7月末上演の新作、稽古中の写真です。
失われた時間が現在を、見つめているのではないか。
私の生を死者が、見つめているのではないか。
同時に、
まだ生まれていない時間や、まだ生まれていない存在もまた、
この現在、この私を、私たちを、見つめているのではないか。
そんなことを、
今回の作品を作りながら、たびたび思います。
思い返せば、子供の頃から、
私の時間に死者の時間が重なってゆくことを、
私の時間が未生の時間に連なってゆくであろうことを、
さまざまな機会に経験してきたのかもしれません。
奇妙な言い方かもしれませんが、
いまここの時間には不在の時間がどこかで結びついているのではないか、
と思えたりもします。
公演ステートメントに書いたようなことに加え、よりプライベートな事柄も含め、今回の作品は喪失と予感に繋がっているのかも知れないです。それともうひとつ、病や痛みや弱さや脆さや危うさを抱えながら、あるいは、それらを受け入れながら、ダンスとして作品として時空が成立するということ。そのようなことも最近は考え始めており、これはなかなか容易くないのも確かですが、必要なことではないかと感じています。
肉体はいつも時を数えています。
肉体は喜びや哀しみとともに時の経過を蓄積し、やがて時に満たされ、消えて行きます。
そのような当たり前のことも、今回の作品では改めて反芻しています。
本番まで1ヶ月半ほどですが、ここから稽古が山場に向かいます。大きく二転三転してゆくかもしれません。さて、どのようになってゆくか。今回の作品は、これまでとは少しちがった感触がし始めています。
また経過を書きたいと思っております。
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開催日=2022年 7月30(土)〜31(日)
席数限定。ご予約はお早めにお願いします。
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