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日本の安全保障に脅威 炭素繊維、中国に不正持ち出し疑惑

2012-10-24 | 危機管理情報
日本の安全保障に脅威 炭素繊維、中国に不正持ち出し疑惑

2012.10.24産経ニュースより引用

炭素繊維はミサイルやロケットの複合材、原子力のガス遠心分離機のローターに使われる恐れがあるとして、外為法で輸出を厳しく規制している。だが、警視庁公安部は昨年末に中堅化学メーカー、クレハの子会社「クレファイン」を炭素繊維の不正輸出で摘発。警察当局などは、水面下で不正輸出が横行している可能性があるとして、経済産業省、税関などとともに取り締まりを強化している。

炭素繊維メーカーも、新型の炭素繊維を発売するたびに、経産省へ申請するなど細心の注意を払っている。だが、炭素繊維の大手メーカーの関係者は「国内間の取引に規制はない」と指摘する。このため、「取引先から『輸出目的ではない』と申告された場合や、低品位の炭素繊維である際は取引相手のチェックが甘い場合もある」と漏らす。

高品位の炭素繊維は製造工程が“ブラックボックス化”され、製品を解析したところで、すぐにまねできる代物ではない。だが、海外に流出する事態が重なれば、日本の安全保障上、大きな脅威になりかねない。企業側は万一に備え、取引先に対するチェック体制を改めて強化する必要がある。


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