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駄文迷宮

☆ 麻介の日常 ☆

遂に!あいつらが帰ってくる!『女装探偵』小説発売!!!

2007年04月01日 00時32分20秒 | 小説作製
とりあえず、ここは成り行きで手に入れた即席探偵事務所。

「どうも、お久しぶりです。女装探偵のフィアンセ?長田屋 猟介です」

僕はひとまず、いろんな意味で頭を下げる。

「喜んで良いのか、悲しむべきなのか。僕達のサスペンスでミステリーなお話が本になるそうです」

「おい長田屋君、急に何を言い出すかと思えば・・・。大ニュースじゃないか!」

突然出てきたこの人、忘れた人もいるかも知れないが女装探偵その人、東城 快である。

「そうですね、かれこれ(ここでは)半年以上音沙汰なかったですからねぇ」

「これは、トンでもない祝い事じゃないか!」

「突然過ぎて何が何だか分かってない人多数だと思われますよ・・・。」

「で、我々の大冒険はいつ発売されるんだい?」

「4月1日、つまり今日です」

「そうか、きっと大型書店にカッコいい俺様が表紙のハードカバー本が山積みになんだろうな」

先輩はワクワクッと呟きながらソファーでゴロゴロしている。先輩はどんな本を想像しているのだろう?

「先輩・・・、不信には思わないんですか?」

「別にイ、喜ぶべき事じゃないか。祝いだ!祭りだ!!!」

「あの麻介の元に本当に編集者が着たんでしょうか?」

ぜってぇ有り得ないって。

「お前、何時も疑心暗鬼過ぎるぞッ。滅多にない活躍時くらい大暴れしてやろうぜ」

あぁ、確かに。よく考えればそうかもしれないな。

「話の内容の大半は新規らしいですよ」

「そりゃそうだろうな、ここの連載文は蜜柑だからな」

「きっと京極さんの小説くらい分厚い本なんでしょうね?」

「そうだ!きっとカッコいい扉絵つきで超大作だ!」

「新規キャラも盛り沢山ですね♪」

嬉しさが急にこみ上げてきて先輩と踊りだしそうな勢いだ。

「朝が楽しみです。一番に買いに行きますよ」

「当たり前だ!他の奴らにも朝一で買いに行くよう伝えろ」

そんな訳で、万を満ちていよいよ発売となりました!タイトルは・・・

「女装探偵 結婚前夜?」

各章のタイトルは以下の通りです

『女装探偵 ~絶命館の秘密~』

『女装探偵2 ~過去編~』

「女装探偵3 ~女装探偵 vs 憑を狩る者~」
他三話掲載。

金額は買うときのお楽しみ!一万円持ってれば足りますよ!





では、本屋で会いましょう!!!















