題詠blog2008

こちらは「題詠blog2008」の会場です。どなたでも自由にご参加いただけます。

004:塩

2008-01-01 22:07:33 | 001-010の歌
「004:塩」の歌は、こちらにトラックバックしてください。


004:塩(赤城尚之) (うたかた)
塩分は控えずにおく 完璧ななみだが明日ながれるように

004:塩 (明日はきっといいことがある)
給食もあまり食べられず残そうとすれば先生ごま塩くれし

004:塩(柴やん (明日はきっといいことがある)
給食もあまり食べられず残そうとすれば先生ごま塩くれし

004:塩(蓮野 唯) (万象の奇夜)
ひとふりの塩落ちる間にお玉振り唱える呪文「美味しくなあれ」

004:塩 行方祐美 (フーガのように)
あまき塩となるには器がまだ浅くとりあえず今朝のブラックペパー

004:塩(野州) (易熱易冷~ねっしやすくさめやすく、短歌編)
別れ話出さるる前に食ひしゆゑ岩塩ラーメンそののち食はず

003:塩(猫) (ことばあそび)
塩味かしょうゆ味かで迷ってる そうしてる間にお湯が沸いてる

[題詠2008]004 塩(此花壱悟) (此花帖)
塩すこしミネラルたんとあたためて人間どもをほこほこ茹でる

004:塩(もよん) (もよん日記)
塩辛に 梅酒 パソコン お漬物 長い夜が 今日も始まる

004:塩(椎名時慈) (タンカデカンタ)
塩漬けの桜の花を湯に浸し ひとり暮らしの終わり味わう

004:塩(冬の向日葵) (冬の向日葵)
ステーキは少しの塩と黒コショウ あなたの好みわたしの好み

004:塩(駒沢直) (題詠blog参加用。)
日曜の昼限定の神の国ペペロンチーニの塩味の奥

004:塩(湯山昌樹) (短歌 富士山麓より)
塩のごとき遺灰となりしわが祖母は一世紀を生き抜いてみせたり...

004:塩(史之春風) (はちぶんめblog)
朝ご飯昼弁当とパンを買い夕食のあと塩昆布茶漬け

004:塩(詠時) (短歌の花道)
ワタクシは四種の塩基を組み上げた二重らせんのジグソーパズル

004:塩(船坂圭之介) (kei's anex room)
*塩を断ち水怺へつつ運命を辿りつゆかな腎を病む身は

004:塩(晴家渡) (晴家渡の二酸化短歌)
真っ白な人工塩を見て思う日焼けをするぞいい味出すぞ

004:塩(米庄引汰) (白粉花)
「塩類は目に染みるから嫌いです」  言う君の目から染み出る塩水

004:塩(はらっぱちひろ) (テクテク)
ビーカーでかき混ぜられて食塩も水も不思議に変える理科室

004:塩(新津康) (NOTHING WORKS)
塩を傷に摺り込む。傷に摺り込まれる。互いに互いを。呪いを。

(004:塩(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
ちょっぴりの塩が汁粉を甘くすると拙なき喩えを倦みつつ話す

[題詠] 004:塩(鳥獲) (一ヶ月100冊読書生活)
一つまみ余計に塩を入れるのは一秒早く死ににいくため

004・塩(玻璃) (玻璃と水晶)
塩分の多き水なら いくらでもこの身の内に秘めているのに

004:塩(宇津つよし) (PUNK!BOOM!BANG!-EX)
エコ実験ウンコに塩をぶっかけて 流す水量減らせないかな

004:塩(本田あや) (明晃晃)
塩味っていうより塩化ナトリウム味だよねって笑われた味

004:塩(天昵 聰) (きりはりなりけり)
きみの部位舐めたらちょっと塩味でたぶん僕のも塩味で はい

004:塩(大辻隆弘) (大辻隆弘 題詠100首のために)
出立は払暁かはく手のひらに冷えたる塩を頒ちあひつつ 「出立」=「しゆつたつ」

004:塩(ゆきすずめ) (朝焼けの赤と青)
たくさんの塩を溶かしたバスタブで パスタみたいに君と絡まれ

004:塩(ほきいぬ) (カラフル★ダイアリーズ)
砂糖、塩、酢、醤油、味噌が「さしすせそ」 勉強したんだ、理由が知りたい?

004:塩(空色ぴりか) (美利河的題詠百首)
粗塩を揉みこみながら思ひ出す大きな手をしていたひとのこと

004:塩(畠山拓郎) (想いまっすぐに)
塩辛い赤穂浪士の味がするオイルショックに田中角栄

004:塩(西原まこと) (羽根があること)
塩分が足りないからだ目の前をするりと抜ける掴めないのは

[うたう]004:塩(しろうずいずみ) (花と石ころ)
 僕たちのからだに燃える火はやがて死海に溶けるひとつぶの塩

004:塩(泉) (つれづれ亭)
血の薄き吾にアンデスの薔薇塩(ローズソルト)海飛び越えて難なく届く

004:塩(木下奏) (ブログ・キ・カーデ - 木下奏 blog)
塩が好き醤油が好きというアナタが好きだったのか思い出せない

004:塩(やましろひでゆき) (短歌とか短歌とか短歌とか)
塩沢トキのような頭にしたいという母を説得する雛の夜

004:塩(はこべ) (梅の咲くころから)
夕焼けを海に浮かべる車窓には 旅人迎える塩釜の幸

004:塩(じゃみぃ) (じゃみぃのうた)
「塩味が少し足りない感じかな?」後から聞いたあなたの言葉

004:塩(振戸りく) (夢のまた夢)
塩サウナでごろごろしたら5分後に新巻鮭と呼ばれてもいい

004:塩(原田 町) (カトレア日記)
「桃花塩」とう美しき塩あり営々とチベット女性が川より汲みて

004:塩(藻上旅人) (創作のおと)
塩加減間違ってたね初めから 味が濃すぎて気づかなかった

004:塩(草蜉蝣) (草蜉蝣)
香り立つ君のふるさとカップには桜の塩漬け鮮やかひらき

004:塩(haruko) (森のぬくもり)
塩にこと足りなくなったら僕達と海へ潜る練習しよう

004:塩(天鈿女聖) (白線まであがって。)
= 沖縄の 天然塩が 含まれた 涙は悲しい ものでないはず =...

