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蕎麦職人になる。

57才おやじの蕎麦屋開業までの軌跡。

お伊勢参りと伊勢うどん。

2019-05-03 22:24:29 | 日記
念願のお伊勢参りしてきました。
ここで注意が必要なのは車で行く場合内宮と外宮では駐車場が全然違うということです。

本殿だけささっと参拝する場合内宮に停めないと相当歩きます。

この日はゴールデンウィークながら9時すぎという時間でしたので、まだまだ余裕がありました。
難なく内宮の入り口に近い場所に停めることが出来ました。

早速鳥居をくぐり橋を渡り参道に入るとやはり並々ならぬパワーを感じます。

小雨がしっとりと色鮮やかにな緑を引き立てていました。






美しい緑に導かれるように本殿に進み御詣りも無事済ませたところでお腹が減りました。
やはりここは伊勢うどんをいただきます❗️

江戸時代お伊勢参りが大流行したそうです。
やっと伊勢に着いたところで疲れた体に優しく吸収が良いように、めんは柔らかく消化しやすいように、またお汁は熱々ではなく食べやすくやや温めなっています。

極太のモチモチうどんに甘辛いお汁は食欲を掻き立て熱くないのでスルッといけます。

また駅からの表参道にかなりの件数がありますが、私の行ったふくすけがおすすめです。











次回は紀伊半島を一周して連休で混む大阪は避けて神戸に入ります。







お伊勢参りの途中食べ歩きます。

2019-05-02 09:42:01 | 日記
塚本先生に別れを告げ、先生の弟さんが経営されている美濃加茂市の織部さんへお邪魔しました。

この地で19年営業されていてお蕎麦屋さんの大先輩です。

私も成功の秘訣を教えていただきに参りました。

年は私より二つしたですが、芯の強そうな旦那さんと明るくて気さくな奥様と二人三脚頑張ってこられたそうです。

東京や神奈川などで修行されたということで本格手打ち蕎麦はとても美味しかったです。

また地域の方にも喜んでいただけるよう手打ちで名古屋名物味噌煮込みうどんもた提供されていてこちらも美味しいです。







努力の後が伺えます。

やはり長年やってこられたのはそういった努力の積み重ねだということを教えていただきました。

話は変わりますが、その後長年の夢だったお伊勢参りに向かいます。

手前の松坂辺りに宿をとり翌日向かうことにして途中ご当地グルメを堪能したいと思います。

ここのところ麺類が続いたので体のためにも野菜が必要です。

ひたすら南下し名古屋を通過しました。
名古屋にも美味しいお店はたくさんあるのですが今回はあえて行ったことのない場所を選んでみたいと思います。

そこで目をつけたのが四日市のトンテキです。
ここ二三年前から東京でも見かけるグローブみたいなやつです。

四日市に7時過ぎに到着、当地でも評判の豚カツトンテキ隆座さんに決めました。

駐車場もあり店内はシックで清潔感のあるお店です。

豚カツも気になりますが、今回のターゲットはトンテキです。

キャベツは普通だと多いけど大丈夫ですか?
尋ねられましたが野菜不足でまってましたとばかりお願いしましたが、以下の通りです。








肉が負けてます。

私は一枚で十分でしたがメニューに二枚というのもありました❗️

とても美味しかったです。


明日はいよいよお伊勢参りです。







織部、志野のふるさと美濃。

2019-04-29 19:48:19 | 日記
岐阜県土岐市にやってきました。
こちらは瀬戸から山一つ越えて車で30分程です。
美濃の陶工加藤景延も土岐市出身と言われています。
登り窯や技術を唐津から持ち帰り織部焼 を進化させたとも言われています。

土岐市には私の先生の古くからの友人塚本治彦先生が窯があり、主に織部を焼かれていています。

先生にお願いして見学させたいただきました。
自然が豊かな素晴らしい環境でした。

色々釉薬のことから窯の事まで丁寧にお教えくださいました。

お忙しい中お時間割いていただきましてありがとうございました。


上は釉薬の見本、配合を変え試作を重ね最良の色味を追及しているそうです。

麦藁手のそば猪口

2019-04-29 19:04:46 | 日記
今からおよそ20年ぐらい前の話になりますが、私が焼きものや骨董好きになるきっかけになったエピソードをご紹介します。

今はないと思いますが麻布十番に当時50前後ぐらいのご夫婦が骨董店を営んでおられました。
とてもお洒落なご夫婦で奥様はいつも和服を着ていらっしゃいました。

ふと立ち寄ると5客の洒落た縞模様の深向付が飾られてました。
すごく気にいってしまい値段を尋ねると25000円とのこと、なにやらいわくありげな感じなので
尋ねるとじつは奥さまの持ち物でお気に入りだそう、しぶしぶ売りに出されるそうです。

