008)
質量の自由にならぬ憎らしさ蝶に想いを託す日も在り

010:蝶(白辺いづみ) (Iduming☆World)
もう届かない場所にまで行ったなら思い出さなくて良いよ蝶々

010:蝶(サヨ) (サヨノウタ)
迷い込み方を忘れた迷子の蝶 君の心にいるからキスを

010:蝶(下坂武人) (s.w.)
やわらかく手のひらでとりし蝶々もいずれ空へと泳いでゆくの

010:蝶(石の狼) (Wolf-Stone's confessio amantis)
   駐車場停めて聞こえる山鳥の歌に黄紋の蝶踊るかな

010:蝶(やすまる) (やすまる)
まどからの緑の風に揺らされて紋白蝶のここちで眠る

010:蝶(繭コトハ) (コトバ交差点)
セーラーの蝶々結びはひらひらと男を夏へ誘い込んでいく

010:蝶(寒竹茄子夫) (Sing Me Back Home Before I Die)
春の夜の恋人たちは酒亭(バー)に消え銀の蝶番しづかに軋む

010:蝶(ruru) (花鳥風月諸々。)
蝶は花の願いのかたち つながれた大地で花は夢を見ている

010.蝶(いろは) (いろはのゆっくり短歌日記)
ゆるやかに蝶は空へと吸い込まれ二人の記憶連れ去って行く

010:蝶( (おなかの前で歌をかかえて)


010:蝶(本田瑞穂) 再投稿 (おなかの前で歌をかかえて)
蝶という完成形が揺れるように目の前の抱えられる範囲で

010:蝶(ゆふ) (草のこゑ抄)
羽化をしたモンシロチョウの憧れは空を流れる蝶蝶雲よ

010:蝶(かずみん) (ふわふわ卵のオムライス)
蝶々も蛾も一緒かもしれないけど彼女と私を一緒にしないで

010・蝶(近藤かすみ)   (気まぐれ徒然かすみ草)
父さんの蝶ネクタイがループタイに変はりしころか昭和終はりぬ

010:蝶 (勺 禰子) (ディープ大阪・ディープ奈良・ディープ和歌山)
江戸幕府隠密間宮林蔵の名を持つ海をゆく蝶として

010:蝶(はせがわゆづ) (迷走ランドセル)
羽を散らす蝶は花蜜の中心でメランコリアの嘘を愛した

010:蝶 (如月綾) (お気に召すまま)
蜘蛛の巣にかかった蝶のように ただあなたに捕食されるのを待つ

010:蝶(翠) (☆A la mode☆短歌の日記帳)
花々の色に溺れた蝶一羽 白いベンチで休む夕暮れ

010:蝶(ジテンふみお) (雲のない日は)
チラッとね着替えるときに見えたけど蝶のイレズミやったと思う

010:蝶(FOXY) (ぎゃらりーFOX通信)
『台湾産・蝶類圖鑑』の奥付に見出でし妻の外祖父の御名(みな)