004:塩(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
死に体の走者肩からくずれおち臙脂のシャツに塩の濃く浮く

004:塩(究峰) (現し波(うつしなみ))
塩風は嵐の島を覆うかな 黄沙の影を払うがごとく...

004:塩(水須ゆき子) (ぽっぽぶろぐ)
からだからこぼれる塩を舐めながら犬のかたちの荒野は眠る

004:塩(那美子) (100首詠む2008)
藻塩焼く如く焦がれし我が想ひ  君は知らずや冬の暁

004:塩(花夢) (花夢)
身体にやさしく 塩辛いものを捨ててあしたは占いに行く

004:塩 (穴井苑子) (猫のように純情)
光るのは塩水だから あの中に小さな四角の成分がある

004:塩(帯一鐘信) (シンガー短歌ライター)
 指先でこすり落ちてく塩の雨 傘をささない女と濡れる

004:塩(千歳) (夏山千歳の手記)
大嫌い 浜辺に散った塩の水 夏にさよなら 夕凪の恋

004:塩 (志保) (ころろん堂)
ゆでたまご 半熟にして 塩かけて それが今日の 活力源

004:塩(梅田啓子) (今日のうた)
塩分を制限されゐる子と彼はひとつ小皿に醤油つけ合ふ

004:塩(天国ななお) (お月様は許さない)
「このあたり塩揉みしたらおいしそ」ぎゅ、「それはおたがいさまだろ」ぎゅー

004:塩(村上きわみ) (北緯43度)
かんたんに弱ってしまうポケットに塩キャラメルをさしあげました

004:塩(萩原健之)   (猫とピストル会議室)
窓から塩を撒く(雪の夜)特大の鏡をねだる恋人のため

004:塩(富田林薫) (カツオくんは永遠の小学生。)
塩分の多いみずうみ照れながらあなたとふたりに浮き足立つ

004:塩(矢島かずのり) (蟲短歌)
もう我慢しなくてもいい父親と減塩されていない生ハム

004:塩(詩月めぐ) (かじられちゃったお月様)
塩おにぎりがぶり頬張る君が言う「めっちゃ好きや」に真っ赤になる吾

004:塩(水風抱月) (朧月夜に風の吹く。)
綺麗だから買って来たのと母は言う 削れぬ岩塩薔薇色のまま

004:塩(川鉄ネオン) (今週の俺が俺が)
言わなくてもいいことだった塩味のたりない枝豆ぽちぽち齧る

004:塩(松下知永) (題詠ショコラ)
彼降りて塩分濃度うすまりしエレベーターの浸透圧は

004:塩(野坂 りう) (のーずのーず)
シンプルな塩かけただけのジャガイモが大好きな理由(わけ)を訊かれたならば

004:塩(池田潤) (神様、ぼくは。)
塩分がひたすら君を奪いたり浄化というには残酷な手で

004:塩(小椋庵月) (みのたけのしぃの実)
テレビには笑顔を向ける横顔が くちをとがらせ塩鮭つつく

004:塩 (新井蜜) (暗黒星雲)
傷口に塩をすりこむザリザリと許してなどはもらえないけど

004:塩 (一夜) (短歌るBlog)
喧嘩した後の料理は塩辛い 奴の辛辣私の涙

004:塩(みずき) (空)
塩茹での魚は怪しき反り身なる遠き日暮れの海鳴りのなか

004:塩(藤野唯) (Sugarmint)
傷口に砂糖ぬられたような気分 塩よりはまあ痛くないけど

004:塩 (あしたのわたしは)
ぴりっと辛くて乾いてて 今の私にお似合いだよ 塩焼きそば

004:塩(文月育葉) (冷たい夜の向こう側)
私たち太古(むかし)は魚だったから涙の味は少し塩っぱい

004:塩(小籠良夜) (《冥の逸脱》)
古傷に沁む塩の如あかときの首筋に降る春の沫雪

004:塩(月原真幸) (さかむけのゆびきり。)
傷口に塩ではなくてはちみつを塗りこむようにひだまりにいる

004:塩(月原真幸) (さかむけのゆびきり。)
傷口に塩ではなくてはちみつを塗りこむようにひだまりにいる *最初にトラックバックした記事を消してしまったので再トラックバックします。  歌は推敲せずそのままです。申し訳ありません。*

004:塩(カー・イーブン) (ほぼ31音)
サラリーが塩と知ってかより甘くしてよみたいなことを言うのは

004:塩 (“疾走パラノイア”)
久方の友人達と笑い合うとりあえず塩キャベツおかわり

004:塩(月夜野兎) (明日 晴れるといいな)
亡き祖母のにぎったただの塩むすび あの美味しさに今も叶わず

004:塩(酒井景二郎) (F.S.D.)
をばちやんが消えた莨を賣る店にまだ殘つてゐる錆びた鹽の字

004:塩(鳴井有葉) (そのための日記)
裏切らない 月の光を身に含みかがやく瓶の中なる塩は

004:塩 (斉藤そよ) (photover)
?塩適宜ふりかけられたお魚が話す噺の腰を折りたい

004:塩(大宮アオイ) (百首歌にチャレンジ)
清めるか肌にしみ込むアロエ塩せめて前夜は禊のつもりで

004:塩(青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
岩塩の塊削る モンゴルの空の蒼さを遠くに想う

