友だち一万人!

福笑い、大感謝、大歓喜!友だち一万人を合言葉に
「平和で幸せな社会」になることを願っております。

時代(とき)を撃て・多喜二

2005-11-20 | 映画のご案内
 多喜二?一瞬、この名前を聞いたとき「なぜ、今ごろ」と叫んでしまった。「そうですね。この頃の若い方たちは、小林多喜二の名前を知らない方が多いです。」という答えが返ってきた。
 2週間前に知人から自主映画を企画・製作されている方のご紹介を受けて、お話している時の会話の一部です。

 「小林多喜二」という名の響きから35年前に購入した全集を思い出した。「えー、あの全集は本棚にあるのかなぁ、それともダンボールに入れて物置にあるのかなぁ」というぐらい読み返されることもなく、忘れ去られていた存在だったのだ!

 感傷的に過去を思い出していてもはじまらない。すぐに生誕100年、没後70年記念記録映画「時代(とき)を撃て・多喜二」のチラシを頂戴する。

 「秋田に生まれ、小樽で銀行に勤めながら
  小説『蟹工船』『一九二八年三月一五日』などを
  書いて世界に知られる作家・小林多喜二(1903-33)は、
  1933年2月20日、特高警察に捕らえられ、その日のうちに
  殺され、彼の作品は“国禁の書”として抹殺されてきた」

 映画のあらすじについては、下記のホームページを参照していただくことにします。
 「なぜ、今ごろ」という冒頭の疑問にチラシは次のように答えています。

 「災害が地球を襲い、重税・経済難、戦争が生活を暗くしています。
  しかし、小林多喜二の文学と生涯は、
  この困難な時代に生きる私たちに、運命と立ち向かう
  勇気を与えてくれます」

 そのとおりですね。2日ほど前に普天間移設先の新しい基地を造るために「海の特措法」の概要が明らかになったと沖縄タイムスが公表しました。
 この特措法は、公有水面の使用権限、環境問題、文化遺産などの手続きを国が自治体から取り上げてしまうというものです。
 地域住民の声が無視され、地方自治が認められないという事態を招くとしたら、戦前の姿を見るように思われてならないのです。

 戦後60年という節目は、「いかなる戦争への加担をしない、戦争のない平和な社会を築く」という説目でなければならないのです。

 「時代を撃て・多喜二」の東京での上映は、12月20日、東京文京区・全労連会館(03-5803-9511)が予定されているそうです。確認の上、観に行きましょう。 


時代を撃て・多喜二公式HP

白神の夢

2005-11-15 | 映画のご案内
 「白神の夢」という言葉を耳にしたのは、今年の8月頃であっただろうか?この意味がわからなかったのだが、白神山地の麓の八森町などを舞台にした記録映画で「自主上映にご協力ください」と制作された山下さんが話されたのだ!

 それから2週間ほど前までは、すっかり忘れていたが、新宿で飲んでいるとママから「あなたも協力しなさいよ!」と差し出された一枚のチラシ。恐る恐る見ると一気にしらふに戻っていた。
 鮮明に8月の暑い日を思い出し、そのときの話がよみがえって来た。

 「白神山地には 人類史の時間を遥かに超える 自然史の時間がある
  その麓には 限られた時間を生きる 人間の奇跡の時間がある」

 地元学童の「ミジンコの世界」を自作ビデオに収め、白神山地をも考えていく学童たち。そして、200分の長編記録映画が誕生したのだ!是非、見たいとおもっていた映画だ!それが近々、実現する。
 
 2005年12月9日(金)・14日(水)・19日(月)
 東京・なかのZEROで上映されるのです。
 開場 午後6時 上映 午後6時20分~ 入場料 1000円

 見に行く日にちは未定ですが、必ずいずれかの日に行くことにします。みなさんも見ましょうよ!

アニメ「つるにのって」を見て

2005-11-03 | 書籍のご案内
 フランスで原爆の実相を紹介する運動をしている美帆シボさんの原案でアニメ「つるにのってーとも子の冒険ー」が完成したのは、1993年6月。今から12年前の話ですね。
 そして、各地で上映会が開催されたのは、まだまだ記憶に残るところです。もちろん世界65カ国以上で上映されたといいますから、反核平和運動は世界が求めていたのです。

 さて、このアニメ物語のあらすじは、「小学6年生の元気な少女とも子が、夏休みのある日、広島の原爆資料館を訪れました。とも子は、平和公園で不思議な少女と出会いました。彼女の名前はサダコ。そして、サダコの案内で、とも子の不思議な不思議な冒険がはじまります。」

 サダコが言います。「ピカドンや戦争の犠牲になる子どもたちが世界中からなくなるように祈って、私はここに立っているの」
 その言葉にとも子は「お願い!みんなのためにサダコを世界中につれてって!」と言い、サダコととも子はつるにのって世界中を回るのです。

 このアニメは、未来の大人たちに、核兵器や放射能の恐ろしさと、平和づくりへ自ら参加することの大切さを訴えたものです。

 時が過ぎ、今、国会では、憲法改正論議が行われています。それに伴うように、日本の米軍基地の再編強化がいとも簡単にできるような法案が提出され、成立する動きになっています。

 戦後60年の節目のもとに、平和とは無縁の社会が築かれるとしたら、あなたは自分の子や孫に「私は平和で幸せな社会にいたよ」と胸を張るのでしょうか?

 文化の日にあたり、アニメ「つるにのって」を見てみました。
 アニメの主人公サダコは、10月25日、50回目の命日を迎えました。12歳という思春期を迎えるとともに、将来を語ることなく他界したのです。
 その愛しさを、病室を共にした大倉記代さんが「想い出のサダコ」に綴り、今年10月25日に出版されました。

 アニメ「つるにのって」を見て、「想い出のサダコ」を読んで、今一度、足元を見直してください。

 参考リンク 「想い出のサダコ」に寄せて