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中国にポンプ不正輸出 埼玉の社長ら書類送検へ 化学兵器製造に転用可能

2011-09-19 | 危機管理情報
2011.9.13産経ニュースより引用

化学兵器製造に転用可能な特殊なポンプを無許可で中国に輸出したとして、埼玉、茨城両県警は、埼玉県越谷市のポンプ製造販売会社「新東洋機械工業」の男性社長(62)ら3人を、近く外為法違反(無許可輸出)容疑で書類送検する方針を固めたことが13日、埼玉県警への取材で分かった。

埼玉県警の調べでは、同社は平成20年12月、化学用ポンプ1個を、経済産業相の許可を受けないで、鉄鋼大手「JFEスチール」が出資する中国・広東省の自動車用鋼板製造会社に輸出した疑いが持たれている。

埼玉県警によると、ポンプ内部にはフッ素樹脂加工が施され、強い化学反応でも融解せず、サリンなどの化学兵器製造にも転用可能で、輸出には経産相の許可が必要。

輸出されたポンプは、中国で鋼板製造に使用されていたという。社長は「許可が必要だと分かっていたが、納期が遅れるのを避けるためにやった」と供述しているという。

埼玉県警などが7月、外為法違反容疑で同社など数カ所を家宅捜索していた。

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