004:塩(夏実麦太朗) (麦太朗の題詠短歌)
古の塩の道とふ国道に融雪塩を大量に撒く

004:塩(こはく) (プラシーボ)
ブランコの二人乗りでもしませんか 塩ラーメンじゃ酔いはしないし

004:塩(こはく) (プラシーボ)
ブランコの二人乗りでもしませんか 塩ラーメンじゃ酔いはしないし

004:塩(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
いにしえの祈りのように皿に置く岩塩が午後のひかりを統べる

004:塩(伊藤真也) (クラッシュボク)
笑い死にばかりしていたあの日より 三十路の涙はやや塩辛い

004:塩(たちつぼすみれ) (花・鳥・風・月)
時を経て余計な塩気抜き去りし夫本来の旨み味わう

004:塩(David Lam) (でたらめなうたどもよ!)
鶏料理妻作りしに塩振りぬ此れを鶏だと売るのが悪い

004:塩(ハナ) (象の求愛ダンス)
塩まみれ君のお腹に寝ころんであたしはいいとおもう死んでも

004:塩(磯野カヅオ) (その時の主人公の気持ちを三十一文字で述べよ。)
天つ風甚振波の沖ならば塩狩峠思ひ及ばむ

004:塩(田丸まひる) (ほおずり練習帳。)
さざ波に奪われながら胸骨の真塩を舌に記憶している

004:塩(健太朗) (モノクローム文芸館)
傷跡に そっと優しく 降り注ぐ 追憶の塩 孤独の藻塩

004:塩(川瀬菜穂) (あしたのわたしは)
ぴりっと辛くて乾いてて 今の私にお似合いだよ 塩焼きそば

004:塩(末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
塩が降るのかと思った空を見る前にしょっぱい顔をするから

004:塩(橘 みちよ) (夜間飛行)
神代には鮫泳ぎゐし深きうみかの死の海といふ塩の湖(うみ)

004:塩(橘 こよみ) (aglio-e-olio)
上流でろばがこぼした塩、ぜんぶ結晶のまま空にかえった

004:塩(丸山汰一) (短歌 Before Sleeping)
  「しおしおになるから塩っていうのね」ときゅうりを漬けるきみのてのひら

004:塩(松田丸二) (tanka de bitter)
あなたの前で岩塩をかみ砕く これからいっぱい汗をかくの

004:塩(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
信仰を持たぬ身なれどかく願ふわが生涯の地の塩たりしを

004:塩(橘 みちよ)再投稿 (夜間飛行)
太古には鮫泳ぎゐし深きうみかの死の海といふ塩の湖(うみ)

004:塩(太田ハマル) (**hamal通信**おっこちた変光星)
いつかその水着の下を晒すのだ塩素の匂いをさせてる友も...

