題詠blog2007

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031:雪

2006-12-27 | 031-040の歌
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030:雪 (ねこちぐら)
さざめくは雪かみぞれか窓越しに窺う先は真の底闇

031:雪 (ねこちぐら)
さざめくは雪かみぞれか窓越しに窺う先は真の底闇

031:雪 (zoe)(すりきれ)
さむいと思ったら雪がハラハラ下からのぼってきました、さむい

031:雪(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
機の下に白く広がるこの雲は雪降る里を覆いておらむ

031:雪(船坂圭之介) (kei's anex room)
いちにんの形に在りぬおほぞらのかなた雪持つみだれ雲なる

031:雪(智理北杜) (智理北杜)
トシのために雨雪を盛る陶椀に手の温もりがこもっていくよ...

031:雪(稚春) (青いキリンの番外編)
「雪国」の冒頭部分を諳じた貴方に運命感じてました

031:雪(柴やん) (明日はきっといいことがある)
雪降りて飛行機飛ばず待ちぼうけ羽田空港を午前2時に飛ぶ

031:雪(みずき) (空)
死のやうな雪の結界 無常とふ心に降らす夜の泡雪

031:雪(はこべ) (梅の咲くころから)
一世とは天から生まれ地に落ちてまた天に帰るは雪のごと

031:雪(ふしょー) (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
雪が来た!天から降りてくる冬を生で見るのは初めてだ!オレ

031:雪(畠山拓郎) (想いまっすぐに)
ラジオから暴風雪警報が積もった恨み如何に晴らさん

031:雪(五七調アトリエ雅亭) (題詠専用ブログ)
銀世界山間(やまあい)湯船雪見酒天然露天至福一時

031:雪(此花壱悟) (此花帖)
骨の折れた傘一つして雪の中ペコちゃんの目がこっち見ている

031:雪(坂本樹) (ひこうき雲)
ぼくたちはきっと知ってる雪の日のてのひらたちが似ていることを

031:雪(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
突忽(とつこつ)に歌めくもののわが裡に噴き出でし朝雪はふりけり

031:雪(オガワ瑠璃) (ことばの調理 ~ レシピ100 ~)
寒戻り積もりし雪を掻き分けて指先凍れど土筆を探す

031:雪 行方祐美 (やまとことのは)
またの名を雪客と呼ぶ国もあり鷺とはひろらに天を飛ぶ鳥

031:雪(惠無) (なんでもない一日)
雪が降り雪降り続き雪積もり雪明りに立つ雪だるまひとり

031:雪 (新井蜜) (暗黒星雲)
窓に雪が積もらなかったから俺は蛍の光で歌集を読んだ

031:雪(はな) (はなことば)
パン作り銀のボウルに粉ふるう春めく昼に豪雪が降る

031:雪(春畑 茜) (アールグレイ日和)
雪雲の暗きをほうと吹きはらふ弥勒の口を春に思へる

031:雪(本田鈴雨) (鈴雨日記)
生まれきて初めての雪見しときに汝が開けし口のまどかなること ~この春十九になる姪へ

031:雪(本田鈴雨)再投稿 (鈴雨日記)
生まれきて初なる雪に瞳(め)をみはり汝が開けし口のまどかなること

031:雪(駒沢直) (題詠blog2007参加用。)
この冬は逢えずじまいの君と雪 春が来てからないものねだり

031:雪(原田 町) (カトレア日記)
ほんの少し降つたぐらゐで騒ぐのね雪国の友のつぶやき

031:雪(新津康) (NOTHING WORKS)
線路沿いの土嚢(どのう)、残雪に見えた。雪の記憶が僕を呼んでる。...

