14日に発表される2011年野球殿堂入り。注目されるのは、2年連続して1票届かず落選、今度が3度目の挑戦になるプレーヤー表彰の中日・落合博満監督だけではない。エキスパート表彰での故・大沢啓二氏(元日本ハム監督)の当落も見どころになる。
エキスパート表彰の対象者となる条件は、(1)現役を引退したプロ野球のコーチ、監督、審判で引退後6カ月以上経過している(2)現役を引退したプロ野球選手で、引退後21年を経過している、だ。投票するのは、競技者表彰委員会選出で殿堂入りした人と競技者表彰委員会の幹事(約50人)。有効投票の75%以上得票した候補者が殿堂入りする。
昨年は、史上初の両リーグ(中日、ロッテ)での首位打者達成の故・江藤慎一氏(元太平洋監督)が選ばれている。実弟の慶大・江藤省三監督が表彰式で父親代わりだった兄の殿堂入りに感涙する一幕があった。今年ノミネートされている候補者の中で最大の注目は、昨年10月7日に胆のうがんのために亡くなった、「親分」の愛称で知られる元日本ハム監督の大沢氏だ。
日本一野球を愛しているオーナーといわれ、特別表彰で09年に野球殿堂入りしている元日本ハムオーナーの故・大社義規氏から全面バックアップを受け、野球界で親分としての立場を築いた。
「大社オーナーがいなければ、親分の野球人としての成功はなかった」と言われるほどだ。確かに日本ハム監督として就任6年目の81年のリーグ初優勝は、今では考えられないだろう。
ユニホームを脱いだ後は全国野球振興会(日本プロ野球OBクラブ)理事長、名誉会長を歴任。球界ご意見番としてテレビ番組のコメンテーターとしても活躍。通算3085安打の日本記録を持つ張本勲氏とともに「あっぱれ」「喝」の名文句で人気を博した。
そんな大沢氏が、大社元オーナーに続き、殿堂入りを果たせば、大きな話題になるだろう。しかも、今、日本ハムはゴールデンルーキーの斎藤佑樹人気で球界の話題を独占している。大沢氏の野球殿堂入りがなるかどうか。14日の発表が注目される。(夕刊フジ編集委員・江尻良文)
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昨年は、史上初の両リーグ(中日、ロッテ)での首位打者達成の故・江藤慎一氏(元太平洋監督)が選ばれている。実弟の慶大・江藤省三監督が表彰式で父親代わりだった兄の殿堂入りに感涙する一幕があった。今年ノミネートされている候補者の中で最大の注目は、昨年10月7日に胆のうがんのために亡くなった、「親分」の愛称で知られる元日本ハム監督の大沢氏だ。
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