偽文終了


「でもなぁ、急に発表するのは少し臭いよな?」

「先輩・・・何を今更・・・」

現在、2007年4月1日。








土曜の夜日記

2007年03月10日 21時53分33秒 | 小説作製
土曜日の夜

何かありそうで何も無い

そんな土曜日の夜

ラジオから流れる

何処か懐かしいメロディは

心と体にしみ込んでいくように

手元に置いた

コーヒーはほのかな苦味を際立たせた

私はモニタの前の椅子に座り

夜の時間を静かに楽しむ

そんなひと時を利用して

とあるサーバに作ったブログに

日課の日記をつけている


今日という一日を思い出に残す

気にかけていないと忘れてしまいそうな

小さな出来事でさえも

例えそれがどれほどくだらない

出来事だったとしても

後で読み返すことで

思い出すことが出来るように

自分自身が生きているという

この些細なひと時を何処かで

同じようにモニタの前に

座っている誰かに伝えるために

私は日記を書き続ける


ふと手を止めてカップを口元に運ぶ

冷めかけのコーヒーは

私の中に少しずつ疼きだした

かすかな眠気を優しく消してくれた

すでにラジオはパーソナリティが変わり

私は時間の経過を感じる事ができる

画面上に打ち込まれた今日の思い出を

もう一度ゆっくりと読み返し

架空の日記帳を静かに閉じた











駄文終了

年忘れSS

2006年12月31日 20時36分08秒 | 小説作製
霧の世界で




泣き声が聞こえる。

すすり泣くような、小さな子供の泣き声。

この濃い霧の中でその声は泣き止むことを知らない。

ふっと、目の前に薄らと人影が見えた。

足元に気を付けながらその方向へ歩み寄っていく。

歩いていくと何処かから聞こえていたすすり泣きも次第に大きくなっていった。

嗚咽すら聞き取れるようになった時、そこには一人の少年が座り込んで泣いているのが見えた。

「どうしたんだい、迷ったのか?」

俯いていた少年は顔を上げる。

その少年は少し驚いたように涙で濡らした顔を引きつらせていた。

何処かで見た顔、見慣れた顔だったがそれがいったい誰の顔であるのかその時の私には判らなかった。

「ここは危ないよ」

今度は少し微笑みながら話しかける。

先ほどのように怖がられないようにと心掛けた。

「道に・・・、道に迷ったんだ」

頬をこする少年の手には運動会のリレーで使われるような赤いバトンが握られている。

「それは?」

バトンを指差して問いかける。

「これ、これを渡さないと・・・」

少年の瞳から次々に涙がこぼれ落ちていく。

「そうか・・・」

ひとまず、ポケットから綺麗に折りたたまれた水色のハンカチを取り出して、少年の頬をそっと拭いてやる。

「あっ、ありがとう」

少年は恥ずかしそうに微笑む。

「君、名前は?」

「(×× ×××)」

「えっ?」

まるで、真空のようにその言葉は耳に届かなかった。

「(×× ×××)だよ」

名前の部分だけが確実に聞き取れない。

「ここは危ないよ」

「お兄さんは道がわかるの?」

「ああ、多分ね」

そう言って少年に背を向けてしゃがむ。

「おぶるから、一緒に行こうか」

「ありがとう」

少年は素直に背中に負ぶされた。重くなく軽くもない。

「さて・・・」

今までそうであったように一寸先も見えない霧の中に歩みだした。

何処に向かっているかなんて判らない。

この霧の中から抜け出せるかなんて尚更分からない。

「お兄さん」

「ん?どうした?」

耳元で少年は静かに囁く。

「バトン、このバトンお兄さんが持ってくれる?」

少年は手に持ったバトンを軽く振った。

「渡す人がいるんじゃないの?」

「お兄さんで良いや。ううん、お兄さんが良い」

そう言われるととりあえずバトンを持つ事になった。

「お兄さん、バトンをお願いね。ちゃんと次の人に渡してね」

安心したのか、暫くして背中からは小さくかすかな寝息が規則正しく聞こえるようになった。


霧の中を小さなお守を背負って歩く。

長く歩いていると、その小さな重さもずっしりと重く感じてくる。

もうかなり長い時間この霧の中を彷徨っているが一向に晴れる気配は感じられない。

既に自分がなぜこの霧に紛れたのかさえも思い出せなくなっていた。

もしかしたら、何かを探しに来たのだろうか?

そうだとしたら、この蒼白の世界に何を置き去りにしていたのだろう?

果たして探し物は見つかったのか?

今は何も分からない。

ただ、今は背負った少年を少しでも安全な場所へ、霧の外へと連れ出してやりたい。

危険な予感

いつ、足元の地面がなくなるかは分からないけれど。

もしも足元に地面が無かったら、その時は運がなかった事にしよう。

そう思いながら、何も見当たらない世界をいつまでも歩いてゆく。


唐突に終わりが来た。

それは突然の終わりだった。

あまりの唐突さに驚いてふと足を止めていた。

立ち込めていた霧は一気に晴渡り、晴れた青空に、太陽の光が眩しい。

目の前には一本の道が続いている。

後ろには今まで歩んできた曲がりくねった道のりが見えた。

「もう大丈夫・・・」

背中から少年の寝息は聞こえない。

背にした少年の姿は無く、そこにはリュックを背負っていた。

(お兄さん、バトンをお願いね。ちゃんと次の人に渡してね)

「あれは・・・・僕だ」

彼はちゃんとバトンを繋いだのだ、それが例え霧の中でも。

僕は手にしたままのバトンを強く握り締め、しっかりと目の前に続く道を踏みしめながら歩き始めた。

大切なバトンを未来に繋ぐために。





おわり

2006年は10代最後の年と言うことで
そんな感じのSSを書いてみた

今年もあと三時間と少し、後2回は更新しよう!




駄文終了


ボン

2006年10月06日 17時24分06秒 | 小説作製
僕が今立っている道路の上から見える上空には一機の旅客飛行機が飛んでいる

僕はその小さくなりつつある飛行機を指差して思い切り叫んでみた


「ボンっ!」


もちろんそんな事をしてもその機体が爆発して砕け散ったりはしないのだけれど、何となくやってしまうんだよな

それは、飛行機には約三百人の人が乗っているんだろうなんて考えていない、無論あほのような行動なのだけれど

とりあえず、入道雲の向こう側に消えて行く銀色の飛行体を眺めながら日光の熱気を帯びたアスファルトの上を歩く


「暑い……」

額からは汗流れ落ちた



とある夏の日




終わり


PS
何だかんだで夏頃書いてたのに軽く手を加えただけだったりするw