031:雪(フィジー) (逢えなくてもI Love You)
真冬でも雪が降らずに困ってるスキー客等の不満が響く

031:雪(白辺いづみ) (Iduming☆World)
「粉雪」を青筋立てて歌う君の後ろの窓の夕焼けがけだるい

031:雪 (cherish!)
赤い瞳(め)をした雪うさぎ 泣いたんだ 今のあたしとおんなじくらい

031:雪(よさ) (やわらかい螺旋)
一日も雪の降らない首都圏は何事も無くただの日常

031:雪(yuko) (tankaの森)
雪原の中で交わした真剣はあなた様へと誓う愛なり

031:雪(ドール) (花物語?)
懐かしき人たちはみな微笑んで桜吹雪の中にたたずむ

031:雪(小春川英夫) (さるさるパパ)
「ヒマラヤの万年雪になりたい」とマンホールから声が聞こえる

031:雪(蓮野 唯) (万象の奇夜)
二人で逃げる雪山に響きあう心と哀しみと友情

031:雪(暮夜 宴) (青い蝶)
雪うさぎ「ここにいたよ」と南天の赤い実ふたつ囁くように

031:雪(新野みどり) (明日は明日の風が吹く)
舞い落ちる雪をホームで眺めればふと思い出す君の横顔

031:雪 (告げ忘れたこと)
キッチンの硝子のくもりをちいさなゆびでぬぐって春の雪を見ている

031:雪(小早川忠義) (ただよし)
融けたりし雪の結晶見るほどにメグミルクとは悲しき響き

031:雪(帯一鐘信) (シンガー短歌ライター)
 雪の中喧嘩の跡を消すために好きなあの子を思い出してる

031:雪(川内青泉) (青泉の部屋)
十日降り三メートルの雪の壁進む電車三八豪雪

030:雪(田崎うに) (楽し気に落ちてゆく雪)
インパラが綿毛の雪に遊ぶときセンチになった樹の上のヒョウ

031:雪(香-キョウ-) (Sky on Blue)
一瞬で雪が溶けるその様はもっと痛いと叫ぶかのやう

031:雪(再投稿)(香-キョウ-) (Sky on Blue)
一瞬で雪が溶けるその様はもっと居たいと叫ぶかのやう

031:雪(青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
時ならぬ雷鳴を聞きたちすくむ雪と見まごう花びらの下

031:雪(野州) (易熱易冷~題詠blog編)
葉桜の下をゆくなり妊み猫雪の記憶は疾うに失せしや

031:雪(こはく) (プラシーボ)
久しぶり*BackSpace*雪の名のついたフォントを探しています

031:雪(きじとら猫) (きじとら小部屋)
まっさらな雪の野原に横たわり両手動かし天使を描く

031:雪(富田林薫) (カツオくんは永遠の小学生。)
あやふやなカタチのまんまぎこちなく雪どけみずにひたすてのひら

031:雪(磯野カヅオ) (その時の主人公の気持ちを三十一文字で述べよ。)
ヴィーナスを妬む木の芽を育てれば白雪姫を毒の林檎で

031:雪(ダンディー) (旅を愛する男)
暖冬と言われて弥生半ばして東京の空初雪の舞ふ

31.雪(文月万里) (Kagerou つれづれ)
降るならばこの街にこそ降れよ雪なぜ北ばかり責めたてるのか

031:雪 (紫月雲) (resume 1970-2007)
北へ北へむかふ人の手に降りたれば淡雪ほどのさだめと知りぬ

031:雪 (すずめ) (すずめの詩)
梅が枝をたずぬる鳥やわすれ雪 君なき郷に春は告げまじ

031:雪(天国ななお) (お月様は許さない)
ジーンズに雪駄ちゃらちゃらさせながらハチ公前に遅刻したわけ

031:雪(川瀬菜穂) (あしたのわたしは)
なごり雪を聞きながら泣けたように今ただ泣ける歌が聞きたい

031:雪(夏実麦太朗) (麦太朗の鍛高短歌4)
各々が好みのアイスを食べている表の雪は止みそうに無い

031:雪(五十嵐きよみ) (99本の薔薇の花束)
 エンゲージリングを捨ててこの指に飾ってみたい雪の結晶

031:雪(橘 こよみ) (aglio-e-olio)
さらさらとあおむけになり息や雪や肌が灰色のまま祈った

031:雪(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
膝を着く雪原はるか漆黒と見まごう濃き紅を目指して(雪原=せつげん 紅=くれない)

