『わたいの大好きなママと、お兄ぃちゃんが、インフルエンザにかかって寝込んでるの。ご飯はね、お姉ちゃんが作ってるのよ。えらいでしょ』
『インフルエンザってなぁに、どこにいるのかなぁ』
『ロンたんて、ジンジーと似て、あったま悪いんだぁ。ね、ハルイチさん。』
『パパが言ってたよ、世の中不景気になって、インフレになると流行するものだって』
『でもどこに、インフレってあるんだろうね、ちょっと探してみようか』
『ここにもないし』 『インフレやぁい』
『こっちに行ってみようか』
『どこにもインフレなんて落ちてないや』
ここでは、切り倒された柿木に、雪なめこ(えのきだけ)を植えようとしている、元気な老人がいただけでした。
インフレも、インフルエンザも見つけることのできないワンちゃん達でした。風邪はひくけれど、犬インフルエンザってあるの?
インフレの世の中、弱い立場の人から首を切り、インフルエンザにかかってもお医者さんに見てもらえない人がたくさんいることでしょう。こいずみさん、しもじもの痛みはもう充分です。あそうさん。お医者さんにかかれない苦しみを、味わってみたらいかがですか? 暖房のないところで生活してみてください。お金のかかる道路や、ダムや、新幹線や、オリンピックはいりません。みんなが、安心して生活できる世の中を早く作ってもらいたいものです。
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