010:蝶(今泉洋子) (sironeko)
襖絵の蝶がほんものか装束のがらかわからず十輪寺出づ

010:蝶(内田かおり) (深い海から)
 地に低く舞う黒き蝶ひんやりと静寂流れて暫し佇む

010:蝶(雪海) (snow-sea)
あの蝶のシーンでいつも泣いていた 最後の言葉思い出してた

010:蝶(桑原憂太郎) (桑原憂太郎の短歌Blog)
イデイオムを繰り返し言ふ教室にアゲハ迷ひし蝶のひととき

010:蝶(冬鳥) (ことのはうた)
もう誰も訪ふことのない墓地をふはふはと蝶みどりにとける

010:蝶(長月ミカ) (創作ブログ とかげのしっぽ)
そのうちにとまるんじゃないか僕の胸きらめく君の蝶のブローチ

010:蝶(桶田 沙美) (31Words Runner #011)
手をつなぐただそれだけで舞い上がる菜の花の空じゃれあう蝶々

010: 蝶 (minto) (@100@)
広げれば数多の蝶が飛びたるか色鮮やかにスカーフの中

010 : 蝶(弓) (日々ぐるり。)
少年のようなジーンズに蝶ひとつ縫いつけやわらぐ少女の瞳

010:蝶(原 梓) (題詠blog百首を走る。)
蝶番にぶつけた足指さすりつつ、ああ恨めしき今日の占い

010:蝶(綾倉) (乙女)
青天と菜の花畑の中ほどをふわふわ漂う蝶 対 モスラ

010:蝶(伴風花) (風日記*花日記)
蝶結び何回やっても縦になるそんなところも似ていてほしい

010:蝶(オオタセイイチ) (angle。)
蝶の羽の色が褪せにし今もなほ すれ違う香に振り返りたり

010:蝶(氷下魚) (氷下魚が私的な文字遊びをする時に・・・)
蝶と蜂ひとつの花を奪い合い 大きい蝶がやや優勢か

010:蝶(久野はすみ) (ぺんぺん100%)
ボタン屋の店主の胸より飛び立つは白蝶貝の薄きうたごえ

010:蝶(井関広志) (はじめの家)
台風の目に閉ざされて流されしセブ島の蝶は肩に止まりぬ

010:蝶(イチコ) (恋log)
君にはね 伝えておくよ 実は僕  蝶々結びは自信あるんだ

010:蝶(山田もん) (57577)
「大嫌い」ひらりと解けた蝶結び性少年の泡沫の恋

010:蝶(みち。) (暴走シンドローム。)
美しいという大罪ポケットにしまった蝶が干からびていく

010:蝶(小野伊都子) ( cahier bleu)
蝶々のように左右対称じゃないけど翅はあるつもりです

010:�・ (題詠100首blog-あいっちのうたあそび。)
雨ののち二頭の蝶の低く飛ぶここが空だというごとく飛ぶ

010:蝶(久瑠木ぱる) (星屑メトロ。)
蝶結びしているような貴方との関係、すぐにほどける運命

010:蝶(新野みどり) (明日は明日の風が吹く)
草原で虫取り網を握り締め舞う蝶追った春は遠くて

010:蝶 (お気楽堂) (楽歌三昧)
北風はここには吹かぬ常夏の昆虫館に舞う蝶の群れ

010:蝶(東京テレポート博士) (猫背の犬養先輩はネズミにそっくり)
ひとりぼっちの四畳半の部屋に蝶が迷い込んできた すごく綺麗だった でもいつもの幻覚だった あれ?今、誰か俺のこと呼ばなかった?

010:蝶(吹原あやめ) (ちいさくひかりかがやくもの)
蝶の背に植えつけられた悲しみと痛みはながく朽ち果てぬまま

010:蝶(田中彼方) (簡単短歌「題詠だ」)
蝶タイを引っぱるとほら帽子から鳩が出るからその間に逃げて。

010:蝶(ろくもじ) (タンカコタンカ 題詠篇)
蝶になれなかった羽をはためかせ街灯の下でねむるふたり

010:蝶(藤原湾) (ことの葉の雨雫)
ふわりふわ花を行き交う蝶たちが 方々告げる春の訪れ

010:蝶(佐山みはる) (月待ち人の窓辺)
蝶貝のボタンのにじいろ遥かなり仔犬のピローと幼馴染と

010:蝶(K.Aiko) (「夢幻館」-別館-)
六跂(あし)すべてもがれた蝶の羽根うごく 生きてゆくのとばたばたうごく

010:蝶(夏端月) (Cantabile!)
可愛いと囁くごとに少女らは羽化する蝶のように華やぐ

010:蝶 (夏椿) (夏椿)
なつみかん滴のやうに蝶を生み蝶々は風のやうに夏生む

[題詠blog2008]10:蝶(坂口竜太) (さんじゅういち×えぬ)
蝶々の帯留め外す 夕闇の夏の空気は声にならない

010 蝶 (まなまま) (のんびりパンダ)
ひさびさに会ったミユキの胸元に青い蝶々が舞っていました。

010:蝶(濱田花香) (紅葵爽♪)
秘み飛ぶ。林薄陰(うすかげ)草叢(そうそう)に、蝶とも思わぬ小灰(しじみ)の寂羽(しおば)---

010:蝶(みゆ) (*** ことのはあそび ***)
成人日 茶髪もピアスも許されて振袖広げ蝶たちが舞う

010:蝶(内田誠) (その言葉の行方)
僕にだけ見えない色の蝶が舞う空を見上げる君に会いたい

010:蝶(春畑 茜) (茶話なごやん)
蝶としてけふを生きゐるたましひが黒あざやかにわがまへを過ぐ

010:蝶 (八百長鑑定団) (八百長鑑定団)
夜の蝶 稀有な兄弟うみ落とし次は歯科医の花の蜜吸う

010:蝶(不破慎司) (バズンガウン)
湯上りに 火照る裸身を 持て余し 蝶の如くに 舞う我が妻よ...

010:蝶(兎六) (一人暮らしの日記)
もうどこにもネバーランドのない昼に見つめ続ける陽だまりの蝶

010:蝶(陸王) (Always Walking with Yu)
蝶ネクタイ締めたヒーローどこにいる!? ケンタッキーの前で説教

010:蝶(yui) (Romantic irony)
不規則に飛び回る蝶もうわたしわたしをわたしに留められない

010:蝶(八朔) (I am still here.)
舞い縋る蝶をひらりと片袖に受けてすっくと立てば大和屋

010:蝶(つばめ) (ツバメタンカ)
花びらの擬態にすぎぬ蝶の羽と僕を愛すという君の嘘

010:蝶(天井桃) (天然通信)
蝶々に魂乗せて君の許逢いにゆきたい想いやまずに

010:蝶(水野加奈) (水の中)
アゲハ蝶どこにもおらず入口に雫を払い折りたたむ傘

010:蝶(宵月冴音) (銀星亭~Villa Argentee D'Etoile~)
揚羽蝶殺すべからず水無月は死穢の逃れぬことと思えば

010:蝶(翔) (ノーベル賞にほど遠く・・・)
また蝶だ!垣根をこえる黒揚羽 緑の色に際立ちて飛ぶ

010:蝶(わらじ虫) (楽園 by わらじ虫。)
蝶形の穴があいてる蝶々を盗まれたって言わんばかりの

010:蝶 (トイレのうず/たんかん)
蝶結びうまくできない君の手の小指の爪の形が好きだ

010:蝶(藤矢朝子) (トイレのうず/たんかん)
蝶結びうまくできない君の手の小指の爪の形が好きだ

010:蝶(平岡ゆめ) (le petit cahier)
屍の蝶の渇きを見つめつつ帰らぬ夏の記憶も留める

010:蝶(星桔梗) (風船がわれるまで 2)
いつまでも壊れずにいて欲しかったドアに残った錆びた蝶番(ちょうつがい)

010:蝶(なゆら) (リッスン・トゥ・ハー)
夕凪が止んで麦わら帽子から黒い模様の蝶は飛び立つ