031:雪(野良ゆうき) (野良犬的)
出番なき赤い雪かきスコップの見上げた空はすでに夏色

031:雪(つきしろ) (あめふりぼし)
あきらめのつかないことをかぞえては歩みをとめる むら消えの雪

031:雪(百田きりん) (きりんメモ)
キャッチボールというよりはあたたかい雪を使った雪合戦だ

030:雪(Yosh) (☆生短歌☆)
大雪でも越えねばならぬ一大事 命を賭けた目的成就

031:雪(nnote) (題詠blog2007,nnote)
塵のごと降るぼたん雪泣くことを忘れた女の頬に痛みを

031:雪(萌香) (空の青さをみつめていても)
ゆっくりと雪崩を起こす何一つ確かなものを重ねられずに

030:雪 (佐原 岬) (memo)
いつか雪ハワイに雪がふったとき僕の秘密も見つかるだろう

031:雪(夏瀬佐知子) (夏瀬佐知子の小説のつもり日記)
雪が降るあなたは来ない口を突き頭に浮かぶこんこんと雪

030:雪(吉浦玲子) ([湖]湖蓮日日(これんにちにち))
残雪を舐めやうとして夢は覚む口といふ洞(ほら)所在はあらず

031:雪(本田あや) (明晃晃)
薬指のネイルをなぞりながら君は故郷の雪の話をしたがる

031:雪(sera5625) (日曜日は猫になる)
雪の降る季節に会った君だから 雪がとけたら忘れてしまおう

031:雪(ぱぴこ) (テクテク)
手のひらに降ってしまった雪みたいあなたに言ってしまった言葉

031:雪(遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
いつまでものっぺらぼうの雪だるまみたい なんにも言えなかったよ

031:雪(寺田 ゆたか) ( “たまゆらのいのち”)
雪降らぬ土佐の児われはみすゞかる信濃高原(たかはら) いたく恋ひにき

031:雪(素人屋) (素人屋雑貨店)
くっきりと境目までの雪をかく自称美人の隣りの奥さん

031:雪(愛観) (◆◇ひ と ひ ら こ と ば ◇◆ ~題詠100首と短歌詩~)
雪つぶて日陰に放るどこにへもぶつけぬ想い落ちて砕ける

031:雪(みゆ) (*** はなたんか ***)
雪うさぎ南天の眼で吾を見る もう泣かないで旅立ちの朝

031:雪(稲荷辺長太) (マシンガンスキップ アドリブマニュアル)
「雪が降る真夏」ではなく8月は真冬なのですコアラも寒い

031:雪(逢森凪) (みそじのみそひともじ(再))
語るべき言葉は私にもうなくて雪はただただ降り積もるのだ

031:雪   (翔子) (花こみち)
  溢れでる涙の如し雪柳地表に落ちて風に舞う

031:雪(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
楽しみにしすぎて熱を出した子に窓から見舞う手と雪うさぎ 

031:雪(ももや ままこ) (★SARU×3★)
真夜中のシンと乾いたアスファルト雪がポトポト足跡つける

031:雪(カー・イーブン) (ほぼ31音)
はつなつにひとひらの雪 宮本が約束より二分も早く来た

031:雪(橘みちよ) (夜間飛行)
雪かづく山脈(やまなみ)うつす水張り田車窓に見えてたちまちながる

031:雪(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
降る雪を押し花にして届けたいみたいなことを言えというのか

031:雪(星桔梗) (風船がわれるまで 2)
新雪の頃に私は生き返るあなたの影を白く覆って

031:雪(振戸りく) (夢のまた夢)
わた雪のようにふわりとけずられた氷にレモンシロップかけて

031:雪(aruka) (外灯都市)
雪の夜はみえないこたえさがしましょ白く埋もれた街かどに出て

031:雪(花夢) (花夢)
許されていい頃なのに雪どけの水は澱んでまだここにある

031:雪(ひわ) (十三夜)
雪原の林の中に寝転びて幼子ひとり何を見ている

031:雪(葉子) (三十一文字の声)
神無月はつゆき師走ねゆきなる衣更着きびし卯月だいちが

031:雪(みなと琳) (奇会都市)
粉雪が心に積もり消していくあなたとの小さな思い出までも

031:雪(黄菜子) (月待ち人の窓辺)
まだ雪を知らない子猫長椅子に「SNOW」と呼べば顔をあげたり

031:雪(市川周) (ミルミルを飲みながら)
雪は降るあなたはこない犬がくる(Dogs don't care if it's snow.)

