
寒い、寒い。雪は幸いうっすら積もっているだけで、大した事はないのですが、ともかく寒いですね。
学生の時、東京のビル街に吹くからっ風の寒さにも驚きましたが、やはりこちらの零下の地表から来る寒さは半端ではありません。雪が積もった方が寒さを感じないのって、雪の無い地方の方には分かってもらえないかもしれません。
初めて東京でクリスマスを迎えた時は、やはり何かおかしい感じがしました。それまでたっぷりの雪のあるホワイトクリスマスを過ごしていたので、何か物足りない感じがしたものです。風が冷たいので寒いのですが、かといって雪国で着るような防寒着を着る程ではありません(結構着ている人がいるのですが・・・ちょっと大げさのような気がして・・・)。かと思うと、半袖のTシャツ一枚で、街をうろうろしている人がいる。東京の大きさを感じました。
先日テレビの番組で私がうろうろしていた街の特集をしていて、懐かしく感じたり、変化に驚いたりしました。
私が4年間住んだのは文京区の関口というとこで、椿山荘や東京カテドラル(カトリックの日本総本山です)、田中角栄さんの家やポン女(日本女子大)などがすぐそばという、超高級住宅街でした。私が間借りしていた家は、その超高級住宅地になぜか取り残されていた戦前からのボロ家。路地奥に建っているそのボロ家の横路地の裏口が、私の部屋への玄関でした。小さい流しがついた6帖二間で、22000円でした。友人と二人で借りました。トイレは大家さんのとこに借りに行かなければなりませんでした。
銭湯までも大分歩かなければならなくて、不便な事も多かったのですが、友人達が毎日のように来て、毎日泊まっていって、毎日青臭い議論を延々と朝方までして・・・大家さんもうるさかったと思いますが・・・一度も注意をされることはありませんでしたね。いい大家さんでした。青春というと、どうしてもこの時代というか時間を思い出します。
15年ほど前に尋ねたのですが・・・立派なマンションが建っていました。青春は遠くなりにけり。という感じですね。
