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だいぢのEasyBassing

初めはバス釣行記のブログだったんですが…。
関東を中心に釣りや散策に出掛けていましたが…。
熊本県民になりました。

熊本県指定史跡 才園古墳 (熊本県あさぎり町)

2021年02月13日 | 散策記
今回は熊本県南部に位置する球磨郡の町村を散策してみた。
まずは、熊本県球磨郡あさぎり町にある熊本県指定史跡「才園古墳」に行ってみた。

 
出土した「りゅう金獣帯鏡」は金メッキの鏡で、日本で3枚しか発見されていない貴重な鏡のようだ。

(現地解説板)
  熊本県指定史跡 才園古墳群 
 この古墳群は、免田町永才区の旧才園公民分館跡の周囲にある4基程の古墳からなるといわれ、通称、才園の四つ塚と呼ばれています。
 この古墳は、昭和13年2月、村の公会堂(公民分館)建設のため地開きした際、石室に掘りあたって見つかりました。
古墳は1号墳と2号墳のみが残っており、一般にこの2号墳が才園古墳と呼ばれ、才園古墳出土品として国指定重要文化財
(昭和33年2月8日指定)に指定されている「りゅう金獣帯鏡」をはじめ馬具類等、数多くの遺物が副葬されていました。
 現存する遺構は主軸が南西に向かう小規模な横穴式石室で、現在は封土がなく完全に露出しています。
玄室奥行2.22m・幅1.22 m・高さ1.20mを有し、天井石を失っています。石材は阿蘇溶岩の自然石と切石が併用されています。
集壁は各1枚の巨石を立て巡らし、羨門部は2枚の切石で両抽石を構成し、外側より扉石で塞がれるようになっています。
 この古墳は不用意に発掘されたものですが、昭和13年5月の『才園古墳調査報告 郷土雑誌 球磨』によると、
『石室の内部と羨道には丹が塗られ、底には礫を敷き、その上に扁平な剥石が敷き詰められていた』とあり、
『刀剣類は奥壁近く、鏡と玉は中央に、轡その他の馬具類は入口付近に置かれ、土器類は全部石室の外にあった』とあり、
土器類には完形品はなく、人骨も残らず、埋葬については一体の埋葬か、二~三体の追加合葬なのか明らかではありません。
才園古墳は、副葬品からも推測されるように、この時代の球磨郡のなかでも有力だった人達が残した墓です。
大切に守り、私達の子孫にも伝えていきましょう。
                                                  2008年 あさぎり町教育委員会

 
古墳時代後期の円墳と考えられている。


近くにあった、くま川鉄道「おかどめ幸福駅」にも寄ってみた。
日本で唯一「幸福」の名前が付く現役の駅とのことである。
駅名の由来は、近くにある岡留熊野座神社が幸福をもたらす神社として尊崇を受けていることから命名されたようだ。

 
現在、くま川鉄道は令和2年7月豪雨で被災して以来全線が運休している。復旧には相当な時間が掛かるようだ。

【文化財データ】
名称:熊本県指定史跡「才園古墳群」
所在地:熊本県球磨郡あさぎり町免田西1248−1
時代区分:古墳時代後期(6世紀後半)
形態:古墳群 円墳
開放時間:常時開放
駐車場:無

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