004:塩 (あまのなづな) (ちこつづり)
目の前はじける自信の笑顔から かなりしょっぱい塩味がした

004:塩(みらい) (優しさと笑顔に包まれて)
塩味がちょっと足りない何入れよキッチン台に味の妖精

004:塩 (水都 歩) (水都blog)
後悔はしない消しちゃう塩かけてのたうち回るナメクジのごと

004:塩(祢莉) (泡沫)
眸からあふれる雨は塩味で舐めると胸がちくりと痛む

004:塩(庄司庄蔵) (庄司庄蔵の短歌)
塩壺の中の塩つぶ固まってこの指先がつぶす雪山

004:塩(暮夜 宴) (青い蝶)
傷口にざらざら塩を塗りこんで確認してる生きていること

004:塩 (舌のうえには答えがでてる)
塩味と暑さとゴムの匂いとで海をおもって出す午後三時

004:塩(柚木 良) (舌のうえには答えがでてる)
塩味と暑さとゴムの匂いとで海をおもって出す午後三時

004:塩(和泉悠陽) (つきあかりのいずみ。)
少しだけ、印象に残る そのために 塩梅とかいう言葉をつかう

004:塩(emi ) (時計をはずして)
みずみずしくセロリ盛られて食卓はこぼれた塩の粒までも光り

004:塩(秋ひもの) (あの日冷たい葉っぱがひとつ)
風呂桶に塩水をはり目を漬ける いつか孤島で一人で生きる

004:塩(稲荷辺長太) (マシンガンスキップ アドリブマニュアル)
乾いたら塩で描いた猫になる 店員さんはためらわず消す

004:塩(我妻俊樹) (vaccine sale)
食卓塩の壜を洗ってゴミに出す年に一度か二度のその朝

004:塩(美久月 陽) (眠り舟)
幾億のいのち産まれて波に散るこの塩つぶの母なる海は

004:塩(サオリ) (みどりいろのめのかいじゅう)
君の頬流れる涙の塩味を。甘いと少し優しすぎる。

004:塩(野良ゆうき) (野良犬的)
血圧の高いわたしは塩分を控え目にして時代を食べる

004:塩 (鹿瀬叶) (*After-Image*)
乾いてく 涙の跡を 舐める舌 塩味がいいと 小さく笑う

004:塩(きくこ) (きくこ)
別れきて浄めの塩を踏みしだく灯火に悲し影ひとつありて

【短歌】「題詠blog2008」004:塩 (心の詩人~夢幻の世界~(心を一休み、させてみませんか。))
塩辛く 涙の味に 心染め 崩れる想い 君は消え行く

004:塩 (惠無) (なんでもない一日)
「はいこれ」とお茶と一緒に塩むすび誘われたのは春だったから

004:塩(yuko) (31文字の風景@BLOG)
塩加減きついぐらいで調度いいかもしれないよたかが一生

004:塩(さくら♪) (さくら草紙 ~第参章~)
初孫の宮参りする塩釜に子平蝋梅甘くほころぶ

[短歌][2008] 004:塩(ezmi) (語りえぬことを。)
午前四時雫は音を立て落ちぬ暗がり砂糖塩醤油毒

004:塩(文) (f_blueな日々 題詠blog2008 )
わたくしに必要なものひとつまみのザルツカンマーグートの岩塩

[◆]004:塩(コノキ) (キノコの栽培≫)
砂糖水 べたべた甘い傷口は、よってたかって捨てる塩粒

004:塩(幸くみこ) (わらびもち食べたい)
おしるこに塩ひとつまみ そっけない君のメールが気になっている

004:塩(園美) (ことひより)
目の前に出された料理 良い按配 家族で囲むいつもの食卓

004:塩(秋月泛) (precious stone)
いとしかる海処の水泡より生れし沫塩のごと肌の君は

004:塩(伊藤なつと) (やわらかいと納豆2008)
刺激臭なくても君は僕用の塩酸かもね 混ざるな危険

004:塩(滝音) (みそひともじの味噌スープ)
澄んだ空映したような制服に塩の雲浮く若人走る

004:塩 (Die Füchse brauen)
あんこって塩でおいしくなるんだし涙も明日(あす)の隠し味になぁれ...

004:塩(ちりピ) (Die Füchse brauen)
あんこって塩でおいしくなるんだし涙も明日(あす)の隠し味になぁれ...

004:塩(蓮池尚秋) (ハスタンカ☆ブログ)
もし今日で世界が終わってしまうなら夜食はサッポロ一番の塩

004:塩(月子) (月の寝言)
知りたいの 涙の塩分濃度より あなたの中の私の濃度

004:塩(岡本雅哉) (なまじっか…)
塩バターキャラメルなんて邪道だというユカの手に柿の種チョコ

004:塩(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
一粒の青 薄い血の色に染め塩化コバルトは涙の試薬

004:塩 (乱切りくじら)
ごめんって思わないでね塩水にあたし朝まで浸かっています

004:塩(南 葦太) (「謙虚」という字を書けぬほど)
今までに出した冷や汗煮詰めたらさぞいい塩がとれるでしょうね

004:塩(あみー) (正直なたましい)
白妙の氷に塩をばら撒いて温度を下げるフジテレビかな

004:塩(深町ななみ) (Sleeping Bag)
塩味のチョコレイト歯で噛み砕き溶かして欲しいあの日を思う

004:塩(吉准吉) (真夜中の缶蹴り)
塩水でうがい 手洗い 泣き 笑い 明日のぼくもきっと元気だ

004:塩(本田鈴雨) (鈴雨日記)
ご近所と祖母と路地にて交はしけり「けふはいい塩梅の陽気だね」

004:塩 (葉月 きらら) (組曲を奏でるように・・・)
最期まで愛しぬきたい  塩水に消えてしまった人魚のように

004:塩(やすたけまり) (すぎな野原をあるいてゆけば)
質問にこたえないままその舌は塩キャラメルの塩をみつける

004:塩(きゅん) (えむたん2)
「じゃあ君の白血球になりたいよ」 つじつま合わせ 塩とキャラメル

004:塩(村上はじめ) (spidyな日々)
採れたてのトマトに一口齧り付き塩をひとふり甘味を楽しむ

004:塩(村本希理子) (きりころじっく2)
この夜のくちびる汚す海塩のほのかな苦味に舌が溺れる

004:塩(新井恭子) (MINI'S LIFE blog)
塩辛い私になれた喜びを桜の空に放つ夕暮れ

004:塩(越後守雪家) (越の国)
さしすせそ決して一番にはなれぬ砂糖に勝てない塩の憎しみ

004:塩(宮田ふゆこ) (ソーダ・ファウンテン)
まっしぐらに来てね メールはさりげなく塩分濃度を高くしてある

004:塩(西巻真) (ダストテイル-短歌と散文のブログ-)
サラダに入れた塩がこぼれてテーブルが少しだけうつくしくなりました

004:塩(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
「信ず」とふまぼろしを見つ塩を産むみづうみの濃き群青のなか

004:塩(kei) (シプレノート)
ふたりかつて歩いた桜並木の道で聞こえる声 塩辛い

004:塩(和良珠子) (the strange of stranger)
蛞蝓に似たおんなたちが無防備な白い乳房に塩を擦りこむ

004:塩(流水) (流水(るすい)の短歌Caf'e)
塩からい唇だけの思い出が校門抜けて駅まで歩く

004:塩(白田にこ) (さようなら)
ちいさくて床に絵をかくなめくじに塩をまぶしたちいさなわたし

■004:塩(ME1) (FILL mobile)
  何故と問い 頬を伝った塩辛さ 見上げ西空 暁の月 /なぜととい ほほをつたった しおからさ みあげ にしぞら あかつきのつき

004:塩(五十嵐きよみ) (晴れ、ときどきため息まじり)
つい今日も彼女の好みに茹でていた玉子に塩をおもいきりふる

004:塩(里木ゆたか) (木犀の灯り)
寂しくも涙出ぬ日の夕飯に塩気の足りぬ味噌汁を飲む

004:塩(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
汗涙 足りぬ塩分若さゆえたっぷり糖分採って満足

