今回は熊本県玉名市で開催されている「第32回 高瀬裏川 花しょうぶまつり」を見に行ったついでに近くの古墳にも寄ってみた。
「石貫穴観音横穴」「石貫ナギノ横穴群」は、熊本県北部を流れる菊池川支流の繁根木川右岸に所在する横穴墓群である。
南北に細長い丘陵の西側崖面に石貫穴観音横穴が5基、東側崖面に石貫ナギノ横穴群が48基確認されている。
古墳時代後期の6世紀中頃に築造されたと考えられる横穴墓で、入口の飾縁には赤や白などで文様が描かれている装飾古墳である。
石貫穴観音横穴
丘陵の中腹にある。 急な階段を上るとお堂がありその奥に横穴墓がある。
(現地解説板)
国指定史跡 石貫穴観音横穴
大正10年3月3日指定
石貫穴観音横穴1号墓から3号墓の装飾は、入口にアーチ状の飾縁が付き、赤や白の円文などで彩られています。2号墓内部の屍床上部には、
瓦屋根の軒丸瓦を模したような庇状の突起が設けられており、屍床奥壁には千手観音像が浮き彫りされています。
さらに奥室には観音像が安置されており、他の横穴墓にはみられない特徴を有し、全国的にも例がない貴重な横穴墓です。
石貫穴観音横穴のふもとの安世寺地区には、かつて中世寺院の安世寺が開かれていたとされ、
寛正2(1461)年に藤原為安(菊池一族、石貫在住の有力者)が、菊池の臨済宗正観寺第15世笑耘和尚を招いて建立したと伝えられています。
現在は廃寺となっており、横穴墓も寺院の施設の一部になっていた時代があったと考えられます。
玉名市教育委員会 平成24年2月
お堂の奥の崖面に横穴墓がある。 入口にはコウモリ除けネットが設置されているが、移動させて内部を見学する事ができる。
石貫穴観音横穴から約500mほどの場所には「石貫ナギノ横穴群」がある。
石貫ナギノ横穴群
崖面に48基の横穴が確認されているが、そのうち15基に装飾が施されている。
(現地解説板)
国指定史跡 石貫ナギノ横穴群
大正10年3月3日指定
この横穴群は菊池川支流の繁根木川の右岸に位置しており、阿蘇凝灰岩の東側崖面に、250mにわたって分布している。
大正6年(1917)の梅原末治氏の調査で42基、その後の県教育委員会の調査で48基が確認されているが、未確認のものが埋もれている可能性がある。
墓室の天井は切妻・寄棟・アーチの三種があり、羨門(入口)には二重、三重の飾縁に円文、同心円文、三角文を赤や線刻で描いている。
とくに墓室内には舟や弓、矢、大刀などが描かれ興味深い。このように文様のあるものを装飾横穴と呼び15基が確認されている。
墓室の平面形は中央に通路を設け、その正面と左右に3区の屍床をもつものが多い。
また、内部からは鉄製の鉾、鏃、玉類などが見つかっている。
北西方向約400mに石貫穴観 音横穴(国指定史跡)がある。
熊本県教育委員会(平成元年3月建)
【文化財データ】
名称:国指定史跡 「石貫穴観音横穴」「 石貫ナギノ横穴群」
所在地:熊本県玉名市石貫
時代区分:古墳時代後期(6世紀中頃)
形態:装飾古墳(横穴墓)
見学可能時間:常時開放
駐車場:有(無料)
横穴墓を見学した後は、帰路途中にあった「しらさぎの足湯」に寄ってみた。
玉名温泉の温泉街の入口にある「立願寺公園」内ににある無料で利用できる足湯である。
池や小川の水は全て温泉である。お湯の温度は結構高めである。
市が管理し定期的に清掃されているようで、足をつけるには十分の清潔感である。数名の方が訪れていた。
帰路途中で玉名市天水町南部にある実山(げんやま)展望公園にも寄って景色を眺め、アゲハ蝶類を捕ってみた。
実山の山頂、標高198mに位置する展望公園で、芝生広場や遊具があるほか、桜やアジサイの名所にもなっているようだ。
周辺は柑橘畑が広がっているのでアゲハ類の蝶が多く飛んでいる。
