出水麓武家屋敷群 出水麓歴史館 （鹿児島県出水市）

今回は、鹿児島県出水市にある出水麓武家屋敷群に行ってみた。

江戸時代、薩摩藩は本城である鹿児島城（鶴丸城）を中心として、藩内約100か所に「外城（とじょう）」と呼ばれる地方支配の拠点を置き、
地方行政と軍事を一体化した独自の領国支配体制を取っていた。
「外城」には、仮屋と呼ばれる役所を中心に半農半士である郷士の住宅と陣地を兼ねた武家屋敷集落が配置され「麓（ふもと）」と呼ばれていた。
その中でも肥後国との境に近く防衛上重要な場所であった出水麓の「外城」は、藩内で最初に置かれ規模も最大であった。

　
出水麓には現在でも数多くの武家屋敷が現存しており、出水市出水麓として国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。

まずは出水麓のガイダンス施設「出水麓歴史館」に行ってみた。
出水麓歴史館では、鎧や兜などの武具、古文書などの歴史資料の展示、武家屋敷のジオラマ模型や映像、
VR体験などで出水麓の歴史と文化を理解する事ができる。

　
土日は観光牛車の運行があるようだ。　　　　　　　　　　　　　　出水麓歴史館、竹添邸、税所邸の共通入館証のバッジ

出水麓には現在でも数多くの武家屋敷が現存しており、「出水市出水麓」として重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。
また、日本遺産「薩摩の武士が生きた町 ～武家屋敷群「麓」を歩く～」の構成資産の一つとしても認定されている。

　
ガイダンスゾーン　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　常設展示室

出水麓歴史館を見学した後は出水麓武家屋敷群を散策してみた。

【散策地データ】
名称：「出水麓歴史館」
所在地：鹿児島県出水市麓町10-39
形態：郷土博物館
開館時間：9:00～17:00（入館は16:30まで）
入館料：大人（高校生以上）510円 　小中学生300円
※出水麓歴史館、竹添邸、税所邸の共通入館料
休館日：毎月第3水曜日（休日にあたる場合はその翌日）
駐車場：有（無料）