贈り物

人は人生で　贈り物を頂いたり贈ったりする。

好みに合ったものを頂くとうれしいけれど
そうでない場合は、せっかく頂いてもがっかりする。

これはある陶芸家の友人の話であるが、
とかく自由業の人は、毎月決まって入ってくるお金はない。
何百万もする作品が売れるときと、まったく売れない時がある。

そこに脱サラの男が半年近く、習う、、と云うより居候をしていた。
男が帰ってから、奥さんから主人がお世話になりましたと、お礼の品が届いたそうだ。

開けてみたら、有名ブランドのポケットチーフが３枚入っていたそうである。


職場の若い男性が、鹿児島からこちらに転勤する際、
送別記念に、薩摩切子を貰ったそうだ。
赤や青は色が出やすいが、黄色の発色は難しく滅多に出回らないという。
その黄色を貰った。

薩摩切子 は高い。わたしも欲しいけど出が出ない。
貰った方は、あいにく趣味がなく、いまでも押入れの奥深く眠ったままだそうである。


贈る側は、思い出の記念にという主旨だろうし、ポケットチーフを贈った奥さんは
ご大家の先生に、あまりに剥き出しなものは失礼と考えたのかしら？

向田邦子さんは、贈り物の名人だったそうですね。
相手の趣味、生活状況、などなど、気ばたらきをした上で贈られていたのでしょうね。


わたしも会社の方から退職記念にプレゼントをいただけるそうです。
ありがたいことです。

なにがいいか考えといて下さいと、尋ねられています。
５、６万の物だと、欲しいものは、すぐにでもあるのですが、、、（笑い）

で、昨日は街に出て、とりあえず、
一万円前後と、二万円前後の物を物色して参りました。

こう云っちゃなんですけど、ついでに予算も一言、付け加えて頂くと、、ね。（笑い）


贈り物はむつかしい。
でもなぜ、『もの』でなくてはいけないのだろう、、、。

あっさり、現金ではダメなのかしら（笑い）


ウィンドウショッピングをしていて、ハッと気がついたのですが、
贈りものを物で渡すということは、

贈る側は、プレゼントの品選びで、お買物の楽しみを楽しむことが出来るけど
貰う側は、買物の楽しみを奪われることになりませんかね、、、。

頂いたお祝い金に足して欲しいものが買えるワケですし、
やっぱ、キャッシュが一番ですね！！（笑い）