031:雪(あみー) (正直なたましい)
雪だるまだった水溜まりが 春が来た 春が来た 春が来たよと

031:雪(月原真幸) (さ か む け の ゆ び き り 。)
人込みにまぎれていつか見失う私のように消える雪虫

031:雪(美山小助) (小助の和歌2007)
暖冬に 雪を見たいと 君は言う されど叶えず 都の空は

031:雪(霰) (徒花日記)
雪色の朝にきのうの夜のこと覆ってしまっておこうと決めた

031:雪(おとくにすぎな) (すぎな野原をあるいてゆけば)
まっすぐに届けられないこといくつ? すきまだらけで飛ぶぼたん雪

031:雪 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
夜半過ぎ仕事を終えて塩バニラ目を閉じ食めば雪原に跳ぶ

031:雪(村本希理子) (きりころじっく2)
どの脚もささへきれない雪だるまだつたんだらうたぶんわたしは

031:雪(佐藤紀子) (pocoapoco)
昨夜(よべ)の雪少し凍りて陽に光る南天の実の赤をのぞかせ

031:雪(繭) (アブストラクトマイライフ別館)
雪のごときよらなる球あじさいの露甘かりてしずもる夕べ

031:雪(短歌製造機メカ麦3号) (短歌製造機blog)
雪の日は不眠で見ているおじさんと母さんを見たようになりたい(オペ:佐々木あらら)

031:雪(スズキロク) (夏休みはもう終わり)
雪の昼 僕の想像は限界で君の助けを借りてしまった

031:雪(ME1) (FILL mobile)
 溢れ出す想いよ想い雪崩れ込む そんなふうにさ生きてたいんだ  

030:雪(さかいまみ) (恋するキモチ。)
舞う雪に凍える手と手絡めながら君のポケットに同居させてね

031:雪(さかいまみ) (恋するキモチ。)
舞う雪に凍える手と手絡めながら君のポケットに同居させてね

031:雪(佐倉すみ) (ありがとベティ)
雪の降る速度ですべて塗り替えて寒さは忘れることの代償

031:雪(澁谷 波未子) (沈思黙考)
雪よりも白く輝く指先に バラの花弁を拾ふ兄嫁...

031:雪(きくこ) (きくこ)
年経ればかしらの雪の積もりたる嫗のまなこ優し賢こし

031:雪 (ほわほわの森)
真夏日の中で詠む歌 雪の文字 コタツの上の アイスみたいな

031:雪(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
真夏日の中で詠む歌 雪の文字 コタツの上の アイスみたいな

031:雪(小籠良夜) (《冥の逸脱》)
深海に降る雪を見つ 我が星のいづくにもなき光景なれど

031:雪(遠野アリス) (ジムノペディ)
柔らかな雪降る夜は泣きたくなるの あなたが隣にいない夜

031:雪(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
雪降ればしら骨軋むうつし身の真白にほろぶきよき日あらめ

031:雪(描町フ三ヲ) (水面走行)
完璧なハッピー一度くらいなら割れるくす玉舞う紙吹雪

031:雪(桑原憂太郎) (桑原憂太郎の短歌Blog)
8の字の計算問題解いた後今日もE男は雪だるまをかく

031:雪(A.I) (Private Window)
街中の洗濯洗剤買い占めて雪に見立ててばらまけばよい

031:雪(やすまる) (やすまる)
つめたい/あたたかいものが絶え間なく空から降りてあたしを雪ぐ

031:雪(滝秋 邑嘉) (エンバラスド・クウェアティ)
動かない 睫毛の先を雪にして目を覚ます日を待っているから

031:雪(+イチゴ+) (+ イ チ ゴ ノ ウ タ +)
雪のよに 降り積もっては消えてゆく 淡い気持ちと云えない言葉

031:雪(うめさん) (今日のうた)
雪の日に生まれたる子を由紀彦と名付けたかりきと言ふ人のあり

031:雪(ちえりー) (あんな話こんな話)
綿帽子かぶりて去り行くあの娘へと幸せ運べ初雪の舞

031:雪(末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
雪解けのようにかためた手をほどくまだ少しずつそして大きく