004:塩(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
納得のできないことのある夜は昨日のスープに塩を効かせて

004;塩 (Holy Noises)
あの店の塩ラーメンがなくなって痛みと共に痛みが消えてく

004:塩(ほたる) (ほたるノオト)
右側のポケット探るきみの指塩キャラメルはまだ舌の先

004:塩(キヨム) (ぼくはこんなことが好き。)
舌で味(み)たきみの涙は無味だった泣かせてごめんもっと塩食えよ

004:塩 (佐藤紀子) (encantada)
もぎたてのトマトに少し塩をつけ顔中口にして食べたつけ

004塩(七十路淑美) (七十路ばば独り言)
スイーツの隠し味です塩少々私の人生隠し味は恋

004:塩(kaneshu) (夢見巨人)
塩分の摂取が過多だ あまりにも涙を呑んだ事多すぎて

004:塩(紺乃卓海) (作品小箱)
永訣の塩のはるかなまぶしさを舌の先から内へひろげる

004:塩(杉田亮介) (然様なら)
「塩撒け」って怒っているのはきみだから悪化の種は自分で撒いて

004: 塩 (寺田ゆたか) ( “たまゆらのいのち”)
減塩の食事になれて久しかり涙の味も薄きこの頃

004:塩(拓哉人形) (銀鱗歌)
スイカには塩だね。君の小言さえ俺のなかでは甘きこの頃

004:塩(たかし) (象と空)
花冷えにあなたがつくるスープカレー塩分控えめ愛も控えめ

004:塩(Asuka) (明日はハレルヤ)
風邪ひきの 母思いやる子の粥を 少し濃くする 塩味の雫

004:塩(市川周) (ミルミルを飲みながら)
natureに発表されるF(エフメジャー)弾けない人の塩基配列

004:塩 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
いつかくるその日をおもうむきかけた塩キャラメルを箱に戻して

004:塩(絢森) (夢の名前を呼んではいけない)
銀色の塩は冷たく作り出す卵料理はどれもが透ける

004:塩(琴乃) ()
塩のあじ 海水のあじ にんげんの生きているあじ ぼくの、君のあじ

004:塩 (砺波湊) (トナミミナト2008)
創世記 塩の柱に変じたる女を記す名は秘したまま

004:塩(萩 はるか) (Betty's second Bar)
土曜日の昼餉は天塩川うどん祖母偲びつつ乾麺放つ

004:塩(香-キョウ-) (Sky on Blue)
『 "塩少々" そのくらいの量で効く 恋のおクスリ、お一ついかが?』

004:塩(yurury**) (Scene-Flow into space)
塩漬けの桜葉と共依存して再た図らるる甘さと耐性

004:塩 (村木美月) (うたりずむ)
傷口に塩をすりこむ君ゆえに我の唾液で治すと諭し

004:塩(夜) (官能小説しぐま)
夕映えに溶け行く君に声かけられなかった 試合着の僕は塩っぽいから

004:塩(遥遥) (たんかのきりかた)
塩味の薄い食事をとりながらガラスの向こうの躍動を見る

004:塩(メイダイ) (蝶の羽音を追いかけて)
塩辛さを茶で流し込む玉子焼き寝ぼけまなこの妻思う昼

004:塩(新野みどり) (明日は明日の風が吹く)
塩味のポテトチップス食べながら君との静かな夜は過ぎ行く

004:塩(渡邊 琴永) (言葉と泳ぐ。)
不確実に流れる事実塩分の濃度が淡く混じる感情...

004:塩(滝秋おうか) (OOPS!)
塩入りの牛乳を飲み流し込む 灰汁は雪ぐか隠すかしたい

004:塩(本田瑞穂) (おなかの前で歌をかかえて)
考えなくてもわかりますよね食卓に塩やしょうゆが別にあること

004:塩(虫) (次郎)
ただいまといつものような塩梅で廊下に音をまき散らす足

004:塩( 吉浦玲子) ([湖]湖蓮日日(これんにちにち))
鍵束の音すずやかに開かれて棚の奥処に塩酸の壜

004:塩(音波) (短歌のなぎさ)
はじめての手料理だから味よりも塩をふるった指を想像。

004:塩(遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
私ったら塩を忘れたおにぎりのような顔して突っ立ってたの

004:塩(小早川忠義) (ただよし)
「みだれ髪」美空ひばりの歌声に塩屋の崎のさざなみの揺れ

004:塩(吹原あやめ) (ちいさくひかりかがやくもの)
抱き合う僧侶の汗の塩分をたしかめている洞穴の驢馬

004:塩(オオタセイイチ) (angle。)
ほむほむと指をこすりつ塩を生む堀川西入ル鰭さんとふ女(ひと)

004:塩(天野 寧) (三十一文字の毒薬?)
ごま塩のゴハンに梅干し ばあちゃんの定番おにぎり 絶品おにぎり

004:塩(岩井聡) (あと100年の道草)
振り返る間もなく塩となる妻にあたらしいのは夜の樹ばかり

004:塩(水-mina-) (余韻嫋嫋)
泣いてても食事ぐらいは出来るけど今夜のおにぎり塩味が濃い

004:塩(小林ミイ) (題詠マラソン2008)
『塩少々』にも似た謙虚で曖昧な笑顔が意図した今日を迎える

004:塩 (雨谷佳以) (しがらみにしがみつく日記)
背伸びして額の塩を舐めてみるあなたの赤い味にしびれた

004:塩(繭コトハ) (コトバ交差点)
くだらない言い訳だわと殴りたい 塩キャラメルを噛みつつ想う

【短歌】「題詠blog2008」004:塩 (変身忍者 ヒロ)再送 (心の詩人~夢幻の世界~(心を一休み、させてみませんか。))
塩辛く 涙の味に 心染め 崩れる想い 君は消え行く

