さて、『踊り入門・昼クラス』(第1第3火曜14時〜16時)が始まりました。
会場の〈ほびっと村学校〉は、新宿から中央線で10数分、西荻窪駅のすぐそばですが、
平日の昼間は、とても静かで、ゆったりとした雰囲気です。
参加された方と体をほぐしたり基礎運動を行ったりしながらダンスの話を楽しみ、そのあとは、音や言葉から動きを紡ぎ出してゆく練習。
シンプルですが、これが、このクラスの基本展開です。
少し動いては話し、少し話しては動き、ということを繰り返すうち、次第に動きが息を得て、どんどん踊ってゆくような方向になり、じっくりと音の受け止め方や、動きと気持ちのバランスなどについてレッスンできて、とても充実した時間を過ごすことができました。
やはり思ったのは、ダンスというものがもっている呼吸感や対話感の素晴らしさについてでした。
そこに居る人との相互関係からダンスが生まれてくること、踊ることによって気持ちがどんどん変化してゆくこと、それらは、言葉での対話とは少しちがうかもしれませんが、より直感的で、より本能的な、特別な対話だと思います。
慣れてくると、そのような、踊る、ということでしか交わし得ない対話というのが、ある、ということがいつしか実感できると思います。
それは、すごく貴重な、祖先からの知恵なのではないかというようなことを、僕はとても思います。
あの人のダンスはすごいんだとか面白いんだとかいう言い方がありますが、ダンスは個の体から生まれてくるというより、体と何かとの関係から生まれてくるのが、楽しいところとも言えます。
音楽や言葉や人や空間から受け止め得た一瞬の体験を、身体から何かしらの形でスッと差し出すときの感覚は、本当に独特です。
東京は雨が降ったり止んだりでしたが、窓から入ってくる光の微妙な変化が、身体の動きに、ふと重なる瞬間があり、きれいでした。
次もまた楽しみです。
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舞台活動のご案内です。ただいま次回公演(2021年7月)についての開催情報を掲載中です。
色々なクラスがあります。ご興味に合わせて踊りに来てください。