踊る、その体感が変わり始めている。この一瞬、というものへの感触も変わり始めている。
二度とない刻一刻ということ。
いまは長生きする人も沢山いるが、抗えないものはあるはず。自分自身も、年を重ねるほどにあと何年くらい生きていられるのかな、と思うようになってゆく。そんななかで、ふと思う。「体」なるものについて。「現在」なるものについて。
血はいつか光になるはず、
なぜか、そう思ってしまったところから、週末上演となる新作は始まった。
思い直感した、その根を探ってゆくように稽古が続き、蠢き踊ろうとする肉体を 見つめるうち、次第に、いまこの現在の舞踊衝動を自分なりに読み解いて作品コンセプトや題名が言葉になっていった。公演サイトに記載したいくつかのテキストは、そういう言葉たち。
体と踊る、痛みと踊る、時間と踊る、喪失と踊る、
ソンナコトをこころみるうち、
やはり、血について思い巡ることが、連日のことになった。
公演のたび、作品制作のたび、血への思いや考えや感覚が、共通して湧き出てくる。
僕にとってダンスというのは血に関わるものであることは間違いない。
血が未来の光を内包していると感じるのと同時に、
血には不在が溶け込んでいる、ということも、強く思い実感する。
不在とは死者、不在とは未来の子供たち。
不在とともにあること。
(最終稽古を経て、いよいよ本番に臨みます。)
櫻井郁也
※写真は前回公演より。
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いよいよ本番!!
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開催日=2022年 7月30(土)〜31(日)
席数限定につき、なるべく予約をご利用ください。(上記タイトルをclick)
クラスの種類や内容など、上記をクリックしてください。