結果的に、小沢の掌の上ではないのか？

参院選が始まった。

だれもが、委員会やタックルで三宅氏が話したことを聞かれたと思うのだが、
民主党の支持率が20％から６割以上にＶ字回復したのは、鳩山政権時に
不信任案を出さなかった野党の戦術ミスだ。

特に、自民党の政局感のなさを嘆いておられた。

「それにしても自民はボケた政党だ。自民は鳩山が自発的に辞める事を
一瞬たりとも考えたのか？衆議院において鳩山の不信任案を出しておけば
否決され、信任されていた。どんなに参院が騒いでも鳩山政権は続いていた。
この政局感に敏感だったのは、森喜郎で、衆議院の内閣不信任案を
いつ出すのだ。会期末だとぐずぐずしてる内に鳩山が辞めたらどうするのだ。
早く出せ！と執行部を急かせたそうだよ」と話された。


ここからは、笑って下さい。
かって惚れた男ですから、どこかで庇ってもいるようです。


政局感に敏感な男が、もう一人いた。小沢一郎だ。
自分と鳩山の政治と金の問題がワンセットで支持率が下がっていたことを
だれよりも自覚していたと思う。

輿石は、政局感というより自分の選挙で尻に火がつきそうだから
小沢の後ろで、やいのやいの言ってただけだ。

鳩山が両院総会で「私も引きます。が、あなたも引いてください」と発言した
あの道連れ論を6月2日のBSフジに出演した山岡が、即座に否定していた。

「私は（小沢）辞めないが、あなた（鳩山）は辞めなさいなんて言えます？
そんな説得はあり得ない」

民主党のベテラン議員が
「今回の最大の功労者は鳩山だ。みんな勘違いしているが
この三日間、鳩山は小沢に辞めろと説得していた。小沢も最後に折れたんだ」

反町氏が、「じゃこれは嘘か？」と聞いていた。
山岡は「見てきたようなことを言っている人がいるが、
このような思いを持っている人もいるということ。間違いです」と話した。

わたしも山岡の言っていることが本当の真相だろうと思う。

小沢の目的は、どんな手段をつかっても参院選に勝つこと。
そのためには鳩山に華を持たせ自分が名を捨てることなど
平気だっただろうと思う。

小沢と菅も裏で話はついている。
仙石や枝野の起用も、選挙に勝つために「脱小沢」を全面に打ち出す方が
選挙に勝ちたい小沢にとっては得策だからだ。

現にＶ字回復したことで、もめていた静岡も小沢の戦略を踏襲して
二人擁立になった。

参院選で民主が勝てば、やはり小沢の選挙戦術に党内で軍配があがるだろう。

全ては選挙に勝つために、小沢の掌の上で、下から上まで総出演の
「脱小沢」で大芝居を演じている。（少なくとも私にはそう見えます）

ワールドカップは一ヶ月続く。
7月11日は決勝戦。無党派層の票が減ればさらに民主に有利。

鳩山が辞任する前に、不信任案を出してさえおけば
衆議院で信任されたものは辞めさせられない。

鳩山政権が続くことで野党には有利だったのに。
これだけを被せておけばよかったのに、、、。

後の祭りだが、残念だ。

民主党に奇跡的な失態が起きないだろうか！