スタッフのおうちのトイプードルちゃん、ロイヤルカナンの動物病院専売品、Vets Planのニュータードケアをあげているそうです。
スタッフには、私がロイヤルカナンを勧めない理由を話しましたが、お母様が頑なにロイヤルカナンを譲らないそうで、何度もそれについてスタッフと話してきました。
お母様がロイヤルカナンをあげる理由が、
・動物病院で売っているものだから絶対に体に良いはず
・とにかく食いつきが良い。他のフードは食べないから選択肢に入らない
というのが今大きな理由だそう。
先にこの二点について話しましょう。
ロイヤルカナンが動物病院で売っているのは、療法食というカテゴリーをロイヤルカナンが作って販売しているから。ヒルズやらドクターズチョイスもあり、それぞれ、動物病院は好きなものを販売していますね。
獣医さんは療法食を用いて犬の体調管理をするので、療法食はなくてはならないもの。その中で何社かあるメーカーから選んで販売しています。つまり、ロイヤルカナンでなくても良いんです。ちなみにクロスワンではフォルツァ10というイタリアのドッグフードを取り扱っていますが、療法食もあり、ロイヤルカナンよりフォルツァの方が原材料や成分にこだわっています。
なので、動物病院で売ってるから良いはず、というのは、一概には言えません。
そして食いつきに関しては、それこそロイヤルカナンの狙い！かなと思うのですが、食いつきの良さ。これ強みになりますよね。喜んで食べる！他のフードより好き！だから療法食の中でもロイヤルカナンを販売する動物病院も多いです。
でも、食いつきを良くするための製造方法が、私は納得行きません〜。
ロイヤルカナンの何がダメなんですか？ってスタッフにも聞かれました。なので答えます。
ニュータードケアの場合、原材料を見ると、
大麦、から始まってます。犬は穀物の消化は苦手なのに。安価で手に入りやすく、太りにくいものをたっぷり使ってるわけです。
続いてコーン、豚タンパク、肉類、とあります。私だったらこの時点でもうこのフードは棚に戻します…。
大麦に続いてコーン。安価な材料で、消化もあまり良くないですよね。それに豚タンパクって、豚肉のどの部位？ってなります。その豚だって、どこの国で暮らしていて、どこの工場で加工されて、どの部位が使われてるのかな？そういうトレーサビリティが非常に気になります。最後にやっと肉類が出てきます。
それから、動物性油脂も使われてます。食いつきアップのためですよね。これ、犬の健康を考えたら、おすすめできません。どこの国で生まれ育ったどんな動物が、どこの工場でどんな加工されて油脂になったの？ここ重要です。ちゃんとこのトレーサビリティを押さえているメーカーは、動物性油脂なんて書き方せず、もっとわかりやすい原材料名で堂々と書いてます。
あとビタミン類もやたら添加してますね。後から添加するのではなくて、お肉や野菜などの材料からビタミンを摂取するのが一番なのです。後からやたら添加してるフードは、中身スカスカ、後からつじつま合わせしてる、と思われても仕方ないかも…。
最後に酸化防止剤としてBHAが使われてますね。他のフードメーカーで意識高い系のところは使ってないですよ！
あと、ロイヤルカナンのフード、どれでも、あげると涙やけや目やにが増えるって声がよくあります。目やにが赤黒っぽいものなら、それは、腎臓でろ過しきれなかったタンパク質が涙として出てきてるんです。
なのでフードのタンパク質量を下げましょう。
ニュータードケアは、タンパク質36gなんですよ。36！！！高すぎ！ます。
36といったら、毎日朝晩1時間ずつお散歩して、お庭で走り回り、ひっぱり遊びなど負荷の強い運動もし、ムキムキマッチョのアスリート犬向きの数字なんです。
メーカーも高タンパク、低脂肪により適切な体重管理を…と言ってますが、高タンパクは、昨日のブログに書いたように、腎不全のリスクを高めます。
特に運動量が少ない日本の犬には。高タンパクは必要ないことが多いです。
そんなわけで、ロイヤルカナンはおすすめしていません。フードの品質管理についても、油分が強すぎて酸化が早い気がします。酸化した油って残念なくらい体に悪いので、元のフードが良くてもダメになっちゃうくらい。
ロイヤルカナンしか食べないよーどうしようー、という方は、徐々に切り替えてください。頑なにロイヤルカナンしか食べない時は、粘って粘ってみてくださいね。お散歩や運動をして、お腹を空かせること、それからフードを置きっぱなしにせず、食べない時はすぐ片付けること。すぐ片付けるほど、きちんとごはんを食べるようになりますよ。
このブログを読んでスタッフがお母様を説得できるようになったら嬉しいですね！
