CareTaker 's Log

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パリコレ、何これ

2006-11-15 22:59:02 | 
「日の丸」デザインに緊張感 コムデギャルソンの挑戦

日の丸は美しいか? 10月に開かれた07年春夏パリ・コレクションで、コムデギャルソン(川久保玲)が日本の国旗をモチーフにした新作を発表し、少なからぬ反響を巻き起こした。大きな反発や非難はなかったが、会場で感じられた戸惑いやあいまいさに、日の丸や日本への視線が透けて見えた。
日の丸をプリントした白地のジャケット=10月2日、パリで(撮影・大原広和氏)


 コムデギャルソンのショーでは、赤い太陽がほぼすべての服に登場した。Tシャツにプリントされ、続いてジャケットやスカートの大きな模様になり、「白地に赤」は抽象的なストライプとしても使われた。

 デザインの主題は紛れもなく「日の丸」だった。ショーの音楽や演出はことさら日本を強調するものではなかったが、観客席には互いの反応を探り合うような、緊張感が走った。

 ショー後の舞台裏で、川久保氏は「主題はキュービスム」、日の丸は「究極のシンプルな美しいデザインなので」と語った。服の形と日の丸を解体して新たに構成したとの趣旨だった。

 しかし解体・再構築についていえば、川久保氏は従来もっと冒険的で精巧に積み重ねてきた。立体を平面上で表現するキュービスムも、もともと立体である服にはあまりそぐわない。

 言外に意図したのは、日の丸イメージの再構築だったのではないか。日の丸を抱いた服は、赤と白、強さとフェミニンなしなやかさ、攻撃性ともろさ、といった対比に富んでいた。

 海外のメディアでは、フィガロ紙は「日本はキレる? 伝統に亀裂が? 川久保はそう言っているように見える」。スタイル・ドット・コムは「安倍晋三が新首相に選ばれ日本が微妙な転換期にある今、あの赤い丸に注目せざるを得ない」として、「彼女は自身が思う純粋な日本の美をあえて表明した」と評した。

 だが、こうした明快な言い方は例外的。ヘラルド・トリビューンの「川久保の反逆的な直感」など、日の丸については踏み込みを避けた論評が多かった。

 中国や韓国の観客は会場にほとんどいなかった。ベトナム人デザイナーは「彼らが冷静に受け止めるかどうか疑問だね」と語った。

 川久保氏にも日の丸使用へのためらいはあったという。造形としての美しさに「送り手も受け手も素直になれない」、すっきりとしない、あいまいな状況へのいら立ちを、帰国後、示した。そして「国にも何とかしてもらわないと」と。

 ショーでは、出来損ないの日本髪のようなヘアや下手な白塗りメークなど、近代日本の西欧化のちぐはぐさを揶揄(やゆ)するような毒もはらんでいた。だが、服全体は極めて美しかった。

 「色々ありましたけれども……」。今回の新作は、批評性を保ちつつも日の丸に象徴された近・現代日本を何とか引き受けようとする試みだったようだ。

 この姿勢は、日の丸や日本の美しさを安易に語ることへの警鐘でもある。しかし最も挑戦したかったのは、批判も肯定もしにくい状況だったように思える。

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普通にデザインはデザインで楽しみましょうよ。

「服全体は極めて美しかった。 」
だったら、それでいいではないか。それで何故戸惑いやあいまいさを感じるのか。

「中国や韓国の観客は会場にほとんどいなかった。ベトナム人デザイナーは「彼らが冷静に受け止めるかどうか疑問だね」と語った。 」
このことこそ、世界の人々が日の丸についてどう思っているか端的に表している。普通の人は日の丸自体は単なるデザインとしてしか見ていない。それで火病を起こして暴れるのがおかしいのだと。

国旗は国旗で尊重すればいいではないか。それをムキになって燃やしたりしているのが馬鹿馬鹿しいのだ。そんなのに私たちの感覚をあわせてあげる必要などないのだ。だいたい、それほど主義主張があってやっているわけでもない。アメリカが気に入らなければ星条旗を燃やす。日本が気に入らなければ日章旗を燃やす。北朝鮮が気に入らなければその国旗を燃やす。単に憂さ晴らしの公開放火にすぎない。その程度のことに、我々日本人がマトモに考慮してあげるのは馬鹿らしいというものだ。

「しかし最も挑戦したかったのは、批判も肯定もしにくい状況だったように思える。」その言論封殺を行っているのが自分という意識は無いのだろうな。

もし国旗をデザインで用いるのが問題なら

デビット・ボウイなどにも文句を言ってこい。
David Bowie Earthling  


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