【短歌】「題詠blog2008」004:塩 (変身忍者 ヒロ)再送 (心の詩人~夢幻の世界~(心を一休み、させてみませんか。))
塩辛く 涙の味に 心染め 崩れる想い 君は消え行く

004:塩 (短歌のブログ)
ぜんざいに 塩ひとつまみ甘くなり 人の味とて 酸いも甘いも

004:塩 (短歌のブログ)
ぜんざいに 塩ひとつまみ甘くなり 人の味とて 酸いも甘いも

004:塩(翠) (☆A la mode☆短歌の日記帳)
入れすぎたシチューの塩も 昨晩の二人の恋の記憶の分子

004:塩(青山ジュンコ) (take it easy)
傷口を指で開いて塩塗ってどこまでいたぶれば気が済むの JUGEMテーマ:小説/詩

004:塩(海子) (歌)
朝焼けの朱色が怖くてすこしだけ舐めたざらざらの塩

004:塩(秋月祐一) (カピバラ温泉日記)
怖い夢みたと甘えてくるきみの塩キャラメルのにほひのなかで

004:塩(イツキ) (FINE DAYS)
またひとり、泣いていたのか?あのひとの頬の塩味すこしせつない

004:塩(長月ミカ) (創作ブログ とかげのしっぽ)
塩気のない者にはなるなと教えられし聖なる朝の春の光

004:塩(やや) (言の葉たち)
恋加減塩梅いかが?はなみずき頬を染めつつまっすぐに立つ

004:塩(はせがわゆづ) (迷走ランドセル)
飽和することを知らない瞼裏で塩分濃度はただ増すばかり

004:塩 (~言の葉~)
さらさらと指から流るは宇宙から降る真白な塩ひとしずく

004:塩 (アスパラ) (地味に曲がった。)
アメリカへ飛んだ男が置いてった麦藁帽子に塩を少々

004:塩(Yosh) (☆生短歌☆)
・旨き人も 味なき生も塩加減 豆腐を捨てるように命も

004:塩(ドール) (花物語?)
塩水を汲んで煮詰めて純白の塩をつくってごらん今年は

004:塩(あおゆき) (メソトリウム)
塩田は白く輝く 泣くことは簡単そうで簡単じゃない

004:塩(内田誠) (その言葉の行方)
やさしさをわけ合う部屋で塩味の言葉を飲み込む練習をする

004:塩(さかいたつろう) (流星文庫)
この塩で体を洗って清めたら汚くないから付き合えるでしょ?

004:塩(野田 薫) (COLORFUL∞PILE)
傘ばかり並んだ予報 塩味のきついサラダを今夜も食べる

004:塩(翔子)  (花こみち)
吹き荒れる塩田挟む日本海ひとり旅ならもっと切なく

004:塩(五七調アトリエ雅亭) (題詠専用ブログ)
秋味覚秋刀魚塩焼お吸い物松茸ご飯お腹一杯♪

004:塩(兎六) (一人暮らしの日記)
塩垂れて子供のころの私と弟が足あと残しに来る

004:塩(峠加奈子) (青い鳥同盟)
今日しまうセーターを次着るときはいい塩梅の二人でいたい...