江戸時代の赤津焼で瀬戸の焼き物だそうです。
元々は量産品で宿場とかでよく使われた雑器なのですが壊れやすいのと100年位まえに柳宗悦が用の美というものを打ち出し、民芸復興運動といっていましたが名もなき職人の熟練の技が美しい的な取り上げ方をしたので人気があったそうです。

奥様曰く縞の似合う女は江戸の粋だそうで、もっとも着物の話ですが、だからこの縞が大好きなのとおっしゃっていました。
とても素敵で粋な方でした。



それ以来麦藁手が好きで探しているのですが、この焼き物は磁器ではなく陶器なので割れやすく、なかなか良いものがありません!
戸部焼きや京焼きではあるのですがみんな磁器で、あの暖かみがあり、さりげないのにどこか洒落ている、あの感じが出ません。

ところが5年ほど前あるサイトで見つけ買ってみるとなんとも江戸時代のものと間違う程の出来ばえ!

そのご飯茶碗を大切に使っていましたが、今回お蕎麦屋さんをやるということで作ってもらえないだろうかとお願いしたところ快諾していただきました。

そして今回ご挨拶と注文をかねて窯に行ってきました。

瀬戸市にある子春花窯さんです。
本家の春花窯は江戸時代からあるそうで私の向付も先祖が作ったものかもしれないとおっしゃっていました。

なんという巡り合わせでしょうか、運命を感じますね。

そこであ私の好みに合うように多少デザインも変更してオリジナルの蕎麦猪口やどんぶり、小皿などもお願いすることになりました。
2、3ヶ月かかるそうです。
今から出来上がりが待ち遠しい!

きっとお蕎麦も素敵な衣装をまとい良い絵になると思います。








お蕎麦の食べ歩きの旅に出ました。

2019-04-24 01:54:34 | 日記
ジャックニコルソンとモーガンフリーマンの最高の人生の見つけ方という映画を観た方も多いかと思いますが、ジャックニコルソン演じる大富豪がモーガンフリーマン演じる一介の自動車整備工と病院で隣り合わせになり意気投合し二人で人生でやり残した事をメモに書き出し、有り余る財力で次々に叶えていくという物語でした。
最後は亡くなってしまうのですが、エベレストで違ったかたちでの再開を果たすというちょっと考えさせられる映画でした。
果たして人は最後もうやり残した事は無いなどという生き方が出来るのだろうか?
などと考えてしまいます。

私もまだ会社を立ち上げてたばかりの若かりし頃、将来仕事が落ち着いたらやってみたかった事がいくつかありました。

まだバブルがはじけて間もない頃私は運良くデフレの波に乗り低価格の衣料品で順調に売上げを伸ばしていました。

その頃料理の鉄人なるテレビ番組に夢中になり自分でも自己流ですがよく料理を作っていました。
やがて自分でも飲食店をやってみたいという夢を持つようになり、やるからにはこだわって魯山人のように料理から器に至るまで全て自分でプロデュースしたいと考えるようになりました。
しかし仕事が忙しく封印するしかありません。
心の奥底でいつかきっと夢を叶えてやると誓いました。

そして前回お話しした通りその機会が巡って来ました。
そして手打ち蕎麦の学校に入学する話につながっていきます。

卒業後、私はすぐに世田谷区経堂にあるまだん陶房という陶芸教室の門を叩きます。
こちらの主宰されている先生はわたしの好きな志野や織部などの桃山陶を得意としていたからです。

そこで技術を習得し自分の手で作った器でお客さんに食べていただこうと考えたからです。
先生は私の話を熱心に聞いていただいて応援してくださいます。

蕎麦屋の看板を自分で彫ることを提案いただき字も書いて下さいました。
感謝の気持ちでいっぱいです。

それとは別に自分の好きな器を窯場を訪ねて買い求めたり、日本全国の美味しいお蕎麦屋さんを食べ歩いたりしたいという気持ちが押さえられずに旅に出る事を決意しました。

最初の目的地は静岡県島田にある藪蕎麦宮本です。

池之端藪蕎麦で修行され独立、全国にその名を轟かす名店です。

その後瀬戸市の窯場を周り、先生の親しい陶芸家、岐阜県は土岐市在住織部の達人、塚本治彦先生の窯場を見学させてもらう予定になっています。
愛車のプリウスαにテントと寝袋も積んでゴールデンウィークに有田で開催される陶器市目指し各地を転々としながらて行ってきます。