展望台からは有明海や島原半島が一望できる。
帰路についた。
「石貫穴観音横穴」「石貫ナギノ横穴群」は、熊本県北部を流れる菊池川支流の繁根木川右岸に所在する横穴墓群である。
南北に細長い丘陵の西側崖面に石貫穴観音横穴が5基、東側崖面に石貫ナギノ横穴群が48基確認されている。
古墳時代後期の6世紀中頃に築造されたと考えられる横穴墓で、入口の飾縁には赤や白などで文様が描かれている装飾古墳である。
石貫穴観音横穴
丘陵の中腹にある。 急な階段を上るとお堂がありその奥に横穴墓がある。
(現地解説板)
国指定史跡 石貫穴観音横穴
大正10年3月3日指定
石貫穴観音横穴1号墓から3号墓の装飾は、入口にアーチ状の飾縁が付き、赤や白の円文などで彩られています。2号墓内部の屍床上部には、
瓦屋根の軒丸瓦を模したような庇状の突起が設けられており、屍床奥壁には千手観音像が浮き彫りされています。
さらに奥室には観音像が安置されており、他の横穴墓にはみられない特徴を有し、全国的にも例がない貴重な横穴墓です。
石貫穴観音横穴のふもとの安世寺地区には、かつて中世寺院の安世寺が開かれていたとされ、
寛正2(1461)年に藤原為安(菊池一族、石貫在住の有力者)が、菊池の臨済宗正観寺第15世笑耘和尚を招いて建立したと伝えられています。
現在は廃寺となっており、横穴墓も寺院の施設の一部になっていた時代があったと考えられます。
玉名市教育委員会 平成24年2月
お堂の奥の崖面に横穴墓がある。 入口にはコウモリ除けネットが設置されているが、移動させて内部を見学する事ができる。
石貫穴観音横穴から約500mほどの場所には「石貫ナギノ横穴群」がある。
石貫ナギノ横穴群
崖面に48基の横穴が確認されているが、そのうち15基に装飾が施されている。
(現地解説板)
国指定史跡 石貫ナギノ横穴群
大正10年3月3日指定
この横穴群は菊池川支流の繁根木川の右岸に位置しており、阿蘇凝灰岩の東側崖面に、250mにわたって分布している。
大正6年(1917)の梅原末治氏の調査で42基、その後の県教育委員会の調査で48基が確認されているが、未確認のものが埋もれている可能性がある。
墓室の天井は切妻・寄棟・アーチの三種があり、羨門(入口)には二重、三重の飾縁に円文、同心円文、三角文を赤や線刻で描いている。
とくに墓室内には舟や弓、矢、大刀などが描かれ興味深い。このように文様のあるものを装飾横穴と呼び15基が確認されている。
墓室の平面形は中央に通路を設け、その正面と左右に3区の屍床をもつものが多い。
また、内部からは鉄製の鉾、鏃、玉類などが見つかっている。
北西方向約400mに石貫穴観 音横穴(国指定史跡)がある。
熊本県教育委員会(平成元年3月建)
【文化財データ】
名称:国指定史跡 「石貫穴観音横穴」「 石貫ナギノ横穴群」
所在地:熊本県玉名市石貫
時代区分:古墳時代後期(6世紀中頃)
形態:装飾古墳(横穴墓)
見学可能時間:常時開放
駐車場:有(無料)
横穴墓を見学した後は、帰路途中にあった「しらさぎの足湯」に寄ってみた。
玉名温泉の温泉街の入口にある「立願寺公園」内ににある無料で利用できる足湯である。
池や小川の水は全て温泉である。お湯の温度は結構高めである。
市が管理し定期的に清掃されているようで、足をつけるには十分の清潔感である。数名の方が訪れていた。
帰路途中で玉名市天水町南部にある実山(げんやま)展望公園にも寄って景色を眺め、アゲハ蝶類を捕ってみた。
実山の山頂、標高198mに位置する展望公園で、芝生広場や遊具があるほか、桜やアジサイの名所にもなっているようだ。
周辺は柑橘畑が広がっているのでアゲハ類の蝶が多く飛んでいる。
展望台からは有明海や島原半島が一望できる。
帰路についた。