施設にいる子どもたちは、自己肯定感情が低いとよく言われる。何事にも自信がないとも言われる。そのような子どもたちに対して、少しでも自信を持ってもらうことや自己肯定感情を高めてもらおうと、よい面を見つけながら言葉や態度で「ほめる」ということを繰り返してきた。
この「ほめる」という行為を推進しているのは、何も施設だけではなく学校でも同じような方針のようであるが、「ほめるな」伊藤進著・講談社現代新書によると、意図的にほめるという行為は、子どもの自立心をはばむと論じている。
ほめることに対して、そのマイナス面を深く考えたことがなかったので、「なるほど、そういう可能性もあるのか」とこれまでの自分の行為を振り返るよいきっかけとなった。
著者は、意図的にほめるということではなく、まず子どもの話を聞こうと、「聞く」という技術についての大切さを説いている。この「聞く」「受け止める」という技術は対人援助技術の基本であるが実は大変難しいものだ。間違いなく、「ほめる」ことより難しい援助技術である。基本をおろそかにして、安易に「ほめる」ことでいい仕事をしていると思っていたかも・・・
本のタイトルを見て、衝動買いをし一気に読んでみたが、「ほめる」「ほめない」といいうことよりも「教育の目的は自立の支援であること」「教育は聞く力であること」の基本をしっかり受け止める必要があることを感じた。
この「ほめる」という行為を推進しているのは、何も施設だけではなく学校でも同じような方針のようであるが、「ほめるな」伊藤進著・講談社現代新書によると、意図的にほめるという行為は、子どもの自立心をはばむと論じている。
ほめることに対して、そのマイナス面を深く考えたことがなかったので、「なるほど、そういう可能性もあるのか」とこれまでの自分の行為を振り返るよいきっかけとなった。
著者は、意図的にほめるということではなく、まず子どもの話を聞こうと、「聞く」という技術についての大切さを説いている。この「聞く」「受け止める」という技術は対人援助技術の基本であるが実は大変難しいものだ。間違いなく、「ほめる」ことより難しい援助技術である。基本をおろそかにして、安易に「ほめる」ことでいい仕事をしていると思っていたかも・・・
本のタイトルを見て、衝動買いをし一気に読んでみたが、「ほめる」「ほめない」といいうことよりも「教育の目的は自立の支援であること」「教育は聞く力であること」の基本をしっかり受け止める必要があることを感じた。