031:雪 (タンカデカンタ)
雪女 あっさり溶ける弱さより火をも凍らす強さ持て君

031:雪(椎名時慈)再投稿 (タンカデカンタ)
雪女 あっさり溶ける弱さより火をも凍らす強さ持て君

031:雪(桶田 沙美) (31Words Runner #011)
交わりて熱き唇紅を差す雪国の朝真白な肌に

031:雪(里木ゆたか) (木犀の灯り)
遅き夏始まる日にぞ別れ告ぐ 果てなき空を持ちぬ雪国

031:雪 (一夜) (短歌るBlog)
猛暑日に雪を降らせる宣伝に 見とれてしばし暑さ忘れる

031:雪(ハルジオン) (ハルジオン デイズ)
果てしなくひとりぽっちの雪野原世界の終わりはキミに会いたい

031:雪(岡元らいら) (3+1-題詠blog2007-)
はつなつの光まぶしくいつまでも汚れた根雪がある場所にいる

031:雪(史之春風) (はちぶんめblog)
雪の中をひた走り行く貨物車よ(ひとりにしてよ)(ひとりにしてよ)

031:雪(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
若き日は遠い幻 雪野原 消えた足跡いま春なれば

031:雪 (ソーダ・ファウンテン)
たいせつな悲しみなんだ ほら雪の日は暖房がよく効くでしょう

031:雪(青山ジュンコ) (take it easy)
手のひらで遊ぶ文鳥はばたいて綿雪のような羽がひとひら

031:雪(y*) (Perl Python)
雪合戦忘れたふたり節々に泥の混じったことば投げ合う

031:雪(遠山那由) (百億粒の灰の鳴る空)
雪という言葉を知らぬマンションの猫が見つめる流星の空

031:雪(わたつみいさな。) (乱切りくじら)
君の目に吹雪く季節がじんわりと背筋を伝う 春は、まだか

031:雪(David Lam) (でたらめなうたどもよ!)
初雪の頃があなたの誕生日 忘るを許してくれぬ風花

031:雪(兎六) (一人暮らしの日記)
ワンルームマンションに降る淡雪の……はいごめんなさい掃除します

031:雪(みち。) (幸福アレルギー。)
美しいままじゃ死ねないこの雪も泥にまみれてぐちゃぐちゃになる

031:雪(みずすまし) (水紋)
降る雪も溶ける大地のぬくもりは春のやさしさあなたの吐息

031:雪(橋都まこと) (笑ってどこでもサヴァイヴァル)
故郷なき我の故郷に近きもの 雪国の冬へいつか還らむ

031:雪(今泉洋子) (sironeko)
ふつくらとお餅のやうに会ひたしと深夜メールに雪降り初むる

031:雪(川鉄ネオン) (今週の俺が俺が)
破られた手紙にひらり雪が降る春まで絶対七キロ痩せる

031:雪(小埜マコト) (カルアミルクを飲みながら)
もう何も言わない君を海にまく 船上から見た雪は青くて

031:雪(紫歌) (歌つくろう)
雪おんなと語り合はん松明の灯り小さき約束の場所

031:雪(藤原 湾) (湾の創作の日々。)
雪だるま 雪合戦に そりすべり 子どもたちは 犬のようだ

031:雪(pakari) (魔法文明)
どこからが陸であるかと問う君をみたくて雪の故郷へ呼ぶ

031:雪(はせがわゆづ) (迷走ランドセル)
初雪に願いを込めればもう一度あなたに好きといえる気がして

031:雪(空色ぴりか) (題詠100首2007/空色ぴりか)
雪が一番美しいのはひとしきりつもった夜の月の出の頃

031:雪(詩月めぐ) (かじられちゃったお月様)
まだ誰も踏み入れていない雪面にふたりの足あと残しておきたい

031:雪(夢眠) (夢眠(ムーミン)∞日々綴り)
薄く雪降り始め路(みち)車止めチェーンを巻いた遠い二人は

031:雪(内田かおり) (題詠2006深い海から)
 吹き下ろす風しみじみと冷たくて嶺白くあり雪の息づく

031:雪(やや) (言の葉たち)
南国の血をひく睫にはりついたかなしみ色の雪の結晶

031:雪(佐藤羽美) (hinautamemo)
庭園へ十一月の降雪を知らせるグレーの動物が来る

31:雪 (題詠100首blog-あいっちのうたあそび。)
恋人とあした雪見にゆくような静かな恋をいつかしてみむ

031:雪(西巻 真) (題詠100首のためのブログ)