004:塩(美木) (ヒネモスアフタヌーン2)
特売のあさりを買って君を待ち塩ひとつまみ ニセモノの海

004:塩(里原志穂) (空の下で)
塩辛い涙と一緒にデタラメな心を海に捨ててしまえば

004:塩(星野しずる) (タンカdeシズル)
ペンギンを知らない風の混沌は塩狩峠の匂いに似てる

004:塩(A.I) (Private Window)
壮大なごっこあそびに巻き込まれ妻の座に居り 塩を舐めませ

004:塩(間遠 浪) (壊れたわたしの百の欠片)
余りなきこころを包む器その塩浮く肌のその塩白し

004:塩(下坂武人) (s.w.)
あなたと食べた塩鮭のしょっぱさを調節するの、ちいさな目から

004塩(こすぎ) (たんかんぽんかんみかん)
塩がない野菜炒めを食べている彼に言われたあの一言で

004:塩(Re:) (31-100@Re:)
塩ふって清めるなんてじいちゃんに悪い気がした葬式の後

004:塩(白辺いづみ) (Iduming☆World)
人事課の塩月さんは志摩出身語るその眼の海は鮮やか

004:塩(しおり) (ヒロの独り言)
ぽろぽろと 流した涙の塩味で 貴方に作った 最後のスープ

004:塩(仁尾智) (タンタカタンカ)
いっそうちとけてしもたら楽やろか? 塩田に住むナメクジのごと

004:塩(紫月雲) (resume 1970-2008)
海底で結ばれませうひと匙のゲランドの塩に魔法をかけて

004:塩(みち。) (暴走シンドローム。)
払っても払ってもまた足につく塩つぶみたいなあなたの懺悔

004:塩(瑞紀)  (歌信風(かしんふう))
払われし手のゆき場所のあらざりてひとり塩湖にぽかんと浮かぶ

004:塩 (土州) (犬自慢)
清らかに塩に融け入る蛞蝓(ナメクジ)の眼には涙が溜まっていたよ

004:塩(あんぐ) (風の短歌)
土俵にて派手に塩まく高見盛あっというまに土俵に転がる

004:塩(川瀬みどり香) (食歌)
おばあちゃん今朝のぬか漬けどうかしら風鈴一音「ええ塩梅や」

004:塩(川瀬みどり香) (食歌)
おばあちゃん今朝のぬか漬けどうかしら風鈴一音「ええ塩梅や」

題詠blog004:塩(はづき生) (生さんま定食)
蛞蝓は消えてしまえと塩かけたアイツは溶けて跡形も無い

004:塩(やすまる) (やすまる)
とけていくわたしはじょじょにあなたへとさいごの塩のひとつぶきえた

004:塩(石の狼) (Wolf-Stone's confessio amantis)
   塩味の濃いラーメンのスープをばぐいっと飲み干しちょっと後悔

004:塩(サヨ) (サヨノウタ)
今はただ受け止める海 塩辛い髪だと言っては降らせるキスを

004:塩(藤原湾) (ことの葉の雨雫)
干し肉にしみこむ塩の良き加減 話す言葉もそうでありたし

004:塩(すろー) (彼方探訪)
休んでゐたことに気づかずおみやげに塩ちんすこうをもらひてゐたり

004:塩(寒竹茄子夫) (Sing Me Back Home Before I Die)
塩田に結晶しつつある詩(うた)をこころの底を浚(さら)ひつつ聴く

004・塩(近藤かすみ)  (気まぐれ徒然かすみ草)
鍋の湯にひとつまみの塩ふりたればブロッコリーの森は華やぐ

004:塩(今泉洋子) (sironeko)
祖母(おほはは)が胡麻で和へたるおくもじの塩梅思ひ菜を刻みゆく

004.塩(いろは) (いろはのゆっくり短歌日記)
塩分はなるべく控え健康を願うキッチン腕まくりする

004:塩 (勺 禰子) (ディープ大阪・ディープ奈良・ディープ和歌山)
あたらしき塩の香としてわたくしの肌へに残るおもかげひとつ

004:塩 (勺 禰子) (ディープ大阪・ディープ奈良・ディープ和歌山)
あたらしき塩の香としてわたくしの肌へに残るおもかげひとつ

004:塩(ruru) (花鳥風月諸々。)
塩田に涙溶かして見る夢に 弓張月は歌を囁き

004:塩 (如月綾) (お気に召すまま)
塩味のお菓子のように甘いのにどこかしょっぱい恋をしていた

004:塩(ユウ) (日々抄)
むかしむかし母が握りし塩むすび吾子にも同じ味をと思う

004:塩(濱田花香) (紅葵爽♪)
古町道(こまちみち) 狭き曲屋の隠店(だな)---然りげ無、小木下(こぎもと)や、口塩。

004:塩(かずみん) (ふわふわ卵のオムライス)
泳げない私を乗せて潮風と光の中へ青春バイク

004:塩(ゆふ) (草のこゑ抄)
むかし母が握ってくれた塩むすび吾子に伝えんてのひらの味

004:塩(氷下魚) (氷下魚が私的な文字遊びをする時に・・・)
男の料理だからといって横着せず塩少々も完璧にこなそう

004:塩(かずみん)再投稿 (ふわふわ卵のオムライス)
泳げない私を乗せて塩風と光の中へ青春バイク

004:塩(冬鳥) (ことのはうた)
約束の時間を過ぎて原っぱはシオカラトンボだけの原っぱ

004:塩(冬鳥) (ことのはうた)
やくそくの時間を過ぎて原っぱは 塩辛蜻蛉だけの原っぱ

004:塩(内田かおり) (深い海から)
 大根を煮ており母の厨辺の姿浮かべて塩は幾何

004:塩(桑原憂太郎) (桑原憂太郎の短歌Blog)
なめくじに塩かけられちやつたやうになり保護者からの電話を受けて

004 : 塩(弓) (日々ぐるり。)
「塩、塩」と伸ばすその指無骨さにあおぞらを見る晴れた9月の

004:塩(桶田 沙美) (31Words Runner #011)
汗だくの肌を伝う舌先に塩ラーメンの後味がする

004:塩(雪海) (snow-sea)
「塩の塔TVに出てる」とメールきた。別れて最初のメールを受信。

005:放 (雪海) (snow-sea)
放課後のない生活に慣れてきて それでも恋は始まるらしい

004:塩(駿河さく) (花どろぼう)
泣くことを生業として暮らしたい塩辛い指噛みしめている

004:塩 (minto) (@100@)
塩壺の中のおかきが膨らみぬ湿気をとらむと生活の知恵

004:塩(ジテンふみお) (雲のない日は)
