CareTaker 's Log

主にスタートレックのことについて書くつもりが、
いつの間にやら日々思ったことについて徒然と。

これからはPCか携帯か

2007-03-03 01:28:12 | PC
パソコン見放す20代「下流」携帯族

 衝撃だった。パソコン(PC)が使えない団塊世代以上の高年齢層の断層を「デジタル・デバイド」と呼ぶが、第二のデバイドが出現したのだ。20代の若年層である。まさか、と思うなかれ。高額のパソコンを持たない彼らは、インターネット利用を安価な携帯電話で済ませてしまう。PC族と携帯族の「デバイド」――それはネットにも「下流社会」が出現したことを意味する。




 第二のデバイドが裏付けられたのは、ネット利用動向の調査サービス会社ネットレイティングスが昨年11月に公表した「データクロニクル2006・ファクトシート」。

 2000年4月から06年3月までの6年間でのPCサイト利用者の年齢構成比のグラフがショッキングだった。これまでネット利用を牽引してきた20代の比率が劇的に下降線をたどり、直近では全世代の11.9%に過ぎず、50代(11.8%)にほぼ並んでいる。20代人口の減少も反映しているとはいえ、これまでの常識を覆すような数値が出たのだ。

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音声や動画を組み合わせるアドビ製のソフト「フラッシュ」に対応した上に、同時に三つまでのサイトをタブで瞬時に切り替えられる「タブブラウズ機能」まで搭載した。これはマイクロソフトのPC用ブラウザー「IE」(インターネット・エクスプローラー)ですら最新版で搭載したばかりの高度な機能である。ほかに「ワード」「エクセル」、PDFファイルなども直接ダウンロードが可能で、PCと変わらない速度で表示させることができる。

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誰でも簡単にネットが利用できる携帯は、ネット利用の底辺を拡大する役割は果たしたかもしれないが、同時に「コンピューターに対する知識の欠如」や「キーボードで字を打てない」という、まるで高齢世代かと見紛うような退化を若い世代にもたらしはじめている。

 それを象徴するような笑えぬ事態が起きた。昨年11月19日夜、auでメールが送受信しにくくなる通信障害が発生。知らずにメールを送信すると、携帯電話に「送信できませんでした(110)」という画面が表示された。この「110」をエラーコードでなく、問い合わせ電話番号と勘違いしたユーザーが、警察の110番に電話をかけるという珍事が、全国で5700件も起きたのだ。

PCを使い慣れた人なら「110」が理解不能でも、ある程度は見慣れているから、まさか110番するような非常識な行動には出なかったのではないか。携帯の普及による「PCイリテラシー(文盲)層」の増加は、こうした社会常識にも大きな断層を生じさせる可能性があるのだ。

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もっと大きいのは社会のデバイドだろう。ある携帯サイトの掲示板に「もうPCは要らない」と書き込んでいた20代の男性は、見習い期間を終えたばかりの美容師。朝早く出勤して開店準備、帰宅も夜11時を回ることが少なくない。土日は書き入れ時で休めないし、予約を入れてくれる指名客を逃さないよう平日ものんびり休んでいられない。休日は週に1日あるかないか。仕事でPCを使うわけではないから、わざわざ自宅にPCを据え、月額数千円もするブロードバンド(高速大容量)回線を引く必要を感じないという。

 ここに浮かぶのは「格差社会」ではないのか。PCが操作性や安定性からみて未熟な製品であることは事実だが、ホワイトカラーは当分、PCインフラに依存しなければ仕事ができない。しかしブルーカラー、あるいはフリーターは必ずしもPCを必要としない。ノートブックで十数万、デスクトップで最低7~8万円するPCを買うカネも時間も置く場所もないのだ。彼らが20代の「PC音痴ネットユーザー」である親指族の正体なのである。

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なんでもかんでも格差社会って言葉を使えばいいってもんじゃないと思いますがね。大体、ネットできるってだけなら5~6万でいけることを考えれば携帯本体に2~3万使って月2万の携帯の料金払ってたらトータルで考えたらどっちが高いか明らかでしょ。ブロードバンドって言っても日本のブロードバンドの料金って世界的に見ても3000円くらいからと格安ですよ。

しかもいくら携帯が高機能化し、今後もさらに高機能化することは確実と言えども、PCの代わりを務めるにはまだまだでしょう。エクセルが見れるったってせいぜい3インチの画面内で数値を変えたり、数式を書いたり、ましてやマクロを組んだりなんてできるはずもなく。

記事では20代の家庭内PCからのウェブ使用者の割合が激減しているとなっていますが、逆に10代の割合は増加しており、若者だから・・・ってのは当てはまらないような気がします。他の高年齢の年代がPCに対応してきたのと必要としている情報の差ではないでしょうか。携帯でいろいろできるのは他の世代でも同じことであり、20代だけが減少するのもおかしな話です。

なんらかの知識を必要としてネットを検索する場合であれば、携帯よりはPCのほうが使い勝手がいいでしょうが、どこか出かける先への電車のルート検索や天気予報、美味しい料理店の検索であれば携帯のほうがよっぽど便利です。そうした使い方の違いがこの調査に現れているのではないでしょうか。

「「110」をエラーコードでなく、問い合わせ電話番号と勘違いしたユーザーが、警察の110番に電話をかけるという珍事が、全国で5700件も起きたのだ。」
これって携帯かどうかに関係なく、単に基本的な社会の常識を持ち合わせているかどうかだけの問題ではないでしょうか。


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