半島に雪しんしんと降りにけりやがて死にゆく帝国である

031:雪(杉山理紀) (2007R57577)
バス停で夜明けを待った悲しみに汚れた雪が溶けてゆくまで

031:雪(水野彗星) (彗星不動産)
妖精がついたハンコにちょっと似た雪やこんこん根性焼きの痕

031:雪(近藤かすみ) (気まぐれ徒然かすみ草)
解きかけのクロスワードの白枠が埋まらぬ 外は一面の雪

031:雪 (お気楽堂) (楽歌三昧)
降りしきる雪に紛れる足跡もあの三叉路で捨てた女も

031:雪(しろ) (星月夜)
明烏夢泡雪(あけがらすゆめのあわゆき)新内の教室のまへしばし立ち聞く

031:雪(K.Aiko) (「夢幻館」-別館-)
舞い降りる雪の冷たさ あの人に微笑みながら裏切る 溶ける                

031:雪( 夜さり) (夕さり夜さり)
払暁の雪裡川(せつりがは)中州ねむりゐる丹頂鶴の遠目に黒し

031:雪(animoy2) (I (愛)短歌)
はらはらと白き雪舞う公園で 手をつなぐのだポケットのなか

031:雪(*ビッケ*) (とっても短い今日の歌)
雪の日の人も車も街並みも空も地面も白と同化す

031:雪(瑞紀) (歌信風(かしんふう))
どのように愛せばいいかわからない淡雪かんの口どけやさし

031:雪(長谷川智) (烏のつぶやきα)
ましましと雪の下から笑い声新調したブーツを舐めるな

031:雪(萩 はるか) (Betty's second Bar)
粉雪よ我が肩を抱け髪を梳け冬の孤独はうつくしくあれ

031:雪(水野月人) (新月の夜に)
雪の日でなくてよかったピンポンも押せずに帰る足跡ばれぬ

 031:雪 (minto) (あすとろさいと)
 しつかりと味付けしたる惣菜は雪花菜にしいたけ里芋を入れ

031:雪 (     Popん?TANKA)
雪原を紅く染め上げ日の丸のごとく正義とテロリスト逝き

031:雪(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
面会をゆるされた朝あたらしい雪を踏みつつそのまた先へ

031:雪(笹井宏之) (【温帯空虚】)
雪であることをわすれているようなゆきだるまからもらうてぶくろ

030:雪(miho) (短歌げいと)
いつまでの溶けない万年雪のように僕の心に残るのは未練

031:雪(木下奏) (ブログ・キ・カーデ - 木下奏 blog)
甘いもの大好きなキミ熱帯夜雪みたいなアイスを頬張る

031:雪(moco) (LyricHolic)
新雪が隠す ぼくらの足跡も街も記憶もいつかの夢も

031:雪(みにごん) (MINI'S LIFE blog)
投げつけるための言葉を隠してよ違う瞳が雪を見ている

031:雪(たか志) (象と空)
初雪の匂いも忘れ生きているあれは確かに十代の頃

031:雪(寒竹茄子夫) (鮎と銀杏)
静謐に内耳の冴ゆる朝まだき窓のむかうは初雪の自治領

031:雪(里原志穂) (空の下で)
始まりはきっとこんな風に問う二人の間雪落ちる時

031:雪(宵月冴音)  (新銀星亭~Nova Villa Argentee D'Etoile~)
降りきたる雪ふらんすの言葉ではナジュといふならああこれはナジュ

031:雪 (砺波湊) (トナミミナト2007)
傾けたテーブルソルトいつだってわたしのために降る雪がある

031:雪(平岡ゆめ) (le petit cahier)
いい人になりきることもできたっけ雪も桜も音なく積もる

031:雪 (冬の向日葵)
またひとつ次の季節がやってきて変わらぬままにちらほらと雪

031:雪(浅葱) (空耳の森*番外地)
何百回何千回と活躍し雪平鍋の取っ手が緩む

031:雪(小野伊都子) ( cahier bleu)
清らかな雪の匂いがするひとと銀杏並木を歩いています

031:雪 (JEUX INTERDITS)
初雪に我を重ねて貴方へととけずに残る思い出となれ

031:雷(野田 薫) (COLORFUL∞PILE)
雷が鳴っているうちは静かだった気持ちがバスルームで騒ぎ出す

031:雪 (二子石のぞみ) (はすのうてな (題詠ブログ))
頭上にて積雪ははや緩みゆくいつか世界は落ちるだろうか