塩コショウみたいなもんねどっちみち混ぜこぜになるうちらの心

004:塩 (minto) (@100@)
体内にナトリウムイオンは不可欠で日に十グラムの食塩がいり

004:塩(FOXY) (ぎゃらりーFOX通信)
「汝らは地の塩なり」と言う勿れ 地に塩満てば麦は芽生えず

004:塩(綾倉) (乙女)
あまりにもおまえが可愛いもんだから塩大福を頭にのせた

004:塩(イチコ) (恋log)
「はいボケて」「塩でボケるの?今すぐに?やってもいいけどドン引きするよ?」

004:塩(七五三ひな) (ひなの雑記と言葉遊び)
塩忘れ 胡椒忘れた 玉子焼き 食卓広いね 君がいないね

004:塩(宵月冴音) (銀星亭~Villa Argentee D'Etoile~)
凍て果つる我が庭の面に塩まけば見たこともない芽が生えてくる

004:塩(小野伊都子) ( cahier bleu)
おつかいでバラ色の塩を買ってきて恋したことを母に知られる

004:塩 (題詠blog百首を走る。)
塩辛を乗せたご飯が輝いてあたたかな夜の有りかをしめす

004:塩(伴風花) (風日記*花日記)
伝えたい 心とからだに真っ直ぐに海のまぶしさ塩っぱさなどを

004:塩(久瑠木ぱる) (星屑メトロ。)
塩辛い恋はいらない、やさしさをコーヒーに混ぜて飲みたいのです

004 塩 (虎小平の人間関係・性格占い)
 君からの 最後の言葉 傷口に 塩すり込まれ 痛く悲しい

004:塩(久野はすみ) (ぺんぺん100%)
ヘルシンキの海のことなど思いつつじゅんと脂をこがす塩鮭

004:塩(山田もん) (57577)
潮が満ち一重の瞼に打ち寄せるさざ波さよなら塩辛い僕ら

004:塩(井関広志) (はじめの家)
あやまちは後出しジャンケンに負けるよう塩辛をつまみ焼酎をのむ

004:塩 (タンカコタンカ 題詠篇)
唯一の弱点 カタツムリに塩 そしてあなたにあたしの涙

004:塩 (題詠100首blog-あいっちのうたあそび。)
はつなつの夜には淋しき語感もつ塩おにぎりも莢いんげんも

004:塩 (お気楽堂) (楽歌三昧)
新しい鍋を買ひしがスパゲティ茹づる塩梅まだ慣れずをり

004:塩(新藤伊織) (月が堕ちるころ-classic-)
塩ゆでにされてしまった枝豆のように未来はとても簡単

004:塩(東京テレポート博士) (猫背の犬養先輩はネズミにそっくり)
僕はナメクジじゃないんで塩をかけないでください たしかにヌルヌルしてますけども

004:塩(K.Aiko) (「夢幻館」-別館-)
塩という正義きらめく ざりざりと あなたの貌(かお)をおしつけ怒(いか)る

004:塩(志井一) (日記ホプキンス)
豚骨か塩か醤油かではなくて 豚骨の塩と醤油があるってことね

004:塩 (簡単短歌「題詠だ」)
「目玉焼きにはお塩でしょ」「ソースだろ」ふと思い出す、過ぎ去りし日よ。

004:塩(夏端月) (Cantabile!)
傷口に塗りこむ塩の痛みさえ優しく思うほどに好きでした

004:塩(佐山みはる) (月待ち人の窓辺)
さざめきを傾むけながら満たしゆくガラスの壜に塩は輝き

004:塩(春畑 茜) (茶話なごやん)
馬の影荷の影ときに揺れながら足助(あすけ)の塩は街道をゆく

004:塩 (夏椿) (夏椿)
生命をはぐくむこともゆるされぬ子宮しづかなしづかな塩湖

004:塩(未来) (微睡む砂糖菓子)
口づける肌は少しの塩の味 涙も汗もおんなじ味だ

004 塩 (まなまま) (のんびりパンダ)
塩味が濃いと思ったら気がついて 君の秘密に気づいてるから

[題詠blog2008]004:塩(坂口竜太) (さんじゅういち×えぬ)
甘すぎる恋愛映画を見た後は塩の小瓶を軽く一振り

004:塩(みゆ) (*** ことのはあそび ***)
シミのある心丸ごと塩素系漂白剤で浸け置き洗い

004:塩(yui) (Romantic irony)
落とされた君の塩味すんとして胸の透間にできる道筋

004:塩 (八百長鑑定団) (八百長鑑定団)
水戸泉朝乃若まで去りたれば塩が減らんと呼び出し嘆く

004:塩(不破慎司) (バズンガウン)
友人の 葬儀の帰り 塩を振る ただ胸中に 生きて欲しいと...

004:塩(陸王) (Always Walking with Yu)
塩分が足りないから熱中症になるんだ虚弱な正義の味方

004:塩(和次郎) (路上のギリギリ単位)
片面を さっと焙って タンと食え おまえの涙を ネギらうタン塩

004:塩(八朔) (I am still here.)
弔いの清めの塩をふる指に急かされて泣けサラサラと泣け

004:塩(藤矢朝子) (トイレのうず/たんかん)
青色のフタロシアニン化合物 金属塩なら堅牢だろう

004:塩(つばめ) (ツバメタンカ)
「生命は四つの塩基の偶然」と信じたくなるほどの悲しみ

004:塩(天井桃) (天然通信)
塩辛い涙を呑んで諦めた想い今でも空を彷徨う

004:塩(水野加奈) (水の中)
河のあるほうの出口へゆくときにうす塩しょうゆかなにかが揺れる

004:塩(翔) (ノーベル賞にほど遠く・・・)
えんやこらさぁよんやこらさぁと運ばれて象(かたど)る岩塩 蔓延(はびこ)る尿酸

004:塩(翔)再投稿(11)明らかな誤字の為 (ノーベル賞にほど遠く・・・)
えんやこらさぁよんやこらさぁと運ばれて象(かたど)る岩塩 蔓延(はびこ)る尿石

004:塩(わらじ虫) (楽園 by わらじ虫。)
忘れたら塩になりそうなことばかり囁かれてる気がする夕日

004:塩(平岡ゆめ) (le petit cahier)
塩ひとつまみ鍋に入れパスタを一人分入れる手で顔覆って7分を待つ

004:塩(星桔梗) (風船がわれるまで 2)
塩水を含みて逝った人のいる吾と関わり無き事なれど

004:塩(なゆら) (リッスン・トゥ・ハー)
ママサンノ味噌スープノ塩加減グレイトデスネ、と気を遣われる

004:塩(峰松 隆) (短歌てくてく)
盛り塩の上をつついて逃げてゆく雨上がりの午後の缶蹴り